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王女物語
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しおりを挟む「ねえ、スリートってお母さまの事好きなの? 」
私はスリートがだらしない顔で携帯を見ているので、何を見ているのか覗き込む
とそこには母の寝顔があったのでそう聞いたら
「ひゃっ」
質問にそんな返事をするスリートを見て私は悪い奴だなと思うが
今回は見逃してやることにした。のちのち何かに使えそうである。
*****
そうして、ポリンズ王国に帰って来た私を待っていたのはビートだった。
「ミール様、よくご無事で帰ってこられました。すぐに王宮へ参りましょう」
何故かとても急いでいるビートに促され、私は王宮へ向かう。
そういえばこの国に来て以来、王宮なんてものへ行った覚えはないのだが。
「ねえ、サワジ様に何かあったの? 」
あちこちと連絡を取っているビートに訊けば
「いいえ、サワジ様は大丈夫です。しっかり警護しておりますのご安心を」
思っていたのと違う返事が返って来るが、何もない事はいい事だ。
王宮に着けば馬鹿デカい広間を通って奥の部屋へ通され、
中に入れば側仕えに着替えさせられる。
着替え終わればビートが入ってきた。
「ミール様、まずこの部屋を出れば大勢の人間がいますが驚かないで下さい。
そしてただ真っすぐお進み下さい。進ますと、椅子の前でマント、王冠、王笏が
渡されますので振り返り、王笏で床を突いて下さい。
そうすれば全員が跪きますので、そのまま椅子に腰かけて下さい。
それからは、私どもが取り仕切りますのでご安心を。
では、お願いしますミール王女」
私はビートに言わるがままに行動し、それが終わるまでただ座っていた。
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