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201 9月行事──【総合体育祭】午前の部──開会式&応援合戦(ルーレット使用〜)

 9月行事──【競技大会】【総合体育祭∶アルカディア・オリンピア】

 はい、目黒です。
 まぁ、呼ばれますよね。この前のお肉パーティーの料理は帰ってから食べたので満足です、異世界料理の中で当たりだったなぁ。
 なんで、『あの人』達から今回頼まれた目の役をやりますよ。
 にしても今回は一種の“お祭り”みたいな回らしい。
 中等部の【競技大会】って毎年普段使ってる武器をどこまで扱えてるか、や《属性》の使い方の大会みたいな感じだったけど、今回は【総合体育祭∶アルカディア・オリンピア】って名前で──あー、気づいてる人は気づくか。“アルカディア”なんて名前がついちゃってる時点で女神の侵食はかなりの所まで来てるね。
 その事に、生徒達は気付いてるのか、それとも知ってて自分達のすべき事をやるのか。
 ま、俺はただ場を見て伝えるだけの存在だから良いんだけど。


 ・総合体育祭【アルカディア・オリンピア】種目一覧
【~午前の部:属性対抗・特殊競技~】
【開会式&応援合戦∶ルミビ・ライブ】
【魔法障害物競走∶運命の試練】
【綱引き∶不動の繊維】
【三人四脚∶絆の共鳴】
【昼食休憩:属性別お弁当タイム】
【~午後の部:華と力のメインイベント~】
【騎馬戦∶天駆ける玉座】
【演舞競技∶美しき魔力解放】
【借り物競争∶運命の引き寄せ】
【属性選抜リレー∶八色の閃光】
【閉会式&キャンプファイヤー】

 今回の内容とえーっと、(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)が言うには今回の各種目の1位は決まってるけど、途中の所でルーレットを使います。らしい。
 最近のルーレットも結構引きが良いらしいからね、この前の【野営訓練】の各メンバーも面白かったなぁ。

 んで、今回の総合的に考えたヴォン先輩は本当にお祭りとして来場者を招き入れた。
 普段あったとしても、親族ぐらいだけど、色んな人に見せることによって口で言わなくても各々感じられるだろうと、リスやヴァル級の《魔法》も伝わると考えたみたいだね。
 女神の部下対策についてはヴォン先輩の所に居る『クロくん』達がなんとか……? してくれるらしい。本当かな。

 って事で来場者は彼らの親族や街人、冒険者【BG学園共学】【GL学園女子高】その他諸々の大勢の人達が来て、敷地内には【食堂】は常に開放され、軽食が食べれる屋台もある。
 観客席には《結界》をはってあって安全面は確保されてるから生徒達は存分に全力を出せる!

 今回生徒達が使える技は初級~上級まで、極級は全員が覚えてる訳じゃないからね。【高等部】になったら、かな。


 さて、そろそろ開会式が始まりそうだな。

【午前の部∶開会式&応援合戦∶ルミビ・ライブ】

──あの噂のルミビライブ?!
──わっ、聴いてみたかったんだ! 楽しみ~!

【校庭】を先生達の《次元拡張》でかなり広くした【会場ステージ】に1年生のルン、ミラくん、ビビくんによる《立体音響》を学園の敷地全域に《付与》する。
 ビビくんがシンバルを叩くたびに黄色い電光が弾け、ミラくんの光杖がスポットライトのようにステージを照らします。ルンくんの奏でる水魔法が「音」を空間に定着させ、観客全員の耳元でささやくような《立体音響》を作り出す。

──ちょっと待って、ミラくんあんなに格好良かった?! 普段あんなにビクビクしてるのに、楽器持つと別人なんだけど……尊い……
──ビビくんのシンバル、魔力がビリビリくるぜ! 身体の芯からやる気が湧いてくる、これ一種のバフ魔法だろ?!
──フヒヒ! この『ギャップ萌え』……実に良い。ルン殿のクールな指先とミラ殿の必死な表情のコントラスト、100点満点で作画安定でござる!

 今回も眼鏡君は元気そうだね。
 これでどこに居ても会場の熱気も音声も聴こえるね。

 音楽に精通してる生徒たちによる『ルミナス・ビート・アンサンブル』の演奏が始まる。
 初めて聴いた人達は、始まりの静けさからどんどんテンションが体の芯から湧き上がるようなリズムとメロディーに喝采を送る!
 
 ヌヌくんの太鼓による軽快なリズム、ナッタの何処までも遠くまで聴こえる笛の音色、ポロンくんの華麗なハープ、ガリィくんの重厚感あるウッドベース、ビビくんのハッとさせるようなシンバルのアクセント、そして天使の歌声──ルナとルイによるユニット~♫

──す、凄かった
──王都でも演奏に来てほしいわ
──我々のパーティーにもオファーしたいね。

 おお色んな人達に凄い気に入られたみたいだね。
 その後は【各属性クラス】による応援歌合戦!
 
【闇属性クラス】
 ニンニンが空を闇の帳で覆い、昼間なのに会場を一瞬で夜に変えます。そこにヤァヤが闇の魔力を込めた「黒い炎」の松明を掲げ、カッチャンがマントを翻しながら中央に君臨。
   背景ではロマくんが悲しげで美しいハープを奏で、雰囲気を盛り上げます。

「ククク……愚かなる光の仔らよ、跪くが良い……。この体育祭は、今より『静寂なる闇』に支配されるのだ!」
「我が深淵の同胞たちよ……。魂の叫びを、呪詛エールに変えて捧げよ……」
「「……シャドウ、シャドウ、ヴィクトリー……」」
「フハハハ! 闇に飲まれよ! 勝利の女神すら、我らの影に引きずり込んでくれるわぁ!!」

──さっきまでのルミビとの温度差で風邪引くわ!
──いきなりの演出にビックリしたけど闇クラスらしいね!


 オーク種として堂々と【ステージ】に上がるイデチャン、それに続く【雷属性クラス】の生徒達。イデチャンがセンターで上半身裸にリズムに合わせて自分の大胸筋を叩き、そこから微弱な電流を発生させて「バリバリ!」と音を鳴らし始める──

「行くぞぉぉ!! 雷の鼓動を刻めッ!!!!」
「「オッレ! イデチャン! オレッ! イデチャン!!」」
「俺たちのパワーは?!」
「「自家発電ッ!!」」
「勝利の火花をッ!!」
「「ぶちまけろォォ!!」」

 拳に溜めた電撃を打ち上げるように上へ突き上げるとドオオォォン──とすごい音をたて雷が落ちてきた。

──彼の気迫がすごいな
──かなり周りから慕われてる生徒なのがわかるな
──後輩達も頭撫でられて嬉しそう

──あれって、オーク種か?
──へぇ、あんなヤツも居るんだな!


【炎属性クラス】リィちゃん率いる、彼は大きな応援旗を振り回して、周りの子は火の粉のポンポンを振って元気に踊りながら応援する!

「よーしお前ら! 心の導火線に火をつけろぉ!」
「「オォーッ!!」」
「燃えてるかー?! 焦げてるかー?!」
「「真っ赤っかー!!」」
「その熱気で! 敵を丸焼き! 勝利は俺らのバーベキューだぁ!!」
「「ファイヤー!!」」

 足元から一斉に火柱を上げるフィニッシュでド派手に応援終わった!
 リィちゃんらしい腹ペコ応援だったな。

──あのワンちゃん可愛かったね!
──周りの子達のポンポンを振って踊るのも可愛かったー!


【土属性クラス】
 華やかさよりも「重厚感」と「リズム」。全員が巨大な和太鼓や、地面を直接叩いて音を鳴らすストンプ形式の応援。ダダくんが地面を力強く踏みしめると、ヴァル級魔法で地面が波打ち、観客席まで「ドォン!」という心地よい振動。地底から響くような重低音のコーラスが響いていく──

「土の民よ! 根を張れッ! 足元を固めろッ!!」
「「ドォン!!」」
「揺るがぬ山のごとく、我らは決して退かぬ!」
「「応ッ!!」」
「勝利の糧は大地にあり! 喰らい尽くせェッ!!」

──わ、凄い響いくる、魂が震える
──すごい迫力だった……

【光属性クラス】
 全員がミラーボールのように発光。眩しすぎて敵が見えなくなる物理的嫌がらせに近い応援で草。光属性の番で闇属性の帳が消えて青空が現れる。

「光あれ! 私たちの輝きは、太陽すらも嫉妬させる! さあ、勝利のランウェイを歩いていこう!」

──ま、眩しっ
──そういやまだ午前だったな

【水魔法クラス】
 ワッチンを中心に、噴水をダンスさせるようなシンクロナイズド応援、エマ達が派手な演出をする!

「私たちの愛で、熱すぎるアイツらを冷やしてあげましょう。しなやかに、激しく……。流れる水は、誰にも止められない!」

──う、美しい……
──優雅な泳ぎだな

【草属性クラス】
 魔法の笛や竪琴で、味方の精神を安定させるヒーリング応援。爽やかな風が吹くような演出。

「焦らなくていい。根を張り、枝を伸ばし、最後の一枚まで枯れずに戦おう。……さあ、深呼吸して。勝利の香りがしてきたでござる……!」

──癒される
──ね、寝そう……

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