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17 試験結果
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「わあ、5位! 5位だよ! すごいね柊木!」
試験結果の張り紙を見ながら、天海が俺の横ではしゃいでいる。
最近、天海は朝起こさないと1限目から授業に出ていないことに気がつき、毎朝起こしているうちに割と仲良くなり話す機会が増えた。といっても、クラスは別なので休み時間などだけだが。
「5位かぁ。5位以内を目指してたけど、いざ5位ってなると何かかっこつかない感じするな」
東堂は1位だし。
以前より成績も上がってるはずだが、以前の高校ではほぼ1位をキープしていたから5位は落ち着かない。
名門進学校だし、仕方がないのだが。
ともかく、これで黒月さんにご褒美がもらえる。
早いとこ昼休みにならないかな。
とりあえずそろそろ始業のチャイムがなりそうなので教室に入ろうとしていたところ、目の前に人が立った。
「あ、あのさ。柊木くん」
「え? 何?」
普段話したこともない生徒から話しかけられ驚いたが、また告白の罰ゲームか何かだろうと俺は息を吐いた。
「こ、これ。読んでください!!」
「んー。分かった」
押し付けられるように白い封筒を渡され、やっぱりなと思いながら受け取った。
思った通りに告白の罰ゲームか、もしくは果たし状だろう。
「柊木、モテてるね。一時期前じゃ考えられない姿だよ。何かあったの?」
横から天海が茶化すように笑う。
「はいー? 俺、生まれてこのかたモテたことないけど。まぁ、前は適当に遊んでたし今は付き合ってる人いるけどさ。だから罰ゲームの告白に付き合わなきゃいけないのとか本当うんざりなんだよな」
「な、え! 付き合ってる人? そうなの? もしかして、変わったのはそのせい? 相手は誰なの?」
「内緒。ほら、先生きちゃうから、教室戻れ」
「気になるんだけど! ってか、なぜ罰ゲームだと決めつけてるのかも気になるけど。とりあえず授業を受けてくるよ」
天海が名残惜しそうに教室に帰って行き、俺も席についた。
天海はなぜ罰ゲームだと決めつけるのか気になると言っていたが、もちろん最初はそんなことを思わなかった。だが、俺に告白してくるやつは大体ニヤニヤしていたし、離れたところから仲間のような奴らが監視していることもあった。そして断ると、その仲間のところに戻り笑う。
東堂の恋人ということになり、正攻法の嫌がらせができなくなったので、表向き敵意のない嫌がらせをしているのだろうと思った。それが告白って恋人がいる奴に対してどうなんだろうか。
そう言うことに巻き込まれるのは時間の無駄だし、不快だ。
封筒の中を見てみるとやはり放課後の呼び出しが書かれていた。
「はぁ」
早く、昼休みにならないかな。
授業はテストの復習で、俺は全てケアレスミスだったので退屈だ。
やっとのことでチャイムが鳴り、急いで第二数学準備室に向かうと、部屋中コーヒーの匂いを漂わせていて、少しばかりくさくさしていた心が落ち着いた。
「紫様、さすが5位でしたね。おめでとうございます」
「まぁね。次はもっと上に行けるように頑張るよ」
黒月は、そわそわしている様子で俺の前に弁当を置き、にこりと笑った。
「それで、ご褒美は何が良いのですか? 家くらいは購入できる蓄えは十分にありますし、何ならマンション1棟でも。それとも海外に旅行にでも行きましょうか。行けるのは一番近くてゴールデンウィークですね」
「なにそれ、ははっ。そんなものさらりとくれようとしないでよ」
嬉しそうに恐ろしく高いご褒美をくれようとしている黒月さんが面白い。
「では何を?」
「もちろん、ご褒美は黒月さんだよ。今度の休み1日、俺のお願いすること全部叶えてくれる日にしてほしい」
「わ、私? ……と言いますか、もとより紫様のお願いは全て叶えるつもりですが」
「まぁ、だと思うけど。絶対断らないのが良いんだよ」
黒月さんは頷いて、真面目な顔で姿勢を正した。
「承知しました。では1日と言わず、金曜日の夜から日曜日の夜にかけて紫様のお願いをずっと叶えます」
「えー? そんなこと言って良いの? 黒月さん干からびちゃうよ」
「なっ……」
何をお願いするのか想像がついたのか、黒月さんは珍しく困惑した顔をして固まった。
「黒月さんが言ったんだから、金曜日の夜から約束だよ!」
「ですが」
「ご褒美だし、お願い叶えてくれるよね」
「……はい」
黒月さんは真面目だから、いろいろ葛藤があるのだろう。
だからこそ、こうでもしないと高校卒業と言わず、成人まで手を出してくれないと思ったのだ。
俺はそんなの我慢するつもりはない。
そう、黒月さんにはあんなことやこんなことをお願いするつもりだ。
試験結果の張り紙を見ながら、天海が俺の横ではしゃいでいる。
最近、天海は朝起こさないと1限目から授業に出ていないことに気がつき、毎朝起こしているうちに割と仲良くなり話す機会が増えた。といっても、クラスは別なので休み時間などだけだが。
「5位かぁ。5位以内を目指してたけど、いざ5位ってなると何かかっこつかない感じするな」
東堂は1位だし。
以前より成績も上がってるはずだが、以前の高校ではほぼ1位をキープしていたから5位は落ち着かない。
名門進学校だし、仕方がないのだが。
ともかく、これで黒月さんにご褒美がもらえる。
早いとこ昼休みにならないかな。
とりあえずそろそろ始業のチャイムがなりそうなので教室に入ろうとしていたところ、目の前に人が立った。
「あ、あのさ。柊木くん」
「え? 何?」
普段話したこともない生徒から話しかけられ驚いたが、また告白の罰ゲームか何かだろうと俺は息を吐いた。
「こ、これ。読んでください!!」
「んー。分かった」
押し付けられるように白い封筒を渡され、やっぱりなと思いながら受け取った。
思った通りに告白の罰ゲームか、もしくは果たし状だろう。
「柊木、モテてるね。一時期前じゃ考えられない姿だよ。何かあったの?」
横から天海が茶化すように笑う。
「はいー? 俺、生まれてこのかたモテたことないけど。まぁ、前は適当に遊んでたし今は付き合ってる人いるけどさ。だから罰ゲームの告白に付き合わなきゃいけないのとか本当うんざりなんだよな」
「な、え! 付き合ってる人? そうなの? もしかして、変わったのはそのせい? 相手は誰なの?」
「内緒。ほら、先生きちゃうから、教室戻れ」
「気になるんだけど! ってか、なぜ罰ゲームだと決めつけてるのかも気になるけど。とりあえず授業を受けてくるよ」
天海が名残惜しそうに教室に帰って行き、俺も席についた。
天海はなぜ罰ゲームだと決めつけるのか気になると言っていたが、もちろん最初はそんなことを思わなかった。だが、俺に告白してくるやつは大体ニヤニヤしていたし、離れたところから仲間のような奴らが監視していることもあった。そして断ると、その仲間のところに戻り笑う。
東堂の恋人ということになり、正攻法の嫌がらせができなくなったので、表向き敵意のない嫌がらせをしているのだろうと思った。それが告白って恋人がいる奴に対してどうなんだろうか。
そう言うことに巻き込まれるのは時間の無駄だし、不快だ。
封筒の中を見てみるとやはり放課後の呼び出しが書かれていた。
「はぁ」
早く、昼休みにならないかな。
授業はテストの復習で、俺は全てケアレスミスだったので退屈だ。
やっとのことでチャイムが鳴り、急いで第二数学準備室に向かうと、部屋中コーヒーの匂いを漂わせていて、少しばかりくさくさしていた心が落ち着いた。
「紫様、さすが5位でしたね。おめでとうございます」
「まぁね。次はもっと上に行けるように頑張るよ」
黒月は、そわそわしている様子で俺の前に弁当を置き、にこりと笑った。
「それで、ご褒美は何が良いのですか? 家くらいは購入できる蓄えは十分にありますし、何ならマンション1棟でも。それとも海外に旅行にでも行きましょうか。行けるのは一番近くてゴールデンウィークですね」
「なにそれ、ははっ。そんなものさらりとくれようとしないでよ」
嬉しそうに恐ろしく高いご褒美をくれようとしている黒月さんが面白い。
「では何を?」
「もちろん、ご褒美は黒月さんだよ。今度の休み1日、俺のお願いすること全部叶えてくれる日にしてほしい」
「わ、私? ……と言いますか、もとより紫様のお願いは全て叶えるつもりですが」
「まぁ、だと思うけど。絶対断らないのが良いんだよ」
黒月さんは頷いて、真面目な顔で姿勢を正した。
「承知しました。では1日と言わず、金曜日の夜から日曜日の夜にかけて紫様のお願いをずっと叶えます」
「えー? そんなこと言って良いの? 黒月さん干からびちゃうよ」
「なっ……」
何をお願いするのか想像がついたのか、黒月さんは珍しく困惑した顔をして固まった。
「黒月さんが言ったんだから、金曜日の夜から約束だよ!」
「ですが」
「ご褒美だし、お願い叶えてくれるよね」
「……はい」
黒月さんは真面目だから、いろいろ葛藤があるのだろう。
だからこそ、こうでもしないと高校卒業と言わず、成人まで手を出してくれないと思ったのだ。
俺はそんなの我慢するつもりはない。
そう、黒月さんにはあんなことやこんなことをお願いするつもりだ。
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