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・本編
97 なんだかんだ
起きて、頭がスッキリして、気持ちが良い。
はあ、何年ぶり? 横を見ると彼が居なくて帰ったのかなぁと思ったら【ドア】が開いて彼と目が合った。
「マル、おはよ」
「うん、おはよ」
彼は近くの木の実を採ってきたようで手にはいっぱいの赤い木の実を机のあいたスペースに置いた。
「普段の食事はどうしてる? この実だけじゃない、よな」
「うん。前と同じく精液取ってる」
「っ、ああ、そうだった。」
顔がすぐ赤くなるメョンミ。俺の顔から目を背ける彼。
「帰らないの?」
「帰ってほしいのか、」
「だってもう用、ないでしょ。兵士の仕事もあるんだし、」
「……やめる。」
「は?」
「お前と一緒に居る」
「いやいや、待て待て」
どうしてそうなる。
護りたい者があるから兵士になったんだろうが。
ダダをこねる彼を《出入り自由》で【街】に彼を送って閉じる。
ほんと、意味わからん。
それから──また彼は来た。
「ただ、寝に来ただけだ」とだけ言って。1ヶ月に一度、本人はもっと頻繁に来たいらしいが、【街】から【ココ】まで距離があるからしょうが無いね。
それでも、何年も寝れないより、マシ。か?
また調べた感じエルフ情勢が良くない。人口が他の種族と違って少ないから倒したくないんだけど……んー……どうしたもんか。
《回復薬調合》で劇物は作らなくなったけど新しい薬は作ってる。[媚薬]や[万能薬]とかありふれた物からちょっとした薬。モンスター達の体液とかを組み合わせて調合して《模倣体》を出して飲ませる。
……これ、エルフ達に飲ませられたらいけんじゃね?
よし、研究頑張ろう。
没頭してたら寝てた。机から体を起こすとパサと何かが落ちて見ると上着だった。俺のじゃない。
「起きたか」
「いつの間に」
「コイツらが入っていいってさ」
《召喚使役》してるモンスター達がメョンミくんの近くから俺へ寄り添ってくる。
メョンミくん最初、【ココ】に来た時この子達を攻撃しようとしたらしい。最初は警戒してたけどいつの間にか仲良くなったらしくて今では懐いてる。
今回も【俺の家の前】に来て【ドア】を開けようとしたら入れてくれたとか。
「コイツらも心配してるぞ。最近根を詰めてるんだろ、ちょっとは休め」
「はいはい」
【ベッド】に向かって身体を沈めるとすぐにメョンミくんがやってきて添い寝する。
いつも不眠症なのに彼が居るとすぐ寝に落ちる──すやぁ。
最初、彼が来た時に完全に一人暮らしだったから【部屋の中】はゴチャゴチャと片付いてなかったけど、彼が来ると俺が寝てる間に整理整頓されてる。だからまた彼が来るまでの間少し【綺麗な部屋】に住めてる。
「ん、……っ、ふあ、」
「マル起きたか。おはよ」
「ん、おはよ……なんかいい匂い」
「パンが焼けたからな、あとはハムとコーヒー」
「お腹空いてきた」
俺の分もお皿に出してくれてテーブルの上に乗せる。席について、彼と食事をする。窓からは3連の月が見えてる。夜なのは分かったけど何時なのかこの【世界】は分かりにくい。
「あのさ、……精液要らないか?」
「ん? どうして」
「マルに必要なんだろ」
「そこまでしてもらう必要は無いよ。モンスター達がくれるし」
「・・・いや、アイツらは俺に出せって言ってる」
モンスター達の言葉が分かるの? と目をパシパシしながら驚く。彼らは言葉を喋らない。種族同士の鳴き声とかはあるけど人語ね。メョンミくんが言うには、ジェスチャー? してくるらしい。ふうん?
精液ねぇ。確かに人間の方が美味しいけどさ、モンスター達にそう言われたからって……なんか、困るな。
「あのさ、毎回マルには逃げられてるけど、今日ちゃんと話す。、伝える。」
「何を?」
「俺、マルの事が好きなんだ。だからマルが寝れないなら寝かせてやりたいし、その精子も与えたい。」
「嘘、」
「嘘じゃない。本気だ」
「だって、友達じゃないって」
「? それ、なんの話だ」
好きって言われて信じられなかった。友達じゃない、だから嫌われてるって思ってた。それをいうと彼は何のことなのか分かってなくて、学生の頃に【モンスター討伐】に出てその日の夜に川辺で聴いた言葉を彼にいうと、天を仰いだ。
「聴いてた、のか。しかもちゃんと伝わってないし」
「どういう事?『俺はマルを友達なんて思った事ありませんよ』って言ってたの聴いたもん」
「確かにそう言った。その後は聴いてないんだよな?」
「う、ん」
「彼らには『大事な愛する人ですから、信じたいです』って伝えたんだよ。俺、初めてマルと話した時、一目惚れでずっと好きだったんだよ。」
「……嘘」
「嘘じゃない」
彼に抱き締められる。まだ気持ちの整理がつかなくて戸惑ってるとそのまま唇に触れるだけのキスをされる。そんな事されたら、歯止めが効かなくなる。ずっとエロ封印してきたのに……俺から口づけをした、舌を挿れると彼はビクッと反応して──
「ちょ、ま、マル?!」
「ん? なあに?」
「え、いきなりどうした……?」
「どうもこうもないよ。メョンミくん俺の事好きなんだよね?」
「一人称変わってるし……ああ、好きだ」
「間違えた。僕。僕さ、産まれてこの方、性的な事封印してきたんだけどね?」
彼に自分がしないといけない事をまぁ一応全部じゃないけど伝えて、それに集中したいから本来エロ好きだけど封印してたと話して、「僕と付き合いたいなら性的に食べるけど良いの?」と聞くと、そのまま【ベッド】になだれ込んだ。
はあ、何年ぶり? 横を見ると彼が居なくて帰ったのかなぁと思ったら【ドア】が開いて彼と目が合った。
「マル、おはよ」
「うん、おはよ」
彼は近くの木の実を採ってきたようで手にはいっぱいの赤い木の実を机のあいたスペースに置いた。
「普段の食事はどうしてる? この実だけじゃない、よな」
「うん。前と同じく精液取ってる」
「っ、ああ、そうだった。」
顔がすぐ赤くなるメョンミ。俺の顔から目を背ける彼。
「帰らないの?」
「帰ってほしいのか、」
「だってもう用、ないでしょ。兵士の仕事もあるんだし、」
「……やめる。」
「は?」
「お前と一緒に居る」
「いやいや、待て待て」
どうしてそうなる。
護りたい者があるから兵士になったんだろうが。
ダダをこねる彼を《出入り自由》で【街】に彼を送って閉じる。
ほんと、意味わからん。
それから──また彼は来た。
「ただ、寝に来ただけだ」とだけ言って。1ヶ月に一度、本人はもっと頻繁に来たいらしいが、【街】から【ココ】まで距離があるからしょうが無いね。
それでも、何年も寝れないより、マシ。か?
また調べた感じエルフ情勢が良くない。人口が他の種族と違って少ないから倒したくないんだけど……んー……どうしたもんか。
《回復薬調合》で劇物は作らなくなったけど新しい薬は作ってる。[媚薬]や[万能薬]とかありふれた物からちょっとした薬。モンスター達の体液とかを組み合わせて調合して《模倣体》を出して飲ませる。
……これ、エルフ達に飲ませられたらいけんじゃね?
よし、研究頑張ろう。
没頭してたら寝てた。机から体を起こすとパサと何かが落ちて見ると上着だった。俺のじゃない。
「起きたか」
「いつの間に」
「コイツらが入っていいってさ」
《召喚使役》してるモンスター達がメョンミくんの近くから俺へ寄り添ってくる。
メョンミくん最初、【ココ】に来た時この子達を攻撃しようとしたらしい。最初は警戒してたけどいつの間にか仲良くなったらしくて今では懐いてる。
今回も【俺の家の前】に来て【ドア】を開けようとしたら入れてくれたとか。
「コイツらも心配してるぞ。最近根を詰めてるんだろ、ちょっとは休め」
「はいはい」
【ベッド】に向かって身体を沈めるとすぐにメョンミくんがやってきて添い寝する。
いつも不眠症なのに彼が居るとすぐ寝に落ちる──すやぁ。
最初、彼が来た時に完全に一人暮らしだったから【部屋の中】はゴチャゴチャと片付いてなかったけど、彼が来ると俺が寝てる間に整理整頓されてる。だからまた彼が来るまでの間少し【綺麗な部屋】に住めてる。
「ん、……っ、ふあ、」
「マル起きたか。おはよ」
「ん、おはよ……なんかいい匂い」
「パンが焼けたからな、あとはハムとコーヒー」
「お腹空いてきた」
俺の分もお皿に出してくれてテーブルの上に乗せる。席について、彼と食事をする。窓からは3連の月が見えてる。夜なのは分かったけど何時なのかこの【世界】は分かりにくい。
「あのさ、……精液要らないか?」
「ん? どうして」
「マルに必要なんだろ」
「そこまでしてもらう必要は無いよ。モンスター達がくれるし」
「・・・いや、アイツらは俺に出せって言ってる」
モンスター達の言葉が分かるの? と目をパシパシしながら驚く。彼らは言葉を喋らない。種族同士の鳴き声とかはあるけど人語ね。メョンミくんが言うには、ジェスチャー? してくるらしい。ふうん?
精液ねぇ。確かに人間の方が美味しいけどさ、モンスター達にそう言われたからって……なんか、困るな。
「あのさ、毎回マルには逃げられてるけど、今日ちゃんと話す。、伝える。」
「何を?」
「俺、マルの事が好きなんだ。だからマルが寝れないなら寝かせてやりたいし、その精子も与えたい。」
「嘘、」
「嘘じゃない。本気だ」
「だって、友達じゃないって」
「? それ、なんの話だ」
好きって言われて信じられなかった。友達じゃない、だから嫌われてるって思ってた。それをいうと彼は何のことなのか分かってなくて、学生の頃に【モンスター討伐】に出てその日の夜に川辺で聴いた言葉を彼にいうと、天を仰いだ。
「聴いてた、のか。しかもちゃんと伝わってないし」
「どういう事?『俺はマルを友達なんて思った事ありませんよ』って言ってたの聴いたもん」
「確かにそう言った。その後は聴いてないんだよな?」
「う、ん」
「彼らには『大事な愛する人ですから、信じたいです』って伝えたんだよ。俺、初めてマルと話した時、一目惚れでずっと好きだったんだよ。」
「……嘘」
「嘘じゃない」
彼に抱き締められる。まだ気持ちの整理がつかなくて戸惑ってるとそのまま唇に触れるだけのキスをされる。そんな事されたら、歯止めが効かなくなる。ずっとエロ封印してきたのに……俺から口づけをした、舌を挿れると彼はビクッと反応して──
「ちょ、ま、マル?!」
「ん? なあに?」
「え、いきなりどうした……?」
「どうもこうもないよ。メョンミくん俺の事好きなんだよね?」
「一人称変わってるし……ああ、好きだ」
「間違えた。僕。僕さ、産まれてこの方、性的な事封印してきたんだけどね?」
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