バトンタッチした話

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173 7月6日目──臨海学校と精霊神後半

(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)文字数の関係でケースや一部の詠唱以外無しになるかもですが、実際は言ってます。
前半でこれ詠唱毎回載せてたらヤバいことになるな、ってなりました(汗
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 朝、ちゃんと朝食を食べて。
 シロン様も双子の真ん中に座って2人から色んなものを食べさせられてたけど……口? に合ったのか……?
 他の精霊王達はのびのびと過ごしてて、火のゾゾ王と土のドンゴ王は酒樽を抱えながら飲んでは談笑して、水のサーシュ王は海の中で過ごし、草のサザモ王も森の中で過ごしてたらしい。


「ケース大丈夫?」
「へ、な、なにが」
「プキュ、ププ!」
「プキュギもケースのこと励ましてるね。大丈夫、僕達なら出来るよ。それに、こんなに親しい人達がこんなにも居るんだから、ね」
「だな、みんなの事を信じて、……よし、やろう!」

 まさか神様相手に戦うって思わなかったからさ、精霊王の時点ですげーのに。だからなんか、変に緊張して……
 でも、俺達にはこんなに大切な人達がいて、自分を、互いに預けられる仲間がいる。
 なんつーか、うまく言葉にできねぇけど、やるぞ!




「お前ら準備はいいか!」
「「はい!」」
「シロンに了承を得てるが、相手を倒す気持ちで殺れ! じゃないと災厄に勝てねぇからな!」
「「はいッ!」」

 マル達が話してた“来たる災厄”がなんなのか分からない。けど、最近の【BL学園】や色んな場所での事件をみてると、本当に何かが来そうで・・・さ。
 それに多分対抗するんだよな、よし。
 
 シロン様は『──……』って基本無言なんだけど、なんていうかマナのオーラというかオオォォォ──……みたいな感じのを纏ってて、白いシルエットで両腕を広げて、『さあ、向かってこい』みたいな始まり方だった。
 精霊王4人はシロン様の後ろで見てるだけだけど、ヴォン先輩が言うには加勢してくるって、いや精霊王一人でも大変だったのに……!

「とりあえず《防御》出来るやつ、《補助》できるやつは唱えろ!」
「「はいっ!」」

「狙うならオレだろ?《プロテクト・フレア・リス》!」
「皆を護る!《アビス・サンクチュアリ・ヴァル》」
「トマッバ様を守る結晶よ……《クリスタル・ガーディアン・ヴァル》!!」
「クク……跪け、愚かなる者よ。星の重圧こそが我の加護。逃れられぬ絶望に沈め。《グラビティ・バインド・ヴァル》!」
「皆、を……守る《アビス・カーテン・ヴァル》」

 ルイ、トマ先輩、チッチ先輩、カッチャン、ヤマが俺達を守る為に防御スキルを使う。


「魔法防御展開!《ミラー・シャイン・リス》」

 ルナも魔法を無効にする?! 防御技を使って──
 
「マルゥメに近づけさせるか!《ミスティック・ドーム・ヴァル》」

 ワーチャンは《水壁》を出現させるのと同時にマルと俺も《防御バフ》をかけてみんなを守る!

「茨よ……《ガーデン・ヴァル》!」
「肉体よ《ステイシス・ヴァル》!」

 色とりどりの魔法陣が俺達を包み込む。
 

「影よ《エターナル・シャドウ・リス》」
「オレの炎で護ってやる!《イグニッション・オーラ・ヴァル》」
「《ナイト・ベール・オラクル・ヴァル》皆に速さを!」
「もっと速くだ《アクセル・フェザー・リス》」

 ヤマ、ルイ、カレー、ユーくんの《補助魔法》に

「よし、《アクセル・ビート・リス》♪《アンサンブル・ヴァル》♫」

 ヌヌくんの太鼓に合わせた《補助魔法》で気合い十分だ!

「よし、お前らかかれ!《インキュバス・ヘイズ・リス》」
「「おおー!」」


 シロン様も両手から色んな色の《マナ球》を投げてくる! 
 けど、カッチャン達の《防御》で弾き、ヌヌくん達の《補助》で速くなったリズムに合わせて踊るように動く!

『──……』
「なにか、来るぞ!《防御》!!」
「くっ、《精神攻撃》だと……?」

 視界がグニャリと歪んで弓を落とす。拾おうとしてるのに拾えなくて、頭痛もして立ってられない──


──《プキュキュ・プルル・プン》!!


「《サンダー・ミスト・ヴァル》立て直そう!」
「《クリムゾン・ミスト・リス》っ!」
「みんな、行くよー!《ブレイズ・ハング・ヴァル》」
「ッ《ミスト・ミラージュ・リス》」

 突然、プキュギの声がして……さっきまでの頭痛が嘘のようになくなって!
 弓を拾ってからモチくん、メメちゃん、リィちゃん、エマの霧系の技によって立て直す。
【状態異常耐性】の授業とかするけど、神様相手だからかすごく勝てないんじゃないか、って気持ちにさせられる。
 次元が違う、ってこと、だよな……

──他のやつら生徒達も戦力アップしねぇとヤベえかもな

「く、まだまだァ《エターナル・シャドウ・リス》」
みなこんな事で諦めるなよ!《リーフ・リジェネ・リス》《エメラルド・ブレス・ヴァル》」
「大丈夫、今のにはびっくりしたよ《クレンジング・レインスターム・リス》」

 丁度、効果時間が切れてたヤマの《防御》をかけ直し、ゲッちゃんパイセンが《状態異常回復》と戦うほど回復?! する、《補助魔法》をかけ!
 メレくんも雷雨で《状態異常》を洗い流すように──


「よし、俺についてきて! 俺の心に灯る勇気、闇を照らす黄金の太陽! みんなの笑顔を守るため、俺が一番の光になるんだ! 全てを包む温かな焔よ、世界の悲しみを焼き払え……!!《エル・フェニックス・ブレイブ》!!」
「《狐火・リス》それに……《インフェルノ・ゲート・ヴァル》!《エル・アマテラス・ノヴァ》!! 続きなさい!」
「ッ《クロノ・アロー》!」

 リィちゃんの突進にリーナの《炎魔法》の火の玉や鳥居なんか日本っぽい技に俺の相手を少しだけとめる技!

「喰い尽くせ《アクア・ウルフ》」
「オレも行くぜッ《プラズマ・チャージ・ヴァル》!!」
「よくもやったわね!《ダイヤモンド・ダスト・ヴァル》《エル・コキュートス・ロイヤリティ》!!」
「僕も《コロ奈・バスター・ヴァル》!」

 ワーチャンとイデチャン、チッチ先輩にユーキくんの技がシロン様に向かっていく──
 俺の技でほんの一瞬だけとまった彼の動きに全ての技が当たったようにみえた。
 ドゴーンッ!!!! って爆発音がして煙で見えない。ここでやったか? なんて思わない、油断大敵だしそもそも相手は神様だ。


「ハハ、カミサマって分かってても」
「だね、無傷かぁ」
「やっぱ全必殺技やるぅ?」

 視界が晴れてそこに居たのは白く輝くシロン様。
 マナの乱れもない。

 ほんと、乾いた笑いしかでない。
 けど、ヴォン先輩もマルも真剣な表情で……本当に倒さないといけないんだ。って俺は感じた。
 でも、あの攻撃で傷もつかないなんて……どうやって?
 そんな事を思ってると──


「お前らシロンが精霊王を前に出してくるぞ! 各々得意なヤツに当たっていいから撃破しろ、んでシロンの戦力を削れ!」
「「は、はいっ!」」

 ヴォン先輩がいうには精霊王の力もシロン様の一部らしい。で、各精霊王を倒せばその分の力がなくなる、ってホントかな? と思いつつも今はそれしか無い!
 火、草、水、土、4属性のどれかを持つ人達は相性が良い相手を選んでる。
 相性っても目安レベルで草より火が強くみえるけど、相手のマナ量や戦い方のセンス、諦めない心があれば逆転出来るんだって。
 俺は聖だから、どれが良いんだろ……うーん、マルもメイチャンも別のところ行ってるな、

 火のゾゾ王の所には、メレくん、エマ、メメちゃん、ワーチャン、マル、ヤマ、ヌヌくん
 草のサザモ王、リィちゃん、リーナ、ルイ、ヴォン先輩、カレーくん、ケース、カッチャン
 水のサーシュ王、イデチャン、トマ先輩、チッチ先輩、ユーくん、ルナ
 土のドンゴ王、ゲッちゃんパイセン、モチくん、ヤイ、メイチャン、ユーキくん、プキュギ

 迷った結果、草のサザモ王の所に行く事に。ヴォン先輩が言ってたもし、その災厄が現れた時に好きな人の所で必ずも戦えるとは限らないって考えたら今回はバランスよく分かれるのが良いのかなって。

 分かれると両隣が仕切られて見えなくなってしまった。
 不安だけど、今は目の前──

 サザモ王が両手に持ってる扇子をヒラヒラと動かすと下からニョキニョキ草木が生えてきて──カッチャンは素早く斬るんだけど、他のみんなも焼いたりしても新しいのが生えてきてすぐに【ジャングルエリア】になってしまった。

 彼女の笑い声が四方から木霊する……どこから攻撃してくるんだ?!

「とりあえず防御だな!《プロテクト・フレア・リス》」
「ああ。面白い実に! 闇の螺旋は我が不落の城塞。触れるもの全てを夜の塵と化せ。《シャドウ・スラッシュ・リス》!」

 ルイの防御とカッチャンの鎖で護られる。
 笑い声はしてくるけど、全然攻撃してこなくて緊張状態が続く──

「なあ、これ全部焼いていいのか?」
「ばか、そんなことしたら私達も巻き込まれるでしょ!」
 
 リィちゃんの提案にリーナは巻き込まれるって煙のことかな、さっきは背の低い草木だったからいいけど、こんなに囲まれると自分達の攻撃で木々の倒壊やさっきの煙で危ないってことだよな、属性の相性的には火が強いはずなのにこの状況で使うのは良くないって……ゲームみたいに簡単に行かないもんなんだな。

 とりあえず、カッチャンがもっともっと鎖を出しまくって木々を縛ったり、間をあけて風通しと視界を広くさせる。
 
「《ルナ・バレット》からの《エル・セレネ・エタニティ》!」
「《レイ・リス》っ!」

 カレーくんの《沈黙付与》した球での全方向に魔銃で連射して木々に風穴をあける! それに続ける様に俺も矢を撃ちまくると    
 さっきの鬱蒼としてたのが、嘘のように開けた。
 それと同時にサザモ王の笑い声が消えて──

「来るぞ《インキュバス・ヘイズ・リス》《ラスト・バインド・ヴァル》!」

 姿を見せたサザモ王にヴォン先輩が炎を纏った鞭を打ち、動きを止めた所で俺も《クロノ・アロー》で皆の攻撃を与える隙を作る!

「タンリィ、いけー!《カグツチ・ヴァル》!」
「うんっ!《フレア・ドライブ・リス》から~の~突っ込め!《エル・フェニックス・ブレイブ》!」

 リーナの《炎魔法》とリィちゃんのスピードアップした必殺に──サザモ王は断末魔を上げて倒れその瞬間【ジャングルエリア】は消えて周りを覆ってたのも無くなった。
 他のみんなもだいたい同じタイミングで終わったようで……

「シロンちゃん」
「腕と足が……」
「お前らが精霊王を倒したからシロンの弱体化に成功した! もっと喜べ!」

 双子達は悲しそうにしてる。短い時間だったけど仲良くしてたもんな。
 シロン様の両腕と両足がなく、──ゔっ、なん、急に頭が──


 マルが駆けつける姿だけ見えてブラックアウトした。
 なんで、倒れたんだ……?


 

 目が醒めると、目の前にはマル、後ろには多分メイチャンが抱きついてた。
・・・暑いけど、落ち着く……ここは、【寮部屋】か。
【島】からいつ帰ってきたんだ……?

 起き上がろうとすると、マルが目を開けて固まってる。

「ま、マル……? おーい、だいじ、うぉ?!」
「よかった……もう、目覚めないと思ってたから……けーすけぇぇえ」
「けいすけ、目覚めたんだな、本当に今回は1週間も寝っぱなしだったから俺もコイツもヒヤヒヤしたぜ。よかった、本当に。」

・・・ん? い、1週間?!

 と、とりあえず話を聞くと──……


 シロン様のえっと、どんな姿だったけ、あれ、なんか思い出せないな……マルが言うにはトラウマだから無理に思い出さなくて良いって言われたからそのままにしちゃうけど、てか、トラウマって心当たりが無いんだけど……
 俺が倒れて、マルは俺に向かって駆け出した。
 他の人達も困惑してるなか、ヴォン先輩はすぐに【寮】に戻る為のメメちゃんが持ってたのと同じ[転移魔道具]を使ってマルと、メイチャンは俺を抱きかかえて戻ってきた。
 ワーチャンはマルと離れたくなかったみたいだけどヴォン先輩が止めたらしい。あとで怒られるかもなぁー……ごめんて。

【ベッド】に俺を寝かせて《治療》をするマルと手を握ってマナを回復させるメイチャン。
 ま、他にも色んな世話をしながら次の日にはシロン様を倒した皆が集まってきて目覚めない俺の見舞いに来てくれたらしい。
 それから毎日、毎日誰かしら来てくれてさっきもリィちゃん達が『ケースだいじょうぶか?』って来てくれてたらしい。
 ちな、プキュギはそんな心配するみんなの所に行って癒し担当をしてるらしい。

 想像出来てふふ、って笑ってるとメイチャン達も笑う。
 
「今回は目覚めないかと思って、生きた心地がしなかったよ。本当にどこか痛いとかない?」
「ケース、ちゃんと言えよな?」
「うん、大丈夫だよ、二人とも。おかげで元気なぐらいだし!」
「「良かった」」

 シロン様が消える瞬間、顔が見えないはずなのに、双子やヌヌくんは笑って去っていく様にみえたらしい。
 もしかしたら『また会おうね』って去っていったんじゃないか、って見舞いの時に話してたらしい。
 ヌヌくんもワーチャンも俺に気遣って? 別の部屋で寝泊まりしてるらしい。
 7日目はシロン様を倒して強くなったのか試す為に対抗試合をやったらしい……いや、スパルタすぎる……!
 ある意味俺は寝ててよかったのか……? いやでも、逆に置いてかれるか。
 寝てた時は2人に抱きつかれながらマナを充電してもらったらしい。
 倒れた事によって、かなり減ってたらしい。2人が言うにはな。

 でもそのおかげでメッチャ元気だし!
 んで、その対抗試合でヴォン先輩に認められた面々が指導員になって? 他の生徒達にカッチャンが考案した技を伝授する為に夏休みだけどみんな特訓してるらしい。
 前も【練習場】が混んでたのはそういう理由があったらしい。
 

「そっかー、そんな事があったんだね」
「ケースも練習しなきゃね」
「げ、……ああ、うん、ソウダネ……」
「遠い目し始めたぞ」
「「一緒に練習頑張ろう」ぜ」
「ありがとう、二人とも!」

 よく思うことがある。
 偶然仲良くなれたメンバーだけど、俺は地味だしみんなみたいにキラキラしてないのにって。
 いや、なんかさ、世界を救う勇者様みたいな感じになってんじゃん。精霊王に精霊神にスパーリングなんて普通出来ねぇと思うしさ、マルなんかめっちゃ見た目が美人で性格も良くてThe主人公! って感じでさ。
 俺は……いやいや、いいんだそんな事考えなくても。
 本来ならモブで今回のモブ用の技特訓してたんだろうな~で、みんなが歩いてるところとか廊下で見て(あの人達すげーんだな……)とか思ったりして。

「ケース……」
「また変な妄想してるみたいだし、大丈夫だろ」
「メイチャンひどいなぁもう!」
「ふふ、それなら良かった」
「マルまで?!」

 
 で、各精霊王と戦った話、水のサーシュ王はルナから聴いたやつだけど。

 火のゾゾ王の時はマグマも【燃え盛るエリア】でそれを消し去るワーチャンの必殺とエマの《水魔法》でほぼ【海エリア】みたいにして戦ったらしいんだけど、水の中でもゾゾ王は強くて、すぐに熱湯みたいになったらしい。
 そこで、ヤマがゾゾ王をおさえてるうちに、マルの豊穣の祝福とメレくんの《水》と《雷》、メメちゃんの《血》とヌヌくんの技を合わせてエマとワーチャンで再度地面の火が消えるぐらいをやってから、マルの豊穣でフィールドを整えて、メメちゃんの魔法で草木の生命を安定させてそれからヤマの──
『底知れぬ夜の静寂、決して色褪せぬ永久の闇よ。我が心は揺らがぬ鋼、我が瞳は偽りの光を拒む真夜中の鏡。侵食の底で私は私を見つけた。今、この静寂の中に全てを閉じ込めよう……!!《エル・タナトス・エタニティ》!!』

 って技で相手に白旗を出させたらしい。
 今回のことでエマとワーチャンは精霊王といえど相性が勝ってても簡単に倒せない事を再度痛感したらしく、いっそう練習に励んでるそうだ。

 水のサーシュ王は【海エリア】で、トマ先輩についてきたチッチ先輩が《ダイヤモンド・ダスト・ヴァル》って技で水面を凍らして皆戦ったらしい。
 イデチャンのオラオラと《雷パンチ》が炸裂して、それはもう凄い勢いだったって、サーシュ王相手に押しまくってて余裕勝ち?! って思ってたら、イデチャンの様子が……? 戦ってるとルナは後ろ姿だけしか見えなかったらしいんだけど、彼のマナオーラが不安定になってたらしい。
 なんつーかバーサーカー状態ってやつ?
 背中からも突起物が出始めて唸り声も凄くて……そんな姿をみたトマ先輩が止めようとしたらイデチャンが攻撃してきたらしい。それにチッチ先輩がブチギレ、ユーくんは咄嗟に皆を浮かせたおかげで良かったけど──
『よくもあたしのトマッバ様に──凍てつく沈黙、万象を止める絶対の白銀よ。我が命は王の盾、我が魔力は愛しき者たちを包む氷の褥。一歩も踏み込ませぬ。不変の忠義を以て、世界を白き眠りへ……!!《エル・コキュートス・ロイヤリティ》!!』

 って事でイデチャンとサーシュ王もろとも氷漬けにしたらしい……こわ
 戦闘後正気に戻ったイデチャンはめちゃくちゃトマ先輩とチッチ先輩に謝ったあとも落ち込んでたらしい。
 リィちゃん達が駆けつけてきて、励ましてなんとか落ち着いたらしいって!

 最後は土のドンゴ王、メイチャン達が行ったところ!
 って話をメイチャンに聞こうとしたら、なんか困惑した表情をしててなんだろう? と思ったら──
 最初はバチバチに戦う! みたいにみんな意気込んでたらしい。
 けど、開幕した瞬間プキュギがドンゴ王の頭に乗って『プウプウ』言いながら寝始めたらしい。 
 お互いに戸惑いながら、ゲッちゃんパイセン、モチくん、ヤイは《草魔法》で花畑を作って、ユーキくんとメイチャンで夜だったから《ライト》で幻想的な演出をして?

「ガッツリ戦う予定だったからそのままドンゴが満足した表情で白旗を出してさ、なんつーか……な」
「でもなんでプキュギそんな事し始めたんだろ」
「もしかしたら、戦う以外の解決方法をみんなにして欲しかったんじゃないかな」
「へ?」
「そりゃ生まれつきの悪人も居るかもだけど、訳あってそういう態度とか取る人も居るでしょ? だから、まずは見極めて、本当に悪い人を倒そうって、そう言いたかったのかな、って。特にカメイメくんは勇者の血筋だしね」
「そう、だな。俺も決めつけちまう事があるから……最近はマシだと思ってるけど」
「そっか、そうかもな!」

 もし、改心できる人が居たら手を取って導かないと──か。そんな場面があったらそうしたい、出来るよな、俺達なら。

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