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・本編
95 寝れないからしょうがない。
あれから、薬を飲んで、また頭が痛くなったら薬を飲んで過ごしていた。
夢も日に日に良くない。記憶の整理がうまく行ってない。ああ、シンドイ。マルもこんな、感じだったのか、な。
青空を見上げる。
このまま、なんとか頑張って……、踏ん張って、
「マルくん……」
「メョンミ、くん。」
心配そうな顔で近くまで来た彼。あー、《認識阻害》つけ忘れてた。
「目の隈、凄いよ。寝れてるの、なぁ、なんか知らないけど無理するなよ、」
「気にしなくて良いから」
「気にするだろっ、」
「なんで」
「なんでって、ほ、ほら!【保健室】のベッド行くぞ!」
「わっ、」
腕を掴まれて持ち上げられた俺はそのまま、彼の肩に担がれて運ばれた。途中彼の友達にエンカウントした時は「コイツ【保健室】に連れて行くから!」って言いながら彼らから立ち去る。
振動が揺れに揺れて気持ち悪くて、グロッキーになりながらボスっと【ベッド】の上に降ろされた。
「俺は行くから、ちゃんと寝てろよ!」
「待って、寝れない」
「なんで、そんな隈なんだから寝ろよ」
「悪夢みるから、せめて、薬飲まないと……」
「そんなに、悪いのかよ……」
そんな俺らの会話を聴いた保健室の先生が俺の持ってた薬を取り上げた。
「こんな劇物、何処で手に入れたんですかっ?!」
「マル、お前……どうしたんだよ」
「痛みを止めるにはこれしか無いんだ、だから返して。」
いわゆる麻薬の様なモノと言ったら良いか。少量なら病院でも処方されるあれを自作てか《回復薬調合》でマシマシに作ったもの。最初は少量で良かったけど、効果が薄れてきて……って感じ。まぁ、【あっち】だったら薬漬けでやべーけど、【こっち】【ファンタジー世界】だしな?
「ダメです。薬に手を出さないと誓わなければ退学ですよ」
「・・・寝れないのは、どうすれば」
「それは、ちゃんとお医者さんを紹介しますので、今はとりあえず横になって、」
「俺が、今は居ますから、」
「メョンミくん、横来て、添い寝して」
「……分かったから、ちゃんと寝ろよ」
「うん、」
退学は困る。
先生に没収された薬はちゃんと処分されたみたいでそこは安心した。
メョンミくんに頭を撫でられながら寝ると不思議と久しぶりに夢さえ見ない熟睡が出来た。
起きて彼にそれを伝えると時々寝ることを手伝うと言われた。前だったら嬉しかった。けど、今は彼に負担をかけたくなくて、笑って誤魔化した。
今日も【何処か】で悪い奴を倒した。こういう時、遠距離の武器で良かった。距離が近いほどなんたらってあるじゃん。
《認識阻害》をつけて《出入り自由》《召喚使役》《弱点付与》とかを駆使して戦う。モンスターよりヒトを倒す方が弱点が分かりやすくて良い。
今、可能性にあるのが、前の人生でもあった【エルフや他の種族多めの大陸】──【イーテカネリ・レカ】による【人間多めの大陸】──【ド・ゴーカコーカカ】を侵略計画。
【人間多めの大陸】で裏からお互いを操り戦争や小競り合いを起こしたあと、さも解決と堂々と乗り込み彼らに手を差し伸べ救世主として君臨する。
エルフ達が何故、人間にそんな風に思ったのかなんて、エルフ達に人間が散々やってきた歴史をみれば明らかだった。
今でも【人間多めの大陸】では奴隷文化が蔓延してる。
人間はもちろん、他種族も犠牲になってる。
エルフは美形しか産まれないし本来は【森の中】で生活してる種族。あまり他種族との交流がないまま特に若いエルフは世間知らずな事も多くよく奴隷商人に捕まるそうだ。
そういうのが原因で積もり積もった諸々がこの結果に繋がる。
エルフは繁殖も少ないから人口も少ないそこに奴隷で捕まる同胞を解放するのと、人間達に奴隷制度をやめさせるには──と言うことらしい。
《模倣体》で【奴隷屋】や奴隷持ちから様々な所から先回りして解放し、怪我も治して元の場所に送る。
奴隷に酷いな事をした者達は全て倒してる。
『ま、待て俺は──トーチ様の部下』
『ひっ、見逃してくれ!』
悪い者は倒す。それだけ、彼らを生かしてもメリットは無い。
夢も日に日に良くない。記憶の整理がうまく行ってない。ああ、シンドイ。マルもこんな、感じだったのか、な。
青空を見上げる。
このまま、なんとか頑張って……、踏ん張って、
「マルくん……」
「メョンミ、くん。」
心配そうな顔で近くまで来た彼。あー、《認識阻害》つけ忘れてた。
「目の隈、凄いよ。寝れてるの、なぁ、なんか知らないけど無理するなよ、」
「気にしなくて良いから」
「気にするだろっ、」
「なんで」
「なんでって、ほ、ほら!【保健室】のベッド行くぞ!」
「わっ、」
腕を掴まれて持ち上げられた俺はそのまま、彼の肩に担がれて運ばれた。途中彼の友達にエンカウントした時は「コイツ【保健室】に連れて行くから!」って言いながら彼らから立ち去る。
振動が揺れに揺れて気持ち悪くて、グロッキーになりながらボスっと【ベッド】の上に降ろされた。
「俺は行くから、ちゃんと寝てろよ!」
「待って、寝れない」
「なんで、そんな隈なんだから寝ろよ」
「悪夢みるから、せめて、薬飲まないと……」
「そんなに、悪いのかよ……」
そんな俺らの会話を聴いた保健室の先生が俺の持ってた薬を取り上げた。
「こんな劇物、何処で手に入れたんですかっ?!」
「マル、お前……どうしたんだよ」
「痛みを止めるにはこれしか無いんだ、だから返して。」
いわゆる麻薬の様なモノと言ったら良いか。少量なら病院でも処方されるあれを自作てか《回復薬調合》でマシマシに作ったもの。最初は少量で良かったけど、効果が薄れてきて……って感じ。まぁ、【あっち】だったら薬漬けでやべーけど、【こっち】【ファンタジー世界】だしな?
「ダメです。薬に手を出さないと誓わなければ退学ですよ」
「・・・寝れないのは、どうすれば」
「それは、ちゃんとお医者さんを紹介しますので、今はとりあえず横になって、」
「俺が、今は居ますから、」
「メョンミくん、横来て、添い寝して」
「……分かったから、ちゃんと寝ろよ」
「うん、」
退学は困る。
先生に没収された薬はちゃんと処分されたみたいでそこは安心した。
メョンミくんに頭を撫でられながら寝ると不思議と久しぶりに夢さえ見ない熟睡が出来た。
起きて彼にそれを伝えると時々寝ることを手伝うと言われた。前だったら嬉しかった。けど、今は彼に負担をかけたくなくて、笑って誤魔化した。
今日も【何処か】で悪い奴を倒した。こういう時、遠距離の武器で良かった。距離が近いほどなんたらってあるじゃん。
《認識阻害》をつけて《出入り自由》《召喚使役》《弱点付与》とかを駆使して戦う。モンスターよりヒトを倒す方が弱点が分かりやすくて良い。
今、可能性にあるのが、前の人生でもあった【エルフや他の種族多めの大陸】──【イーテカネリ・レカ】による【人間多めの大陸】──【ド・ゴーカコーカカ】を侵略計画。
【人間多めの大陸】で裏からお互いを操り戦争や小競り合いを起こしたあと、さも解決と堂々と乗り込み彼らに手を差し伸べ救世主として君臨する。
エルフ達が何故、人間にそんな風に思ったのかなんて、エルフ達に人間が散々やってきた歴史をみれば明らかだった。
今でも【人間多めの大陸】では奴隷文化が蔓延してる。
人間はもちろん、他種族も犠牲になってる。
エルフは美形しか産まれないし本来は【森の中】で生活してる種族。あまり他種族との交流がないまま特に若いエルフは世間知らずな事も多くよく奴隷商人に捕まるそうだ。
そういうのが原因で積もり積もった諸々がこの結果に繋がる。
エルフは繁殖も少ないから人口も少ないそこに奴隷で捕まる同胞を解放するのと、人間達に奴隷制度をやめさせるには──と言うことらしい。
《模倣体》で【奴隷屋】や奴隷持ちから様々な所から先回りして解放し、怪我も治して元の場所に送る。
奴隷に酷いな事をした者達は全て倒してる。
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悪い者は倒す。それだけ、彼らを生かしてもメリットは無い。
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