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そして天使がやってくる
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しおりを挟む決めたはいいものの、そう簡単に殺せるのならばとっくの昔に殺している。
圧倒的な力の差があるのだ。手順を間違えば簡単に殺されるのはこっちの方なの
だし慎重に事を進めないといけないとい事は分かっているが、何かいい方法があ
るのかといえばそんな都合のいいものがそう簡単に見つかる訳もない。
何かを考えている時間すらないのである。
少しでも気を逸らしたどうなるのか?
「おい、聞いているのかクロヲ? ちゃんと話を聞かないとダメだろう。そういう
奴にはこうだ」
「イタイイタイイタイイタイ」
と、このように乳首を捻られるのである。
こんな状況の中でどうすれば挽回できるのかを考えるなんて無理な話であった。
「そう言えばお前、その腕どうなってんの? どういう仕組みになってんだ? 」
「どうと言われても、生まれた時からこうだったんで……」
「そうなの? そういうものなのか。でもそれって大変じゃないのか? そういう
ものって認識だから問題ないのか。そもそも体のつくりが違うから関係がないと
いう事なのか。そうか、そういう事だな。それなら腕が四本だとしても生まれて
来れるわな。まあいいか、とりあえず脇見せてよ」
なんだかんだと捲し立てられたと思えば、自分で勝手に答えを出してしまう。
「脇ですか? いいですけど」
何がとりあえずなのかもそうだが、良い訳もないはずなのに。どうしてこんな事
になってしまっているのか、ずっと向こうのペースで話は進んで行く。
「なるほど、後ろにもう一本が生えているんだな。その腕ってどれぐらい動くもの
なんだ? 」
なんて優しい口調ではあってもやっている事は滅茶苦茶で明らかに曲がらない方
へと曲げようとするのだからイタイに決まっている。このままでは腕がもげてし
まうから流石に怒った。
「何してるんですか! 無理に決まってるでしょうが! 」
「いや、いけるかもと思って」
「イタイイタイイタイイタイ。それも止めろ! 」
隙あらば乳首を捻ってくるこの男は頭がおかしいのだろう。
「だから腕はそっちには曲がらないって。乳首も止めろ! 」
何を言った所で止める事はなかった。
「腕止めろ、乳首止めろ、腕止めろ、乳首止めろ、腕! 乳首! 腕! 腕! 腕!
乳首! 腕! 乳首! 乳首! 腕! どっちも止めろ! 」
「お前等仲良しなんだな」
「何処がだよ! 」
天使にそう言われた時、天使も殺そうと決めたのだ。
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