バトンタッチした話

加速・D・歩

文字の大きさ
104 / 378
・本編

77 魔法のダンジョン──箱姦、宝石のダンジョン──化石

「く、なんだ【ココ】、……気持ち悪ぃ……っ」
「前に来た時と、違う、……ゔ、」
「これ、なに? 宝、箱……?」

 テック以外俺も含めてだけど、凄い酔った、車酔い? 画面酔い? みたいな頭がぐわんぐわんする。
 前に入った事がある筈の二人でさえも真っ青な顔で苦しむ。
 そんな中、メーリが前方に見つけた箱があった。
 豪華ではないけど少し装飾された箱。這いずりながらその箱を開けると──……

「うわ、アッ!!」
「あ、ミミックだ。」
「た、助け──ッ」
「囲まれたな、脱出条件は3人ミミックの中に入る、メーリ行けるか?」
「はい、テック様」
「そっちはどっちがいく?」

 頭からヘソまで飲み込まれたのに後ろではテックがメーリに箱の中に入るよう指示する。それでロダン達にどっちが入るのか聞くと──

「俺が行く。」
「私とテックさんは待ってるね」
「ああ」

 脳内に[ゲームウィンドウ]が出てきて、【脱出条件はミミックに3人挑み、3回イク事】シンプルだ。
 今挑んでるのは俺、……と、メーリとロダンだった。これは意外。ロダンなんだ? ユナじゃなく?

 って、考え事をしてたけど、着てた服はミミックの舌で器用に剥ぎ取られ素っ裸のまま唾液まみれの舌で全身を舐められる。バラエティ番組でみる、ローション相撲みたいに身体が透明なネバネバで覆い尽くされる。
 ぶっちゃけ、めちゃくちゃ気持ちいい。
 ミミックのイメージってゲームだと厄介な状態異常をかけてくる敵って思ってたけど、こんなんだ、とは。

 チンコも、男の乳首も、尻の穴まで至る所をざらついた舌で嬲られ、尻の穴を舐められた時にはめっちゃ気持ちよくて、擦り付けてしまった。
 箱の中、閉鎖空間の中で、誰にも見られてないってのが、大胆な行動に出てしまう、のか?
 

 ペッと吐き出されてその前に吐き出されてた服も元に戻ってて《生活魔法》を使ってから着直す。

「そういや、ユナから前に【ここ】に来た時には金銀財宝があって彼らがその金貨とかを取ろうとした時にミミックが襲ってきたらしいぜ」
「その時も、ロダンがミミックに向かっていってくれて……ありがとうね、」
「いや、別に気にするな」

 ミミックに嬲られてヘトヘトな俺とメーリ。1回経験したロダンは少し息が上がってる以外特になくて、凄い。
 俺は服を着たら一気に疲れがきてその場にへたり込んでしまった。


「に、しても、なんで内容が変わったんだ?」
「んー、【魔法の迷宮】だからか?」
「いんや? どうせDMの匙加減だろ。」

 ダンジョンマスター、【ダンジョン】を管理してる者たちの事、創作話によく出てくるけど、居るんだ。まあ、あのGMだってそうなんだろう。


 って、あれ、扉が出現しない。それをみんなに言うと全員で辺りを見回す。最初来た時みたいに酔ったみたいな感覚はなくなってた。

「最初あった財宝は無くなっちゃってますね」
「本当だな、他の人達が持っていったか、」
「皆、金好きだよなぁ」
「テックは好きじゃないの?」
「んー、あっても別に集めてるものも無いしな」

 でも金があったら生活に困ることもないし、高校生になって一人暮らしを始めたけど、バイトしてもなかなか厳しくて3食食えたら良いんだけど、それも難しくて……自分が決めた道だけどさ。お金があったら、生活にも余裕ができるし、そりゃ目の前に金銀財宝があったら、……って思っちゃうよな。

「とりあえず、進んでみようぜ」
「だな」

 ロダン、俺、メーリ、ユナ、テックの順で進む。
 財宝は無くなってるけど、柱の装飾とか壁に描かれてる古代文字? みたいのは見ててワクワクする。
 綺羅びやかな【ダンジョン】だな、って印象。

 ちょっと進んだ所に、大きな水晶玉があった。一瞬7つの玉かと思ったけど違うらしい。

「まだ【試練の場所】じゃないし、でも、これは一体何?」
「触ったら──うわ、」
「たろー!」

 なんとなく触ると、モンスターの顔が浮かび上がって咄嗟に離れると、水晶玉が光だし──……コブラみたいな大蛇が出てきた。

「討伐もあるのかよ!」
「とりあえず、戦闘態勢!」
「「おお!」」

 牙を刺そうとしてくる蛇に《緑の守護》を使って防御をする。皆に使いたい所だけど、マナが足りなさそうだから《花弁の舞》を使って花弁を舞わす。蛇の視界を遮ろうとしたけど、そういや蛇って視界じゃないんだっけ、なんとかセンサーみたいな……熱を感知するやつ、だっけと、やめて、鞭で蛇の動きを止めようとしたけど──

「早ッ」
「く、デカい図体の割に素早いッ」
「少しでも動きが止められれば!」

 ユナが《水魔法》で蛇の動きを止めて、その一瞬だけの隙で──テックの剣とロダンの槍が蛇の首に突き刺さった。

「はあはあ、なんとか、倒せましたね、わたし、ヘトヘトです」
「私も……2人ともトドメお疲れ様!」
「俺全然役に立てなかったな、」
「そんな事ないだろ、足止めにはなったぜ」
「だな、鞭を巻きつけて引っ張ってくれたお陰でもあるんだ。」


 で、蛇を倒すと──さっきよりもひとまわり小さい宝箱が出現した。
 ミミックを警戒しつつ、ロダンの槍で箱を開けると──ピコピコハンマーが入っていた。

「なんだコレ?」
「1回使用アイテム?! これが?」

[気絶確定ピコピコハンマー]…使うとどんな状況でも相手は気絶する。

 で、これを誰が持つかでテックかロダンかで分かれた。

「どっちでも良いだろ、ジャンケンで決めるか。」
「ああ、そうだな」

 で、ピコハンを持つのはテックになった。てか、ジャンケンがあるんだな、と思ったけど俺の知ってるグーチョキパーじゃなくて、人間獣人エルフみたいな内容だった。

 
 右の扉は【真ん中のエリア】へ、左は【試練の部屋】へ。俺達は──左に進んでみた。

「【ココ】が──、【試練の部屋】」
「【宝石の迷宮】ですね」
「どこもかしこも宝石が埋まっててキラキラだね」

 
 薄暗い中、色とりどりの水晶体の宝石が生えてる、それが天井や壁床──四方八方発光しながら幻想的でもある。

【試練条件──化石化回避】

 うん? 化石化……?
──ゴゴゴッ、と音がして生えてる宝石がこっちに飛んでくる!
 俺達は散開して武器や《魔法》で《回避》や《ガード》で防ぐ!

《種まきの術》で、地面にマナの種を撒きつつ、鞭を振って向かってくる宝石を落とす。てか、よく見てみたらチンコの形をしてて引いた。ドン引きだよ。
《苔の防御》で鞭に苔を這わせてそのままぶん回すと飛び散って飛んできた宝石に当たってその場に落ちた。一応《ガード》技らしい。

「くっ、いつまで、耐えれば良いんだ!」
「きゃっ?!」
「メーリ! クソッ!」

 体感で何時間も耐えてる気分になる。武器を振る腕力も、他の人の体力も無くなってきた所に、メーリの脚に宝石が当たると当たった場所から宝石の石化が始まる。
 助けたいけど、今行けばミイラ取りになる!

 くっ、あとちょっと……!

「皆ッ! メーリの所に集まれ!!」
「「ああっ!」」

《緑の守護》で《バリア》を張ったあと《植物の怒り》で撒いた種から植物が生える。俺らを囲うように生えた植物達は宝石を弾いたり《ガード》をする。《バリア》の耐久が心配になってきた所でユナが水の《バリア》を張り直す。
 その間、腕や胸、耳に宝石が当たったメーリは石化が進む。
 このままじゃ、どうすれば……


「あ、テック!」
「ケース様! 石化注意です!」
「だってさ、皆戦闘開始ッ!」
「「おお!」」

 そこにやってきた集団の中の1人がテックを呼ぶ。ケース、ってあの! 彼は弓を構えつつ飛んでくる宝石を撃ち落としながら俺達のもとに合流した。
 
「マル様は一緒じゃなかったんですね」
「うんー、ルーク達と一緒に居るのは見かけたよ」
「そうですか。なら安心ですね」
「それよりもその子を治さないとね」
「アタシが治すよ」
「じゃあお願い」

 8人の集団はテキパキと動き《防御》《バリア》を上書きして強度を上げつつ、《召喚》系の技を持ってる人は宝石を撃ち落とす。
 そんな中、《状態異常》を治せる人が居て、メーリの石化を治してもらった。


【試練終了】と通知が来る。

 飛んでくる宝石がやみ、【部屋の中央】で水晶玉が1つ出現した。
 それをケースって人が取った。テックの知り合いだけどこうなったら戦う、って事?
 割と疲労困憊なんだけど。

「あの、それ……」
「君達は俺の仲間になるから俺が持つね」
「え、は……?」
「何か不満?」
「いや、だって俺達が最初に来て、メーリを助けてもらった事はありがたいけど、」
「オレはどっちにしろケース様と合流するぜ?」
「・・・分かったよ、よろしくな。俺の名前は──」

 お互いに自己紹介して、13人になった。男9女4らしい。種族もバラバラで、妖精族とかも居るし、小さいな。

「てか、ケース、さま? は何歳なんだ?」
「ん、俺? てか様とかいらないし。10歳か11歳ぐらいだよ」
「テックが様付けにしてるから……って、えええ?!」
「テックだけだよ、様つけてくるのは。てか驚くとこ?」
「いや、わ、若いなぁと思って、さ」

 他の種族とか見て見た目は子供だけど、実年齢が高いとかあったからそうなのかな、と思ったら本当に子供だったとは、てか、テックの店のオーナーって言ってたよな、この子がと言うよりその親が、って事だよな。
 にしてもなんか、凄い見た目の子だな。
 
「うん? なあに?」
「いや、……服装、が凄いなんか」
「ふふーん、かわいーでしょ? ほらひらひら!」
「ぉ、わ、っ、とと、ひらひらさせないで!」
「えー? なんで?」

 そりゃ目に毒だからだよ!
 ケースの見た目はなんか、アジアンっぽい。
 踊り子の服は半透明の布で彼の裸体が見えるし、そもそも布面積も少ないのに、あとその年でめっちゃゴリゴリにタトゥー入ってるし、ファンタジー住人だからなのか? あと、乳首に輪っかのぴ、ピアス付いてるしっ?!

 まだ子供だからなんとも言えないけどファンタジー住人の顔偏差値が高い。ケースはそんな中、なんていうか、親近感がある普通っぽい顔をしてた。
 たまににやりといたずらっ子みたいに笑うのは、なんかエロい。いや、子供相手に何考えてんだか、いやでもあの服装で、だ。

「たろーの表情ころころ変わっておもしろーい」
「わ、悪かったな変な顔で!」
「ケース様? 離れてた分、」
「んっ、てっくぅ、皆みてるよ?」
「オレは気にしませんが?」
「もー、でも次の試練でね?」
「はあ、分かりました、けど抱っこさせてください」
「甘えん坊さんだなぁ。いいよぉ」

 ケースと会話してたらぬっ、と出てきたテックがケースにき、キスしてビックリ。俺以外も目が点になってる。
 そんな空気の中、2人はイチャイチャし始める。てか、エロい声……マジかよ。
 最終的にテックがケースを抱っこ移動で落ち着いた。
 
 13人で【中央】に戻ってきた。さっきよりも檻の中が増えていてユナ達と一緒にいた奴らの仕業なのか、それとも──

1【魔法】【宝石】クリア
2【大空】
3【金】
4【花】
5【沼】
6【草原】
7【枷】

「次はどこに行く?」
「次は2の【ダンジョン】がオススメらしいよ?」
「【大空迷宮】ですか? 理由は?」
「高難易度って言ってたから挑戦者も少ないかなー? ってね、どう? 皆?」
「まぁ、どこ行っても変わらない気がするし、行ってみるか!」
「「だな!」」

 隣の【大空のダンジョン】に向かう事になった。

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

BL短編まとめ(異)

よしゆき
BL
短編のBLをまとめました。 冒頭にあらすじがあります。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。