バトンタッチした話

加速・D・歩

文字の大きさ
186 / 378
・本編

159 あけましておめでとう!(ルーレット使用)

 過去に来た稀人達が広めた1月に年明け! って事で【各地】にある女神様に挨拶しに行く行事がある、いわゆるお参りなんだけど、殆どの平民は【神殿の中】に入れないから自分達の【街】や【村】で簡易的な【小屋】を作ってそこに[女神を模した像]を置いて参拝する事になる。
 それでも女神様は俺達のことを見てて、祝福をしてくれる、らしい。


 神託の儀──【学校】の【校庭のド真ん中】にちょっとした【建物】を建ててそこの中で【神託の儀】ってのをやる。
 うーん、なんて言えば近いんだ……本来は15歳で【街の教会】とかで新しく《ギフト》を貰えるのがあって、【学校】でも似たようなそれより規模は小さいものの、子供だから『健やかに育ちますように』的な意味でやる行事的な?
 大昔、魔王が暴れてた時代には民は長く生きられなかったり戦力が欲しがられててこの神託の儀は必要不可欠だった、らしい。その頃はステータスに+10~30ぐらいされてたけど、今は+1~3ほど。

 祈ると頭の上にキラキラとマナが落ちてきて、何かが祝福される。
 

「コ・カメイメ前へ」
「はい。」

 メイチャンが先生に呼ばれて祈るポーズをするとキラキラとマナが降ってきた。

「コ・カメイメは《剛力の祝福》を受けた。精進するが良い」
「ありがとうございます。」

「ラリレ・レベィモチャ前へ」
「はい、お願いします!」
「《魅了の祝福》だ。自分を磨くと良い」
「わあ! ありがとうございます!」

 へー、色んな祝福があるんだなぁ。ちなみにメレくんは《浄化の祝福》でリィちゃんとリーナもそれだった。
 さくさくダイジェスト! というか表を出す!

剛力の祝福∶メイチャン
迅速の祝福∶ユーくん、ヌヌくん
加護の祝福∶カッチャン
浄化の祝福∶リィちゃん、リーナ、メレくん
不老の祝福∶メメちゃん、ケース(俺)、
翻訳・理解の祝福∶プキュギ
豊穣の祝福∶マル
魅了の祝福∶ モチくん
預言・未来視∶イデチャン、ワーチャン

 友達の中では出なかったのがコレ。

知性の祝福
守護の祝福
蘇生の祝福
歩行の祝福

 祝福っても微々たるもんらしいから全然良いんだけど、《不老の祝福》って名前だけでなんか寿命が伸びる程度らしいし。
 むしろ、ついでに参加したプキュギが受けた祝福の方が気になる。
 なんにせよ、体が丈夫ならそれは嬉しいし!




「ケース、ちょっと良いか?」
「うん? どうしたの、イデチャン」

 皆がゾロゾロと各々【教室】戻ってる最中──イデチャンから呼び止められて振り向くとなんとも言えない表情をしてる。
 
「ケース? どうした?」
「ん、メイチャン」
「あのさ、ケースと二人っきりで話したいことがあるんだ。コイツ借りていい?」
「……俺はダメなのか?」
「ん゙ー……なんて言ったらいいのか。」
「見える、【あそこ】で良い? ね、メイチャン」
「ああ。分かった。【ココ】で待ってる」
「分かった。」

 メイチャンが見えるけど、少し離れた先にある【ソファー】にイデチャンと座る。彼が座ると体格がいいからギシってソファーが軋む。

「さっき《祝福》をオレら受けただろ」
「うん。」
「オレは《預言・未来視》だったんだ。コレが選ばれたのは特に理由なんかねぇと思うんだけど、」
「凄いじゃん」
「分かるつたってほぼ一瞬か、数秒だから、気にしなくても良いんだけどな……普通なら有り得ないって思うけど、この《祝福》のせいで可能性が……」

 えーっと、それで、どういう事なんだろう? 
 普段のイデチャンって男前で言いたいことをハッキリいうタイプだから、なんかモゴモゴしてる彼を見るとなんか、不安になってくる。

「こんな未来無ければそれで良い……ケース、……お前とマル──」
『ちょーっとゴメンネ。ココから先はまだ教えられないんだ』
「──うん? あれ、」
「どうしたの?」
「いや、オレが受けた《祝福》って何だったけ?」
「もう、メイチャンと同じ《剛力の祝福》だよ! さっき自慢してたじゃん!」
「ああ、だよな!」

 イデチャンは腕の筋肉を作りながら笑った。
 あれ、俺たちなんの話してたんだっけ?
 ま、いいか。




「さっきゲェイデと何話してたんだ?」
「筋肉!」
「それだけ?」
「うん、盛り上がっちゃって」
「それなら俺も一緒で良かっただろ。同じ《祝福》なんだし」
「だよね~」

 確かにメイチャンと同じ《祝福》だったもんね。
 
「プキュン?」
「プキュギの《祝福》がもし《剛力の祝福》だったら~」
「蹴りが痛そう」
「分かる~」
「ブッブッ!」
「あ、怒った? ごめんごめん」
「プキュキュ」
「そういや、《翻訳・理解の祝福》だったんだよな、それって?」
「俺達の言葉が分かりやすくなったって事なのかな?」
「プキュ……ププ、」もとから分かってますわ
「プキュギ《祝福》受ける前から[カード]で意思疎通出来てるしどうなんだろ?」
「プップ!」

 最近、プキュギはずっーと俺の所に居ないでリーナやマルの近くに居ることが多いから久しぶりに抱っこした。
 相変わらずモフモフでこの寒い時期に嬉しい。
 プキュギが貰った《祝福》も本人はあんま嬉しくないみたい。
 まぁ、効果は微々たるもんだって言ってたしな。

 まあ、神社のお守りみたいな気軽な感覚なのかも……。




──うふふ、毎年生徒達に気づかれないように種を撒くのよ。ふふふ


+メモ
剛力の祝福(Strength/Vigor): 筋力や物理攻撃力を高める。
知性の祝福(Wisdom/Intelligence): 魔力や魔法の威力を向上させ、MPの回復を早める。
守護の祝福(Protection/Sanctuary): 防御力を上げ、被ダメージを軽減する。バリアを展開することもある。
迅速の祝福(Agility/Speed): 移動速度や攻撃速度を向上させる。 
加護の祝福(Resistance): 火・水・雷などの属性ダメージや、毒・腐敗などの状態異常を無効化、あるいは軽減する。
浄化の祝福(Purification): 呪いを解き、闇の力を退ける力。アンデッドに対して特効を持つこともある。
不老の祝福(Eternal Youth/Longevity): 老化を止めたり、寿命を大幅に延ばしたりする
幸運の祝福(Luck/Fortune): 宝箱から良いアイテムが出る確率や、クリティカル率を上げる。
翻訳・理解の祝福(Understanding): あらゆる言語を理解し、未知の知識を直感的に把握できるようになる。
豊穣の祝福(Bountiful Harvest): 作物の成長を早め、土地を豊かにする。
魅了の祝福(Charisma/Charm): 他者からの好感度を上げ、交渉を有利に進める。 
蘇生の祝福(Resurrection): 死んでも一度だけ生き返る、または他者を蘇生させる力を得る。
預言・未来視(Foresight): 短い未来を予知し、危機を回避する。
歩行の祝福(Movement): 水の上を歩く、あるいは空中を浮遊するなどの移動能力を得る
(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)まるまるの能力を取り入れてる訳じゃないけども。

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

BL短編まとめ(異)

よしゆき
BL
短編のBLをまとめました。 冒頭にあらすじがあります。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。