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2章【】
5話「ギルド登録」
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馬車に揺られ、何事もなく町の前まで辿りついた。
町の前には大きな門が建てられていて、門を潜る人が1列に並び、門兵がそれを捌いていく。
そしてメルたちの番がくると、思わぬ展開が起こる。
「証明書を提示しろ。無い者は銀貨1枚だ。」
(証明書!?っつかお金すらもってないんですけど!)
動揺するメルの方にラックスがポンと手を置く。
「ははは。心配するなよ。通行料ぐらいは払ってやれるからさ。」
そういってら達は懐からシルバーのプレートを取り出し門番に見せる。
「ついでにこっちは俺の連れなんだ。代金は俺が払うよ。」
そう言ってラックスはメルの分の通行料を支払い、門をくぐった。
「ようこそ。ガラム領へ。」
「まさか、町に入るのにお金がいるなんて。」
「ははは。ほんとお前は何処の田舎もんだよ?そんなの常識だぜ。まぁ知らないんだったらついでに教えといてやるよ。今から行くギルドで登録さえしとけば他の町に行っても通行料は無料なんだ。とっといて損はないぜ。」
ツネオはヒラヒラとプレートを振って見せた。
プレートは冒険者ランクによってメタルが異なる。
ブロンズ --- Fランク
ブロンズ+ --- Eランク
シルバー --- Dランク
シルバー+ --- Cランク
ゴールド --- Bランク
ゴールド+ --- Aランク
プラチナ --- Sランク
プラチナ+ --- S Sランク
+はプレートがワンランク上のプレートと混合する。例で言えばゴールド+の場合はプラチナゴールドのプレートになる訳だ。
とは言ったもののこれはあくまで例であって、プラチナゴールドまでのランクの冒険者は世界全体を見ても一握り程しかいない。
さらにプラチナに関しては天災級と言われていて、国一つを落とす程の実力を持つとされていて、その存在はプラチナゴールドより遥かに少なく片手の指が余る程しかいない。
ちなみに鷹の団は皆全員がDランク。冒険者でいえば、ベテランに位置するそうだ。
そうこうしている内に、馬車は露店や人々が行き交う繁華街を通り抜け、ギルドの前についた。
看板には盾と剣を重ねた物が飾られている。
馬車を降りてラックス達に釣られるがままギルドの開き扉を抜けると、一斉に酒場の人々の視線が此方に向けられた。
だがその視線も直ぐにそれ、気にせずラックスたちと奥の受け付けに向かった。
チリンと、ラックスが受け付け台の上にあるベルをが鳴らすと、受け付け台の下からひょこっと子供が顔を出す。
年齢は10歳ぐらいだろうか?
オレンジ色の天然パーマの女の子だ。
特に特徴的なのは頭の頭頂部から一本の触覚が立っており、その先端にはモケモケとしたオレンジ色の丸い玉がついていた。
「あ~。鷹の団の~皆さんじゃないですかぁ~。お帰りなさ~い。」
(話方が特徴的な子供だな。)とメルは思ったが、ラックスが「おうシャル。久しぶりだな。それより今日は魔物の換金と、ここに居るメルのギルド登録に来たんだ。」と話した事で、この子がどうやら受付の業務をしているという事が分かった。
「換金ですねぇ~。では後で裏の広場に案内しますね。じやぁ~先に登録だけ済ましましょぉ~かぁ。メルさんと言いましたか?手を此方にぃ~」
メルは言われるがままにシャルの手に手を添えると、手のひらを上に向けられ指先を抑えられた。
ザク!!
「なぁぁぁ!!!!!?」
急激な痛みが指先から体全体に響き渡る。
何故なら指先に針が貫通していたからだ。
「あちゃ~刺しすぎましたねぇ。」
「刺しすぎだよ!!!!」
思わず声を大きく突っ込んでしまうメルに対し、ツネオがそれを宥める。
「まぁまぁ。ギルド登録には血を一滴プレートに垂らす事が必要なんだよ。」
そう言ってツネオはシャルからブロンズのプレートを受け取り、メルの血を一滴プレートに垂らす。
するとプレートに馴染む様に染み込んだ。
「これで登録完了だ。」
「登録するのにこんな痛い目を、皆さんも?」
垂らす必要性は分かったがまだ納得のいかないメルは皆に尋ねると皆は苦笑いぎみに答える。
「いや、基本は一滴だから自分で軽く刺すぐらいよ。」
サラのその言葉と共にメルはシャルを睨みつけるとシャルはニヤリとした表情を見せる。
「君みたいなお子様はぁ~、嫌がる人もいるのでぇ。人思いにプスッと」
「プスッじゃなくて今のはザク!っとだろ!!っつか歳もあんまり変わらないでしょ!」
メルのこの発言にシズネが首を傾げた。
「ん?メルは妖精族と会うの始めてなの?」
「妖精族?」
訝しげに聞き直すメルにシズネが答えてくれる。
「妖精族は人間族と比べてある一定の所から見た目の成長が止まるのよ。だからシャルはこう見えて60歳なの。」
「じゃぁ結構オバアさん‥」ザク!
またもやシャルに針で指突き刺されるメル。
「ぎやぁぁぁぁ!!!アホォ!」
メルは勢いでシャルの頭をチョップする。
「ぐえ!」
「ぐえ!じゃないよホントに!何でこんなことするのぉ!」
パニックのあまりオネエ風になってしまうメル。
「うぅ。失礼な事言うからですぅ~」
頭を抑えながら涙目になりながら答えるシャル。
「俺が泣きたいよ!」
「弱い者イジメはダメなんですよぉ~。」
「指先に針貫かす奴のセリフじゃないよね!」
町の前には大きな門が建てられていて、門を潜る人が1列に並び、門兵がそれを捌いていく。
そしてメルたちの番がくると、思わぬ展開が起こる。
「証明書を提示しろ。無い者は銀貨1枚だ。」
(証明書!?っつかお金すらもってないんですけど!)
動揺するメルの方にラックスがポンと手を置く。
「ははは。心配するなよ。通行料ぐらいは払ってやれるからさ。」
そういってら達は懐からシルバーのプレートを取り出し門番に見せる。
「ついでにこっちは俺の連れなんだ。代金は俺が払うよ。」
そう言ってラックスはメルの分の通行料を支払い、門をくぐった。
「ようこそ。ガラム領へ。」
「まさか、町に入るのにお金がいるなんて。」
「ははは。ほんとお前は何処の田舎もんだよ?そんなの常識だぜ。まぁ知らないんだったらついでに教えといてやるよ。今から行くギルドで登録さえしとけば他の町に行っても通行料は無料なんだ。とっといて損はないぜ。」
ツネオはヒラヒラとプレートを振って見せた。
プレートは冒険者ランクによってメタルが異なる。
ブロンズ --- Fランク
ブロンズ+ --- Eランク
シルバー --- Dランク
シルバー+ --- Cランク
ゴールド --- Bランク
ゴールド+ --- Aランク
プラチナ --- Sランク
プラチナ+ --- S Sランク
+はプレートがワンランク上のプレートと混合する。例で言えばゴールド+の場合はプラチナゴールドのプレートになる訳だ。
とは言ったもののこれはあくまで例であって、プラチナゴールドまでのランクの冒険者は世界全体を見ても一握り程しかいない。
さらにプラチナに関しては天災級と言われていて、国一つを落とす程の実力を持つとされていて、その存在はプラチナゴールドより遥かに少なく片手の指が余る程しかいない。
ちなみに鷹の団は皆全員がDランク。冒険者でいえば、ベテランに位置するそうだ。
そうこうしている内に、馬車は露店や人々が行き交う繁華街を通り抜け、ギルドの前についた。
看板には盾と剣を重ねた物が飾られている。
馬車を降りてラックス達に釣られるがままギルドの開き扉を抜けると、一斉に酒場の人々の視線が此方に向けられた。
だがその視線も直ぐにそれ、気にせずラックスたちと奥の受け付けに向かった。
チリンと、ラックスが受け付け台の上にあるベルをが鳴らすと、受け付け台の下からひょこっと子供が顔を出す。
年齢は10歳ぐらいだろうか?
オレンジ色の天然パーマの女の子だ。
特に特徴的なのは頭の頭頂部から一本の触覚が立っており、その先端にはモケモケとしたオレンジ色の丸い玉がついていた。
「あ~。鷹の団の~皆さんじゃないですかぁ~。お帰りなさ~い。」
(話方が特徴的な子供だな。)とメルは思ったが、ラックスが「おうシャル。久しぶりだな。それより今日は魔物の換金と、ここに居るメルのギルド登録に来たんだ。」と話した事で、この子がどうやら受付の業務をしているという事が分かった。
「換金ですねぇ~。では後で裏の広場に案内しますね。じやぁ~先に登録だけ済ましましょぉ~かぁ。メルさんと言いましたか?手を此方にぃ~」
メルは言われるがままにシャルの手に手を添えると、手のひらを上に向けられ指先を抑えられた。
ザク!!
「なぁぁぁ!!!!!?」
急激な痛みが指先から体全体に響き渡る。
何故なら指先に針が貫通していたからだ。
「あちゃ~刺しすぎましたねぇ。」
「刺しすぎだよ!!!!」
思わず声を大きく突っ込んでしまうメルに対し、ツネオがそれを宥める。
「まぁまぁ。ギルド登録には血を一滴プレートに垂らす事が必要なんだよ。」
そう言ってツネオはシャルからブロンズのプレートを受け取り、メルの血を一滴プレートに垂らす。
するとプレートに馴染む様に染み込んだ。
「これで登録完了だ。」
「登録するのにこんな痛い目を、皆さんも?」
垂らす必要性は分かったがまだ納得のいかないメルは皆に尋ねると皆は苦笑いぎみに答える。
「いや、基本は一滴だから自分で軽く刺すぐらいよ。」
サラのその言葉と共にメルはシャルを睨みつけるとシャルはニヤリとした表情を見せる。
「君みたいなお子様はぁ~、嫌がる人もいるのでぇ。人思いにプスッと」
「プスッじゃなくて今のはザク!っとだろ!!っつか歳もあんまり変わらないでしょ!」
メルのこの発言にシズネが首を傾げた。
「ん?メルは妖精族と会うの始めてなの?」
「妖精族?」
訝しげに聞き直すメルにシズネが答えてくれる。
「妖精族は人間族と比べてある一定の所から見た目の成長が止まるのよ。だからシャルはこう見えて60歳なの。」
「じゃぁ結構オバアさん‥」ザク!
またもやシャルに針で指突き刺されるメル。
「ぎやぁぁぁぁ!!!アホォ!」
メルは勢いでシャルの頭をチョップする。
「ぐえ!」
「ぐえ!じゃないよホントに!何でこんなことするのぉ!」
パニックのあまりオネエ風になってしまうメル。
「うぅ。失礼な事言うからですぅ~」
頭を抑えながら涙目になりながら答えるシャル。
「俺が泣きたいよ!」
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「指先に針貫かす奴のセリフじゃないよね!」
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