46 / 129
旅に出る
9
しおりを挟むクスル―が話していた男は無駄に金ピカだった。
何故そんなものを身に纏っているのかが理解出来ないくらいの金ピカは重そう
でもあり、何よりも暑そうだった。あんなものを来てよく普通の顔をしている
ものである。俺達には絶対無理である。ほとんどの者が上着を脱いでしまった。
村では経験した事のないこの暑さの中で、俺達は理想郷へと辿り着けるのだろう
かと心配になる。このまま俺達は溶けてしまうんじゃないかと思える程暑い。
全ての服を脱ごうとしているものさえいる状況でそれは起こった。
「おい、それは何だ? 見せて見ろ」
「嗚呼、これか。別に構わないが、お前はどうしてそんな金ピカを着ている?
それが普段着なのか? 」
「何を言っているんだ? これはな、ん? お前、これを何処で手に入れた? 」
「貰ったんだよ。勝った祝いだ」
それは王国の戦士が身に着けているタグである。
戦死した時に家族や身内の者へ渡されるそれを勝ったから貰ったと説明した
クスル―の事を敵と認識してしまったのは仕方がなかった。
ピーピーピー
突然の音にみんなは驚き、なんだなんだと集まった所へ金ピカ集団もやって来る。
その上、金ピカ達は一斉に抜剣したとなれば流石に理解出来る。これは祭りでは
なく、戦いを挑まれているという事に。
ただし、自分達が不良品という事を理解している俺達は最初から全力である。
常に最善を尽くす事が生き残る事には必要であると散々叩き込まれて来たのだ。
ずっと叩きのめされて来たのだ、こればかりは仕方が無かった。
身体に染みついたものだったから。
『全ての根源アルカルドネアに連なる者、ビズリアの加護をもって今ここに示す
はヒズリーダ。世界の色を変えろマルビリアムゾーラ』
光が地面から湧き上がり、そして放たれたのは魔法。
全てを燃えつくし消し炭へと変える炎を放った4人は先陣。
そしてすぐに二陣が前と出て同じ炎を放つ。
このローテーションがクスル―達が編み出した戦術であった。
「止め! 」
クスル―の号令によって止まるローテーション。
目の前には黒い道がのびており、まだ炎が燻っていた。
それを見てその場に居た誰もが思っただろ事をクスル―が口にする。
「意外と敵が居たんだな」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
小さくなった夫が可愛すぎて困ります
piyo
恋愛
夫が、ある日突然、幼児の姿になってしまった。
部下の開発中の魔法薬を浴びてしまい、そのとばっちりで若返ってしまったらしい。
いつも仏頂面な夫が、なんだかとっても可愛い――。
契約結婚で、一生愛とは無縁の生活を送ると思っていたノエルだったが、姿が変わってしまった夫を、つい猫可愛がりしてしまう。
「おい、撫でまわすな!」
「良いじゃありませんか。減るもんじゃないし」
これまで放置されていた妻と、不器用に愛を示す夫。
そんな二人が、じれじれ、じわじわとお互いの距離を詰めていく、甘くて切ない夫婦再生の物語
※完結まで毎日更新
※全26話+おまけ1話
※一章ほのぼの、二章シリアスの二部構成です。
※他サイトにも投稿
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる