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・本編
165 4月誕生日会と体力テスト
「ケース!」
「ルナ達おはよ~」
「お、ケースじゃんおは」
「カレー達も! 今日早くない?」
「そうかな? カレーが来たから僕も登校したんだけど」
【寮】から【教室】に行くまでの登校でまず後輩で入ってきたルナ達と合流。
それから【練習場】で仲良くなった。イノー・ユーキとハブーサ・カレーってどっちも人間で、前にやった【魔力特性診断】で稀すぎる属性……《太陽》と《月》ってなんか凄そうな属性を手に入れて話題になった2人だった。
イツメンも合流して皆で駄弁りながら歩いてると。
「そういや、5人はもうアレやった?」
「あれ? なんですか?」
「メイチャンなんだっけ、あのなんたら攻めとか言われるやつ」
「あ~確か、属性診断だっけ」
「あ! それね、やったよーでも意味わかんなかった!」
「僕なんてオヤジ受けだなんて言われちゃって……」
「「あ~……それな」」
あの意味が分からない言葉の診断結果、5人はこんな感じだった。
ちな、ユーキはヤンデレ攻め、カレーは健気受けだったって前に診断した時の覚えてた。
ルナ∶ドジっ子ワンコ攻め
ルイ∶鬼畜攻め
エマ∶オヤジ受け
ヤマ∶健気受け
ヤイ∶ビッチ受け
それで5人は、【魔力の同調】って先生が【異次元の迷路】を開いて相性の良さそうなペアで挑むやつ。メイチャンと俺はそこでプキュギ達に出会ったんだよな!
話に聞けばルナ達はその【魔力の同調】をさくっと終わらせて出てきてしまって先生たちを驚かせてしまったらしい。
「それと、4月の誕生日が多いんだよな」
「誰?」
「プキュギと、テック先生と、ゲっちゃんパイセン」
「プキュギ4月……?」
「正確には分かんねぇけど出会ったの4月だしさ! そういや何歳なんだろ」
「女の子に年きいちゃいけないんだー!」
「また怒られそう……出会って1周年って事にしとこ!」
「確か7月と11月も多いよな」
1ヴォン先輩
2ルナ、キラっち
3ユーくん
4テック先生、ゲッちゃんパイセン、プキュギ
5ワーチャン、ヤイ
6メイチャン、エマ、ソラクン
7ユーキ、ヌヌくん、リーナ、ワッチン
8マル、ルイ
9カレー、
10ケース、モチメレ、カッチャン
11ヤマ、トマ先輩、メメちゃん、ダダくん
12チッチ先輩、イデチャン
知り合いに聞いたらこんな感じでどの月にも誕生日会があるのを知った。
マルとワーチャンが生徒会補佐になって、生徒会役員とも知り合いになってみんな優しい人達でマルたちもいい環境で仕事に取り掛かれるな、って思ったし!
誕生日会ってもマルが作った[ケーキ]食べたりダンスして、ゲームしたりして過ごすだけなんだけどみんなで集まってってのがやっぱ楽しいし!
【体力テスト】
・魔力握力
・魔力障壁・維持テスト
・追尾式「光弾」よけ
・立体障害物競走
・属性付与投げ
・瞑想・幻惑耐性試験
前にやったやつだけど、今回も!
・魔力握力…は、最近技の練習をしてるおかげかどっちの手からも同じぐらい良い量のマナを出せるようになった!
・魔力障壁・維持テスト…は、これ前から苦手でさ、でも前よりは上がったから!
・追尾式「光弾」よけ…は、《聖魔法》の《結界》と新技の《瞬間止め》だけでなんとか乗り切って! 前回とは違うぜ!
・立体障害物競走…これもコツは掴んでるから、苦戦することなく進めたし! こうやって出来ることが増えてくと強くなったなぁ~って思うわ。
・属性付与投げ…は、前にマルが言ってたやりかたでやってみたけど……やっぱ《聖魔法》では難しいかなぁ~って事で、普通に投げた!
・瞑想・幻惑耐性試験…は、無事に耐えたぜ! なんなら他の具合が悪くなった人達を看病したし! ふふん!
「マル~どうだった?」
「ケース、うん、僕は平気だったよ。ケースは前よりうまくいった、って顔してるね」
「だろ? プキュギも練習に付き合ってくれたおかげだもんな!」
「プキュン!」
「ん? どういう練習……?」
「プキュギの可愛らしさに惑わされない為の練習!」
「「??」」
イツメン達が首を傾げる。
・瞑想・幻惑耐性試験の練習としてプキュギに可愛らしい仕草とか動作を近くでしてもらって、それでも無事に瞑想しきれるか! ってやつを部屋でしてたっていうと、みんななんか、ほのぼのした表情で「そっか~」って言ってた。
でもこのおかげで前に失敗したのがクリア出来たんだからな!
──たまにケースって変な事考えつくよな
──まあ、それが彼の良いところでもありますし
──ケースでカメイメが和みながら頭撫で回してるぞ
──ほんとだ。
──あいつらいつも変わんねーな
──はあ。
──どうしたの?
──え?
──溜息ついてたから具合悪いのかなって
──いえ、大丈夫ですよ、先輩。ありがとうございます
なんかみんなでワイワイ出来るの楽しいな。
「ん」
「メイチャン、こうやってみんなと仲良く出来るの、いいよね」
「ああ、そうだなコ……ごほ、」なんだ、今の……
「だ、大丈夫?《回復》」
「大丈夫……だ。ありがとな」
メイチャンが突然、咳き込むから心配になって《回復》をかけると、少し良くなったみたいだけど、何か考え込むような表情をして心配になる。
「もう夕方だっけ」
「ん?」
「空が紫がかってたからそんな時間かな? って」
「あ、ほんとだ。薄っすら紫になってんね。そろそろ解散かな」
空を見上げると夕方時刻よりは薄いけど紫の空で綿あめみたいな雲が染まってきてた。
解散の声を聞いてみんな【部屋】に帰ってたり、係りの仕事に行く人とか色々だったけど、今日は普通に帰るか。
明日は休みで特に用もないから【練習場】にいこうと!
──まだ【中等部】だってのに侵食が早すぎねぇか。
──空の色が紫に染まりきったら……どうにかしねぇとな
ん~~っ! 今日も良い目覚め!
メイチャンも暇な日って事で一緒に【練習場】に行ったら色んな生徒達で賑わってた。
──薄い紙を切るように……せいっ!
──《ウィンド・カッター》!
──ふっ、またつまらない物を切ってしまった……ぜ!
──《アクア・ショット》!!
──それ何かのモノマネ?
──へ、な、なにが……?
──普段の声と違かったよ?
──き、気のせいじゃないかな?!
──《ホーリー・ヒール》!
──もっと! マナを込めて! いついかなる時でも私達は生徒達を守らなければなりませんっ!
──は、はい!!
──《ホーリー・ヒール》ッッ!!
──上出来です! 皆さん頑張りましょう!
──はい!!
そこかしこで色んな生徒たちの声が聴こえる。
俺も頑張って練習だ!
「お、お前達も来てたのか」
「「お、」イデチャン!」
イデチャンやカッチャン達も来てた。やっぱ休みの日だからなあ!
「オレの相手になってくれね?」
「メイチャン頑張ってきてー!」
「ん。じゃあやってくるから」
「我もじゃ!」
って事で、俺の練習前にイデチャンとメイチャンがスパーリングをする事に。
そういや二人とも、剛力の祝福貰ってたよね。なんか凄そう……
イデチャンは《雷魔法》に剛力の祝福を、メイチャンは《光魔法》に剛力の祝福を乗せた技……!
生徒同士の試合以外での手合わせは1割の力加減で戦うことと、決闘立会係、リーナ達なんだけど彼らの前で戦うことと言われてる。
「じ、じゃあ、僕が審判を務めます。えっと、見合って、礼」
「「よろしく!」」
「では、始めッ! です!」
ヌヌくんが合図をした瞬間から1割の力加減の筈なのに凄い衝撃波が周りで見てる俺らに伝わってくる。
そういや、前に立体障害物競走でイデチャンが重りをつけて走ってたけど全然ハンデになってなかったなぁ……と遠い目をしてたら──
「うおお! 食らえっ!《ボルト・ラッシュ・リス》!!」
「《ブレイブ・オーラ・ヴァル》! まだ時間短いんだよな……こっちだって!《フォトン・スラッシュ・リス》!!」
「くっ、なんの!《サンダー・ナックル》!《サンダー・ナックル》!《サンダー・ナックル》!!!!」
うわ……2人の戦い方が激しすぎてヌヌくんもオロオロと戸惑ってる。ほんとに1割の力の出し方なの……?
「おぬしら、我もいれてくれ。《防御》を試したくなった。ヌヌ殿よかろう?」
「え、あ、うん……えっと、気をつけてね」
「ふふふ、血が滾るのう」
2人が激しく戦ってるド真ん中で、カッチャンが踏み出す。彼は小さい。特にイデチャンの足元でウロウロしたら踏みつけにされてしまうんじゃないかって、心配してみてると──
「深淵に這いずる黒き蛇よ、その牙にて囚われの果実を縛せ。《ダークネス・チェイン》!」
「グッ?!」
「くっ、動けねぇ……」
──おお、スゲェぞあのネズミさん!
──あんな真ん中に入れる度胸もやべぇ。
──にしても鎖で相手を拘束する技で《防御》なのか……盾だけだと思ってたけど考えようがあるかもな!
そうそう、ほんと鎖で相手を止めたり、攻撃を逸らしちゃったりするから凄いよね!
一旦攻撃を止められてしまった2人はカッチャンが全力の《防御》をするから2人も全力を出せ! って言われたみたい。
そうなるとヤバそうだから、ヌヌくんも俺らも遠い所から観るのと念の為に《結界》も張る。
「くふふ跪け、愚かなる者よ。星の重圧こそが我の加護。逃れられぬ絶望に沈め。《グラビティ・バインド・ヴァル》!」
「しっ、行くぞ!《エル・トール・デストロイヤー》!!」
「《エル・エクスカリバー・ノヴァ》──!」
カッチャンが地面から無数の鎖を出してきて2人に絡ませようとした時──、イデチャンは頭の角が少し大きくなったような気がした、そのまま雷を纏った拳を鎖にパンチすると鎖は粉々に砕ける。
メイチャンも光の柱みたいな大きな刀身の剣を出して横に切ると迫ってきてた鎖を全て斬る──!!
「クハハ!! 良いぞ面白い! 我が《防御》を突破して見せろ!!」
「《サンダー・ナックル》!!」
「《シャイニング・エッジ》!!」
いやあ、凄かった。てかめちゃくちゃ強いな!
最終的にヌヌくんの停止する声が聴こえなかったのか、3人とも白熱しちゃって、そこにリィちゃんがやってきて『ヌヌが泣きそうになってんだろ! 中止! 中止! ほら、みんな冷静になれって!』って入ってきてくれたおかげてスパーリングと試合は終わった。3人ともヌヌくんに謝りつつ、いい感じの練習になったみたい。
俺もイデチャンに動く的になってもらって、彼《電光石火》で動けるから、《クロノ・アロー》の時間停止も10秒ぐらいには出来るようになったし!
ちな、動いてる時に急に止まる感覚は変らしい。確かに想像すると変も。
+メモ
《アクア・ショット》…水鉄砲のような勢いで水を放つ。消火には便利。
《ウィンド・カッター》…カママイタチのような風の刃を飛ばす。草刈りなどにも使われる身近な技。
《ホーリー・ヒール》…軽い切り傷や打撲を癒やす。
+
+イデチャン
《サンダー・ナックル》…拳に高電圧を纏わせ、敵の急所に叩き込む。剛力による衝撃と、雷による神経麻痺を同時に与える。
《ボルト・ラッシュ・リス》…巨体に似合わぬ速度で踏み込み、雷光のような速さで連打を浴びせる。拳が空気を切り裂くたびに小規模な放電が起き、周囲の敵も巻き込む。
《グランド・ハンマー・ヴァル》…剛力の祝福を全開にし、雷を纏った両拳を地面に叩きつける。地割れと共に広範囲に強力な電磁波を放射し、敵を一網打尽にする。
《プラズマ・チャージ・ヴァル》…自身を巨大な雷球と化して突進する。オークの突進力にプラズマの破壊力が加わり、城門や巨大な魔物さえも一瞬で粉砕する。
《エル・トール・デストロイヤー》…獣人としての生命エネルギーと雷のマナを極限まで圧縮。神の如き巨人の幻影を背負い、全存在を賭した一撃を放つ。その拳は空間を震わせ、触れたものを分子レベルで崩壊させる。
+メイチャン
《シャイニング・エッジ》…聖剣に光のマナを凝縮させ、一刀両断する。剛力の祝福により、巨大な岩や鉄門さえも紙のように切り裂く。
《フォトン・スラッシュ・リス》…超高速の連続斬り。光の残像が剣筋となり、複数の敵を同時に切り刻む。
《ブレイブ・オーラ・ヴァル》…全身から溢れ出す光のマナを黄金の鎧へと変える。身体能力を限界まで引き上げ、物理・魔法の両面で無敵に近い耐性を得る。
《グランド・クロス・ヴァル》…聖剣を十字に振り抜き、巨大な光の十字架を敵に叩きつける。着弾と同時に聖なる爆発を引き起こし、邪悪な存在を蒸発させる。
《エル・エクスカリバー・ノヴァ》…勇者の血を沸騰させ、聖剣の真の力を解放する。天まで届く光の柱を剣として振り下ろし、概念ごと敵を消滅させる。この一撃を放つ際、彼の背後には歴代勇者の幻影が浮かぶ。
+カッチャン
《ダークネス・チェイン》…影から無数の鎖を伸ばし、敵の動きを封じる。
「深淵に這いずる黒き蛇よ、その牙にて囚われの果実を縛せ。《ダークネス・チェイン》!」
《シャドウ・スラッシュ・リス》…鎖を自らの周囲に高速回転させ、盾としながら敵を切り刻む。
「闇の螺旋は我が不落の城塞。触れるもの全てを夜の塵と化せ。《シャドウ・スラッシュ・リス》!」
《グラビティ・バインド・ヴァル》…加護の祝福を乗せた超重量の闇鎖を召喚。敵の攻撃を地面に引き寄せて無効化し、そのまま敵を押し潰す。
「跪け、愚かなる者よ。星の重圧こそが我の加護。逃れられぬ絶望に沈め。《グラビティ・バインド・ヴァル》!」
《ナイトメア・クロス・ヴァル》…魔刀から放たれる闇の衝撃波が、鎖と連動して十字の処刑場を形成する。
「夢幻と現実の境界を断つ一閃。刻まれし十字の傷跡に、永遠の安らぎを。《ナイトメア・クロス・ヴァル》!」
《エル・カタストロフ・ディメンション》…戦場を「黒の領域」で包み、自分以外の全存在を鎖で固定。神話級の闇の力を刀に凝縮し、次元ごと一刀両断する。
「黎明を拒む虚無の理。我が左腕に封ぜられし終焉の審判、今こそその封印を解かん!世界の終わりを告げる福音を聴け……!《エル・カタストロフ・ディメンション》!!」
「ルナ達おはよ~」
「お、ケースじゃんおは」
「カレー達も! 今日早くない?」
「そうかな? カレーが来たから僕も登校したんだけど」
【寮】から【教室】に行くまでの登校でまず後輩で入ってきたルナ達と合流。
それから【練習場】で仲良くなった。イノー・ユーキとハブーサ・カレーってどっちも人間で、前にやった【魔力特性診断】で稀すぎる属性……《太陽》と《月》ってなんか凄そうな属性を手に入れて話題になった2人だった。
イツメンも合流して皆で駄弁りながら歩いてると。
「そういや、5人はもうアレやった?」
「あれ? なんですか?」
「メイチャンなんだっけ、あのなんたら攻めとか言われるやつ」
「あ~確か、属性診断だっけ」
「あ! それね、やったよーでも意味わかんなかった!」
「僕なんてオヤジ受けだなんて言われちゃって……」
「「あ~……それな」」
あの意味が分からない言葉の診断結果、5人はこんな感じだった。
ちな、ユーキはヤンデレ攻め、カレーは健気受けだったって前に診断した時の覚えてた。
ルナ∶ドジっ子ワンコ攻め
ルイ∶鬼畜攻め
エマ∶オヤジ受け
ヤマ∶健気受け
ヤイ∶ビッチ受け
それで5人は、【魔力の同調】って先生が【異次元の迷路】を開いて相性の良さそうなペアで挑むやつ。メイチャンと俺はそこでプキュギ達に出会ったんだよな!
話に聞けばルナ達はその【魔力の同調】をさくっと終わらせて出てきてしまって先生たちを驚かせてしまったらしい。
「それと、4月の誕生日が多いんだよな」
「誰?」
「プキュギと、テック先生と、ゲっちゃんパイセン」
「プキュギ4月……?」
「正確には分かんねぇけど出会ったの4月だしさ! そういや何歳なんだろ」
「女の子に年きいちゃいけないんだー!」
「また怒られそう……出会って1周年って事にしとこ!」
「確か7月と11月も多いよな」
1ヴォン先輩
2ルナ、キラっち
3ユーくん
4テック先生、ゲッちゃんパイセン、プキュギ
5ワーチャン、ヤイ
6メイチャン、エマ、ソラクン
7ユーキ、ヌヌくん、リーナ、ワッチン
8マル、ルイ
9カレー、
10ケース、モチメレ、カッチャン
11ヤマ、トマ先輩、メメちゃん、ダダくん
12チッチ先輩、イデチャン
知り合いに聞いたらこんな感じでどの月にも誕生日会があるのを知った。
マルとワーチャンが生徒会補佐になって、生徒会役員とも知り合いになってみんな優しい人達でマルたちもいい環境で仕事に取り掛かれるな、って思ったし!
誕生日会ってもマルが作った[ケーキ]食べたりダンスして、ゲームしたりして過ごすだけなんだけどみんなで集まってってのがやっぱ楽しいし!
【体力テスト】
・魔力握力
・魔力障壁・維持テスト
・追尾式「光弾」よけ
・立体障害物競走
・属性付与投げ
・瞑想・幻惑耐性試験
前にやったやつだけど、今回も!
・魔力握力…は、最近技の練習をしてるおかげかどっちの手からも同じぐらい良い量のマナを出せるようになった!
・魔力障壁・維持テスト…は、これ前から苦手でさ、でも前よりは上がったから!
・追尾式「光弾」よけ…は、《聖魔法》の《結界》と新技の《瞬間止め》だけでなんとか乗り切って! 前回とは違うぜ!
・立体障害物競走…これもコツは掴んでるから、苦戦することなく進めたし! こうやって出来ることが増えてくと強くなったなぁ~って思うわ。
・属性付与投げ…は、前にマルが言ってたやりかたでやってみたけど……やっぱ《聖魔法》では難しいかなぁ~って事で、普通に投げた!
・瞑想・幻惑耐性試験…は、無事に耐えたぜ! なんなら他の具合が悪くなった人達を看病したし! ふふん!
「マル~どうだった?」
「ケース、うん、僕は平気だったよ。ケースは前よりうまくいった、って顔してるね」
「だろ? プキュギも練習に付き合ってくれたおかげだもんな!」
「プキュン!」
「ん? どういう練習……?」
「プキュギの可愛らしさに惑わされない為の練習!」
「「??」」
イツメン達が首を傾げる。
・瞑想・幻惑耐性試験の練習としてプキュギに可愛らしい仕草とか動作を近くでしてもらって、それでも無事に瞑想しきれるか! ってやつを部屋でしてたっていうと、みんななんか、ほのぼのした表情で「そっか~」って言ってた。
でもこのおかげで前に失敗したのがクリア出来たんだからな!
──たまにケースって変な事考えつくよな
──まあ、それが彼の良いところでもありますし
──ケースでカメイメが和みながら頭撫で回してるぞ
──ほんとだ。
──あいつらいつも変わんねーな
──はあ。
──どうしたの?
──え?
──溜息ついてたから具合悪いのかなって
──いえ、大丈夫ですよ、先輩。ありがとうございます
なんかみんなでワイワイ出来るの楽しいな。
「ん」
「メイチャン、こうやってみんなと仲良く出来るの、いいよね」
「ああ、そうだなコ……ごほ、」なんだ、今の……
「だ、大丈夫?《回復》」
「大丈夫……だ。ありがとな」
メイチャンが突然、咳き込むから心配になって《回復》をかけると、少し良くなったみたいだけど、何か考え込むような表情をして心配になる。
「もう夕方だっけ」
「ん?」
「空が紫がかってたからそんな時間かな? って」
「あ、ほんとだ。薄っすら紫になってんね。そろそろ解散かな」
空を見上げると夕方時刻よりは薄いけど紫の空で綿あめみたいな雲が染まってきてた。
解散の声を聞いてみんな【部屋】に帰ってたり、係りの仕事に行く人とか色々だったけど、今日は普通に帰るか。
明日は休みで特に用もないから【練習場】にいこうと!
──まだ【中等部】だってのに侵食が早すぎねぇか。
──空の色が紫に染まりきったら……どうにかしねぇとな
ん~~っ! 今日も良い目覚め!
メイチャンも暇な日って事で一緒に【練習場】に行ったら色んな生徒達で賑わってた。
──薄い紙を切るように……せいっ!
──《ウィンド・カッター》!
──ふっ、またつまらない物を切ってしまった……ぜ!
──《アクア・ショット》!!
──それ何かのモノマネ?
──へ、な、なにが……?
──普段の声と違かったよ?
──き、気のせいじゃないかな?!
──《ホーリー・ヒール》!
──もっと! マナを込めて! いついかなる時でも私達は生徒達を守らなければなりませんっ!
──は、はい!!
──《ホーリー・ヒール》ッッ!!
──上出来です! 皆さん頑張りましょう!
──はい!!
そこかしこで色んな生徒たちの声が聴こえる。
俺も頑張って練習だ!
「お、お前達も来てたのか」
「「お、」イデチャン!」
イデチャンやカッチャン達も来てた。やっぱ休みの日だからなあ!
「オレの相手になってくれね?」
「メイチャン頑張ってきてー!」
「ん。じゃあやってくるから」
「我もじゃ!」
って事で、俺の練習前にイデチャンとメイチャンがスパーリングをする事に。
そういや二人とも、剛力の祝福貰ってたよね。なんか凄そう……
イデチャンは《雷魔法》に剛力の祝福を、メイチャンは《光魔法》に剛力の祝福を乗せた技……!
生徒同士の試合以外での手合わせは1割の力加減で戦うことと、決闘立会係、リーナ達なんだけど彼らの前で戦うことと言われてる。
「じ、じゃあ、僕が審判を務めます。えっと、見合って、礼」
「「よろしく!」」
「では、始めッ! です!」
ヌヌくんが合図をした瞬間から1割の力加減の筈なのに凄い衝撃波が周りで見てる俺らに伝わってくる。
そういや、前に立体障害物競走でイデチャンが重りをつけて走ってたけど全然ハンデになってなかったなぁ……と遠い目をしてたら──
「うおお! 食らえっ!《ボルト・ラッシュ・リス》!!」
「《ブレイブ・オーラ・ヴァル》! まだ時間短いんだよな……こっちだって!《フォトン・スラッシュ・リス》!!」
「くっ、なんの!《サンダー・ナックル》!《サンダー・ナックル》!《サンダー・ナックル》!!!!」
うわ……2人の戦い方が激しすぎてヌヌくんもオロオロと戸惑ってる。ほんとに1割の力の出し方なの……?
「おぬしら、我もいれてくれ。《防御》を試したくなった。ヌヌ殿よかろう?」
「え、あ、うん……えっと、気をつけてね」
「ふふふ、血が滾るのう」
2人が激しく戦ってるド真ん中で、カッチャンが踏み出す。彼は小さい。特にイデチャンの足元でウロウロしたら踏みつけにされてしまうんじゃないかって、心配してみてると──
「深淵に這いずる黒き蛇よ、その牙にて囚われの果実を縛せ。《ダークネス・チェイン》!」
「グッ?!」
「くっ、動けねぇ……」
──おお、スゲェぞあのネズミさん!
──あんな真ん中に入れる度胸もやべぇ。
──にしても鎖で相手を拘束する技で《防御》なのか……盾だけだと思ってたけど考えようがあるかもな!
そうそう、ほんと鎖で相手を止めたり、攻撃を逸らしちゃったりするから凄いよね!
一旦攻撃を止められてしまった2人はカッチャンが全力の《防御》をするから2人も全力を出せ! って言われたみたい。
そうなるとヤバそうだから、ヌヌくんも俺らも遠い所から観るのと念の為に《結界》も張る。
「くふふ跪け、愚かなる者よ。星の重圧こそが我の加護。逃れられぬ絶望に沈め。《グラビティ・バインド・ヴァル》!」
「しっ、行くぞ!《エル・トール・デストロイヤー》!!」
「《エル・エクスカリバー・ノヴァ》──!」
カッチャンが地面から無数の鎖を出してきて2人に絡ませようとした時──、イデチャンは頭の角が少し大きくなったような気がした、そのまま雷を纏った拳を鎖にパンチすると鎖は粉々に砕ける。
メイチャンも光の柱みたいな大きな刀身の剣を出して横に切ると迫ってきてた鎖を全て斬る──!!
「クハハ!! 良いぞ面白い! 我が《防御》を突破して見せろ!!」
「《サンダー・ナックル》!!」
「《シャイニング・エッジ》!!」
いやあ、凄かった。てかめちゃくちゃ強いな!
最終的にヌヌくんの停止する声が聴こえなかったのか、3人とも白熱しちゃって、そこにリィちゃんがやってきて『ヌヌが泣きそうになってんだろ! 中止! 中止! ほら、みんな冷静になれって!』って入ってきてくれたおかげてスパーリングと試合は終わった。3人ともヌヌくんに謝りつつ、いい感じの練習になったみたい。
俺もイデチャンに動く的になってもらって、彼《電光石火》で動けるから、《クロノ・アロー》の時間停止も10秒ぐらいには出来るようになったし!
ちな、動いてる時に急に止まる感覚は変らしい。確かに想像すると変も。
+メモ
《アクア・ショット》…水鉄砲のような勢いで水を放つ。消火には便利。
《ウィンド・カッター》…カママイタチのような風の刃を飛ばす。草刈りなどにも使われる身近な技。
《ホーリー・ヒール》…軽い切り傷や打撲を癒やす。
+
+イデチャン
《サンダー・ナックル》…拳に高電圧を纏わせ、敵の急所に叩き込む。剛力による衝撃と、雷による神経麻痺を同時に与える。
《ボルト・ラッシュ・リス》…巨体に似合わぬ速度で踏み込み、雷光のような速さで連打を浴びせる。拳が空気を切り裂くたびに小規模な放電が起き、周囲の敵も巻き込む。
《グランド・ハンマー・ヴァル》…剛力の祝福を全開にし、雷を纏った両拳を地面に叩きつける。地割れと共に広範囲に強力な電磁波を放射し、敵を一網打尽にする。
《プラズマ・チャージ・ヴァル》…自身を巨大な雷球と化して突進する。オークの突進力にプラズマの破壊力が加わり、城門や巨大な魔物さえも一瞬で粉砕する。
《エル・トール・デストロイヤー》…獣人としての生命エネルギーと雷のマナを極限まで圧縮。神の如き巨人の幻影を背負い、全存在を賭した一撃を放つ。その拳は空間を震わせ、触れたものを分子レベルで崩壊させる。
+メイチャン
《シャイニング・エッジ》…聖剣に光のマナを凝縮させ、一刀両断する。剛力の祝福により、巨大な岩や鉄門さえも紙のように切り裂く。
《フォトン・スラッシュ・リス》…超高速の連続斬り。光の残像が剣筋となり、複数の敵を同時に切り刻む。
《ブレイブ・オーラ・ヴァル》…全身から溢れ出す光のマナを黄金の鎧へと変える。身体能力を限界まで引き上げ、物理・魔法の両面で無敵に近い耐性を得る。
《グランド・クロス・ヴァル》…聖剣を十字に振り抜き、巨大な光の十字架を敵に叩きつける。着弾と同時に聖なる爆発を引き起こし、邪悪な存在を蒸発させる。
《エル・エクスカリバー・ノヴァ》…勇者の血を沸騰させ、聖剣の真の力を解放する。天まで届く光の柱を剣として振り下ろし、概念ごと敵を消滅させる。この一撃を放つ際、彼の背後には歴代勇者の幻影が浮かぶ。
+カッチャン
《ダークネス・チェイン》…影から無数の鎖を伸ばし、敵の動きを封じる。
「深淵に這いずる黒き蛇よ、その牙にて囚われの果実を縛せ。《ダークネス・チェイン》!」
《シャドウ・スラッシュ・リス》…鎖を自らの周囲に高速回転させ、盾としながら敵を切り刻む。
「闇の螺旋は我が不落の城塞。触れるもの全てを夜の塵と化せ。《シャドウ・スラッシュ・リス》!」
《グラビティ・バインド・ヴァル》…加護の祝福を乗せた超重量の闇鎖を召喚。敵の攻撃を地面に引き寄せて無効化し、そのまま敵を押し潰す。
「跪け、愚かなる者よ。星の重圧こそが我の加護。逃れられぬ絶望に沈め。《グラビティ・バインド・ヴァル》!」
《ナイトメア・クロス・ヴァル》…魔刀から放たれる闇の衝撃波が、鎖と連動して十字の処刑場を形成する。
「夢幻と現実の境界を断つ一閃。刻まれし十字の傷跡に、永遠の安らぎを。《ナイトメア・クロス・ヴァル》!」
《エル・カタストロフ・ディメンション》…戦場を「黒の領域」で包み、自分以外の全存在を鎖で固定。神話級の闇の力を刀に凝縮し、次元ごと一刀両断する。
「黎明を拒む虚無の理。我が左腕に封ぜられし終焉の審判、今こそその封印を解かん!世界の終わりを告げる福音を聴け……!《エル・カタストロフ・ディメンション》!!」
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望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。