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29 カップルウォッチャーの忠告
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「ちょっと、帰ってきたと思ったら勉強しすぎじゃないの?」
「そうか? まぁ、勉強するのは良いことだろ?」
天海が、寮の自室で勉学に励む俺に文句を言うような口調で話しかけてきた。
「だけどさぁ。年上彼氏はどうなったの?」
「ん? ああ、仲良くしてるよ」
お昼は毎日一緒に食べてるし。
俺の彼氏が誰なのか、目の前にいる天海は気がついているかもしれないが、一応伏せてあるのでそれは言わない。
「前に予定してた時はさ、がっつかないで大人になってみるって言ってただろ? それはどうなったの?」
天海に言われてすぐは、なんだそれ? と思い出せなかった。
そしてだんだん朧げに思い出した。
そういえば、爽やかな顔でがっつくような態度を取らない黒月さんに焦れて、自分もがっつかないようにしようなんてしていたんだっけ。
今思えばそんなところがもうガキくさい。
なんなら今はそれどころではない。
「今は勉強が忙しすぎて、それどころじゃないんだよな」
そう言うと、天海は大袈裟に驚いた顔をした。
「えー。勉強が忙しいって。柊木この間のテストで学年5位だったじゃん。何をそんなに生き急いでるのさ」
「あー。ほら、だって俺、柊グループの跡取りだからさ。今まではその自覚はなかったけど、そろそろ本腰入れないとまずいと思ったんだ」
「そうなんだ。でもさ、忠告しておくけど、柊木の彼氏はあんまり放っておくと危険なタイプだと想うよ。カップルウォッチャー目線で言うと」
「そっか。まぁ、気を付けるよ。ありがとう」
何が危険なのかはあえて聞かなかった。
今はそんなことよりも勉強が大事だったし、黒月さんは、俺が勉強に集中しているくらいで暴走するほどに危険な人物ではない。
そもそも、黒月さんが俺と交際するに至ったのは、おそらく黒月さんの行きすぎた兄弟愛の結果だ。流石のカップルウォッチャーにも、その辺りの事情は把握できないらしい。
「柊木、僕のこのカップルウォチャーとしての言葉を信じてないでしょう?」
睨めつけるように俺を見る天海に、俺は苦笑した。
「信じてるよ。まぁ、カップルウォッチャーって何だっていまだに思ってるけど」
だがまぁ、東堂と付き合っていないことを見抜いていたあたり、その目は確かなんだろう。
天海はふぅと息を吐き、俺のベットに座り無言になった。
俺は俺で静かになりすっかり勉強に集中してしまい、寝なければならない時間のタイマーが鳴るまでひたすら勉強した。
伸びをひとつして、ベットを見ると天海は横になるどころかすっかり布団までかぶって寝てしまっていた。
「おーい。俺のベットなんですけど」
「んん……」
すっかり夢の中にいる天海に言っても仕方がない。
俺ももう集中が途切れ一気に眠さが限界に達していたので、仕方なく天海を壁側に押しやり、布団に入り眠りについた。
「そうか? まぁ、勉強するのは良いことだろ?」
天海が、寮の自室で勉学に励む俺に文句を言うような口調で話しかけてきた。
「だけどさぁ。年上彼氏はどうなったの?」
「ん? ああ、仲良くしてるよ」
お昼は毎日一緒に食べてるし。
俺の彼氏が誰なのか、目の前にいる天海は気がついているかもしれないが、一応伏せてあるのでそれは言わない。
「前に予定してた時はさ、がっつかないで大人になってみるって言ってただろ? それはどうなったの?」
天海に言われてすぐは、なんだそれ? と思い出せなかった。
そしてだんだん朧げに思い出した。
そういえば、爽やかな顔でがっつくような態度を取らない黒月さんに焦れて、自分もがっつかないようにしようなんてしていたんだっけ。
今思えばそんなところがもうガキくさい。
なんなら今はそれどころではない。
「今は勉強が忙しすぎて、それどころじゃないんだよな」
そう言うと、天海は大袈裟に驚いた顔をした。
「えー。勉強が忙しいって。柊木この間のテストで学年5位だったじゃん。何をそんなに生き急いでるのさ」
「あー。ほら、だって俺、柊グループの跡取りだからさ。今まではその自覚はなかったけど、そろそろ本腰入れないとまずいと思ったんだ」
「そうなんだ。でもさ、忠告しておくけど、柊木の彼氏はあんまり放っておくと危険なタイプだと想うよ。カップルウォッチャー目線で言うと」
「そっか。まぁ、気を付けるよ。ありがとう」
何が危険なのかはあえて聞かなかった。
今はそんなことよりも勉強が大事だったし、黒月さんは、俺が勉強に集中しているくらいで暴走するほどに危険な人物ではない。
そもそも、黒月さんが俺と交際するに至ったのは、おそらく黒月さんの行きすぎた兄弟愛の結果だ。流石のカップルウォッチャーにも、その辺りの事情は把握できないらしい。
「柊木、僕のこのカップルウォチャーとしての言葉を信じてないでしょう?」
睨めつけるように俺を見る天海に、俺は苦笑した。
「信じてるよ。まぁ、カップルウォッチャーって何だっていまだに思ってるけど」
だがまぁ、東堂と付き合っていないことを見抜いていたあたり、その目は確かなんだろう。
天海はふぅと息を吐き、俺のベットに座り無言になった。
俺は俺で静かになりすっかり勉強に集中してしまい、寝なければならない時間のタイマーが鳴るまでひたすら勉強した。
伸びをひとつして、ベットを見ると天海は横になるどころかすっかり布団までかぶって寝てしまっていた。
「おーい。俺のベットなんですけど」
「んん……」
すっかり夢の中にいる天海に言っても仕方がない。
俺ももう集中が途切れ一気に眠さが限界に達していたので、仕方なく天海を壁側に押しやり、布団に入り眠りについた。
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