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第6章
80.エピローグ
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◆◆◆
『フルード様、聞いて下さい』
揺蕩うオーロラ、大気に満ちる輝き、咲き誇る宝石の草花。
奇跡と神秘の彩りと共に在る天界で、アマーリエは目の前に座す者にむくれた顔を向けた。
『どうしたんですか、アマーリエ?』
紅茶のカップを傾けながら、フルードが小首を傾げた。少女にも少年にも青年にも見える、儚い氷菓子のような美貌は、出会った頃から変わらない。
アマーリエたちが聖威師として地上で生きていた時分から、既に気の遠くなるような星霜が隔たった。自分たちが昇天した後も、地上の時季は移ろい、星は周り、世界は崩壊と再生を経ながら未来へと時を進めて行った。
『私、この前フレイムの神殿で転んだのです』
発した台詞を聞いた優しい青がチラと逸らされ、ある方角を見た。そちらには件の神殿がある。アマーリエにとってもフルードにとっても、この領域は勝手知ったる我が家だ。構造は熟知している。
見果てぬ庭園が広がるここは、フレイムの神域――その中でもアマーリエのために用意された区画だ。小ぶりの淡い花々を中心にしつつ、上品な大輪の花がアクセントのように咲き誇っている。今日はフルードを招いてお茶会をしていた。
『怪我はありませんでしたか?』
こちらに向き直ったフルードが、眉を下げて問う。心配させてしまったことを察したアマーリエは、大丈夫だと示すために大きく頷いた。
『といっても怪我はしなくて、少しよろけて膝を付いただけなのですけれど……フレイムがそれはもう慌てて慌てて慌てまくって』
アマーリエは普段、夫と共に暮らしている。自身も高位神であるため、己の領域と従神、使役を持っているのだが、フレイムが一緒にいたがるのだ。留守にしがちなアマーリエの領域は、火神から派遣された筆頭従神であるラモスとディモスが取り仕切ってくれている。
『神殿の床と壁の全てをフッカフカのプレイマットで覆って、怪我をしたわけでもない膝に包帯を巻きまくって、翌日まで一歩も歩かせてもらえずにお姫様抱っこで運ばれていました』
しかも、定期的に様子を見に来てくれるラモスとディモスが訪れ、がっつり見られた。助けを求めてみたが、二頭ともニコニコしているだけだった。
アマーリエが地上にいた頃はこんなに過保護ではなかったフレイムだが、あの頃は必死で我慢していたらしい。聖威師の務めで傷を負う愛し子に手を差し伸べてしまえば、何かが切れてそのまま天界に連れ帰り、腕の中に囲い込んでしまいそうだったから、と。本当はずっとずっと、こうして愛妻を盲愛したかったそうだ。
思い返せば、愛し子となった直後のアマーリエが、神の寵を得たなど夢ではないかと自身の頰を引っ叩いた時、フレイムは大いに狼狽え、虚ろな目でひたすら治癒をかけまくっていた。あれが彼の本来の反応だったのだ。
『一日中、フレイムがずっっっと横に張り付いているんです』
真顔で言ったアマーリエは、ふと微笑んだ。心地としては無の境地に達したような気分である。
『フレイムってバカですよね』
『そう思います』
やたらと素早い即答が返った。フレイムはフルードに対しても兄馬鹿だ。何か思うところがあるらしい。これは同志だと、アマーリエはキランと目を光らせた。
◆◆◆
『ユフィー、セイン、追加の菓子作ったぞ~』
巨大なティースタンドを持ったフレイムがやって来た。彼の愛妻家・兄馬鹿エピソードでひたすら盛り上がっていたアマーリエとフルードは、ピタリと会話を止めた。素早く目配せし合い、何事もなかったかのように茶を飲む。
『こんなに作ってくれたの? 後で子どもたちにも持って行って良い?』
『アイツらの分は別に作るさ。これはユフィーとセインの分だ』
目を細めて答えるフレイムは、アマーリエとの間に授かった御子神たちをそれはもう溺愛している。これほど愛情深い彼の〝特別〟になれたことは、本当に幸運だった。
『セインが果物を持って来てくれたろ。何個かミニタルトにしてみたんだぜ。まだたくさん残ってるから、ユフィーも使いな』
『もちろん。やっぱりまずは煮詰めてジャムよね。後はしぼってジュースにしたり、フルーツたっぷりのケーキやフルーツポンチも……』
何に使おうか考えるだけでワクワクする。こちらを見ているフルードも嬉しそうだ。
『楽しそうですね、アマーリエ』
『フルード様もですよ。とてもお幸せそうです』
大神官であった頃の、張り付けたような鉄壁の微笑とは違う。心の底から湧き上がる、生きた笑みだ。きっと自分も、同じ笑顔を纏っている。
(近い内に、フルード様だけでなくリーリア様たちも呼んでガーデンパーティーをしましょう)
アマーリエと同じか近い時代を生きていた元聖威師たちを呼べば、共通の話題で盛り上がれる。鎮静神器や天災用神器作製に関わるよもやま話の他にも、主神たちのお惚気大会を開いても良いかもしれない。話す内容は尽きぬほどある。
茶菓は何を出そうか思案していると、小さな笑い声が聞こえた。見ると、フルードが口元を抑えて微笑んでいる。
『すみません。アマーリエがあんまり幸せたっぷりの顔をしているので、つい』
アマーリエは瞬きした。常に満ち足りた状態が、気付けば自分にとって当たり前になっていた。天界でフレイムと愛し愛され、同胞たる神々とも慕い合う日々。ここには、地上で大神官として感じていた痛みも苦しみも重圧もない。
『ええ、もちろん』
意識せずとも、花が咲きこぼれるような笑みが溢れた。フレイムが目を瞠り、山吹色が熱を帯びて蕩ける。温かで優しい視線を一身に浴びながら、アマーリエは胸を張って断言した。
『私は昨日も今日も明日も、これからもずっと、毎日が幸せです』
そして、満開の笑顔をフレイムとフルードに向けて言う。
『さあ、次は何を話しましょう? やっぱり神官時代の思い出でしょうか』
(ミンディたちの姉と大樹たちの主家の子がさらにやらかした話とか、レシスの祖の話とか、遊運命神様ががっつり引き篭もっておられた理由とか、ラミルファ様の三番目以降のお兄様方の話とか、ガルーンの実子が結局どうなったのかとか……他にもたくさん、たーくさんあるものね)
どれも、今までに何度も話して来た内容だが、未だに折に触れて話題にしてしまうのだ。
『アマーリエの好きな話で良いですよ』
にこにこと答えるフルードの声に合わせ、フレイムもテーブルに座った。腕を伸ばし、そっと頭を撫でてくれる。その手の感触が心地よい。
『では、まずは――』
目を細めながら、アマーリエは口を開いた。
幸福な時間、幸福な場所で、幸福な光に包まれながら。
◆◆◆
【お知らせ】
お読みいただきありがとうございました。本編最終話です。
拙い話を読んで下さる方々がいてくれるおかげで、毎日書き続けて来られました。本当にありがとうございます。
本日は平日ですが、臨時で二話更新とさせていただき、夜に第7章の1話を投稿しようと思います。
なお、6章で何度か出て来た天地狂乱事件(アシュトンや日香が昇天した事件)は、第10章で書かれます。その際は、こちらの「神様に嫌われた神官~」で聖威師視点を、姉妹作品の「すっぽんじゃなくて太陽の女神です」の方で天威師視点を書き、両作品を同時更新していく予定です。
その第10章はもう書けていて、現在は第11章を半分ほどまで書いたところです。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
『フルード様、聞いて下さい』
揺蕩うオーロラ、大気に満ちる輝き、咲き誇る宝石の草花。
奇跡と神秘の彩りと共に在る天界で、アマーリエは目の前に座す者にむくれた顔を向けた。
『どうしたんですか、アマーリエ?』
紅茶のカップを傾けながら、フルードが小首を傾げた。少女にも少年にも青年にも見える、儚い氷菓子のような美貌は、出会った頃から変わらない。
アマーリエたちが聖威師として地上で生きていた時分から、既に気の遠くなるような星霜が隔たった。自分たちが昇天した後も、地上の時季は移ろい、星は周り、世界は崩壊と再生を経ながら未来へと時を進めて行った。
『私、この前フレイムの神殿で転んだのです』
発した台詞を聞いた優しい青がチラと逸らされ、ある方角を見た。そちらには件の神殿がある。アマーリエにとってもフルードにとっても、この領域は勝手知ったる我が家だ。構造は熟知している。
見果てぬ庭園が広がるここは、フレイムの神域――その中でもアマーリエのために用意された区画だ。小ぶりの淡い花々を中心にしつつ、上品な大輪の花がアクセントのように咲き誇っている。今日はフルードを招いてお茶会をしていた。
『怪我はありませんでしたか?』
こちらに向き直ったフルードが、眉を下げて問う。心配させてしまったことを察したアマーリエは、大丈夫だと示すために大きく頷いた。
『といっても怪我はしなくて、少しよろけて膝を付いただけなのですけれど……フレイムがそれはもう慌てて慌てて慌てまくって』
アマーリエは普段、夫と共に暮らしている。自身も高位神であるため、己の領域と従神、使役を持っているのだが、フレイムが一緒にいたがるのだ。留守にしがちなアマーリエの領域は、火神から派遣された筆頭従神であるラモスとディモスが取り仕切ってくれている。
『神殿の床と壁の全てをフッカフカのプレイマットで覆って、怪我をしたわけでもない膝に包帯を巻きまくって、翌日まで一歩も歩かせてもらえずにお姫様抱っこで運ばれていました』
しかも、定期的に様子を見に来てくれるラモスとディモスが訪れ、がっつり見られた。助けを求めてみたが、二頭ともニコニコしているだけだった。
アマーリエが地上にいた頃はこんなに過保護ではなかったフレイムだが、あの頃は必死で我慢していたらしい。聖威師の務めで傷を負う愛し子に手を差し伸べてしまえば、何かが切れてそのまま天界に連れ帰り、腕の中に囲い込んでしまいそうだったから、と。本当はずっとずっと、こうして愛妻を盲愛したかったそうだ。
思い返せば、愛し子となった直後のアマーリエが、神の寵を得たなど夢ではないかと自身の頰を引っ叩いた時、フレイムは大いに狼狽え、虚ろな目でひたすら治癒をかけまくっていた。あれが彼の本来の反応だったのだ。
『一日中、フレイムがずっっっと横に張り付いているんです』
真顔で言ったアマーリエは、ふと微笑んだ。心地としては無の境地に達したような気分である。
『フレイムってバカですよね』
『そう思います』
やたらと素早い即答が返った。フレイムはフルードに対しても兄馬鹿だ。何か思うところがあるらしい。これは同志だと、アマーリエはキランと目を光らせた。
◆◆◆
『ユフィー、セイン、追加の菓子作ったぞ~』
巨大なティースタンドを持ったフレイムがやって来た。彼の愛妻家・兄馬鹿エピソードでひたすら盛り上がっていたアマーリエとフルードは、ピタリと会話を止めた。素早く目配せし合い、何事もなかったかのように茶を飲む。
『こんなに作ってくれたの? 後で子どもたちにも持って行って良い?』
『アイツらの分は別に作るさ。これはユフィーとセインの分だ』
目を細めて答えるフレイムは、アマーリエとの間に授かった御子神たちをそれはもう溺愛している。これほど愛情深い彼の〝特別〟になれたことは、本当に幸運だった。
『セインが果物を持って来てくれたろ。何個かミニタルトにしてみたんだぜ。まだたくさん残ってるから、ユフィーも使いな』
『もちろん。やっぱりまずは煮詰めてジャムよね。後はしぼってジュースにしたり、フルーツたっぷりのケーキやフルーツポンチも……』
何に使おうか考えるだけでワクワクする。こちらを見ているフルードも嬉しそうだ。
『楽しそうですね、アマーリエ』
『フルード様もですよ。とてもお幸せそうです』
大神官であった頃の、張り付けたような鉄壁の微笑とは違う。心の底から湧き上がる、生きた笑みだ。きっと自分も、同じ笑顔を纏っている。
(近い内に、フルード様だけでなくリーリア様たちも呼んでガーデンパーティーをしましょう)
アマーリエと同じか近い時代を生きていた元聖威師たちを呼べば、共通の話題で盛り上がれる。鎮静神器や天災用神器作製に関わるよもやま話の他にも、主神たちのお惚気大会を開いても良いかもしれない。話す内容は尽きぬほどある。
茶菓は何を出そうか思案していると、小さな笑い声が聞こえた。見ると、フルードが口元を抑えて微笑んでいる。
『すみません。アマーリエがあんまり幸せたっぷりの顔をしているので、つい』
アマーリエは瞬きした。常に満ち足りた状態が、気付けば自分にとって当たり前になっていた。天界でフレイムと愛し愛され、同胞たる神々とも慕い合う日々。ここには、地上で大神官として感じていた痛みも苦しみも重圧もない。
『ええ、もちろん』
意識せずとも、花が咲きこぼれるような笑みが溢れた。フレイムが目を瞠り、山吹色が熱を帯びて蕩ける。温かで優しい視線を一身に浴びながら、アマーリエは胸を張って断言した。
『私は昨日も今日も明日も、これからもずっと、毎日が幸せです』
そして、満開の笑顔をフレイムとフルードに向けて言う。
『さあ、次は何を話しましょう? やっぱり神官時代の思い出でしょうか』
(ミンディたちの姉と大樹たちの主家の子がさらにやらかした話とか、レシスの祖の話とか、遊運命神様ががっつり引き篭もっておられた理由とか、ラミルファ様の三番目以降のお兄様方の話とか、ガルーンの実子が結局どうなったのかとか……他にもたくさん、たーくさんあるものね)
どれも、今までに何度も話して来た内容だが、未だに折に触れて話題にしてしまうのだ。
『アマーリエの好きな話で良いですよ』
にこにこと答えるフルードの声に合わせ、フレイムもテーブルに座った。腕を伸ばし、そっと頭を撫でてくれる。その手の感触が心地よい。
『では、まずは――』
目を細めながら、アマーリエは口を開いた。
幸福な時間、幸福な場所で、幸福な光に包まれながら。
◆◆◆
【お知らせ】
お読みいただきありがとうございました。本編最終話です。
拙い話を読んで下さる方々がいてくれるおかげで、毎日書き続けて来られました。本当にありがとうございます。
本日は平日ですが、臨時で二話更新とさせていただき、夜に第7章の1話を投稿しようと思います。
なお、6章で何度か出て来た天地狂乱事件(アシュトンや日香が昇天した事件)は、第10章で書かれます。その際は、こちらの「神様に嫌われた神官~」で聖威師視点を、姉妹作品の「すっぽんじゃなくて太陽の女神です」の方で天威師視点を書き、両作品を同時更新していく予定です。
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