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国を守る者
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しおりを挟む「はぁ? 貴女、馬鹿なの? 」
私が今までの経緯を話したらミゼットちゃんが大きな声を上げたので、
馬が驚いて暴れてしまい馬車が揺れる。
「一体貴女の何処が職務怠慢なのよ! やっぱり新しい国王は噂通りのポンコツの
ようね」
「え、国王様が変わったのですか!? 」
私はその事実を初めて聞いて驚く。
「知らなかったの? 先代の国王は亡くなったのよ、そして今の国王になったから
私が出向いたのよ。それすら知らされないなんて貴女一体どれだけ……
そうね、これからの話をしましょう。貴女、行くあてはあるの? 」
「いえ、ありませんが……亡くなったなんて、私知りもしませんでした」
私が国王が亡くなったという事が私にはショックだった。
「いいわ、貴女、私の国に来なさい! 貴女程の聖女なら大歓迎よ! まずは
サーロスに報告をしないといけないわね、後はそうね」
ミゼットちゃんは返事も聞かずにこの後の算段を始めたが、
私は国王様の事をずっと考えていました。
(お墓参りはできるのでしょうか? )
*****
私は何故か国王と面会する事となった。
ミゼットちゃんは私を城へと連れて来ると、どんどん進んで行って国王の元へ
「おお、帰ったかミゼット。お帰り」
そうして国王とミゼットちゃんがハグをしているがなかなか終わらず、
私はそれをずっと見ていました。
この国の挨拶はああなのかと思うとちょっと嫌になりましたが
私には他に行くあてなどないので、どうしたものかと考えていると
「サーロス、こちらストロガーノ・ミラルダ、聖女よ! 」
私を国王に紹介したミゼットちゃんは国王を名前で呼ぶので、
私も彼女に倣って挨拶をしました。
これからお世話になる国の王なのだから粗相があってはいけません。
「初めましてサーロス。ストロガーノ・ミラルダです」
郷に入れば郷に従え、気は進みませんでしたが仕方がありません。
私はそう言うと、国王をギュッとハグしました。
するとミゼットちゃんが凄い勢いで怒鳴って来ました。
「ちょっと貴女、何やってるのよ!
私の旦那に手を出すとか一体どういうつもり! 」
「え、旦那? 」
私はハグをしたまま聞きます。
「そうよ! てか、早く離れなさいよ! 」
私はミゼットちゃんに力ずくで剥がされました。
「ミゼットちゃんはサーロスと結婚しているって事ですか? 」
「そうよ! それになれなれしいわ! 国王なのよ! 」
「ごめんなさい、私、ミゼットちゃんがしてるから、私もやるものだと思って……
じゃあ、この国はこんなにハグしなくていいって事ですか、よかったです」
ようやく理解した私は安心し、そして気づいた。
「じゃあ、ミゼットちゃんは」
「王女よ。そうね、貴女は何も知らなかったのですものね。
私が王女になったなんて知っている訳もないわね。
私の説明不足だったから、今回の事は許すわ。でも、次は無いわよ! 」
そうしてきつめに注意された後、ミゼットちゃんは国王との馴れ初めを話して
くれたが、正直、興味が無いので私は聞き流しました。
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