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家族
信じるもの
しおりを挟む私はお婆ちゃんっ子だった。
両親の都合でお婆ちゃんが私の面倒を見てくれていたからだ。
お婆ちゃんはいつも私に優しかった。
「ゆいちゃんなら大丈夫だよ」
それがお婆ちゃんの口癖で、いつだって私を応援してくれたし、
いつだって私の見方だった。
そんな大好きなお婆ちゃんが病気になった。
私は不安だった、お婆ちゃんがいなくなってしまうのではないかと。
「お婆ちゃん、お薬飲んで? 」
私はお婆ちゃんが早く良くなるように薬を進めるがお婆ちゃんは飲まなかった。
お婆ちゃんは薬を飲まないのだ、そんな物を飲まなくても大丈夫だと言う。
「大丈夫だよゆいちゃん。お婆ちゃんは大丈夫」
お婆ちゃんはそう言って逆に私を励ましてくれた。
だから私は大丈夫なのだと思った。
でもお婆ちゃんは全然元気にならなくて、死んでしまった。
初めて人が死ぬ事を知った私。
頑なに薬を飲むことを拒んだお婆ちゃん。
お婆ちゃんは薬を飲まなくても治ると信じていた。
でも結局は治らなかった。
私はお婆ちゃんともっと一緒に居たかったのに……
私はお婆ちゃんを信じていた。
でもお婆ちゃんが信じていたものは信じない。
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