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・本編
90 だるまさんがころんだ
あ
あ、……いや、そんな訳、……ち、違う。そもそも《模倣体》でそれにあれは、俺なんだし、
それに、色白なんてそこら辺にいるじゃん、そうだよ、まさか、尻に誰かの手首が入ってるなんて、あるか……? そんなん、思わねぇだろ。
「う、っ──が、は、」
「おい、汚ねぇだろ、締めろよ」
「は、あ、はあ、っ、」
《弱点付与》してるから、気持ちいい、いく──けど、思考はそれどころじゃなくて、嫌な予感が脳内をグルグル駆け回って気持ち悪くなって吐く。
繋がったまま男は【ステージ横】へ行った。司会者の声でオークションをしてるのが分かったけど、気持ち悪くて下を向いてたら男に髪を鷲掴みされて乱暴に持ち上げられた目の前には、マルがいた。
男からマルに向かって走り出す、走ってるのに脚が動かなくてでもがむしゃらに手を伸ばして這いずるように向かう。
『商品7648に向かって奴隷が来てますが何でしょうか? 今来た情報だとこの商品の兄だそうで──』
マル、まるっ!
虚ろな目をしたマルに手を伸ばそうとするとスタッフに横腹を蹴られて身体が飛ぶ。
がは、と口から血がでた。ふと、脚をみるとあのさっき掘ってきた男の手にはナイフを持ってて、俺の脚が斬られたんだと分かった。だから、立てなかったんだと……そんな事よりマルだ。やっと会えたのに、お前俺がいない間、
両腕脚無くなってたなんて──
『おや、兄の方は商品を見て勃起してるようですね。そうだ、彼に商品の使い心地を聞いてみましょう』
スタッフは動けない俺を引きずって仰向けにされたマルのもとまで引っ張ると、勃起してる俺のちんこをそこに挿れた。
マルを助けるにはどうしたら、今の俺が持ってる《淫魔法》じゃ《回復》は持ってないし、久しぶりのマルのナカは気持ちよくて思考がブレる。
「はあ、はあ、ま、る……」
「けー……す、け、」
「おれだよ、気づいたか、まる、ごめんな、」
前も思ったけど《模倣体》を解除して再度出せばいい。それで解決するんだから、なのに、わかってんのに、出来ない。
「けー、すけ、僕、ごめんね、ぼく、ほんと、は……」
「まる、まるっ! 起きろ、う、そだろ、死ぬ……わけ、ない。そんな訳、」
マルが何か言いかけて、そのまま目を閉じていく。彼の身体の体温が無くなって……《模倣体》はいわゆる《分身》だから死ぬ事が無い。ならなんで、冷たく──……
『商品7648は弱ってたようで死にました。では次の商品を──』
スタッフが冷たくなったマルを俺から取って【ステージ横】に投げ捨てた。鈍い音が聴こえて俺は、《任意やり直し・スタート》を使った。
この【世界】には居られない。
あ、……いや、そんな訳、……ち、違う。そもそも《模倣体》でそれにあれは、俺なんだし、
それに、色白なんてそこら辺にいるじゃん、そうだよ、まさか、尻に誰かの手首が入ってるなんて、あるか……? そんなん、思わねぇだろ。
「う、っ──が、は、」
「おい、汚ねぇだろ、締めろよ」
「は、あ、はあ、っ、」
《弱点付与》してるから、気持ちいい、いく──けど、思考はそれどころじゃなくて、嫌な予感が脳内をグルグル駆け回って気持ち悪くなって吐く。
繋がったまま男は【ステージ横】へ行った。司会者の声でオークションをしてるのが分かったけど、気持ち悪くて下を向いてたら男に髪を鷲掴みされて乱暴に持ち上げられた目の前には、マルがいた。
男からマルに向かって走り出す、走ってるのに脚が動かなくてでもがむしゃらに手を伸ばして這いずるように向かう。
『商品7648に向かって奴隷が来てますが何でしょうか? 今来た情報だとこの商品の兄だそうで──』
マル、まるっ!
虚ろな目をしたマルに手を伸ばそうとするとスタッフに横腹を蹴られて身体が飛ぶ。
がは、と口から血がでた。ふと、脚をみるとあのさっき掘ってきた男の手にはナイフを持ってて、俺の脚が斬られたんだと分かった。だから、立てなかったんだと……そんな事よりマルだ。やっと会えたのに、お前俺がいない間、
両腕脚無くなってたなんて──
『おや、兄の方は商品を見て勃起してるようですね。そうだ、彼に商品の使い心地を聞いてみましょう』
スタッフは動けない俺を引きずって仰向けにされたマルのもとまで引っ張ると、勃起してる俺のちんこをそこに挿れた。
マルを助けるにはどうしたら、今の俺が持ってる《淫魔法》じゃ《回復》は持ってないし、久しぶりのマルのナカは気持ちよくて思考がブレる。
「はあ、はあ、ま、る……」
「けー……す、け、」
「おれだよ、気づいたか、まる、ごめんな、」
前も思ったけど《模倣体》を解除して再度出せばいい。それで解決するんだから、なのに、わかってんのに、出来ない。
「けー、すけ、僕、ごめんね、ぼく、ほんと、は……」
「まる、まるっ! 起きろ、う、そだろ、死ぬ……わけ、ない。そんな訳、」
マルが何か言いかけて、そのまま目を閉じていく。彼の身体の体温が無くなって……《模倣体》はいわゆる《分身》だから死ぬ事が無い。ならなんで、冷たく──……
『商品7648は弱ってたようで死にました。では次の商品を──』
スタッフが冷たくなったマルを俺から取って【ステージ横】に投げ捨てた。鈍い音が聴こえて俺は、《任意やり直し・スタート》を使った。
この【世界】には居られない。
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