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193 7月行事──【星空の野営訓練】4日目──5日目

 7月行事──【星空の野営訓練】4日目

 夕飯のパーティー後、各班分かれて【拠点確保】をしたあとに各々簡易的だけど通称∶【桃源郷】って露天風呂を作る。
《土魔法》を使えるものとイデチャンの様な力持ちが岩を運び整備し、《草魔法》で防水や柵を作り、《水魔法》と《炎魔法》で湯を作る。

 1班はリーダーのリィちゃん指揮? のもと、ワイルドなデカい岩を組み合わせて作った拠点の横にメメちゃんの《血魔法》とメレくんの《水魔法》、ラフくんの《火魔法》を合わせた【微炭酸・薬草風呂】で疲れを癒す。
 ビビくんが入るとパチパチと《雷マナ》で低刺激のお湯に変わる。これはこれで気持ちいいヤツ。

「我の魔力を癒やす聖域が必要だ……」
「師よ! 背中お流ししますっ!」
「・・・よかろう、許可する」

 カッチャンが1番風呂とばかりに、肩にタオルをかけて入ってくる後ろから弟子のヤァヤが背中を流すというと洗い場に移動する。
 カッチャンたら、ヤァヤが思いのほか優しく丁寧に洗うもんだから、真っ赤になってプルプルしながら俯いたと思ったらバッと立ち上がり洗い流したあと【風呂】に向かっていった。

「……クッ、これ以上の接触は我が『闇』が暴走するわ!」
「し、師よ、待ってくださいっ!」

──メメ先輩コレ、僕が作った[石鹸]なんです、ど、どうぞ!
──ん。いい匂い……泡立ちもいいね、ミラくん洗ってあげる
──いいいいんですか?!
──むしろ、色々手伝ってくれたし、さっきも服洗うの手伝ってくれたしお礼、ダメかな?
──はわわわ、あ、お、お願いしますっ、僕もメメ先輩を洗っても……?
──ん、お願いね

 1班はこの2人がカップルになりそうかな?
 
──リィちゃん! お風呂は泳いじゃダメなんだよ!
──はっ、無意識だった!
──リーナからリィちゃんが泳いでたら注意してって言われてるの!
──マジか、リーナお見通しじゃん!


 2班は、崖の窪みに拠点とお風呂を作ったみたいだね。
 メイチャンとケースは皆と少し離れたお風呂でイチャイチャしながら入り、リーリンの入浴剤でヤリそうになった時にプキュギが[いい湯だな♪]を大合唱でプウプウ♫ と歌ってケースの喘ぎ声は聴こえてなかった……とか?


──声は聴こえてないけど、アッチの熱量がすごいよな
──二人のマナが絡み合って、やば……
──プキュギの歌声で癒されるからいいけどさー!
 

 3班は、草原の中に作った、キラっちの光魔法が輝くテント村風。
 ユーキくんが風呂の湯を沸かして、皆でワイワイ入る。

「みんなでお風呂、楽しいね!」
「ほんと! さっきのパーティーでお腹いっぱいだし!」
「だよな、俺も腹パンパン!」

──あわわっ、
──み、ミーちゃんどうしたの?
──な、なんでも無いですっ!

 ユーキくんやキラっち、レキィくん達が湯に入りながら先程のお肉パーティーで食べ過ぎたと腹を擦りながら笑ってると、近くで入ってたメンバーの中に両手で顔を隠してるミーちゃんが茹でダコみたいな状態に。周りもなんとなく察して微笑ましく思ってるらしい。


 4班は観測所跡をリフォームした、ニンニンの規律正しい拠点。
 近くの山で見つけた天然温泉をカレーくんが見つけてみんな大喜び!
《結界》を貼りつつ安全面を確保してから発見者のカレーくんが一番風呂──虫の音しか聴こえない静かな入浴。
 カレーくんも3連の月を見ながらまったりとリラックスしながら入っていた。

「失礼するでござるぅ!」
 
 防水仕様? のスケッチブックを持参した眼鏡君がカレーくんの入ってるお風呂のフチに腰掛けながらいつもの早描きで何十枚もカレーくんの艶っぽい姿に興奮しながら──

「カレー氏の鎖骨! 濡れた髪! 尊い、尊すぎて入稿不可避でござるよぉお!」
「……君、少しは恥じらいなさいよ」

 カレーくんはため息をつきながら近くの小石を眼鏡君のオデコに弾いて黙らせる。 
 眼鏡君は鼻血流しながら倒れてたけど、カレーくんの姿を見て? それとものぼせた……?

──皆、入っていいよ。
──彼、見かけなかった? どこに行ったんだ
──あー、あそこ。
──もう突入していたか! 襲われなかったか?!
──そんな事をするようなタイプでは、ないよ。
──なら良いんだが……
──それに──……
 

 5班はイデチャンが運んだ巨石とマーくんの《氷土》が融合した、要塞のような拠点。
 お風呂はワーチャンがマル一人のために用意した、温度管理完璧な【サウナつき風呂】と皆が入る【大浴場】

「マルゥメの肌は繊細だから、俺が洗う」
「なら、僕もワグーッツンを洗うよ」
「ああ、そうしてもらおう」


──あの二人は別々にしといて良かったな
──まぁ、ワグーッツンがマルゥメくんの裸体を誰にも見せないだろうしね
──もし同時に入らないと行けないときは彼の《水膜》で包みそうだね
──それなー!




──5日目の夜中──……皆が寝静まった頃……

【AM 1:00:4班のパニック】

 監視役にニンニンとカレーくんがいたにも関わらず、霧深い夜に紛れて魔物が近づいてきた。
 山の主の眷族なのか系統としては似てるそれは霧の中を音もなく縫うように進む。

 拠点の窓から監視するカレーくんを寝る間も惜しんでスケッチする眼鏡君が「……ぐぬっ、暗すぎてカレー氏がブレるでござる!」と大騒ぎし、他の人達が目を醒ますもの事態は悪くなっていた。
 ヌヌくんが太鼓を強く叩いて他の班の皆に危険を知らせようとするが、音が霧に吸い込まれて届かない! 
 ニンニンは近くの班の場所まで合流していこう! と全員、ロープで手を繋ぎ霧の中を進む──

【AM 1:10:1班&3班のパニック】

 1班はカッチャンが早くもパニックになり、ヤァヤが《光マナ》で照らそうとするも小さなカッチャンの姿を見失いそうになる。
 そこにビビくんが放電してる姿を発見し、リィちゃんが「ビビくんの近くに集まれ!」と《咆哮》しながら叫び知らせる!

 3班は、ユーキくんの《太陽マナ》で周囲を照らそうとするが、コチラも霧の魔物がそのマナを吸収し巨大化していく、ミーちゃん達も加勢しに行こうとするが、ユーキくんは状況判断で止め、全員の確認をしてから皆を守る為の《太陽ドーム》を作りその中で他の班が来るのを待つことに。もしくは朝が来るのを待つ。

【AM 1:20:2班の危機】

 メイチャンとケースが《光・聖マナ》を合わせて戦ってると霧魔物は薄く広範囲に散る。
 そこから、色んな方向から彼らの知人の声が聴こえ二人を惑わす。

「め、メイチャンどこ……?!」

──おーい、
──……ケース、こっち……

「め、メイチャン、そっちに居るの、待って、今行く「ブギューお父様ダメー!」わっ、プキュギ?!」

──《プルンプキュ・プープ・プン》!!!!

 偽メイチャンの声に惑わされて、崖近くまで誘導されてた所に間一髪プキュギが間に合い、《強制変換》で濃い霧を蛍の光に変えて幻想的な空間に、そしてその魔物はプキュギの姿を見て逃げた。




 5班はマルが《聖魔マナ》の反応で1番早く事に気付く。それと同時にワーチャンがマルが他の班を救出したい事を察して、《預言・未来視の祝福》により、近くに居る4班の位置を把握し、マルを背負いつつ《水召喚》──《水狼》《水蛇》で周囲の魔物を噛み殺し、《水龍》で自分達を守る為に連れ、マルはおんぶは恥ずかしかったかもしれないけど緊急で割り切ってたみたいだね。
《聖矢》の強い光──その場に一時的に残るのを利用して他の班がいる方向へ《光の矢》を放つ!
 イデチャンらが《雷マナ》を纏い電光石火で移動する。

 イデチャンが岩を《サンダー・ナックル》で粉砕しながら霧をも皆が通れるくらい吹き飛ばす!
 マーくんの氷の道で滑りながらみんなの元へ!

「大丈夫か! お前ら!」
「おお、救援か!」
「悪いがまだお前らしか会ってない、ワグーッツンが皆のいる方向が分かるからお前らもついてこい!」
「「は、はい!」」

 4班は歩き始めたは良いもののニンニンでさえ現在地と方向がわからなくなってた所に5班が合流し《草魔法》で作った氷の上を滑る用の大きな籠? みたいのに乗り込む。
 カレーくんとは別のカゴになってしまった眼鏡君が、目を凝らしながらも前方で魔銃を構え警戒する彼の姿をスケッチ+《聖域の同人誌》でカレーくんに補助をかける。


──ひいいい!!!!
──師よ! どこに──……!!


「あっちから悲鳴が! 行くぞ!」


「お前たち! コッチだ!」
「《光》に向って合流してきて!」

──お、あれはマルの《光》だ! みんな行くぞー!
──た、助かった……!


「カッチャン居るか?!」
「ああ、此処に」
「師よ! 無事であったか!」
「ああ、動作もない、ささっと向かうぞ!」

 カッチャンも無事皆と合流して一番乗りでカゴの中へ、その隣にはヤァヤがさりげなくカッチャンの手を握り体を寄せる。
 

 次の所に走ってると、夜中かつ深い霧の中でも煌々と光る《太陽マナ》が見えてきた。
 その前には山の主程ではないが、大きくなった魔物がユーキくんの《ソーラーシールド》を打ち破ろうと攻撃を繰り返してた所にイデチャンが《プラズマ・チャージ・ヴァル》で突撃しぶち抜くが核ではない場所だった為、また一つの魔物の姿に戻ろうとしていた。

「コイツが本体だろう?!」
「山の主みたいになる個体、なんですかね」
「その前に叩くか、《風魔法》を使えるものは霧を一箇所に集めろ!」

《風魔法》持ちが集まると同時に他の人達は飛ばされない様に《草魔法》で一箇所に集まってから固定される。
 

──《ストーム・リス》!《テンペスト・ヴァル》!!
──《エル・ストーム・ブリンガー》

 ユーくんと他の《風魔法》持ちが広範囲にあった霧をまとめ上げる。
 次が《土魔法》持ちで霧魔物を閉じ込め、ユーキくんと《炎魔法》持ちでその土の入れ物ごと焼く!

「うーん、やったか?」
「開けてみるか」
「どうだ……?」
「お、魔石発見!」
「倒したぞ!!」

 無事に霧の魔物を倒せたのと、その後はケース達の2班達とも合流ができ、そのまま頂上を目指す為に全員で向かう事に!
 その前に見張りは交代で、朝まで寝ることに。
 近場だった3班のテント村で各々足りないテントを張り就寝──……したいが、魔物との戦いで寝れない人達も。


【爆睡組】
 後輩達はまた奇襲があるんじゃないか、とドキドキして寝れない頃、リィちゃんとイデチャンはそんな後輩が寝れるようすぐに横になり爆睡し始める。
 ビビくんもスヤスヤと寝る様子に毒気が抜かれたように皆顔を合わせて各々尊敬してる先輩の横や、モフモフのビビくんの体に埋もれながら就寝──

 朝は誰かの悲鳴が聴こえたとかなんとか。


【寝付けない組】

「クッ……我が右目が、まだ戦いの残滓を求めている……」
「師よ、お疲れ様でした。我、師が助けに来てくれた時、運命を感じちゃいました……」
「そ、そう……? だっけ……?」

 カッチャン! ヤァヤに狙われてるぞー! でもカッチャンもまんざらではない感じ?
 標高が高いせいで寒空のもと身を寄せ合う二人、というかヤァヤの座ってる間にカッチャンが座ってヤァヤが彼の耳元でそんな事いうからカッチャンも素に戻って戸惑ってる。



 
「眠れないなら、星の話でもしようか?」
「あ、あの」
「ケースくん達を見てるとなんか不思議に思うんだ、昔からの知り合いのような……僕も寝れなくてさ、ミーちゃん少し付き合ってくれない?」
「は、はい。俺も……ケース先輩を初めて見た時とマルゥメ先輩をみた時に懐かしい感じがして……でも、マルゥメ先輩よりケース先輩を無意識に追ってる自分がいて、変ですよね」
「ケースくんはいつも楽しそうで見てるとコッチも楽しくなる、だからかな、」
「わ、分からないけど、そんな気もします……」

──二人は夜空を見あげながらケースの話をする。
 彼らは過去にケース達と知り合いなんだっけな。本人達はその事を覚えてないけど、潜在意識に刻まれてるのかな?

 でも、ミーちゃんはユーキくんの落ち着いた声色を聞いてウトウトし始めて、ユーキくんは彼の毛布をかけ直しながら頭を撫で「おやすみ、よい夢を」と彼も目を閉じる。


【恋人たちの密やかな安らぎ】

 ワーチャンはマルを毛布に包ませてその体を抱きしめながら抱き枕にして眠る。
 マルも奇襲で気を張ってた彼の眠りを邪魔しないように、ワーチャンに抱きつかれたまま就寝。



 
「まだ、ドクドクしてる……」
「ああ、あの魔物は厄介だった。俺はお前を守るって言っておきながら──」
「んーん。俺だって、本物のメイチャンの声じゃなかったのについて行っちゃった……プキュギが来なければ、し、ん「それ以上言うな」うん」

 大切な人の声を真似る魔物に惑わされた二人は改めて自分達を確認するように抱き合いながら身を寄せ眠る。
 本当にプキュギが来なかったら危なかったよね、ナイスプキュギ!

──プキュン!


【眼鏡君、強制終了】


「あぁっ! カメイメ×ケースの抱擁、ワグーッツン×マルゥメの手繋ぎ……! 右を見ても左を見ても尊い解釈しか転がっていないでござるぅぅ!! 筆が、筆が止まらぬぅぅ!!」

 彼って腐男子ってやつなのかな、今思ったんだけど。皆が寝静まってるなか、高速スケッチする音と彼の独り言が耳障りでニンニンが青筋たてながら眼鏡君の後ろに立ち、首の後ろをチョップし、強制的に眠らせる。

「……ようやく静かになったね、よいしょ、」
「カレー君は彼に甘くないか? 迷惑被ってるだろう」
「だね、最初はなに、この子。って思ったけど、私の近くに居ないタイプだし、彼が居なくなるのは変な感じがするんだ」
「・・・毒されたか」
「そうだね、毒されちゃった」

 ニンニンに強制的に眠らされた眼鏡君に優しげな表情で毛布をかけるカレーくん。
 まー。眼鏡君に【野営訓練】中毎日こんな事されてたら……情も湧く、か。

 
 次の日の朝も早いぞー。おやすみ。

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