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・本編
157 聖樹祭(ルーレット使用)
12月は【聖樹祭】──クリスマスですね。
この[聖樹]がとてつもなくデカい。
大昔、クリスマスを流行らせようとして色んな木をみたらしい。
んで、この木は、[モミの木]に似た形なのと、それに生る[樹の実]が[オーナメント]に似てるって事で、『コレ、イイじゃん!』ってなって、【街の広場】に飾る様になった。って。
ちなみにサンタは流行らせようとしたらしいけど、難しくて普通に友人達で豪華な食事やプレゼント交換だけにしたらしい。
なんで知ってるのかって?【図書館】にあった過去に来た稀人達が出した[趣味本]の一冊を読んでたら書いてあった。ちなみにサンタあたりは日本語で書かれてて【コッチ】の人達には分かんないだろうけどね。
でも、空飛ぶソリ見たかったなぁ~……絶対出来そうなのに!
それで、[聖樹]についてもう一つ。この木には特徴があって──それはこの木、雪が確実に積もるという……いったいどういう事? って思うけど、木にモコモコって雪が生成されて、それが下に落ちれば下は雪がつもり、たまにパンッと打ち上がるときがあって空高く打ち上がるとそれが雪雲になって雪がパラパラと降ってくる。
変な木。冬の【山】にめっちゃ生えてるらしい。
「プキュ……ププ……」
「プキュギ、寒いのか……よし、これでどうだろ」
「プキュ? プップ!」
「お、気に入ったか。この前[コレ]作った時の端切れをもらったからプキュギの服も作ってもらったんだ!」
赤い生地に白いモコモコがついた、パーカー風のゆったりとした服を彼女に着させると暖かくなったのか気持ちよさそうにしてる。
自前の毛皮でも寒いのか……作っといてよかった。
俺達もこの冬は[ローブ]を作る。さっき言った赤に白でサンタ気分!
皆して色やデザインが違う。サンタが居ないから赤に白は珍しい方。【アッチ】だったら多いのに!
「いつもの【会場】の飾り付けがクリスマスだー!」
「くりすます? ああ稀人が言ってたやつか」
「ほ、本で最近読んでさ、ってメイチャンも赤! なかーま!」
つい、クリスマスって言っちゃったけどなんとか誤魔化して、メイチャンのローブをみたら赤に青緑で模様が入ってた。メイチャンの所は親の好きな色を使ったらしい。
ウロウロしてるとイツメン達にも会う。
イデチャンは青に白、モチくんは銀に橙、メレくんは橙オンリー、ユーくんは金に青、メメちゃんは黄緑に緑、ヌヌくんは黄緑に金、リーナは黄色に青、リィちゃんは黄緑に橙、マルもリィちゃんと同じく、ワーチャンは紫オンリー。
黄緑と橙多いな! 他の人を見ても多かった。なんで?
「今年のトレンドカラーですよ!」
「え、そうなん?」
「ケース知らなかったの? ちゃんと流行は【ロビー】にある【掲示板】で貼られてましたよ」
「ま、マジかー……次からは確認するよ」
そんなのがあったなんて……好きな色とかで皆決めてたらしいけど、毎回同じになってマンネリになるからこういうのを作り始めたらしい。
あと毎回悩む人向けにあると、「トレンドカラーなんで!」と言いやすいとか。
にしても……
「マル……」
「うん? どうしたの?」
「マルもそれトレンドカラー意識したんだろ? でもワーチャン見てみろよ、絶対マルの色意識してんだろ」
「あっ、……そ、そうかも、」
「ほら、さっき見つけた[青いリボン]つけていけよ」
「ありがとう、行ってくるね!」
ワーチャンの紫オンリーなのになあ。
そこへ[青いリボン]で髪を結んだマルが駆け寄っていった。お、気がついてニッコリしてる。良かった!
バイキングで稀人達が流行らせた、[丸々鶏肉焼き][シュワシュワ][オードブル][ケーキ]と好きにとって食べてると、ゆったりとした音楽から、ダンス用の音楽に変わった。
辺りをみると、好きに踊る生徒たちや、ペアで貴族らしくシャルウィダンスしてます。
「ケース、踊るか?」
「えー、……恥ずい。メイチャンは普段踊るっけ」
「んー、まあまあ。必要があればって感じ。てかずっと食べてんな」
「だって美味しいんだもん。あ、マル達が踊るよー」
「ホントだ。ワグーッツン嬉しそうだな……」
メイチャンが楽しく踊る二人をみて羨ましそうにしてたから──
「メイチャン、俺と踊ってくれませんか?」
「ちょ、逆だろ」
「やってみたかったんだよね~、ほら、リードしてよ」
「ああ、行くぞ」
「うん!」
色とりどりの[ローブ]がステップを踏むたび、クルクルと回転するたびにフンワリと広がって華やかになる。
俺達もみんなと一緒に王道のダンスをメイチャンに合わせて踊る。
一応、【家】で教えられたのと、マルからも何度も踊ったりして、最初は間違って足踏んづけちゃったりしたのに、マルは叱らないで丁寧に教えてくれた。
だからダンスをするのは嫌いじゃない。けど、こんなに大勢がいる所でってなると恥ずかしい。
でも、今は──メイチャンを目を見て踊る。それだけで、心強い。
──私達も踊りましょう
──ええ、是非!
──俺と踊ってください!
──行きましょう
──えっ、やった!
踊り疲れたら休んで食べて、それから──……
──持った?
──うん、意外と熱くないね。
──ちゃんと列を作って!
──はーい!
手に持った[キャンドル]に普通の火ではなくて《魔法の光》を灯す。それで、列を作って明かりが消えた【校舎内】を歩く。いつもと雰囲気が違うからドキドキ。
そのまま【校庭】に出て大きな輪を作る。
全校生徒や先生達もだから3重、4重の輪っかを作ってそのまま【学校】、【自分の家】そして親しい人達を思い浮かべながら守護してくれてる精霊達に感謝の祈りを[キャンドル]を持ったまま祈るとその光がポワポワと空中に浮いていく。
幻想的な光景にどこからともなくため息がでる。
──俺の光があんな所まで!
──私のも!
最初はみんな同じ色だったのが自分のマナの色に変化してそれが精霊達と合わさって各動き始める。
《雷》なら素早く、《水》なら漂いながら~みたいな。
《炎》は暖かく周りを灯し、《草》は《地》と《闇》と一緒にフワフワしてる。《光》もフワフワ《聖》もキラキラと。
「綺麗だな」
「ほんと、イルミネーションみたい!」
「ん、だな……? 本当にキラキラしてて、」
「んっ、メイチャン、みんないるのに」
「誰も見てねぇよ」
メイチャンにキスされてビックリしてると、確かにみんなポワポワを見てるか、俺達のようにイチャイチャし始める人達も……あ、マル達も手を繋いで肩を寄せ合ってる。
「プキュ!《──》」
「わ、もっとキラキラしてる」
「てか、プキュギそんな所に登っちゃ駄目だよ!」
「プップ!」
「プルュルン、ププ~、プンプン!」お父様の為に──えいっ!
マルの所に居たプキュギは[聖樹]の上に登り始めて下でマルが心配そうに声をかけながらワタワタ。
テッペンまで登ったプキュギは1番上に何かをつけた。
『おとうさま、コレおほしさま、この上に着けるんだって教えてもらったの!』
『おててかして! こうやってね、ね! きれいだね!』
ん? なんか脳内に浮かんだような……?
小さい子の頭を撫でてた……?
・・・もう、思い浮かばないか。
結局、なんだったんだろ。
「ケースどうした?」
「ううん。あの上の綺麗だな」
「あー、小さすぎて分からないけど」
「木がデカすぎるからな。あ、ワーチャンの《精霊》に捕まってプキュギが戻ってきた」
マルがギュッとプキュギを抱きしめる。
彼女もマルの頬に擦り付けてゴメンナサイをしてるみたいだった。
「おーい、お前らー!」
「あ、テック先生」
「お前達に【部屋】の案内な。2部屋ちゃんと用意したから」
テック先生に案内されて向かったのはテック先生の【部屋】の向かいにある【2部屋】だった。
「お前達以外の生徒達、まぁ、恋人限定だけど、【ココのフロア】にある【部屋】を使えるようになってるからな。まぁ、シッポリやってくれ。全部屋防音だ! はっはっは!」
「「先生……!」」
って事でマル達と別れてメイチャンに手を引っ張られながらその【部屋】に入った──……
この[聖樹]がとてつもなくデカい。
大昔、クリスマスを流行らせようとして色んな木をみたらしい。
んで、この木は、[モミの木]に似た形なのと、それに生る[樹の実]が[オーナメント]に似てるって事で、『コレ、イイじゃん!』ってなって、【街の広場】に飾る様になった。って。
ちなみにサンタは流行らせようとしたらしいけど、難しくて普通に友人達で豪華な食事やプレゼント交換だけにしたらしい。
なんで知ってるのかって?【図書館】にあった過去に来た稀人達が出した[趣味本]の一冊を読んでたら書いてあった。ちなみにサンタあたりは日本語で書かれてて【コッチ】の人達には分かんないだろうけどね。
でも、空飛ぶソリ見たかったなぁ~……絶対出来そうなのに!
それで、[聖樹]についてもう一つ。この木には特徴があって──それはこの木、雪が確実に積もるという……いったいどういう事? って思うけど、木にモコモコって雪が生成されて、それが下に落ちれば下は雪がつもり、たまにパンッと打ち上がるときがあって空高く打ち上がるとそれが雪雲になって雪がパラパラと降ってくる。
変な木。冬の【山】にめっちゃ生えてるらしい。
「プキュ……ププ……」
「プキュギ、寒いのか……よし、これでどうだろ」
「プキュ? プップ!」
「お、気に入ったか。この前[コレ]作った時の端切れをもらったからプキュギの服も作ってもらったんだ!」
赤い生地に白いモコモコがついた、パーカー風のゆったりとした服を彼女に着させると暖かくなったのか気持ちよさそうにしてる。
自前の毛皮でも寒いのか……作っといてよかった。
俺達もこの冬は[ローブ]を作る。さっき言った赤に白でサンタ気分!
皆して色やデザインが違う。サンタが居ないから赤に白は珍しい方。【アッチ】だったら多いのに!
「いつもの【会場】の飾り付けがクリスマスだー!」
「くりすます? ああ稀人が言ってたやつか」
「ほ、本で最近読んでさ、ってメイチャンも赤! なかーま!」
つい、クリスマスって言っちゃったけどなんとか誤魔化して、メイチャンのローブをみたら赤に青緑で模様が入ってた。メイチャンの所は親の好きな色を使ったらしい。
ウロウロしてるとイツメン達にも会う。
イデチャンは青に白、モチくんは銀に橙、メレくんは橙オンリー、ユーくんは金に青、メメちゃんは黄緑に緑、ヌヌくんは黄緑に金、リーナは黄色に青、リィちゃんは黄緑に橙、マルもリィちゃんと同じく、ワーチャンは紫オンリー。
黄緑と橙多いな! 他の人を見ても多かった。なんで?
「今年のトレンドカラーですよ!」
「え、そうなん?」
「ケース知らなかったの? ちゃんと流行は【ロビー】にある【掲示板】で貼られてましたよ」
「ま、マジかー……次からは確認するよ」
そんなのがあったなんて……好きな色とかで皆決めてたらしいけど、毎回同じになってマンネリになるからこういうのを作り始めたらしい。
あと毎回悩む人向けにあると、「トレンドカラーなんで!」と言いやすいとか。
にしても……
「マル……」
「うん? どうしたの?」
「マルもそれトレンドカラー意識したんだろ? でもワーチャン見てみろよ、絶対マルの色意識してんだろ」
「あっ、……そ、そうかも、」
「ほら、さっき見つけた[青いリボン]つけていけよ」
「ありがとう、行ってくるね!」
ワーチャンの紫オンリーなのになあ。
そこへ[青いリボン]で髪を結んだマルが駆け寄っていった。お、気がついてニッコリしてる。良かった!
バイキングで稀人達が流行らせた、[丸々鶏肉焼き][シュワシュワ][オードブル][ケーキ]と好きにとって食べてると、ゆったりとした音楽から、ダンス用の音楽に変わった。
辺りをみると、好きに踊る生徒たちや、ペアで貴族らしくシャルウィダンスしてます。
「ケース、踊るか?」
「えー、……恥ずい。メイチャンは普段踊るっけ」
「んー、まあまあ。必要があればって感じ。てかずっと食べてんな」
「だって美味しいんだもん。あ、マル達が踊るよー」
「ホントだ。ワグーッツン嬉しそうだな……」
メイチャンが楽しく踊る二人をみて羨ましそうにしてたから──
「メイチャン、俺と踊ってくれませんか?」
「ちょ、逆だろ」
「やってみたかったんだよね~、ほら、リードしてよ」
「ああ、行くぞ」
「うん!」
色とりどりの[ローブ]がステップを踏むたび、クルクルと回転するたびにフンワリと広がって華やかになる。
俺達もみんなと一緒に王道のダンスをメイチャンに合わせて踊る。
一応、【家】で教えられたのと、マルからも何度も踊ったりして、最初は間違って足踏んづけちゃったりしたのに、マルは叱らないで丁寧に教えてくれた。
だからダンスをするのは嫌いじゃない。けど、こんなに大勢がいる所でってなると恥ずかしい。
でも、今は──メイチャンを目を見て踊る。それだけで、心強い。
──私達も踊りましょう
──ええ、是非!
──俺と踊ってください!
──行きましょう
──えっ、やった!
踊り疲れたら休んで食べて、それから──……
──持った?
──うん、意外と熱くないね。
──ちゃんと列を作って!
──はーい!
手に持った[キャンドル]に普通の火ではなくて《魔法の光》を灯す。それで、列を作って明かりが消えた【校舎内】を歩く。いつもと雰囲気が違うからドキドキ。
そのまま【校庭】に出て大きな輪を作る。
全校生徒や先生達もだから3重、4重の輪っかを作ってそのまま【学校】、【自分の家】そして親しい人達を思い浮かべながら守護してくれてる精霊達に感謝の祈りを[キャンドル]を持ったまま祈るとその光がポワポワと空中に浮いていく。
幻想的な光景にどこからともなくため息がでる。
──俺の光があんな所まで!
──私のも!
最初はみんな同じ色だったのが自分のマナの色に変化してそれが精霊達と合わさって各動き始める。
《雷》なら素早く、《水》なら漂いながら~みたいな。
《炎》は暖かく周りを灯し、《草》は《地》と《闇》と一緒にフワフワしてる。《光》もフワフワ《聖》もキラキラと。
「綺麗だな」
「ほんと、イルミネーションみたい!」
「ん、だな……? 本当にキラキラしてて、」
「んっ、メイチャン、みんないるのに」
「誰も見てねぇよ」
メイチャンにキスされてビックリしてると、確かにみんなポワポワを見てるか、俺達のようにイチャイチャし始める人達も……あ、マル達も手を繋いで肩を寄せ合ってる。
「プキュ!《──》」
「わ、もっとキラキラしてる」
「てか、プキュギそんな所に登っちゃ駄目だよ!」
「プップ!」
「プルュルン、ププ~、プンプン!」お父様の為に──えいっ!
マルの所に居たプキュギは[聖樹]の上に登り始めて下でマルが心配そうに声をかけながらワタワタ。
テッペンまで登ったプキュギは1番上に何かをつけた。
『おとうさま、コレおほしさま、この上に着けるんだって教えてもらったの!』
『おててかして! こうやってね、ね! きれいだね!』
ん? なんか脳内に浮かんだような……?
小さい子の頭を撫でてた……?
・・・もう、思い浮かばないか。
結局、なんだったんだろ。
「ケースどうした?」
「ううん。あの上の綺麗だな」
「あー、小さすぎて分からないけど」
「木がデカすぎるからな。あ、ワーチャンの《精霊》に捕まってプキュギが戻ってきた」
マルがギュッとプキュギを抱きしめる。
彼女もマルの頬に擦り付けてゴメンナサイをしてるみたいだった。
「おーい、お前らー!」
「あ、テック先生」
「お前達に【部屋】の案内な。2部屋ちゃんと用意したから」
テック先生に案内されて向かったのはテック先生の【部屋】の向かいにある【2部屋】だった。
「お前達以外の生徒達、まぁ、恋人限定だけど、【ココのフロア】にある【部屋】を使えるようになってるからな。まぁ、シッポリやってくれ。全部屋防音だ! はっはっは!」
「「先生……!」」
って事でマル達と別れてメイチャンに手を引っ張られながらその【部屋】に入った──……
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※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。