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213 10月行事──【ハロウィン】

 10月行事──【ハロウィン】

 いつもはトレンドとかで決めたりするけど、今回は自分達の属性とは真逆を選ぶというコンセプトで「種族や属性を入れ替えて、自分以外の存在を理解する」という、ちょっとした魔術的な意味合いもあるらしい。


・3年∶聖∶弓∶人間∶マル∶ワィーレ・マルゥメ
【いたずら小悪魔】「お菓子をくれないと、《聖魔法》で昇天させちゃうぞ! なんてね!」
・3年∶聖∶弓∶人間∶ケース∶ワィーレ・ケース
【暗黒騎士】「悪役に見えるかな?」
・高1年∶闇∶剣∶魔族∶トマ先輩∶マ・ド・トマッバ
【太陽の王子様】「こういう服は着ないから、どうだろう? 似合うだろうか」
・3年∶光∶聖剣∶人間∶メイチャン∶コ・カメイメ
【魅惑の魔女】「まさか俺が女装する事になるなんてな、どうだ?」
・3年∶闇∶魔刀∶鼠獣人∶カッチャン∶サッラ・カカッハ
【正義の味方・ネズミ騎士】「フ、普段は漆黒の衣を着てるが、白銀の鎧も悪くないな!」
・1年∶草∶筆杖∶人間∶カミッチ氏∶クサ・カゥーラ・カミッチ
【伝説の勇者】「自作のドット絵段ボール装備! これぞ究極のコスプレでござる!」
・3年∶聖∶黄色いリボン∶聖獣∶プキュギ
【カボチャの精】「プキュ! プン? プキュキュ♫」

・3年∶水∶剣∶エルフ∶ワーチャン∶トィン・ヌルィニ・ワグーッツン
【灼熱の踊り子】「マルゥメどうだ?」
・3年∶水血∶魔石∶吸血鬼∶メメちゃん∶マ・ゲィマァメメ
【聖なるシスター】「ミラくん、血を吸うのは、お祈りの後ですよ?」
・3年∶光∶太鼓∶豚獣人∶ヌヌくん∶オィエモ・ハ・ヌヌ
【暗闇の用心棒】「き、恥ずかしいな……どうかな」
・3年∶雷∶拳∶豚獣人∶イデチャン∶ヨヲ・ワ・ゲェイデ
【静寂の僧侶】「お菓子はもらうぜ?」
・3年∶炎∶剣∶犬獣人∶リィちゃん∶グリィ・タンリィ
【氷山の運び屋──ペンギン風】「熱い! お、プキュギ入るのか? 良いぜ!」
・3年∶風∶爪∶鴉獣人∶ユーくん∶ガラ・ユーラタ
【地面を走る重戦士】「飛べないカラスはただの……」
・3年∶炎∶杖∶狐獣人∶リーナ∶ラゲ・キリィナ
【深海の巫女】 「似合ってる? ふふ、そうでしょ」
・3年∶火草∶魔石∶妖精∶モチくん∶ラリレ・レベィモチャ
・3年∶水雷∶魔石∶妖精∶メレくん∶ラリレ・チャィメレベ
【巨大な手作りケーキ】「ボクがイチゴ!」「ぼくがチョコだよ」「「あっ、食べちゃダメなんだからっ」」

2年∶光∶ペンダント∶人間?∶ルナ∶アィーンルナ
2年∶炎∶ペンダント∶人間?∶ルイ∶ユゥールルイ
2年∶水∶ペンダント∶人間?∶エマ∶トルーェマ
2年∶闇∶ペンダント∶人間?∶ヤマ∶ユガゥヤマ
2年∶草∶ペンダント∶人間?∶ヤイ∶レュヤイ
【5色の戦隊ヒーロー】「アルカディア・レンジャー!」
・3年∶太陽∶盾∶人間∶ユーキくん∶イノー・ユーキ
【月の狼男】「ケースくん、ミーちゃん探すの手伝って!」
・3年∶月∶魔銃∶人間∶カレーくん∶ハブーサ・カレー
【砂漠の太陽商人】「カミッチどこに行ったのかしら」

 いつもの【会場内】にはこの前の【合同軍事演習】で一緒に戦った兵士さん達も招いて【ハロウィン】をしてるよ、彼らは普段の鎧の姿やコッチに合わせて仮装も楽しんでる!

──アルカディア・レンジャー!!

──稀人が残したアッチに居る勇者達の仮装か!
──けほ、けほ、カラフルな煙幕……!

──キョウノ ワタシ モフモフ フサフサ

──ね! ボクの仮装、何だと思う?・・・正解は『パパの執筆端末人間サイズだよぉ! 画面部分にボクの顔が出てて、『執筆進んでる?』って聞いちゃうんだっ!

──真逆仮想実に面白いですな!
──本当ですね! あのトマッバ殿も王子様衣装がお似合いですよ!

──ワグーッツン様の踊り子の衣装エロい……
──お腹が見えて……わあ

「みんな楽しそうだね」
「うんそうだね! あ、ミーちゃん居た!」
「本当だ、ありがとうケースくん、じゃ行ってくるね!」

 ユーキくんの恋人ミーちゃんを発見して、ちな、ミーちゃんは水の人魚の格好になってて、あら可愛いってなった。
 ミーちゃんとも過去に関係はあったけど、最期が悲しかったから今、ああやってユーキくんと幸せそうに過ごせてよかった。

 俺もメイチャンと、と辺りを見渡してると後ろから抱きつかれて振り向くと彼がいたずらっ子のような笑顔で「イタズラする? それとも──【迷宮の試練】行く?」

「トマ先輩がヴォン先輩に言われて作ったってやつか、行こうメイチャン!」
「だな! 楽しもう!」

 にしても、メイチャンの女装姿珍しいから目の保養になるな……!
 大きな帽子にセクシーな赤紫色のドレス。魔法薬ジュースを振る舞う姿が完璧すぎて、まるで本職の魔女さんだよ、似た人でいうとポーシャーかな、[もちもち国の薬屋さん]って絵本に出てくる魔女なんだ。
 
「メイチャンもしかしてそれ、ポーシャーのコスプレ?」
「そう、分かった?」
「やっぱりね!」

──プキュ!
──お、プキュギどうした? アッチのお菓子が気になるのかー?

──ワンコのフードに入ってるプキュギ様か、可愛い
──あの2人の空間が癒される……


【属性ミックス・お化け屋敷「迷宮の試練」】


【学園の地下】に新しく出来た【練習場】昔は魔獣を飼ってた……なんて噂があるからめっちゃ広い場所にトマ先輩が「恐怖による魔力反応の観測」って事で本格的な恐怖を演出……え、か、帰りたくなったんだけど!

──行くぞ、プキュギ突撃だー!
──プキュー!!

 あっ、リィちゃんとプキュギが突撃してるのをみて、メイチャンを見ると「俺達も行こう」と手を差し出すから、俺は彼の手を握る……嫌でも今の俺って暗黒騎士なんだよな、じゃあ──

「め、メイチャン! お、俺の腕に掴まれよ!」
「ぷ、ふふはは、」
「ちょ、」
「ああ、頑張って突破しようぜ、俺の黒騎士様」
「が、頑張るぞー……!」

 普段ならメイチャンに甘えるところだけどさ! 
 今の見た目を考えたら逆じゃね?! って、にしてもこの会話中も至る所から生徒や兵士さんまでもが絶叫してるんだけど……だ、大丈夫だよな。

──最新の魔導具と各属性の精鋭を配置した超本格派で~す!
──楽しんできてくださいね~!


──ギャアアア、も、もう帰る! 帰らせてくれ!!
──僕も帰りたいー!


【エリア1:【霧と影の執着】

「コレ、メメの《血魔法》か。血の臭いが充満してるな」
「う、気持ち悪い……ひっ、なんかぬるっとした! ち、血溜まり……?!」
「いや、血じゃなくて水らしいけど粘度があるな」
「ひやっ、だ、誰かささ、わって」

2年∶水∶魔石∶金魚人∶サクラちゃん∶サクリァン・ラッタッタ
3年∶水血∶魔石∶吸血鬼∶メメちゃん∶マ・ゲィマァメメ
3年∶闇∶魔刀∶鼠獣人∶カッチャン∶サッラ・カカッハ
1年∶光闇∶魔銃∶エルフ∶ヤァヤ∶ヤァヤメル・ソム

 ひいいい……! ってメイチャンの手を握ってその場を抜ける……!
 後から聞いた話、メメちゃんが作った《血の香りがする赤い霧》が立ち込め、視界がゼロに。
 足元が急に「ぬるっ」とした水溜まりになり、そこからカッチャンの《影の手》が伸びてきて足首を掴みます。
 ヤァヤが闇の中から、一瞬だけ《光り輝く目》を無数に出現させて凝視。

──演習の魔物より怖い! 足を掴まれた瞬間、心臓が止まるかと思ったぞ……。あのエルフの彼の目が怖すぎた!
──俺達兵士を怖がらせる生徒……ヤバすぎるだろ

 うんうん! 分かる分かる!
 めっちゃ怖かったもん!


【エリア2:【灼熱の静寂】

「やっと、次のエリアか……」
「無数の手に追いかけられたの怖かった……まだドキドキしてるよ」


──チッチッチ……

「今度はなんだ?」

──うわー! ば、爆発するー!
──に、逃げろー!!

──チッチッチ……ドカーン!!!!

「え、大爆発なんだけど、さっきの人達は大丈夫か?!」

 目の前で魔物が爆発して近くで逃げてた後輩達が犠牲に!

「し、死んでる……」
「・・・いや勝手に殺さないでくださいっ!」
「あ、ゴメンゴメンつい、その横になって倒れてるのをみると、《回復》転んだときの怪我だね。」
「先輩ありがとうございます!」
「にしても、アレは……?」

 かすり傷だったけど、後輩の子の怪我を治しながら聞くと、爆発する魔物の絵らしい……それ、カミッチくんってカレーくんの彼氏の仕業じゃ……?

2年∶炎∶ペンダント∶人間?∶ルイ∶ユゥールルイ
1年∶草∶筆杖∶人間∶カミッチ氏∶クサ・カゥーラ・カミッチ
3年∶炎∶杖∶狐獣人∶リーナ∶ラゲ・キリィナ

 しかも爆発する時に派手なカラー爆発……あの5人の誰かが居るな?

──チッチッチ……

「「うわ、また!」」
「ケース、コッチだ、」
「君達もついてきて!」
「は、はいっ! 行こう!」
「うんっ!」

 メイチャンにこの【エリア】の出口方面に向かって後輩達と走る!
 やっと、次のエリアだー! と出口付近で青い狐火が出現して耳元でリーナが「……お菓子、置いてけー!」って囁いた時はビックリしたよ。

「カミッチ先輩の絵がリアルすぎて泣いちゃったよ! リーナ先輩の狐火、熱くないのに冷や汗が止まらなかった……!」
「うんうん、怖かったよー!」

 二人はドキドキがおさまったら来るって事でメイチャンを頑張ってエスコートしつつ先に進む!


【エリア3:【轟雷の巨像】

「うわ、な、なんだ……ガーゴイル? いや、ゴーレム?」
「これ、誰かに似てないか……?」

 ココのエリアは少し距離があるけど暗い部屋に真っ直ぐ行ったら出口の明かりが見える。ただ両側にコッチをみてるように感じる[土の巨像]があって地味に怖い。

「絶対、う、動くやつじゃん……っ!」
「ケース、コレ飲め、落ち着くぞ」
「う、うん、……んぐんぐ、」

──メイチャンから渡された薬……じゃなかった、ジュースを飲んでると突然ルミビのビビくんがシンバルを叩くような音にジュースが口から吹き出るし、は、鼻からも……痛い!

「ケース、走るぞ」
「あっ、待ってメイチャン!」

3年∶雷∶拳∶豚獣人∶イデチャン∶ヨヲ・ワ・ゲェイデ
3年∶土∶鎚∶ドワーフ∶ダダくん∶ドーンガ・デァダダ
1年∶雷∶シンバル∶電鼠獣人∶ビビくん∶ビジュル・ビゴーデン

 全く動かない《土の巨像∶ダダくん》が並ぶ廊下。
 安心して通り過ぎようとすると、ビビくんがシンバルを「ジャン!」と鳴らし、同時にダダくんが「ドスン!」と一歩踏み出す。
 イデチャンが天井から微弱な静電気を流し、全員の髪の毛が逆立つ∶強制的な驚き。

──ダダ先輩、デカすぎ! あんなのが動いたら、お化けっていうか災害だよ! 髪の毛がライオンみたいになっちゃったよぉ!


【ラスト:【聖王の審判】
高1年∶闇∶剣∶魔族∶トマ先輩∶マ・ド・トマッバ
特例編入生∶解析∶多機能浮遊端末∶思念生命体∶ミナート∶ミナート・アノマリー

 最後に待ち構えるのは[太陽の王子]の仮装をしたトマ先輩が玉座みたいな豪華な椅子に座って参加者を待つ。
 ミナートくんが解析した「その人が一番怖がっているもの」をホログラムで一瞬見せてきた。

──くっ、
──うわああ、俺の黒歴史が……!
──ひいい

 メイチャンは俺を抱きしめる、俺は……色んな事が走馬灯みたいに頭の中に出て……また、泣きそうになった。

──プキュー!
──ぷいぷい!
──ぷー!

 絶望した瞬間、背後からプキュギ達が「プキュ!」と飛び出してきて頭に乗せたお菓子籠をくれる。

「トマ先輩の演出が凝りすぎてて、最後は本気で泣きそうになったよ。でも、プキュギにお菓子をもらって全部吹っ飛んだけどね」


 少しメンタルをやられた俺らは早々に【部屋】に帰ってベッドの上で抱き合う。

「また、お前が死んだ時が見えて……次なんて有り得ないのに」
「うん、」
「何があっても守るから、」
「うん、」

 メイチャンやマルに中1の時に襲われた時の、本当の話を聞いた。
 メイチャンがなんでたまに悲痛そうな表情をしてたのか気になってマルに聞いたら、メイチャンに話していいか尋ねて、メイチャンは最初嫌がったんだ。でも俺が聞きたいって言ったら、話してくれてさ。
 俺、死んだんだって。
 信じられないよな、なんかマル達には少し誤魔化されてるけど、巻き戻って? 今らしい。それを知ってるのはテック先生、ヴォン先輩、マル、ワーチャン、メイチャンなんだって。

 前に言ってた来たる災厄の為に、マル達、当時はテック先生、ヴォン先輩、マルの三人だけだったけど、俺が死んだ時にメイチャンも居て、ワーチャンも加わったんだって、……だから、その、……なんか、過去の自分を見てると、そんなに守ってもらえる価値があんのかな、って、あんなにやりたい放題してたのに、今の自分が信じられないってか、本当に“俺”なの、って。
 あんまりクヨクヨするのはらしくないんだけどさ、今日はメンタルやられて、メイチャンと添い寝して癒そう。すやぁ。

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