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・おかわりIF∶学生編
マル視点
トィン・ヌルィニ・ワグーッツン
ワィーレ・マルゥメ
灰田圭介
(. ❛ ᴗ ❛.)いつになったら書くか分からないので。
まぁ書くとしてもこのままか流れが変わったら変更か未定
+
──……今回もダメだった。
もう、手に力が入らない、俺の身体に刺さった青い刃が月の光を浴びてきらめく。
あの日、──から、『キミにやり直しをギフトしよう、ほらキミが思う通りに頑張ってみなよ』そう声だけが聴こえた。それから僕は彼の為に最善のルートを望むようになった。
彼と会わなければ──と何度思ったか、僕と会うことで巻き込まれるのではと、だけど毎回やり直す場所は彼と過ごした【生徒会室】で、業務をしてる最中で、彼──トィン・ヌルィニ・ワグーッツン、僕の愛した人で、最悪の日に彼は、民衆に殺される。それを回避したいのに。
どうルートを変えても、【学校】を卒業して別々の道を歩んでも、彼が殺され──【世界】が砂となって崩壊していくのを何度も見た。
彼から嫌われようとあの手この手をして、周りを巻き込んで何度も殺された、今回の様に。ボヤける視界にはどんどん砂が崩れる様な感じで【黒い世界】に覆われていく。そこで生きる人々も、生物も、魔物も等しく。
逃げ惑う人達、広がる黒、触れれば砂になる。
こんな時に、稀人が居れば──彼らならこの崩壊を止めることが出来るかもしれないのに。
僕は何百回、それ以上は数えてないからもっとかもしれないけど──心が折れる。それはとっくに、でも諦められない。
ワグーッツンが長く生きられたルートでも本人の年齢は聞いたことがないけど、見た目30代前後からそれ以上はない。
いつだか、『マルゥメ、あの花がまた咲くのが60年後なんだって、だから一緒に見ような』と言ってくれた。その年になるぐらいには、最善を考えないと。
彼には3人の兄が居て、その3番目の兄、トィン・ヌルィニ・トーチヴォンさんは何度か協力者になってくれた。
でも、別のルートでは僕達を裏切ってワグーッツンを追い込んだ、だから全面的に信用は出来ない。
彼の両親から僕はワグーッツンに不幸をもたらす者として嫌われてる。エルフ族は数が少ないのと、その繁殖機能が他の種族と違ってあまりこない、だから大事な息子が僕のような男と付き合うのを嫌がる。
『貴方が、貴方が! ワグーッツンに出会わなければッ!!』
いつだったか、彼の亡骸を胸に抱き僕を見て叫ぶ。僕だって、彼を殺したくなかった。どんなにやり直しをしても最善のルートにたどり着かない。その頃の僕は藁にもすがる思いで、おかしくなってた。
彼を生かす為に頑張ってるのに、どうせ誰かに殺されるなら僕が──、っ、……今でも彼を手に掛けた感覚を憶えてる。
僕の事を知ってる人達を裏切る行為は何度もした、そのツケなんだろうか、その頃は本当に上手くいかなくて焦ってた。
人間の僕が、魔王になる、それでもよかった。彼が生きてくれるなら──そう思ったのに、この【世界】もダメだった。
ただ、僕はワグーッツンと共に歩んで行きたかった、それだけなのに。
意識が遠のく──いつもなら少ししてあの日の【生徒会室】で意識が浮上する筈だった。
深い海の底に沈む感覚が続く──いつもならとっくに、何かがおかしい。
手を無意識に上へと伸ばす、……誰かの手が触れた、気がした。
『はい、脱落者。キミの身体は別の人が使うことになったから!』
は、……? 何言って、いまだ目の前は真っ暗で──でもあの時の『声』が聴こえた。
脱落者? それに何、別の人が、って。
『脱落者のキミは【ここ】で彼の《アーカイブ》でも眺めてなよ。暇でしょ』
ずっと聴こえる『声』に何かを眺めてるように言われる、眺めるって言われても何も見えないのに、なんて思ってたら昔、映したものを見れる魔道具を観たときみたいに目の前に映像が浮かぶ。
僕の姿の誰かが、僕がしたことの無い表情で色んな人と笑いながら話す姿。
僕自身あまり社交的じゃなくて、友達も片手で数えるぐらいしか居なかった。
僕の中に誰が入ってるのか、『声』は答えてくれなかったけど、1番その映像で驚いたのは、……せ、性的な、そういう事で、僕は愛したのはワグーッツンだけで、彼と上手くいってたルートでも何ヶ月に一度ぐらいだったのに、僕の顔で大勢の人と媾う姿を見た時は失神しそうになった。
その映像を強制的に見せられて、自分の知らない知識が蓄積していく。
『んぉ゙、んんっ、それぇ……んっあ! 気持ちいい、もっとぉ!』
僕の声でそんな声を出さないで!
見ず知らずの、不衛生なモノを美味しそうに咥えないで、お願いだから、僕は、僕はワグーッツンだけの──なんだから──ッ!!
映像に向かって叫ぶのに、何十人もの男達に囲まれて、幸せに笑う僕……ち、違うから、僕じゃないっ、んっ、……っあ、やだぁ、指、いやぁ、
『へぇ、面白い子だな。アイツの《アーカイブ》見て自慰してやがる。』
『ほんとだ。ただの脱落者じゃなかったんだ。じゃあさ、こんな所に居ても暇なんだしぃ《快楽共有》つけてあげるね』
複数の『声』が聴こえたと思ったら、雷に撃たれた様に身体が痺れる。
目の前の映像とリンクするように、身体に這い回る指や、あっちの僕が好きなところが刺激される。
僕は違う、ワグーッツンの事がすきなの、助けて、いやっ、
お尻の中が、太いのが入ってきて身体が痙攣する。こんなの、こんなの、知らない……ワグーッツン、んっあ、幻想の彼に手を伸ばした。
『これって寝取られ?』
『さあ? てか、快楽は気持ちいいモノなんだし、壊れちゃえばいいのに』
『それなぁ』
初めての、未知の快楽に身体が悲鳴をあげ、僕も嫌だと叫ぶ。だけど、きっと、……今までのツケで、僕は──……快楽が思考を蝕んでく──
ワィーレ・マルゥメ
灰田圭介
(. ❛ ᴗ ❛.)いつになったら書くか分からないので。
まぁ書くとしてもこのままか流れが変わったら変更か未定
+
──……今回もダメだった。
もう、手に力が入らない、俺の身体に刺さった青い刃が月の光を浴びてきらめく。
あの日、──から、『キミにやり直しをギフトしよう、ほらキミが思う通りに頑張ってみなよ』そう声だけが聴こえた。それから僕は彼の為に最善のルートを望むようになった。
彼と会わなければ──と何度思ったか、僕と会うことで巻き込まれるのではと、だけど毎回やり直す場所は彼と過ごした【生徒会室】で、業務をしてる最中で、彼──トィン・ヌルィニ・ワグーッツン、僕の愛した人で、最悪の日に彼は、民衆に殺される。それを回避したいのに。
どうルートを変えても、【学校】を卒業して別々の道を歩んでも、彼が殺され──【世界】が砂となって崩壊していくのを何度も見た。
彼から嫌われようとあの手この手をして、周りを巻き込んで何度も殺された、今回の様に。ボヤける視界にはどんどん砂が崩れる様な感じで【黒い世界】に覆われていく。そこで生きる人々も、生物も、魔物も等しく。
逃げ惑う人達、広がる黒、触れれば砂になる。
こんな時に、稀人が居れば──彼らならこの崩壊を止めることが出来るかもしれないのに。
僕は何百回、それ以上は数えてないからもっとかもしれないけど──心が折れる。それはとっくに、でも諦められない。
ワグーッツンが長く生きられたルートでも本人の年齢は聞いたことがないけど、見た目30代前後からそれ以上はない。
いつだか、『マルゥメ、あの花がまた咲くのが60年後なんだって、だから一緒に見ような』と言ってくれた。その年になるぐらいには、最善を考えないと。
彼には3人の兄が居て、その3番目の兄、トィン・ヌルィニ・トーチヴォンさんは何度か協力者になってくれた。
でも、別のルートでは僕達を裏切ってワグーッツンを追い込んだ、だから全面的に信用は出来ない。
彼の両親から僕はワグーッツンに不幸をもたらす者として嫌われてる。エルフ族は数が少ないのと、その繁殖機能が他の種族と違ってあまりこない、だから大事な息子が僕のような男と付き合うのを嫌がる。
『貴方が、貴方が! ワグーッツンに出会わなければッ!!』
いつだったか、彼の亡骸を胸に抱き僕を見て叫ぶ。僕だって、彼を殺したくなかった。どんなにやり直しをしても最善のルートにたどり着かない。その頃の僕は藁にもすがる思いで、おかしくなってた。
彼を生かす為に頑張ってるのに、どうせ誰かに殺されるなら僕が──、っ、……今でも彼を手に掛けた感覚を憶えてる。
僕の事を知ってる人達を裏切る行為は何度もした、そのツケなんだろうか、その頃は本当に上手くいかなくて焦ってた。
人間の僕が、魔王になる、それでもよかった。彼が生きてくれるなら──そう思ったのに、この【世界】もダメだった。
ただ、僕はワグーッツンと共に歩んで行きたかった、それだけなのに。
意識が遠のく──いつもなら少ししてあの日の【生徒会室】で意識が浮上する筈だった。
深い海の底に沈む感覚が続く──いつもならとっくに、何かがおかしい。
手を無意識に上へと伸ばす、……誰かの手が触れた、気がした。
『はい、脱落者。キミの身体は別の人が使うことになったから!』
は、……? 何言って、いまだ目の前は真っ暗で──でもあの時の『声』が聴こえた。
脱落者? それに何、別の人が、って。
『脱落者のキミは【ここ】で彼の《アーカイブ》でも眺めてなよ。暇でしょ』
ずっと聴こえる『声』に何かを眺めてるように言われる、眺めるって言われても何も見えないのに、なんて思ってたら昔、映したものを見れる魔道具を観たときみたいに目の前に映像が浮かぶ。
僕の姿の誰かが、僕がしたことの無い表情で色んな人と笑いながら話す姿。
僕自身あまり社交的じゃなくて、友達も片手で数えるぐらいしか居なかった。
僕の中に誰が入ってるのか、『声』は答えてくれなかったけど、1番その映像で驚いたのは、……せ、性的な、そういう事で、僕は愛したのはワグーッツンだけで、彼と上手くいってたルートでも何ヶ月に一度ぐらいだったのに、僕の顔で大勢の人と媾う姿を見た時は失神しそうになった。
その映像を強制的に見せられて、自分の知らない知識が蓄積していく。
『んぉ゙、んんっ、それぇ……んっあ! 気持ちいい、もっとぉ!』
僕の声でそんな声を出さないで!
見ず知らずの、不衛生なモノを美味しそうに咥えないで、お願いだから、僕は、僕はワグーッツンだけの──なんだから──ッ!!
映像に向かって叫ぶのに、何十人もの男達に囲まれて、幸せに笑う僕……ち、違うから、僕じゃないっ、んっ、……っあ、やだぁ、指、いやぁ、
『へぇ、面白い子だな。アイツの《アーカイブ》見て自慰してやがる。』
『ほんとだ。ただの脱落者じゃなかったんだ。じゃあさ、こんな所に居ても暇なんだしぃ《快楽共有》つけてあげるね』
複数の『声』が聴こえたと思ったら、雷に撃たれた様に身体が痺れる。
目の前の映像とリンクするように、身体に這い回る指や、あっちの僕が好きなところが刺激される。
僕は違う、ワグーッツンの事がすきなの、助けて、いやっ、
お尻の中が、太いのが入ってきて身体が痙攣する。こんなの、こんなの、知らない……ワグーッツン、んっあ、幻想の彼に手を伸ばした。
『これって寝取られ?』
『さあ? てか、快楽は気持ちいいモノなんだし、壊れちゃえばいいのに』
『それなぁ』
初めての、未知の快楽に身体が悲鳴をあげ、僕も嫌だと叫ぶ。だけど、きっと、……今までのツケで、僕は──……快楽が思考を蝕んでく──
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