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悠々ライフ
殲滅編 1
しおりを挟むいつだって権力者は嘘を吐く。
権力者だから嘘を吐く?
嘘をつけるから権力者になったのか?
そもそもバレなければ嘘も嘘ではないのだからという嘘で自分にさえ嘘を吐く
のだから、根っからの嘘つきだろう。
煩わしい事しかないのだから一番いいのは付き合わない事である。
関わらなければ何も問題はない、ただ向こうから近付いて来たのなら当然叩き
潰す。彼等との会話程無意味なものはなく、力があるのなら全力で一気にやる
のがいい、嘘すら吐けないように。
*****
「おい、ヴィエッタはどうした? 」
「さあ? 」
「アイツはこの作戦を理解しているのか? まったく誰の為にここまでしてやって
いると思っているんだ」
「そう怒らないで下さいベルクーネ。あの子もちゃんと出来る子なんです」
「分かっているさリッテ。私が怒っている訳じゃないんだ」
「そうですね、すぐに連れてきます」
不機嫌を隠そうとしないエルビーが目に入ったリッテはすぐにヴィエッタを
探しに行った。このままでは作戦どころではなくなってしまう。
「おお、居る居る。うじゃうじゃと居るじゃない、うっひょ~」
リッテが探しに来ている事など知りもしないヴィエッタは敵兵を見に最前線へと
来ていた。
「アンタねえ、こんな所にいないでさっさと戻りなさいよ。また怒られるわよ」
クーニャも一応言ってはみるがヴィエッタがそんなに利口だとも思っていない
ので口だけである。別にヴィエッタがどうなろうとさして興味はないのだ。
ただ自分が怒られるのだけは避けたい、だってあんなにも恐ろしいものを二度と
……
「わ、私は忠告したからね! ちゃんと忠告したんだから、ねえ聞こえているの
ヴィエッタ? 」
「聞こえてるよ。それにしてもあんなに集まっても雑魚は雑魚だって分からないの
かな? げっ! 」
ヴィエッタが振り向いたらそこにはクーニャとリッテが居た。
クーニャはすでに目線を逸らせており、リッテは笑顔でこっちを見ていた。
「ヴィエッタ。私はね、別にアナタの事が嫌いだとかそんな事は思っていないわ。
でもね、あんまり私を煩わせて欲しくはないし、いくらなんでもこれ以上あの
三人が怒らないなんて保証はないのだし、最終的にはマクベ様に報告しないと
いけないって分かっておいて欲しいの、いいかしら? 」
「分かりました」
「いい返事です、それでは戻りましょう。戻ったらまずは謝ってね? 」
クーニャはリッテの顔をみてこの人が一番ヤバい奴かも自分の中のランキングを
変更した。
*****
「まったく、時間がかかり過ぎじゃないか? 」
「まあ試し切りの分もあったからな、マクベ様に情報を提供できるのだし喜ばしい
事じゃないか」
「私ならすぐに終わらす事が出来た」
「そうかも知れないが、これも全てマクベ様の為だ。妹を育てるという役目を果た
す事で喜んで貰えるのだからね」
こうして丸一日を使っての殲滅戦は終わった。
マクベ様が悠々自適に暮らす為なら国の一つぐらい潰すのが彼女達なのだ。
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