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・本編
166 5月空中新緑祭と精霊祭
5月は【空中新緑祭】と【精霊祭】があって前者は【BL学園敷地】近くにある【山】にこの時期になると【浮島群】が現れるらしい。
そこに花や植物達の精霊達がキャッキャウフフと現れてその【浮島群】と共に各地に植物の種をばら撒いて実りの息吹的な事をするらしい。
村々の民は、冬を越して日が暖かくなる頃のこのイベントは食糧の備蓄も兼ねて嬉しいイベントらしい。
でもその【浮島】がめっちゃ高いんだよなぁ。空飛べるやつはいいけど、ユーくんとか。
「今回の聞いてたよりも高い位置にあるってさ」
「ユーくんも、全員をあの高さまではキツイらしい。」
「山のテッペンぐらいだもんな」
「ケース様」
「お。ヤイか、どうした?」
「俺、歩行の祝福だったんで、ケース様達をあの【場所】まで連れていけそうです」
「「マジか!」」
イツメン達で輪になって、手を繋ぐとヤイが詠唱すると下から大きなツタが生えてきて……なんか昔絵本で読んだことがあるえーっと、なんとかの豆の木みたいな。アレがグングン伸びて【浮島群】のド真ん中にズポンッと貫通した。
下にいる他の生徒達も木を登りながら向かってくる。
おお、良かった!
で、俺達は【浮島】に降り立つ。目の前には赤、黄色、ピンク、紫、オレンジ、白……数え切れないほどの植物と花が咲いてて、モチくんみたいな綺麗な花の精霊達が踊りながら、俺達の手を引いて、案内してくれる。
『──? ──!』
『──、──……──♪』
何言ってんのか分かんないけど終始ニコニコしてるし、楽しんだろ。
皆も花冠を作ったり、蝶々を追いかけ──てるのはリィちゃんか。
「【浮島】だから落ちんなよー!」
「わーってる! とと!」
「マルゥメくん、はいこれ」
「トマッバ先輩ありがとうございます」
「いいよ。あとそこの花言葉は──」
お、トマ先輩とマルが一緒なの珍しいな。いつもワーチャンが居るからな。トマ先輩が取った花をマルに渡してから近くにある白い花を取るとマルはワーチャンのもとにかけていってその2つの花を渡して何か話してる。
受け取ったワーチャンはマルから花を受け取ってから額にキスしてー! もー!
ラブラブなんだから!
あとからトマ先輩に聴いたら、マルがワーチャンに内緒で[恋人の花]ってのがあって、それを届かない場所にあったからマルの代わりに取ってあげたらしい。
トマ先輩っていい人だよなぁ。オーラが凄い。彼の親衛隊隊長のチッチ先輩も人格者なんだよな。やっぱそういう人の所には似た人が集まるのか。
──うわ、なんだ?!
──くっ、るしい……!
──あの花があったぞ!! 皆避難しろ!!
突然の怒号に見渡すと少し遠い所の【浮島】に行ってた人達が口や胸を押さえながら逃げてくる。
俺らや周りの人達もざわつく。
「[マネヌーン]が、あれが群生してる!」
「早く逃げないと」
「みんな! 早く【ココ】から退避!!」
[マネヌーン]って去年、【学校内】にばら撒いたやつが居てテロ事件になったやつじゃん!
倒れそうになってる生徒たちを《回復》持ちが担ぎながら、下へ降りていく。
登ってた人達にも言って、下にいる人達にも報告して、ヤイは一番最後に木を戻す為に残ってた。
──あの【浮島群】って移動してんだよな
──って事はあれが通る場所はそれだけ危険って事?!
──あの花をどうにかしないと! 精霊達だって困るだろうし!
って事でニハ先生達も協力して、《草魔法》持ちと、《水魔法》持ちで【浮島】から[マネヌーン]を排除してから《炎魔法》持ちで綺麗サッパリなくす作戦に。
俺達《聖魔法》と《光魔法》持ちは怪我人が出た時に待機!
「「風よ!《ストーム・ウォール》!!」」
散ってる青い花びら纏められる。
「根の1つも残さない《ルート・エナジー・リス》!」
ヤイの足元から無数の根が青い花の根を地中深く潜り探し出しては《ストーム・ウォール》の中に纏められる。
「水よ、穢らわしいモノを洗い流せ──《エル・レテ・リデンプション》!!」
エマの《水魔法》で【浮島】の上にある[マネヌーン]は風の中に全て閉じ込められる。
「《ストーム・ウォール》の耐久が持ちませんっ!」
「なんとか持ち堪えてくれ! 下に落とせそうか?!」
そのまま行ければ順調だったけど、《合唱魔法》で《風魔法》を唱えてた人達が苦しそうに声を出す。
予想以上に[マネヌーン]が生えてたのとそれを押し流したエマの《水魔法》で弾けそうになってるらしい。
「なら《バブル・プリズン》! これでこのまま下に降ろしてから……やってくれ!!」
「タンリィ、行くわよ《カグツチ・ヴァル》!」
「よーし! やるぞー!《フレア・ドライブ・リス》!」
「「《バーニング・スフィア》!!」」
《炎魔法》持ちで全ての[マネヌーン]を焼き払った。
これで大丈夫なはず。苦しんでた生徒たちも良くなってたみたいだし。
『──アリ──ガ……ト♪』
あれ? 今、聴こえた……?!
『──♪ ──♪』
歌って踊って戯れる花の精霊達はさっきよりも美しいマナを纏って踊っていた。
『つーことで、BL学園の生徒さん達が手を取り合って青い花の災害から民を守り抜いたのでした──ちゃんちゃん』
──わあー!
──また話聞かせて!
──さっきの《魔法》で解決する所また人形劇でやってくれよ!
近くの【町や村】で紙芝居の内容で【浮島群】で[マネヌーン]が大量発生し、花の精霊達が困ってた所に【BL学園】の生徒達がその花を取り除き解決したという内容が民に伝わりこうやって記念に話が作られ紙芝居や劇になったりしていた。
紙芝居の前には子供たちが目をキラキラさせながらまた「もう一回やって!」とせがむ。
[マネヌーン]青いバラは危険だと分かってるからこそ、人々はその種や花が振り注がなくてホッとしてるのだろう。
「ケース、コレ」
「うん? わ、凄く綺麗」
「この前の【空中新緑祭】の時に渡しそびれたからさ」
「[スノードーム]みたい……」
「なんだそれ」
「こうやって、ひっくり返すとほら、キラキラするんだよ」
「へぇ、この植物知ってたのか」
「えっと、似たやつ……? でもありがとう、大事にするね」
「ああ」
[バモラシッシ]っていう見た目は完全に[スノードーム]みたいなひっくり返して戻すとキラキラとその植物についてる細かいマナが煌めく。
メイチャンがこの前に【浮島群】の上で見つけて渡そうとしてくれたら騒動があってタイミングを失ってたらしい。
でもこうやって改めてくれて……嬉しい。彼の腕にギュッと掴まりながら寄り添いながら過ごした。
+メモ
《ストーム・ウォール》…自分の周囲に激しい突風の壁を作り、矢や投擲物を弾き飛ばす防御魔法。
《ルート・エナジー・リス》…地面に触れた足元から瞬時に無数の根を広げる。敵の足を止めるだけでなく、敵のマナを吸収して自身の、あるいは仲間のスタミナへと変換する。
《エル・レテ・リデンプション》…忘却の川(レテ)の名を冠した究極の浄化。迅速の祝福で「時間の流れを追い越す」ほどの速度で戦場を舞い、触れた敵の魔力や悪意を水に溶かして消し去る。
《カグツチ・ヴァル》…杖を一振りし、戦場全体を覆うほどの巨大な炎の波を巻き起こす。浄化の祝福により、仲間には熱さを感じさせず、敵だけを「灰」へと変える。
《フレア・ドライブ・リス》…全身にマナの炎を爆発させ、弾丸のように突撃する。通り過ぎた道筋には浄化の炎が残り、後続の仲間を狙う敵を阻む。
《バーニング・スフィア》…バレーボール大の火球を生成。着弾すると周囲を焼き払う、実戦魔法の基本。
そこに花や植物達の精霊達がキャッキャウフフと現れてその【浮島群】と共に各地に植物の種をばら撒いて実りの息吹的な事をするらしい。
村々の民は、冬を越して日が暖かくなる頃のこのイベントは食糧の備蓄も兼ねて嬉しいイベントらしい。
でもその【浮島】がめっちゃ高いんだよなぁ。空飛べるやつはいいけど、ユーくんとか。
「今回の聞いてたよりも高い位置にあるってさ」
「ユーくんも、全員をあの高さまではキツイらしい。」
「山のテッペンぐらいだもんな」
「ケース様」
「お。ヤイか、どうした?」
「俺、歩行の祝福だったんで、ケース様達をあの【場所】まで連れていけそうです」
「「マジか!」」
イツメン達で輪になって、手を繋ぐとヤイが詠唱すると下から大きなツタが生えてきて……なんか昔絵本で読んだことがあるえーっと、なんとかの豆の木みたいな。アレがグングン伸びて【浮島群】のド真ん中にズポンッと貫通した。
下にいる他の生徒達も木を登りながら向かってくる。
おお、良かった!
で、俺達は【浮島】に降り立つ。目の前には赤、黄色、ピンク、紫、オレンジ、白……数え切れないほどの植物と花が咲いてて、モチくんみたいな綺麗な花の精霊達が踊りながら、俺達の手を引いて、案内してくれる。
『──? ──!』
『──、──……──♪』
何言ってんのか分かんないけど終始ニコニコしてるし、楽しんだろ。
皆も花冠を作ったり、蝶々を追いかけ──てるのはリィちゃんか。
「【浮島】だから落ちんなよー!」
「わーってる! とと!」
「マルゥメくん、はいこれ」
「トマッバ先輩ありがとうございます」
「いいよ。あとそこの花言葉は──」
お、トマ先輩とマルが一緒なの珍しいな。いつもワーチャンが居るからな。トマ先輩が取った花をマルに渡してから近くにある白い花を取るとマルはワーチャンのもとにかけていってその2つの花を渡して何か話してる。
受け取ったワーチャンはマルから花を受け取ってから額にキスしてー! もー!
ラブラブなんだから!
あとからトマ先輩に聴いたら、マルがワーチャンに内緒で[恋人の花]ってのがあって、それを届かない場所にあったからマルの代わりに取ってあげたらしい。
トマ先輩っていい人だよなぁ。オーラが凄い。彼の親衛隊隊長のチッチ先輩も人格者なんだよな。やっぱそういう人の所には似た人が集まるのか。
──うわ、なんだ?!
──くっ、るしい……!
──あの花があったぞ!! 皆避難しろ!!
突然の怒号に見渡すと少し遠い所の【浮島】に行ってた人達が口や胸を押さえながら逃げてくる。
俺らや周りの人達もざわつく。
「[マネヌーン]が、あれが群生してる!」
「早く逃げないと」
「みんな! 早く【ココ】から退避!!」
[マネヌーン]って去年、【学校内】にばら撒いたやつが居てテロ事件になったやつじゃん!
倒れそうになってる生徒たちを《回復》持ちが担ぎながら、下へ降りていく。
登ってた人達にも言って、下にいる人達にも報告して、ヤイは一番最後に木を戻す為に残ってた。
──あの【浮島群】って移動してんだよな
──って事はあれが通る場所はそれだけ危険って事?!
──あの花をどうにかしないと! 精霊達だって困るだろうし!
って事でニハ先生達も協力して、《草魔法》持ちと、《水魔法》持ちで【浮島】から[マネヌーン]を排除してから《炎魔法》持ちで綺麗サッパリなくす作戦に。
俺達《聖魔法》と《光魔法》持ちは怪我人が出た時に待機!
「「風よ!《ストーム・ウォール》!!」」
散ってる青い花びら纏められる。
「根の1つも残さない《ルート・エナジー・リス》!」
ヤイの足元から無数の根が青い花の根を地中深く潜り探し出しては《ストーム・ウォール》の中に纏められる。
「水よ、穢らわしいモノを洗い流せ──《エル・レテ・リデンプション》!!」
エマの《水魔法》で【浮島】の上にある[マネヌーン]は風の中に全て閉じ込められる。
「《ストーム・ウォール》の耐久が持ちませんっ!」
「なんとか持ち堪えてくれ! 下に落とせそうか?!」
そのまま行ければ順調だったけど、《合唱魔法》で《風魔法》を唱えてた人達が苦しそうに声を出す。
予想以上に[マネヌーン]が生えてたのとそれを押し流したエマの《水魔法》で弾けそうになってるらしい。
「なら《バブル・プリズン》! これでこのまま下に降ろしてから……やってくれ!!」
「タンリィ、行くわよ《カグツチ・ヴァル》!」
「よーし! やるぞー!《フレア・ドライブ・リス》!」
「「《バーニング・スフィア》!!」」
《炎魔法》持ちで全ての[マネヌーン]を焼き払った。
これで大丈夫なはず。苦しんでた生徒たちも良くなってたみたいだし。
『──アリ──ガ……ト♪』
あれ? 今、聴こえた……?!
『──♪ ──♪』
歌って踊って戯れる花の精霊達はさっきよりも美しいマナを纏って踊っていた。
『つーことで、BL学園の生徒さん達が手を取り合って青い花の災害から民を守り抜いたのでした──ちゃんちゃん』
──わあー!
──また話聞かせて!
──さっきの《魔法》で解決する所また人形劇でやってくれよ!
近くの【町や村】で紙芝居の内容で【浮島群】で[マネヌーン]が大量発生し、花の精霊達が困ってた所に【BL学園】の生徒達がその花を取り除き解決したという内容が民に伝わりこうやって記念に話が作られ紙芝居や劇になったりしていた。
紙芝居の前には子供たちが目をキラキラさせながらまた「もう一回やって!」とせがむ。
[マネヌーン]青いバラは危険だと分かってるからこそ、人々はその種や花が振り注がなくてホッとしてるのだろう。
「ケース、コレ」
「うん? わ、凄く綺麗」
「この前の【空中新緑祭】の時に渡しそびれたからさ」
「[スノードーム]みたい……」
「なんだそれ」
「こうやって、ひっくり返すとほら、キラキラするんだよ」
「へぇ、この植物知ってたのか」
「えっと、似たやつ……? でもありがとう、大事にするね」
「ああ」
[バモラシッシ]っていう見た目は完全に[スノードーム]みたいなひっくり返して戻すとキラキラとその植物についてる細かいマナが煌めく。
メイチャンがこの前に【浮島群】の上で見つけて渡そうとしてくれたら騒動があってタイミングを失ってたらしい。
でもこうやって改めてくれて……嬉しい。彼の腕にギュッと掴まりながら寄り添いながら過ごした。
+メモ
《ストーム・ウォール》…自分の周囲に激しい突風の壁を作り、矢や投擲物を弾き飛ばす防御魔法。
《ルート・エナジー・リス》…地面に触れた足元から瞬時に無数の根を広げる。敵の足を止めるだけでなく、敵のマナを吸収して自身の、あるいは仲間のスタミナへと変換する。
《エル・レテ・リデンプション》…忘却の川(レテ)の名を冠した究極の浄化。迅速の祝福で「時間の流れを追い越す」ほどの速度で戦場を舞い、触れた敵の魔力や悪意を水に溶かして消し去る。
《カグツチ・ヴァル》…杖を一振りし、戦場全体を覆うほどの巨大な炎の波を巻き起こす。浄化の祝福により、仲間には熱さを感じさせず、敵だけを「灰」へと変える。
《フレア・ドライブ・リス》…全身にマナの炎を爆発させ、弾丸のように突撃する。通り過ぎた道筋には浄化の炎が残り、後続の仲間を狙う敵を阻む。
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※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。