214 / 605
第3章
17.確認してくる
しおりを挟む
訳が分からないと、アマーリエは目を白黒させた。滞留書が更新できなければ、聖威師は強制昇天となる。自分にとっても大いに関係あることだ。じっと聞いていたフレイムが、何事か考え込むようにしながら聞く。
《セインは今、更新室にいるのか》
《はい》
《そっちの箱とお前が持ってる滞留書には、今も異常は無いんだな?》
答えたのはフルードではなくラミルファだった。
《無い。僕もヴェーゼと共に確認したが、地上の滞留書と箱は通常通りだ》
《なら、おかしくなったのは天界にある箱か原紙の方なんじゃねえか》
《原紙は箱に入れたまま保管され、鉄壁の結界で守られているはずだがね。それが破られたとなると……》
ラミルファが意味深に言葉を途切れさせた。フレイムはすぐには返事をせず、無言で宙を睨んでいたが、やがて念話を再開した。
《セイン、アリステル、ラミルファ。こっちに来られるか》
一瞬後、その声に応える形で、三名が転移で姿を現した。
「セイン、大丈夫か?」
「はい」
「今すぐ更新しないとマズイのか?」
「いいえ……できる限り余裕を持って更新するようにしていますから、期限までまだ日数はあります」
「だろうな。お前はギリギリを攻めたりしねえだろうし。んじゃ取りあえず時間はあるんだな?」
「はい」
蒼白な顔をしているフルードに案じる眼差しを向け、フレイムは微笑した。
《心配すんな、何が起こったのか俺が調べて来てやる。ユフィー、悪いがちょっとだけ天界に還る》
再び念話で話し始めたのは、アシュトンとリーリアにも聞かせたいからだろう。
《分かったわ》
滞留書が更新できなければ、聖威師には死活問題である。いや、天威師にとってもだ。聖威師が全員強制昇天になれば、神器の暴走に対応できる存在がいなくなる。神相手にしか動けない天威師だけでは、対応し切れないことが多すぎるのだ。
《ラミルファ、ユフィーたちを――聖威師たちを頼む。できるだけ早く戻るつもりだが》
《おやおや、随分と深刻な顔をしているじゃないか。一瞬会わない間に老けたのかい。眉間にシワが寄っている。顔にご自慢の神炎でも当てて伸ばしたらどうだ》
頭の後ろで両腕を組み、飄々と告げる邪神。こちらに付き合って念話で話してくれているので、ある意味律儀ではある。フレイムは彼の言葉には食ってかからず、抑えた声で続けた。
《ユフィーが神に襲撃された。ついさっきだ》
灰緑の双眸から揶揄いの色が消え失せた。フルードとアリステルが瞠目する。
《邸の庭に魔物が押し入って、襲い掛かって来たそうだ。聖威で応戦したら、黒い神威が魔物を後押しして防御を貫通されかけた。念話や転移、結界は無効化されたそうだ。あわやのところで俺を呼んでくれたから良かったが》
《黒い神威……》
一転して真面目な顔で話を聞いていたラミルファが、片眉を上げて呟く。
《私も余裕が無かったので間違っているかもしれませんが、悪神の黒のように思いました》
《ユフィーの感覚が正しい。俺も見たが、悪神の色だった》
アマーリエとフレイムの言葉を聞き、アリステルも険しい顔付きになった。
《アマーリエに大事は無かったのかい?》
《怪我などはしませんでしたか?》
《防御を破られかけたとのことだが、大丈夫なのか》
ラミルファ、フルード、アリステルに順繰りに聞かれ、アマーリエは急いで頷く。
《はい。フレイムが来てくれたので》
《ならばその点は良かった。神が魔物をけしかけて同胞を襲った点に関しては、全く良くないがね。……フレイム、天界には僕が行こうか。君はアマーリエの側にいてやった方が良いのではないか?》
《いや、悪神が噛んでるならお前が残った方が良い》
悪神ならではの思考とかも分かるから、万一また奇襲されても対応しやすいだろ、と続け、フレイムはさらに言葉を繋いだ。
《それに、俺があんまり出張りすぎると、悪神一族と火神一族の揉め事に広がりかねん。お前なら悪神内での喧嘩で収められる》
《なるほど、相手が悪神なら同類が相手をした方が良いかもしれないな》
《ああ。お前は葬邪神様とも同格の、最高位クラスの神だ。特殊でもあるんだし……相手がどんな奴だろうが、臨戦態勢のお前を相手にするのは二の足を踏むだろうさ》
(特殊?)
途中で何か含みがある物言いがあった気がして、フレイムを見上げる。だが、ラミルファが返事をする方が先だった。
《そこまで信頼されたならば応えなくては。安心するが良い、フルードとアマーリエを含めた聖威師たち全員、この僕が守ろう》
うっすらと笑い、邪神が両手を広げる。その双眸の奥に宿るのは、冷ややかな怒りと煮えたぎる憤激、そして微かな困惑。
《神でありながら同胞を襲撃するとは、とんでもない話だ。悪神を思い浮かべてみたが、そんな愚行をしそうな奴はいない。一体どいつなのか……もしもまた何か仕掛けて来たらキリキリ締め上げてやるとも。心配無用で行って来いフレイム》
《頼むぜ》
一つ頷き、フレイムはアマーリエを見た。
「少しでも異変があったらすぐ報せてくれ。まだ危なくなってねえ状況でもだ」
「約束するわ」
《お願いします、焔神様》
《行ってらっしゃいませ》
こちらの念話を聞いていたアシュトンとリーリアも言う。
そして――アマーリエには知る由もなかったが、この時、ラミルファは多重念話を展開し、フレイムだけに聞こえる声で話しかけていた。
《魔物を操ってちょっかいをかけて来た悪神は別にしても、滞留書の更新ができない件に関しては、おそらく君と僕は同じ予想を立てている。それはきっと正しいだろう。僕の勘がそう言っている。……僕の分までガツンと言って来てくれ》
フレイムとラミルファの勘は当たるのだ。灰緑と山吹の視線が一瞬だけ絡み合った。
《――おう、任しとけ》
一拍置いて皆への念話網で応じたフレイムは、そのまま姿を消した。ラミルファとの個別念話への返答も兼ねていたが、その事実はアマーリエには分からない。天界に行ったのだろうと思いながら見送った。
《僕は聖威師全員を遠視で見守っておく。誰の元に魔物が押しかけても、すぐに対応できるように。……アマーリエ、襲われた時のことを詳しく話してみるが良い》
《はい》
軽薄な口調の裏に真剣さを押し隠した邪神の言葉。首肯したアマーリエは、もう一度説明を繰り返すために唇を開いた。
《セインは今、更新室にいるのか》
《はい》
《そっちの箱とお前が持ってる滞留書には、今も異常は無いんだな?》
答えたのはフルードではなくラミルファだった。
《無い。僕もヴェーゼと共に確認したが、地上の滞留書と箱は通常通りだ》
《なら、おかしくなったのは天界にある箱か原紙の方なんじゃねえか》
《原紙は箱に入れたまま保管され、鉄壁の結界で守られているはずだがね。それが破られたとなると……》
ラミルファが意味深に言葉を途切れさせた。フレイムはすぐには返事をせず、無言で宙を睨んでいたが、やがて念話を再開した。
《セイン、アリステル、ラミルファ。こっちに来られるか》
一瞬後、その声に応える形で、三名が転移で姿を現した。
「セイン、大丈夫か?」
「はい」
「今すぐ更新しないとマズイのか?」
「いいえ……できる限り余裕を持って更新するようにしていますから、期限までまだ日数はあります」
「だろうな。お前はギリギリを攻めたりしねえだろうし。んじゃ取りあえず時間はあるんだな?」
「はい」
蒼白な顔をしているフルードに案じる眼差しを向け、フレイムは微笑した。
《心配すんな、何が起こったのか俺が調べて来てやる。ユフィー、悪いがちょっとだけ天界に還る》
再び念話で話し始めたのは、アシュトンとリーリアにも聞かせたいからだろう。
《分かったわ》
滞留書が更新できなければ、聖威師には死活問題である。いや、天威師にとってもだ。聖威師が全員強制昇天になれば、神器の暴走に対応できる存在がいなくなる。神相手にしか動けない天威師だけでは、対応し切れないことが多すぎるのだ。
《ラミルファ、ユフィーたちを――聖威師たちを頼む。できるだけ早く戻るつもりだが》
《おやおや、随分と深刻な顔をしているじゃないか。一瞬会わない間に老けたのかい。眉間にシワが寄っている。顔にご自慢の神炎でも当てて伸ばしたらどうだ》
頭の後ろで両腕を組み、飄々と告げる邪神。こちらに付き合って念話で話してくれているので、ある意味律儀ではある。フレイムは彼の言葉には食ってかからず、抑えた声で続けた。
《ユフィーが神に襲撃された。ついさっきだ》
灰緑の双眸から揶揄いの色が消え失せた。フルードとアリステルが瞠目する。
《邸の庭に魔物が押し入って、襲い掛かって来たそうだ。聖威で応戦したら、黒い神威が魔物を後押しして防御を貫通されかけた。念話や転移、結界は無効化されたそうだ。あわやのところで俺を呼んでくれたから良かったが》
《黒い神威……》
一転して真面目な顔で話を聞いていたラミルファが、片眉を上げて呟く。
《私も余裕が無かったので間違っているかもしれませんが、悪神の黒のように思いました》
《ユフィーの感覚が正しい。俺も見たが、悪神の色だった》
アマーリエとフレイムの言葉を聞き、アリステルも険しい顔付きになった。
《アマーリエに大事は無かったのかい?》
《怪我などはしませんでしたか?》
《防御を破られかけたとのことだが、大丈夫なのか》
ラミルファ、フルード、アリステルに順繰りに聞かれ、アマーリエは急いで頷く。
《はい。フレイムが来てくれたので》
《ならばその点は良かった。神が魔物をけしかけて同胞を襲った点に関しては、全く良くないがね。……フレイム、天界には僕が行こうか。君はアマーリエの側にいてやった方が良いのではないか?》
《いや、悪神が噛んでるならお前が残った方が良い》
悪神ならではの思考とかも分かるから、万一また奇襲されても対応しやすいだろ、と続け、フレイムはさらに言葉を繋いだ。
《それに、俺があんまり出張りすぎると、悪神一族と火神一族の揉め事に広がりかねん。お前なら悪神内での喧嘩で収められる》
《なるほど、相手が悪神なら同類が相手をした方が良いかもしれないな》
《ああ。お前は葬邪神様とも同格の、最高位クラスの神だ。特殊でもあるんだし……相手がどんな奴だろうが、臨戦態勢のお前を相手にするのは二の足を踏むだろうさ》
(特殊?)
途中で何か含みがある物言いがあった気がして、フレイムを見上げる。だが、ラミルファが返事をする方が先だった。
《そこまで信頼されたならば応えなくては。安心するが良い、フルードとアマーリエを含めた聖威師たち全員、この僕が守ろう》
うっすらと笑い、邪神が両手を広げる。その双眸の奥に宿るのは、冷ややかな怒りと煮えたぎる憤激、そして微かな困惑。
《神でありながら同胞を襲撃するとは、とんでもない話だ。悪神を思い浮かべてみたが、そんな愚行をしそうな奴はいない。一体どいつなのか……もしもまた何か仕掛けて来たらキリキリ締め上げてやるとも。心配無用で行って来いフレイム》
《頼むぜ》
一つ頷き、フレイムはアマーリエを見た。
「少しでも異変があったらすぐ報せてくれ。まだ危なくなってねえ状況でもだ」
「約束するわ」
《お願いします、焔神様》
《行ってらっしゃいませ》
こちらの念話を聞いていたアシュトンとリーリアも言う。
そして――アマーリエには知る由もなかったが、この時、ラミルファは多重念話を展開し、フレイムだけに聞こえる声で話しかけていた。
《魔物を操ってちょっかいをかけて来た悪神は別にしても、滞留書の更新ができない件に関しては、おそらく君と僕は同じ予想を立てている。それはきっと正しいだろう。僕の勘がそう言っている。……僕の分までガツンと言って来てくれ》
フレイムとラミルファの勘は当たるのだ。灰緑と山吹の視線が一瞬だけ絡み合った。
《――おう、任しとけ》
一拍置いて皆への念話網で応じたフレイムは、そのまま姿を消した。ラミルファとの個別念話への返答も兼ねていたが、その事実はアマーリエには分からない。天界に行ったのだろうと思いながら見送った。
《僕は聖威師全員を遠視で見守っておく。誰の元に魔物が押しかけても、すぐに対応できるように。……アマーリエ、襲われた時のことを詳しく話してみるが良い》
《はい》
軽薄な口調の裏に真剣さを押し隠した邪神の言葉。首肯したアマーリエは、もう一度説明を繰り返すために唇を開いた。
16
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
できない子に転生しましたが、家族と食卓があれば十分です ―人間不信だった私が、ゆっくり育つ異世界生活―
愛朱ひいろ
ファンタジー
人の顔色ばかり伺い、心を壊した26歳の会社員女性。
彼女は死後、異世界で「できない子」として転生する。
魔法は使えない。
体は不器用で、成長も人より遅い。
前世の記憶のせいで、人と関わることが少し怖い。
けれどこの世界には、
見守り支えてくれる両親と、
あたたかい食卓があった。
泣いて、つまずいて、できないことに落ち込みながら、
彼女は少しずつ「できないままでも、生きていていい」と知っていく。
これは、
最強でもチートでもない主人公が、
家族と食事に支えられながら、ゆっくり育ち直す
生活密着型・異世界転生×成長×グルメファンタジー。
……の、予定です。
毎日更新できるように執筆がんばります!
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる