282 / 605
第3章
85.暴神の寝床
しおりを挟む
◆◆◆
「今日はビックリしたわ」
皆が帰って静かになった邸の自室で、ベッドに腰掛けたアマーリエは年寄り臭く肩を揉んだ。半休を取っていたらしいフルードは職務に復帰し、ラミルファもくっ付いていった。フレイムは再び天界に一時帰還中だ。
葬邪神はアリステルの様子を見に行き、疫神も聖威師に挨拶回りをすると言って出て行った。終わり次第、葬邪神と合流するそうだ。
(フルード様ったら、最後の最後で爆弾を投下していったし……)
帰り際。青年のような少年のような少女のような大神官は、その不思議な美貌に憂いを乗せ、こうのたまった。
――そういえば、滞留書に署名するための専用ペンですが、遠からずインクが切れそうなのですよ。そうなれば更新は不能になり、聖威師は強制昇天です
あのペンにはまっていた五色の宝石は、原初の地水火風禍の最高神が神威を込めて創り出したもので、それを少しずつ消費してインクに転じるのだという。従って、神威が少なくなれば、最高神に力を補給してもらわなくてはならない。
とはいえ、最高格の神々の力がたった数百年で尽きることはなく、神威の充填はおよそ千年に一度ほどで事足りる。聖威師の数が少ない時期が続けば消費も抑えられるため、もっと保つこともあるそうだ。
そして現在、神威の充填時期が来ているらしい。だが、禍神は補給に難色を示し、中々応じてくれないという。彼の神は、水神以上に聖威師の帰還に賛成している穏健派なのだ。
前回は、時の聖威師や葬邪神、尊重派の神々が必死で頼み込み、どうにか補給に応じてもらった。このペンに関しては、宝石の創り手である原禍神の神威を注がなければなければならないため、葬邪神やラミルファが真の神格を出して禍神となっても補充できないのだ。
――四大高位神は10年ほど前、充填に応じて下さいました。渋々ながら、という方も一部おられましたが。しかし、禍神様はやはり返答が芳しくありません。奇跡の聖威師であるアリステルが請願を重ね、どうにか最低限のコンタクトは維持していますが、このままではあと百年もせず神威が切れてしまいます
残る猶予は百年ほど。現在は聖威師が多いため、御稜威の消費量も多い。このままいけば、早くてアマーリエの次の代か、遅くとも次の次の代にはリミットを迎える。
――私の代か、あるいはアマーリエやランドルフの代でどうにか補給に応じていただきたいものです。後代に負担を残したくありませんから
そう告げたフルードは、胃が痛いと言った顔をしていた。前途多難である。
「……今ここで悩んでも仕方がないわね」
去り際にぶっ込まれた案件を思い出し、遠い目になっていたアマーリエは、気持ちを切り替えるように頭を振った。
(他の聖威師と協力しながらどうにかするしかないわ。そのためにも早く元気にならなくては)
「少し体が鈍っているかしら。明日から復帰するのだし、これ以上は横にならない方が良いかも」
ひとりごちながら腰を上げ、ポンと手を打つ。
「あっ、そうだわ」
(時間もあることだし、これを読みましょう)
椅子にかけると、デスクに置いてあったファイルを取り、中の用紙を引き出して眺める。黒いインクで書き込まれているのは、家系図だ。家名の欄にはサードの名が記入されている。
「ラミルファ様がうちにある家系図をしっかり調べろというから、役所から写しを取り寄せておいたけれど。……特におかしなところはないわよね」
自分が知っている内容がそのまま書かれている。
「サード邸にある家系図と同じだわ。……よく見てみれば、レシスの末裔であることを示唆する情報でも載っているのかしら? もしかして、そのヒントだったのかもしれないわね」
疫神の騒動が起こったため、なし崩しに葬邪神が守護に付き、その流れで神罰の説明もなされた。
だが、例え騒動が起こっていなくとも、近くラミルファが適当な守護神を選定して自分に付け、同じ説明をしてくれていたはずだ。アマーリエの内にある神罰が爆発寸前なのであれば、なおさら。
「予習しておけと仰っていたし……事態が早く動いて、家系図の確認をするより前に神罰のことを知ってしまったのかも?」
ラミルファが思い描いていた順序とは逆転してしまったのかもしれない。
「だとしたら、もう概要は知ったことだし、確認は不要かしら」
それでも一応、と、家系図を丹念に読み込んでみるも、やはりおかしなところは見当たらない。親から子へ継承されて来た血の系譜が、ツラーッと縦一直線に並んでいる。
(……さ、左右の余白が多いわね)
歴代当主の大半が一人っ子なので、枝分かれして兄弟姉妹や従兄弟姉妹に繋がる横線がほとんどないのだ。用紙のど真ん中に、一子相伝のごとく名前が流れている。
「――うん、やっぱりおかしいところはないわ」
これで終わり、と用紙をファイルに戻した時、背後で甲高い声が笑った。
「もう終わり? 早い、早い。早すぎ」
「きゃあ!?」
飛び上がって振り向くと、大きな目をクリクリさせた幼児が、いつの間にかにこにこ顔でベッドに座っていた。
「疫神様、い、いつからいらしたのですか!?」
「ちょっと前。雛たち、挨拶した。アレクのとこ、行こう思たけど、その前にここ来た。我、アマーリエ守る。様子、こまめに確認、必要」
「はぁ……」
「人間のベッド、硬い。体、痛くなるない?」
「いいえ、大丈夫です」
聖威師が使うベッドなので、地上では一級品なのだが。ラミルファも、最高級の毛布を粗悪品と言っていた。神々がお休みになる寝台は、どれだけ寝心地が良いのだろうか。
「我の領域、毒虫ベッド、ある。生きてる毒虫いる、その口の中、入って寝る。毒虫、超巨大サイズ。口の中、大人もすっぽり。寝心地、最高。今度持って来てやる」
「結構です!」
「遠慮するない。毒虫、瘴気の唾液出す。それに全身浸かって寝る、超気持ち良い。快適、快眠。我、アマーリエの守護神、なってたら、毎日そのベッド、貸してあげてた」
「無理です、無理っ!」
想像するだけで地獄の環境だが、目の前の神は真剣だ。本気で、真面目に、純粋に、心からの善意で毒虫のベッドを勧めている。
「私たちはそういうベッドを使わないのです。ぜ、絶対に嫌です!」
「……そう。じゃあ、やめる」
「今日はビックリしたわ」
皆が帰って静かになった邸の自室で、ベッドに腰掛けたアマーリエは年寄り臭く肩を揉んだ。半休を取っていたらしいフルードは職務に復帰し、ラミルファもくっ付いていった。フレイムは再び天界に一時帰還中だ。
葬邪神はアリステルの様子を見に行き、疫神も聖威師に挨拶回りをすると言って出て行った。終わり次第、葬邪神と合流するそうだ。
(フルード様ったら、最後の最後で爆弾を投下していったし……)
帰り際。青年のような少年のような少女のような大神官は、その不思議な美貌に憂いを乗せ、こうのたまった。
――そういえば、滞留書に署名するための専用ペンですが、遠からずインクが切れそうなのですよ。そうなれば更新は不能になり、聖威師は強制昇天です
あのペンにはまっていた五色の宝石は、原初の地水火風禍の最高神が神威を込めて創り出したもので、それを少しずつ消費してインクに転じるのだという。従って、神威が少なくなれば、最高神に力を補給してもらわなくてはならない。
とはいえ、最高格の神々の力がたった数百年で尽きることはなく、神威の充填はおよそ千年に一度ほどで事足りる。聖威師の数が少ない時期が続けば消費も抑えられるため、もっと保つこともあるそうだ。
そして現在、神威の充填時期が来ているらしい。だが、禍神は補給に難色を示し、中々応じてくれないという。彼の神は、水神以上に聖威師の帰還に賛成している穏健派なのだ。
前回は、時の聖威師や葬邪神、尊重派の神々が必死で頼み込み、どうにか補給に応じてもらった。このペンに関しては、宝石の創り手である原禍神の神威を注がなければなければならないため、葬邪神やラミルファが真の神格を出して禍神となっても補充できないのだ。
――四大高位神は10年ほど前、充填に応じて下さいました。渋々ながら、という方も一部おられましたが。しかし、禍神様はやはり返答が芳しくありません。奇跡の聖威師であるアリステルが請願を重ね、どうにか最低限のコンタクトは維持していますが、このままではあと百年もせず神威が切れてしまいます
残る猶予は百年ほど。現在は聖威師が多いため、御稜威の消費量も多い。このままいけば、早くてアマーリエの次の代か、遅くとも次の次の代にはリミットを迎える。
――私の代か、あるいはアマーリエやランドルフの代でどうにか補給に応じていただきたいものです。後代に負担を残したくありませんから
そう告げたフルードは、胃が痛いと言った顔をしていた。前途多難である。
「……今ここで悩んでも仕方がないわね」
去り際にぶっ込まれた案件を思い出し、遠い目になっていたアマーリエは、気持ちを切り替えるように頭を振った。
(他の聖威師と協力しながらどうにかするしかないわ。そのためにも早く元気にならなくては)
「少し体が鈍っているかしら。明日から復帰するのだし、これ以上は横にならない方が良いかも」
ひとりごちながら腰を上げ、ポンと手を打つ。
「あっ、そうだわ」
(時間もあることだし、これを読みましょう)
椅子にかけると、デスクに置いてあったファイルを取り、中の用紙を引き出して眺める。黒いインクで書き込まれているのは、家系図だ。家名の欄にはサードの名が記入されている。
「ラミルファ様がうちにある家系図をしっかり調べろというから、役所から写しを取り寄せておいたけれど。……特におかしなところはないわよね」
自分が知っている内容がそのまま書かれている。
「サード邸にある家系図と同じだわ。……よく見てみれば、レシスの末裔であることを示唆する情報でも載っているのかしら? もしかして、そのヒントだったのかもしれないわね」
疫神の騒動が起こったため、なし崩しに葬邪神が守護に付き、その流れで神罰の説明もなされた。
だが、例え騒動が起こっていなくとも、近くラミルファが適当な守護神を選定して自分に付け、同じ説明をしてくれていたはずだ。アマーリエの内にある神罰が爆発寸前なのであれば、なおさら。
「予習しておけと仰っていたし……事態が早く動いて、家系図の確認をするより前に神罰のことを知ってしまったのかも?」
ラミルファが思い描いていた順序とは逆転してしまったのかもしれない。
「だとしたら、もう概要は知ったことだし、確認は不要かしら」
それでも一応、と、家系図を丹念に読み込んでみるも、やはりおかしなところは見当たらない。親から子へ継承されて来た血の系譜が、ツラーッと縦一直線に並んでいる。
(……さ、左右の余白が多いわね)
歴代当主の大半が一人っ子なので、枝分かれして兄弟姉妹や従兄弟姉妹に繋がる横線がほとんどないのだ。用紙のど真ん中に、一子相伝のごとく名前が流れている。
「――うん、やっぱりおかしいところはないわ」
これで終わり、と用紙をファイルに戻した時、背後で甲高い声が笑った。
「もう終わり? 早い、早い。早すぎ」
「きゃあ!?」
飛び上がって振り向くと、大きな目をクリクリさせた幼児が、いつの間にかにこにこ顔でベッドに座っていた。
「疫神様、い、いつからいらしたのですか!?」
「ちょっと前。雛たち、挨拶した。アレクのとこ、行こう思たけど、その前にここ来た。我、アマーリエ守る。様子、こまめに確認、必要」
「はぁ……」
「人間のベッド、硬い。体、痛くなるない?」
「いいえ、大丈夫です」
聖威師が使うベッドなので、地上では一級品なのだが。ラミルファも、最高級の毛布を粗悪品と言っていた。神々がお休みになる寝台は、どれだけ寝心地が良いのだろうか。
「我の領域、毒虫ベッド、ある。生きてる毒虫いる、その口の中、入って寝る。毒虫、超巨大サイズ。口の中、大人もすっぽり。寝心地、最高。今度持って来てやる」
「結構です!」
「遠慮するない。毒虫、瘴気の唾液出す。それに全身浸かって寝る、超気持ち良い。快適、快眠。我、アマーリエの守護神、なってたら、毎日そのベッド、貸してあげてた」
「無理です、無理っ!」
想像するだけで地獄の環境だが、目の前の神は真剣だ。本気で、真面目に、純粋に、心からの善意で毒虫のベッドを勧めている。
「私たちはそういうベッドを使わないのです。ぜ、絶対に嫌です!」
「……そう。じゃあ、やめる」
15
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
できない子に転生しましたが、家族と食卓があれば十分です ―人間不信だった私が、ゆっくり育つ異世界生活―
愛朱ひいろ
ファンタジー
人の顔色ばかり伺い、心を壊した26歳の会社員女性。
彼女は死後、異世界で「できない子」として転生する。
魔法は使えない。
体は不器用で、成長も人より遅い。
前世の記憶のせいで、人と関わることが少し怖い。
けれどこの世界には、
見守り支えてくれる両親と、
あたたかい食卓があった。
泣いて、つまずいて、できないことに落ち込みながら、
彼女は少しずつ「できないままでも、生きていていい」と知っていく。
これは、
最強でもチートでもない主人公が、
家族と食事に支えられながら、ゆっくり育ち直す
生活密着型・異世界転生×成長×グルメファンタジー。
……の、予定です。
毎日更新できるように執筆がんばります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる