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本編
10 叶わぬ恋のお裾分け
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「騎士団に入ることはかまわんが。だがお前の主業務は我々の護衛だというのに……近衛に配置してもらうか」
「素晴らしき職権乱用ですね」
俺が城で御付きなのか何なのか、よく分からない立場のまま世話になりつつ、騎士訓練生として鍛練を積んで3年が経った。
この世界の成人は16歳ではあるが、俺の父母はまだまだ現役だ。手伝いや跡取り修行に入るにしても早すぎるし、かといって遊んでいるわけにもいかないから、騎士団にそのまま入ることにした。
ところがそれを王子様が渋り、執務机で頬杖をつきながら権力を振りかざそうとしている。すっかり成長してきらきらが増した男前。ちょっとだらしない姿も絵になるから、大変羨ましい。
それよりも、俺はいつの間に護衛の仕事に就いていたのだろうか。建前上、武者修行してこいという意味合いで放り出され、城でお世話になって、ついでに護衛代わりをしているだけである。そりゃあ多少は変な輩とお話し合いとかそんなのはしていたけどさ。ガチのものだとは思っていなかったのだが。
「せっかくフィリスもセルジュの世話をするようになってから肩の力が少し抜けたというか、情操が養えているのに」
「遠回しに犬扱いするのやめてくださいよ」
そんなアニマルセラピーみたいな。
ウォルだけじゃなく、この王子様も人のことを揶揄うところがある。でも揶揄い上手の仕事の出来る先輩って感じで、嫌な感じは全くしない。
「フィリス様は元の性格が強いとは思いますけど、根底は純粋というか、素直というか。以前はともかく最近は、殿下が懐の広いお方だと思ってもらえるようにという意味合いで厳しく振る舞っている面もあると思うので」
「まあな。以前はそこが分かっていても、対応が下手くそだったが、及第点にはなったしな。にしても正直、あの辺境伯の御子だから、もっと頭も筋肉質なのかと思っていたが、いやはや。いい拾いものだった」
「その拾いものも犬的な意味ですよね……まあいいですけど。ただ、筋肉質の認識はあまり間違ってはいませんよ。あってます」
その認識を改めるのは大変危険だ。認めたくはないけど、俺は前世の経験則で空気を読むよう努力しているだけ。地頭がいいわけではないし、ずっとスポーツをやっていたので完全に体育会系だ。散々ああはなりたくなと思っていた父親と、わりと同類であると認めざるを得ない。
ただ、父親である伯に至っては俺以上に完全なる脳筋であり、そこは揺るぎない。さすがにあれよりはマシだ。
けどなあ、最終的には公務の要請に従うだけなので、配置はどこでもいいんだけど、王子様の思惑、そんなに上手くいくのかな。
――後日。
「……近衛にするのは勿体ないと皆が皆に反対された。おかしい……跡取りになるような者なら前線でなく、近衛配置が普通だろう……?」
「ええと、自分で言うのもなんですけど、私は一応、規定の年齢より早く特例の団入りをするくらいなので……」
やっぱりね。薄々そんな気はしていた。
自分で言うのもなんだけど、主人公だからか俺、強いんだよね。主人公補正は単に脳筋による物理補正とはいえ強いものは強い。
それより自分で聞くより何より先に、入団が本決まりであること、配属が近衛以外というのが一瞬で判明するというのもいかがなものかな。まあいいけど。
フィリス様はそんな憮然とした殿下の様子を見て、くすくすと笑っている。だいぶ薄くなった俺の記憶、その記憶にある姿に背格好は近くなったが、表情は随分と豊かで柔らかい。
「実力を認められているのですから、野暮ですよ殿下。セルジュ、しっかり勤めるように」
「もちろんです。でも、城に帰ってきてもいいですか?」
「殿下がいいと言ったらな」
「それは勿論いいのだが……うーん、なら、私も騎士団に入るか」
「……はぁ?」
あっ、やべ。
普通に声に出してしまって、思い切り小突かれたが、小突いたフィリス様だって「何言ってんの?」みたいな顔で殿下を見ている。
「失礼しました。けど、あの……何言ってるんですか?」
あんたそこそこの国の王太子ぞ? 次の王様だぞ?
「2人とも何だその顔。別に思いつきで言っているわけではないぞ?」
「ええと殿下……セルジュを庇うわけではないですが、今の流れは思い付きにしか見えません。でもそうですね……確かにいずれは殿下が行かざるを、得ないでしょうね……」
フィリス様まで。一体どういうことだ?
理解が追い付いていない俺の様子に気づいた王子様が口を開く。
「最近、魔物の動きが活発だ。数も増えて、被害も増えている。それはお前も気づいているだろう」
「はい。普通に実地訓練で魔物退治しておりますから。ここ数年で目に見えて増えているとは思います」
「そしてこの国の始祖は魔王を倒した勇者、王家はその子孫という事も知っているな?」
「はい、もちろん」
「魔王は世が乱れれば産まれくる。獣の形か人の形かは分からん。以前は人だと伝わっているが、それより前は魔族や獣からも出た事があるそうだ」
「へぇ……」
俺はてっきり魔王って魔族とか魔物とかを統率する国の王様みたいな感じだと思ってたんだけど、そうではなかった。
1番最初に魔族から発生したので魔王と呼ばれはじめてしまったが、実際は負の感情から生まれるもので、素体となる生き物を見つけて発生する、この世界自体の病のようなものらしい。
生き物である限り負の感情をなくすことはできないから、魔王の発生を防ぐことは不可能だ。
だからせめて魔王の発生スパンをなるべく長くしようと、人の国だけではなく、様々な種族間で話し合い、なるべく戦などをしないようにしたのだという。
「勇者もまたそれに呼応するように現れるというが、今のところその気配はない。万が一、魔王が現れた時に勇者が不在であれば、勇者の光の力を受け継ぐ我が国の王族が剣を取るしかない」
あー……これ、そういう設定だったんだ。
確か、最終的に「主人公が勇者でした」みたいなオチだったはずなんだけど、俺には全くそんな兆候がないし、ひっそり俺の覚え間違いかなと思い始めていた。
大体何で次の王様が一緒に冒険なんかしてたのって思ってたけど、そういうことだったのかと、ようやく納得した。
「本来は私が王位を継いで、魔王討伐の英雄の役目は弟達が担う予定だったんだがな。思ったよりも猶予がなさそうだ。弟達の実力が育つのを待つ時間はないだろう」
「殿下……」
フィリス様が不安そうに小さく溢す。感情を出さないよう気をつけてはいるけど、表情の影が濃い。それでも気持ちを切り替え、凛とした表情を浮かべ直した。
「セルジュ」
「はい」
「私は荒事には役に立てないので、頼むぞ。殿下、どうか御武運を。不出来な婚約者ですが、私に出来ることは何でもします」
「お前は婚約者としても、文官としても充分よくやっている。だが、負担は少し増えるかもしれん。よろしく頼む」
「お任せください」
――本当にみんな見る目がなかったよなぁ。
王子様が分かってくれていたのが、せめてもの救いだったけど。
フィリス様の言葉や態度は確かに冷たいものかもしれない。元々の性格もあるし、派閥的な都合もある。でもフィリス様はなるべく相手と一対一で話す努力をしていた。
前に先輩方にも言ったが、正しい事を言う者の言葉は時として、一方的な暴力に近くはなる。反論する事も出来ず、ただただ殴られるだけになるからだ。それが痛いのは分かる。だからといってこの人を悪く言うのは違うだろう。
……ということを繰り返しちょいちょいお話させていただいてきたのが功を奏したか、フィリス様を取り巻く環境は以前ほど悪くはない。そして周りの対応が変わったからか、フィリス様も少し柔らかくなった。
能力的には充分すぎるのに、ある意味では王配に向いていなかった。でももうそんな事はない。積極的に近づく人間はあまりいないのに変わりはないけど、今はどっちかというと高嶺の花のような扱いだ。
フィリス様が好意的に見てもらえるよう、生きやすく、その能力を遺憾なく発揮できる環境を整えるために頑張った甲斐はあったかな。
どうか、幸せになって欲しい。
王子様以外の人間、俺も含めて有象無象があの人に好意を持ったところでその想いは叶わない。
そう、好きだとしても、叶わない。
何か変な気を起こしても王子様が、俺が。ちゃんと叩き潰す。
もちろん自分自身のも、だ。
掌返した皆さんには、叶わぬ恋のお裾分けというわけである。皆ちょっとずつ惑って、ぐぬぐぬすればいいのさ。
「素晴らしき職権乱用ですね」
俺が城で御付きなのか何なのか、よく分からない立場のまま世話になりつつ、騎士訓練生として鍛練を積んで3年が経った。
この世界の成人は16歳ではあるが、俺の父母はまだまだ現役だ。手伝いや跡取り修行に入るにしても早すぎるし、かといって遊んでいるわけにもいかないから、騎士団にそのまま入ることにした。
ところがそれを王子様が渋り、執務机で頬杖をつきながら権力を振りかざそうとしている。すっかり成長してきらきらが増した男前。ちょっとだらしない姿も絵になるから、大変羨ましい。
それよりも、俺はいつの間に護衛の仕事に就いていたのだろうか。建前上、武者修行してこいという意味合いで放り出され、城でお世話になって、ついでに護衛代わりをしているだけである。そりゃあ多少は変な輩とお話し合いとかそんなのはしていたけどさ。ガチのものだとは思っていなかったのだが。
「せっかくフィリスもセルジュの世話をするようになってから肩の力が少し抜けたというか、情操が養えているのに」
「遠回しに犬扱いするのやめてくださいよ」
そんなアニマルセラピーみたいな。
ウォルだけじゃなく、この王子様も人のことを揶揄うところがある。でも揶揄い上手の仕事の出来る先輩って感じで、嫌な感じは全くしない。
「フィリス様は元の性格が強いとは思いますけど、根底は純粋というか、素直というか。以前はともかく最近は、殿下が懐の広いお方だと思ってもらえるようにという意味合いで厳しく振る舞っている面もあると思うので」
「まあな。以前はそこが分かっていても、対応が下手くそだったが、及第点にはなったしな。にしても正直、あの辺境伯の御子だから、もっと頭も筋肉質なのかと思っていたが、いやはや。いい拾いものだった」
「その拾いものも犬的な意味ですよね……まあいいですけど。ただ、筋肉質の認識はあまり間違ってはいませんよ。あってます」
その認識を改めるのは大変危険だ。認めたくはないけど、俺は前世の経験則で空気を読むよう努力しているだけ。地頭がいいわけではないし、ずっとスポーツをやっていたので完全に体育会系だ。散々ああはなりたくなと思っていた父親と、わりと同類であると認めざるを得ない。
ただ、父親である伯に至っては俺以上に完全なる脳筋であり、そこは揺るぎない。さすがにあれよりはマシだ。
けどなあ、最終的には公務の要請に従うだけなので、配置はどこでもいいんだけど、王子様の思惑、そんなに上手くいくのかな。
――後日。
「……近衛にするのは勿体ないと皆が皆に反対された。おかしい……跡取りになるような者なら前線でなく、近衛配置が普通だろう……?」
「ええと、自分で言うのもなんですけど、私は一応、規定の年齢より早く特例の団入りをするくらいなので……」
やっぱりね。薄々そんな気はしていた。
自分で言うのもなんだけど、主人公だからか俺、強いんだよね。主人公補正は単に脳筋による物理補正とはいえ強いものは強い。
それより自分で聞くより何より先に、入団が本決まりであること、配属が近衛以外というのが一瞬で判明するというのもいかがなものかな。まあいいけど。
フィリス様はそんな憮然とした殿下の様子を見て、くすくすと笑っている。だいぶ薄くなった俺の記憶、その記憶にある姿に背格好は近くなったが、表情は随分と豊かで柔らかい。
「実力を認められているのですから、野暮ですよ殿下。セルジュ、しっかり勤めるように」
「もちろんです。でも、城に帰ってきてもいいですか?」
「殿下がいいと言ったらな」
「それは勿論いいのだが……うーん、なら、私も騎士団に入るか」
「……はぁ?」
あっ、やべ。
普通に声に出してしまって、思い切り小突かれたが、小突いたフィリス様だって「何言ってんの?」みたいな顔で殿下を見ている。
「失礼しました。けど、あの……何言ってるんですか?」
あんたそこそこの国の王太子ぞ? 次の王様だぞ?
「2人とも何だその顔。別に思いつきで言っているわけではないぞ?」
「ええと殿下……セルジュを庇うわけではないですが、今の流れは思い付きにしか見えません。でもそうですね……確かにいずれは殿下が行かざるを、得ないでしょうね……」
フィリス様まで。一体どういうことだ?
理解が追い付いていない俺の様子に気づいた王子様が口を開く。
「最近、魔物の動きが活発だ。数も増えて、被害も増えている。それはお前も気づいているだろう」
「はい。普通に実地訓練で魔物退治しておりますから。ここ数年で目に見えて増えているとは思います」
「そしてこの国の始祖は魔王を倒した勇者、王家はその子孫という事も知っているな?」
「はい、もちろん」
「魔王は世が乱れれば産まれくる。獣の形か人の形かは分からん。以前は人だと伝わっているが、それより前は魔族や獣からも出た事があるそうだ」
「へぇ……」
俺はてっきり魔王って魔族とか魔物とかを統率する国の王様みたいな感じだと思ってたんだけど、そうではなかった。
1番最初に魔族から発生したので魔王と呼ばれはじめてしまったが、実際は負の感情から生まれるもので、素体となる生き物を見つけて発生する、この世界自体の病のようなものらしい。
生き物である限り負の感情をなくすことはできないから、魔王の発生を防ぐことは不可能だ。
だからせめて魔王の発生スパンをなるべく長くしようと、人の国だけではなく、様々な種族間で話し合い、なるべく戦などをしないようにしたのだという。
「勇者もまたそれに呼応するように現れるというが、今のところその気配はない。万が一、魔王が現れた時に勇者が不在であれば、勇者の光の力を受け継ぐ我が国の王族が剣を取るしかない」
あー……これ、そういう設定だったんだ。
確か、最終的に「主人公が勇者でした」みたいなオチだったはずなんだけど、俺には全くそんな兆候がないし、ひっそり俺の覚え間違いかなと思い始めていた。
大体何で次の王様が一緒に冒険なんかしてたのって思ってたけど、そういうことだったのかと、ようやく納得した。
「本来は私が王位を継いで、魔王討伐の英雄の役目は弟達が担う予定だったんだがな。思ったよりも猶予がなさそうだ。弟達の実力が育つのを待つ時間はないだろう」
「殿下……」
フィリス様が不安そうに小さく溢す。感情を出さないよう気をつけてはいるけど、表情の影が濃い。それでも気持ちを切り替え、凛とした表情を浮かべ直した。
「セルジュ」
「はい」
「私は荒事には役に立てないので、頼むぞ。殿下、どうか御武運を。不出来な婚約者ですが、私に出来ることは何でもします」
「お前は婚約者としても、文官としても充分よくやっている。だが、負担は少し増えるかもしれん。よろしく頼む」
「お任せください」
――本当にみんな見る目がなかったよなぁ。
王子様が分かってくれていたのが、せめてもの救いだったけど。
フィリス様の言葉や態度は確かに冷たいものかもしれない。元々の性格もあるし、派閥的な都合もある。でもフィリス様はなるべく相手と一対一で話す努力をしていた。
前に先輩方にも言ったが、正しい事を言う者の言葉は時として、一方的な暴力に近くはなる。反論する事も出来ず、ただただ殴られるだけになるからだ。それが痛いのは分かる。だからといってこの人を悪く言うのは違うだろう。
……ということを繰り返しちょいちょいお話させていただいてきたのが功を奏したか、フィリス様を取り巻く環境は以前ほど悪くはない。そして周りの対応が変わったからか、フィリス様も少し柔らかくなった。
能力的には充分すぎるのに、ある意味では王配に向いていなかった。でももうそんな事はない。積極的に近づく人間はあまりいないのに変わりはないけど、今はどっちかというと高嶺の花のような扱いだ。
フィリス様が好意的に見てもらえるよう、生きやすく、その能力を遺憾なく発揮できる環境を整えるために頑張った甲斐はあったかな。
どうか、幸せになって欲しい。
王子様以外の人間、俺も含めて有象無象があの人に好意を持ったところでその想いは叶わない。
そう、好きだとしても、叶わない。
何か変な気を起こしても王子様が、俺が。ちゃんと叩き潰す。
もちろん自分自身のも、だ。
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