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旅に出る
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しおりを挟む翌日もクスル―の号令で俺達は歩き出した。
当然二列縦隊で進む俺達の殆んどのものが辺りをキョロキョロと見渡すのも無理
は無い。だって雪が一切無いのである。一年中雪の中で生きて俺達にとってその
光景は初めて見る景色だった。
「本当に雪って降らないんだな」
クスル―でさえそんな事を口にしてしまう程、俺達にとっては新鮮だったのだ。
これもあの村を出て来なければ知らなかったであろう事である。これを見れた
だけでも意味はあったと思える程の感動を味わっていた俺達の足が一斉に止まる。
それはクスル―が合図をしたからだった。
「どうしたんだ? 」
「誰かが戦っている、巻き込まれても面倒だから偵察を出そう」
そしてケロッグとスパーダが偵察に出ている間俺達は待機である。
とはいえ戦うにしても準備が必要なのでみんなそれぞれに準備は欠かさない。
そもそも俺達は不良品である、そんな俺達が戦うのであれば万全の準備をして
おかなければここで旅が終わってしまうのだ。
「どうだった? 」
そして偵察に行っていた二人が戻って来た。
「大丈夫だ。ただ遊んでいるだけだった。まったく迷惑な奴らだ」
ケロッグがそういうとスパーダもうんうんと頷く。
「でもアレは祭りなのかもしれないな、だってあんなに大人数で遊ぶなんて事は
そうそうないだろしな。祭りだよきっと」
スパーダのその言葉にみんなが反応する。
「祭りだって? 」「何だよ、俺達もまざろうぜ! 」
「確かに祭りなら参加しない訳にはいかないな」
「テンション上がってきた~」
みんなの視線が一身に受けたクスル―は笑った。
「そうだな。祭りなら参加したいよな」
そうして俺達は祭りに参加するべく歩き出した。
でもみんなはすでにうずうずしているのが空気で分かる。
きっと今すぐ走り出したいくらいのテンションであるがクスル―がそれを許さな
かった。部外者が勝手に入って行って場を乱してはいけないのだ。
「なんだお前達は! 」
俺達に気付いた男がいう。
「すいません。俺達も参加させてもらってもいいですか? 」
その男にクスル―が聞いた。
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