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8話
しおりを挟む部屋を見つけた。
ゆっくりとドアを開ければ、中にゾンビはいない。
急いで中に入るとドアの鍵を閉めた。
ガチャ
ここまでずっと緊張のしっぱなしだったのでこれでやっと落ち着ける。
椅子に座り一息ついた。
「みどり、お茶をお願い出来る? 」
お姉様に言われて気づく、お茶を入れるのは妹の仕事だった事を。
ポットでお湯を沸かしている間、お姉様は拳銃を分解していた。
あっという間にバラバラになったそれをまた元に戻していた。
「どうぞ、お姉様」
お姉様に紅茶を出す。
お姉様は綺麗な所作でそれを口にした。
「おいしいわ、みどり」
その言葉を聞いて私も口にした。
とは言えここまで何も食べてないので、お腹が減った。
部屋の中の棚を全て開けてみた結果
チョコバー、何処の鍵、ノートが出てきた。
私はチョコバーを剥いてむしゃむしゃ食べると
お姉様が目をぱちくりとされてこちらを見ていた。
「みどり、そんな食べ方をしてわいけません。
ちゃんとフォークとナイフを使って食べないと」
不憫な子を見るように言うお姉様
「お姉様、これはこの様にして頂くものですよ? 」
「本当に? 」
結局お姉様からの疑いは晴れずに、またドアを開ける。
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