バトンタッチした話

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・本編

176 8月幻影迷宮(ルーレット使用)

 引き続き8月【星降る夜の晩餐会】
 去年は【晩餐会】が先で【競技大会】が後だったんだけど、戦力アップを急いでたから順番が逆になったらしい!
 去年と同じく浴衣を着て──

桃∶ゲッちゃん(橙)ルイ(銀)ルナ(白)
赤∶ヤイ(白)ヴォン(銀)
橙∶ワーチャン(紫)メレ(銀)マル(青)
黄∶カッチャン(青)
緑∶イデ(銀)
青緑∶モチ(緑)カレー(青)
水∶リーナ(灰)
青∶エマ(桃)
紫∶メイチャン(黒)
白∶トマ(銀)ケース(緑)チッチ(銀)ヤマ(白)
金∶ユーキ(赤)ユーくん(銀)リィちゃん(灰)
銀∶メメ(赤)ヌヌ(青緑)プキュギ(黄緑)

 今回のトレンドはキラキラって事で金銀を入れる人が多くてユーくんなんて金色の浴衣に銀色の帯でなんかサンバ踊りそうだね!
 いやあ、にしてもキラキラしてるなぁ。【会場】で色んな生徒が色とりどりの浴衣を着てて俺は今回白に緑になった。金色の浴衣にしようかな、メイチャンの髪の色だし、って思ったら人気すぎて取れなかった!
 だからせめて帯だけは緑でメイチャンの目の色!
 メイチャンも浴衣は紫だけど、帯は黒に!
 それとワーチャンとマルがどっちもオレンジの浴衣だけど帯はお互いの目の色だったり、へへ、それもいいよね。
 次はメイチャンとお揃いの浴衣にしようかな!

 去年と同じく屋台の食べ物を食べたり、縁日系の出し物が増えてたからやってみたりと過ごしたあと、すぐに夕方になって紫色の空とオレンジ色がごちゃ混ぜになった色に染まってる。

「【学校】側から許可を取った。肝試しを行う!【幻影迷宮】だ!」
「「おお!」」

 突然、ヤマが前々からやってみたかった肝試しをやるって事で、【学園の庭園】にヤマやカッチャンの《闇魔法》で覆い真ん中にある【噴水】を通って迷路だからそこそこ迷いながらも出口に向かうって感じらしい。
 一組2~4人ぐらいが丁度いいって事でクリアした人は脅かす側になるかもらしい。
 最初はヤマ達が脅かす側で──

 ワーチャンとマルペア。メイチャンと俺ペア。トマ先輩とチッチ先輩ペア。

ユーキくん、ヴォン先輩
エマ、ゲッちゃんパイセン
ルイ、ヤイ
ヤマ、カッチャン
プキュギ、ユーくん、ヌヌくん
メレくん、カレーくん、リーナ、リィちゃん
モチくん、メメちゃん、イデチャン、ルナ

 後のみんなはこんな感じ。【幻影迷宮】の【異次元の迷路】に入るとほぼ暗闇で手に持たされた少し足元が明るくなるぐらいのランプ型の[魔道具]を持って、メイチャンは俺の手を握って足元を確認しながら進む。

 迷路だから、入り組んでて、すぐに突き当たりの壁にぶつかる。
 ザワザワと木々の揺れる音と少し不気味な鳥の声しか聴こえない。

「迷路自体は簡単なものだっていってたけど、こうも暗いとな……」
「30分ぐらい迷った場合は強制的に外に出されるってさ」
「それはありがたいな」

 ふと、視界の端に白いのがうつって振り返る。
 
「……? ん、どうした?」
「んん、気のせいかも」

 
 やっとこさ、【噴水】がある所に。3方向に道が分かれてる。

「どれだと思う?」
「見当もつかないな、ヒントでもあれば……お。」
「この[魔導具]が傾いてる、コッチかな」
「とりあえず、行ってみようぜ」

 肝試しって言われたからもっと脅かされるのかな~と思ってたら拍子抜け……?


──いくよー!
──しっ、声が大きいわよ!

 ん……? 

「メイチャンあれ、なんかポワポワしてない?」
「なんだあれ、コッチに向かってくる?」

 フワフワと視界に写ったのは火の玉だった。

《火の玉》って言えばリーナ達だなぁなんて呑気に思ってたら、《炎の巨大な犬の顎シャイニングファングヴァル》が現れてビックリして尻もちをついた。

「タンリィのだろアレ」
「び、ビックリした……ぁ」
「ん、どうした? 立てるか?」
「腰抜けちゃった……みたい」

 わっ! ってなって腰が抜けて動けない俺をすぐにメイチャンは抱き抱える。いつもカッコいいけど、今日もカッコいい……

「そんな物欲しそうな顔すんなよ、アイツらもいて我慢してるんだからな」
「だって、ね、暗いし見えないよ……?」

 ちょっとだけメイチャンを誘惑したら木影に俺を降ろして俺の胸元を開けさせると舌で舐め始める。
 リィちゃん達が近くに居ると思って、声は、我慢してるんだけどぉ……!


──見づらいからって盛るんじゃないわよ!
──俺達もなかよしー!
──こらー! やめなさいってば!


 そろそろ絶頂が来る──って思った瞬間少し離れた所で《大爆発》が起こってすかさずメイチャンが俺を抱きかかえて走る。
 散々いじられた胸が走る振動で擦れて堪んない。

 
「お、戻ったか。ってどんだけ息上がってんだ?」
「はあはあっ、これ、はぁ、違くてぇ」
「それより、【内部】で爆発が起こったぞ?」
「爆発だぁ? お前達を担当したのはキリィナ達だろ?」

 俺を隠すように抱きかかえなおしてイデチャンと話をするメイチャン。
 やっぱ、リィちゃん達が脅かす役だったんだ。

──ほんと! 信じられないんだからっ!
──ごめーんってば! なあなあ、仲良くってじゃれ合うことじゃないのか?
──アンタなんも分からないの?!
──……はあ、キレてる私が疲れるだけじゃないの。

【幻影迷宮】から出てきたリーナと首根っこを掴まれながら引きずるように歩いてくるリィちゃん。リィちゃんの毛がもとから黒いから分かりづらいけど縮れて焦げたような臭いが漂ってくる……?

 いったい、2人に何があったんだろう、ブチギレてるリーナには話しかけづらいし──って思ってたらまた俺を抱えたメイチャンが少し離れた所の【ベンチ】に俺を降ろした。


 メイチャンと俺は驚かす役もなしって事で皆の帰りを待つ。
 んで帰ってきた人に話を聴いた。

 
 ワーチャンとマルペア。
 脅かし役はヤマ、カッチャンだったらしい。
 落ち着いてる2人だけど、マルって意外とこういうの怖がったりするんだよね。いつも気はってるしで、ヤマが言うには──

──ひゅ~どろどろ~……!

『きゃあ、』
『大丈夫か、マルゥメ』
『う、ん、ありがとう……少し驚いただけ』
『……持つ』
『へ?』 わっ

 ワーチャンもマルを抱きかかえて外に脱出したらしい。
 これにはヤマもニッコリだったらしい。
 カッチャンは鎖の罠を作ってたのにワーチャンの《水召喚》で全て壊されてショックらしく《影》に潜って落ち込んでるらしい。ワーチャンはマル第一だからなぁ。
 ちな、ヤマの格好は【東の国】のおばけの格好らしい。頭に三角頭巾被ってるやつね。


 トマ先輩とチッチ先輩ペア
 脅かす役はメレくん、カレーくん
 終始、チッチ先輩がトマ先輩の腕に抱きつきながら《氷盾》を展開してたらしい。
 なので、カレーくんが言ってたけど『手出し、あ、脅かす意味でね! 出来なかったよ……いいのかな、良いのかも。』

 まー……チッチ先輩ってそういう所あるからなぁ。

 ユーキくん、ヴォン先輩ペア
 脅かす役はイデチャン、ルナ

 イデチャンの唸り声と《雷魔法》でビビらせようとしたけど、ユーキくんはビビったらしいけど、ヴォン先輩が毎回脅かす役の2人の位置を把握してはニヤリとした笑みを浮かべて逆にルナはヴォン先輩にビビっちゃって手が出せなかった……って。

 まー……ヴォン先輩ってそういう所あるからなぁ……

 エマ、ゲッちゃんパイセンペア。
 脅かす役はモチくん、メメちゃん
 にしてもゲッちゃんパイセンの浴衣派手というかいつも落ち着きがあって今回も緑とかなのかな、と思ってたらピンクにオレンジの帯でなんでも好きな花がこの色らしい。
 へー!
 あ、で、メメちゃんは《血》を垂らしたり、モチくんは《草魔法》で脅かしたらしいけどゲッちゃんパイセンも《草魔法》だからあんま聞いてないらしく、むしろ植物の話しながら通り過ぎたらしい。

 ルイ、ヤイペア
 脅かす役はワーチャンとマルで意外にもルイがビビリなのが判明した。
 ワーチャンの《水召喚》の狼や蛇達でルイが猛ダッシュでヤイを置いて逃げ出したり。
 外での彼の言い訳にはヤイも呆れてた。
 ワーチャン達は役目を終えたとテック先生の用意した【部屋】に帰って行ってしまった。
 
 ヤマ、カッチャンペア
 脅かす役はプキュギ、ユーくん、ヌヌくん
 
 ヌヌくんは太鼓を小刻みに叩きながら、ユーくんは風をプキュギは全力で2人を脅かしたらしい。
 カッチャンはなんだかんだで全力で楽しみ、ヤマは終始ニッコリしてたらしい。彼も楽しかったと。

 プキュギ、ユーくん、ヌヌくん
 本当は俺達が脅かす役だったんだけど俺が動けないから、
 モチくん、メメちゃん、イデチャン、ルナで行くことになった。
 大人数でワイワイ楽しかったってイデチャンの《電光石火》にプキュギが驚いて帯電したり、メメちゃんの《血》でヌヌくんが失神しそうになったのをユーくんが運んだりと……いや、だ、大丈夫……?
 本人が『楽しかったよ!』って言ってたからいいか。

 メレくん、カレーくん、リーナ、リィちゃん
 脅かす役はユーキくん、ヴォン先輩
 リィちゃんは嬉しそうにブンブン尻尾を振ってたらしいけどあとの3人とユーキくんは青ざめてた。
 何があったのか聴きたかったけど、4人とも声を出さなかったので……分からないままだ。


 その後は腰を労れながら俺達も【部屋】でのんびりしながら花火を見て過ごしたよ!

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