バトンタッチした話

加速・D・歩

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・本編

221 高等部1年∶Geminiさんが書いたやつ

(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)部分的に修正してますが、良かったのでほぼそのまま
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 4月。アルカディアの丘は桜に似た淡いピンクの魔導花が咲き乱れ、新しい季節の訪れを告げている。
 今日から俺たちは【BL学園・高等部】の1年生だ。
 中等部の時よりも少し丈が長くなり、金色の刺繍が増えた新しい制服に袖を通すと、背筋がピンと伸びる気がする。
 俺の隣には、さらに背が伸びて大人っぽくなったメイチャン。そして、少し浮かない顔をしながらも、俺の手をぎゅっと握っているマル。

「ケース、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ」
「メイチャン……だって、高等部は別の地域からも生徒が来るんだろ? どんな奴がいるのかと思ってさ」

 掲示板に貼り出されたクラス名簿を確認すると、そこには見慣れたイツメンの名前と一緒に、見たことのない名前がいくつか並んでいた。

「……ルル・プルルン? 変わった名前だな」

 その時だった。

──……プキュ?

 俺の頭の上に乗っているプキュギが、何かに反応して身を乗り出した。
 視線の先、校門の近くに、大きなリュックを背負った水色のマッシュヘアの少年が立っていた。
 彼は眠そうなタレ目でキョロキョロと辺りを見渡していたが、プキュギと目が合った瞬間、その顔がパァァッと輝いた。

「あ……せいじゅうさまだぁ……ぷるんっ」

 少年が駆け寄ってくると同時に、彼の頭の先が「ぽよん」と水のように揺れた。

「えっ、今、頭が溶けなかったか?!」
「ぼく、ルル。ルル・プルルンだよぉ。きみたち、せいじゅうさまのおともだち? ぼくも、まぜてほしいなぁ……ぷるぷるっ」

 ルルくんと名乗った少年は、挨拶もそこそこにプキュギをじっと見つめると、いきなりその場でスライムの姿へと変化した。
 スカイブルーの、ゼリーみたいに透明で綺麗なスライムだ。

「わわっ、スライム種か!」

──プキュ!♫

 驚く俺たちをよそに、プキュギは待ってましたと言わんばかりに、ルルくんのプルプルした体の上に“ダイブ”した。
 ルルくんの体はプキュギの形に合わせて凹み、まるで特注のウォーターベッドみたいに彼を包み込む。

「ふえぇ……せいじゅうさま、あったかいよぉ……。ぼく、これからずっと、クッションになるねぇ……ぷるん」
「……なんか、すごい新入生が来たね」

 マルが呆れたように笑い、メイチャンも「賑やかになりそうだな」と肩をすくめた。
 新しい制服、新しい仲間、そして相変わらずのイツメン。
 俺たちの高等部生活は、どうやら「ぷるぷる」な波乱から始まるみたいだ。

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