8回目終∶バトンタッチした話

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・本編

238 7月──【魔導研究リゾート∶バカンス編】2日目【海遊び】

 7月──【魔導研究リゾート∶バカンス編】2日目【海遊び】

【超次元・海底散歩靴∶アビス・ウォーカー】

 ババーンッ!! という効果音と共にヴォン先輩が取り出したのは一見普通の[ビーチサンダル]だった。

「それが昨日言ってた水上や海底を歩けるっていう……?」
「ああ、よく覚えてたな。[水魔石]を粉末状にして練り込んでる。履くだけで重力を操作し、海底を陸上のように走れる。まぁ、テスト用だからお前たちの分しか今はないが今後の為に量産も視野に入れてる。」

──わあ! 楽しみ!

──はやく履きたいぜ!

──一緒に海底に行こうよ!
──うんっ! 行こう!

 手渡された白いビーチサンダルを履くと自分のマナの色──水着と同じ色に変わってみんなそれぞれカラフルな足元に。


【エマとルルの深海デート】
 フリル水着にラベンダー色の『アビス・ウォーカー』を履いたエマ。
 おそるおそる船の長いタラップから海へ降りると、そこには太陽の光がカーテンのように降り注ぐ、透き通った青の世界が広がっていた。

「……うわぁ……! 本当に沈まない。まるで、青いガラスの上を歩いているみたい……」
「エマ! こっちぷるっ!」

 普段まったりしてるルルくんは水を得た魚のように、ピョンピョンとエマちゃんの周りを跳ね回り、海底の砂を蹴ってダンスを披露。エマちゃんも、中等部での「マネヌーン駆除」の苦労を完全に忘れ、ドレスの裾のようなフリルを水中でなびかせて、ルルくんと追いかけっこを始める。キラキラとした光景に癒されるね。

【ヴォン先輩の「技術自慢」と見守る一同】
 甲板ではヴォン先輩が「どうだ、海底を歩くという背徳感と高揚感……これぞ魔導の極みッ!」と自慢顔で船から出て遊んでるみんなに向かって高らかに話す。
 その後ろで、ガドくんがアムに「……アムも、歩いてみるか?」と、アム専用のちっちゃな[アビス・ウォーカー]を履かせようとして、サイズが小さすぎて苦戦。
 そこにモチくんとメレくん達がやってきてガドくんに話しかける。

「ね、アムちゃん小さいもんね」
「うん、ぼくたちが手伝ってあげる!」

 アムの右側にモチくん、左側にメレくんが2足づつ持ち前足と後ろ足にアム専用のアビス・ウォーカーを履かせる。
 ガドくんはさすがに自身の大きな手ではハムスターに履かせるのは無理だと、これからは周りを頼った方がアムの為になると考える。

「「出来た!」」
「チュ♫」──これでみんなとうみにいけるちゅ!

「ありがとう。感謝……する。アム行こう!」
「「んーじゃあ! ボク」ぼく達と一緒に回ろっ!」

 こうして二人の妖精とギガント、ハムスターの三人と一匹で海の散歩を楽しんだ!


【トマ先輩の「静かな安らぎ」】
 海底を歩くみんなの楽しそうな声を、トマ先輩は船の手すり越しに眺めていた。

「……綺麗だな。……あんなに深い場所でも、みんなは笑っていられるんだ」

 チッチ先輩が隣に並び、そっと彼の肩に触れる。

「トマッバ様も、あの青い世界へ行ってみましょうよ。せっかくの旅行ですし、……あたしも行ってみたいな」

 暗い表情のトマ先輩をなんとか元気付けようとチッチ先輩は彼の手を引いてタラップを降りる。太陽の光が眩しく海上をキラキラと照らす。 
 遠くで遊んでるエマがこっちを見てるような気がした。

海底モード: マナの比重を調整すると、ふわりと沈んで海底へ。周囲には魔法の酸素膜が張られ、濡れずに深海の世界を楽しめる!

【深海のロマンスと友情】
【ワーチャンとマル、メイチャンとケース】
  海底のサンゴ礁の間で、ワーチャンが「マルゥメ、あっちに綺麗な魚がいるぞ」と手を引く。海底でも独占欲全開。メイチャンはケースと一緒に大きな真珠貝を見つけて、「ケースの瞳みたいに輝いてるね」なんて王子様スマイル全開!
【トマ先輩&チッチ先輩】
 海底の静寂が、トマ先輩の頭痛にはちょうどいいらしい。チッチ先輩が横で「ほら、トマッバ様、青いお魚!」って笑いかけると、トマ先輩も少しだけ柔らかい表情になって、海の散歩を楽しめてるようだ。
【エマ&ルルくん】
 スライムのルルくんが海底でぷるんぷるんと弾んで、エマちゃんを笑わせている。エマちゃんが海底の砂に隠れた蟹を見つけて、少しだけ中等部の重責を忘れて「子供らしい顔」を見せてる。
【マリー様の再起:海底の罠】
──(昨夜は完敗しましたけど、海底なら逃げ場はありませんわ!)

 リィちゃんとリーナをわざと「海底の暗い洞窟」の方へ誘導!

「おー! リーナ、あっちの岩影、光る魚がいっぱいいるぞ! 行ってみようぜ!」
「ちょ、ちょっと待ってよタンリィ! 暗いのは苦手……っ、きゃっ!」

 わざとバランスを崩したリーナを、リィちゃんが水中でガシッと抱きとめる! 浮力のおかげで、スローモーションのように見つめ合う二人……。

──(……やっぱりこいつ、なんか……良い匂いがするし、ほっとけねーんだよな)
──(……水の中なのに、タンリィの心音だけが響いてくる……)

 そんな2人を見てニヤリと笑うマリーの少し離れた奥ではイデチャンと人形達が海の中を泳ぎ、フレアくんも水の膜で体が保護された状態で初めて見る海の中を目をキラキラさせながらアレはなんだ? これは? と近くに居たユーくんに聞きまくってる。

 
──なあっ! アレはなんだ??
──アレは──……!

 フレアくんが遠目で見つけたものにユーくんが視線をやると少し暗がりに沈む、大昔の豪華客船が横倒しになって沈んでいた。


「って事で、カストスのセンサーにも特に危険な反応はなかった。って事でおめぇら【宝探し】の開始だッ! 面白ぇ宝を探してきたヤツが優勝だ!」
「「へいっ! お頭!!!!」」

 まぁ、ここは海賊ごっこでもいいのか?


【1プキュギ】
1年A組∶聖∶リボンビット∶聖獣∶プキュギ∶フワフワ白い毛に黒目∶プキュ
1年B組∶風真空∶爪∶鴉獣人∶ユーくん∶ガラ・ユーラタ∶黒髪黒目和美人∶私
1年B組∶水雷超電導∶魔石魔導具∶妖精∶メレくん∶ラリレ・チャィメレベ∶オパール髪青黄オッドアイ少し真面目な∶ぼく
1年B組∶太陽∶盾∶人間フ∶ユーキくん∶イノー・ユーキ∶黒髪黒目平凡少年∶僕∶恋人後輩ミーちゃん
2年E組∶時空因果音光確定∶長銃魔導具∶人間サ∶ロッグくん∶メャグルゥ゙・ロレェッイ∶黒髪黒目塩顔∶俺
 
「プキュー!」

 ドボンッと一番乗りで海に飛び込むプキュギを追いかける俺ら。とりあえず、聖獣様に付いていけば凄いものが手に入りそう! って理由で。
 ヴォン先輩の船と比べると失礼だけど中世の大型の船と考えたら装飾が施されていて王族用の船だったのかもしれない……という見た目。でも当時は豪華絢爛だったのかもしれないけど今は暗い海底に小さな魚達の住処になっていた。
 プキュギは犬かきで素早く小さな窓から船内に入っていく──俺らは彼女をどう追いかけるかで迷ってるとすぐに小さな、でも豪華な装飾がされてる宝石箱風のを持ってきた。
 それを持ってすぐに上へ戻る。
 
【2メイチャン】
1年A組∶光断罪∶聖剣∶人間フ∶メイチャン∶コ・カメイメ∶金髪碧眼王子様系イケメン∶俺∶恋人ケース
1年A組∶聖星刻∶弓単杖∶人間ノ∶ケース∶ワィーレ・ケース∶少し焼けた肌に黒髪黒目の平凡∶俺∶恋人メイチャン
1年B組∶火草幻夢∶魔石魔導具∶妖精∶モチくん∶ラリレ・レベィモチャ∶オパール髪赤緑オッドアイいたずらっ子∶ボク
2年A組∶草胞子透過∶短剣∶狼獣人∶ゲッちゃんパイセン∶ラギペッラ・ダナェゲル∶水髪黄目ワイルド系イケメン∶オレ
1年B組∶月∶魔銃∶人間サ∶カレーくん∶ハブーサ・カレー∶黒髪毛先がピンク黒目可愛い系∶私∶恋人後輩カミッチ

「ケース、そっちの床が抜けそうだ。こっち」
「うん、ありがとう」

「相変わらず彼ら甘々だね」
「ボク達彼らから離れた方がいいかな?」
「コッチの方に反応があったぞ」
「ゲッちゃんさっすがー!」

 イチャイチャし始めたメイチャン達をよそに3人で宝箱を発見し、全員で上へ戻る。

【3ヤッシーくん】
1年B組∶音振動共振∶拡声器∶ハーフドワーフ∶ヤッシーくん∶YMDHZS・ヤッシ∶つんつん金髪橙目ポイパ少年∶オイラ∶ブラザー
1年B組∶光導光∶太鼓∶豚獣人∶ヌヌくん∶オィエモ・ハ・ヌヌ∶茶髪茶目素朴少年∶僕
2年D組∶炎淫爆炎変換∶鞭∶エルフ1∶ヴォン先輩∶トィン・ヌルィニ・トーチヴォン∶褐色肌金髪黄目不良系イケメン∶俺
1年B組∶水血流転∶魔石魔導具∶吸血鬼∶メメちゃん∶マ・ゲィマァメメ∶肩まで灰髪赤目静かな美人∶私∶恋人後輩ミラくん

「ドゥンッ……音の反響で宝探しだぜ! お頭っ!!」
「ヤッシーくん! 左側に空洞発見!」
「よし、ブラザー行くぜ!」

 ヴォン先輩はヤッシーくんとヌヌくんが持ち前の音楽で場所を突き止め、メメちゃんが鍵が
かかってた場所を《水血魔法》で施錠し中に大量にあった宝箱を持っていくことに!

【4リィちゃん:不器用すぎる騎士と愛の迷宮組】
1年B組∶炎紅蓮∶大剣∶犬獣人∶リィちゃん∶グリィ・タンリィ∶黒髪青目元気いっぱい∶俺
1年A組∶炎神焔∶杖∶狐獣人∶リーナ∶ラゲ・キリィナ∶腰まであるサラサラ白髮赤目和美人∶私∶片想いリィちゃん
3年E組∶大森林結界∶杖∶使い魔マリー∶赤花∶エルフ1∶リーフィ先輩∶リーフィ・グラス∶長緑髪(白花)緑目美人∶私
1年A組∶水氷透視∶杖鏡∶エルフ1∶ワーチャン∶トィン・ヌルィニ・ワグーッツン∶オールバック青髪水目クールイケメン∶俺∶恋人マル
1年A組∶聖共鳴∶弓鏡∶人間ノ∶マル∶ワィーレ・マルゥメ∶腰まである銀髪を肩ぐらいで結び紫目の美人∶僕∶恋人ワーチャン

 ワーチャンの《透視》でサクサク進むはずが、彼がマルの安全確保に魔力を使いすぎて、肝心のお宝を見逃しがち。
 狭い客室でマリーがわざとワーチャンの背中を押し、バランスを崩したワーチャンがマルを抱き寄せる……その横で、跳ね返った勢いでリィちゃんがリーナを壁ドン!

「おっと! わりーリーナ、大丈夫か?……って、お前、海底なのに顔が真っ赤だぞ?……具合悪いか?」
「(……誰のせいだと思ってるのよ!)……も、もう! さっさと進みなさいよバカ!」
 ──(……うふふ、暗闇と密着。海底作戦、大成功ですわ!)

【5カッチャン:凸凹バディと魔のスタイリッシュ組】
1年B組∶闇断鎖∶魔刀∶鼠獣人∶カッチャン∶サッラ・カカッハ∶灰髪赤目塩顔∶我∶恋人後輩ヤァヤ
1年B組∶血忘却∶拳糸∶魔造人形∶ユイ先生∶クルルイ・ユイルト∶黒髪黒目平凡∶僕
1年A組∶爆炎紫電恒星∶拳∶エレメンタル∶フレアくん∶フレア・ヴォルカ∶橙ツンツン髪赤目ヤンチャ∶オレ
1年A組∶雷魂魄∶拳人形∶オーク∶イデチャン∶ヨヲ・ワ・ゲェイデ∶頭の上に少ない茶髪緑目オークなので厳つい∶オレ
1年B組∶霧草罠幻葱∶弩∶ハーフフット∶ニニくん∶ニニ・ピポ∶茶髪緑目緑の三角帽子可愛い系∶オレっち

 ニニくんが《罠幻葱》の感覚で「オレッチ、アッチニ宝ノ気配ガスルポムポム!」と誘導するが、フレアくんの熱気で泡が出て視界不良に。
 沈没船のメインホールで、ユイ先生が「海底でこそ映えるスタイリッシュポーズ」として逆さまに天井に張り付く。それを見たカッチャンが「我も負けてはおれぬ……!」と対抗し、お宝のシャンデリアを台座ごと引っこ抜こうとして船を揺らす。

「オイ、カカッハ! 船が崩れるだろ! 手を貸せ!」
「よっしゃー! 崩れたら俺がまとめて溶か……あ、ダメだった!」

 ドタバタしながらもシャンデリアを担ぎながら脱出!

【6エマ:癒やしと闇の境界線組】
中1∶水∶ペンダント∶人間?∶エマ∶トルーェマ∶金髪毛先ピンク紫目イケメン∶私
1年A組∶水吸収流記∶本∶スライム∶ルルくん∶ルル・プルルン∶水色マッシュヘア水目可愛い系∶るる
2年C組∶闇重力再生∶魔剣∶魔族1∶トマ先輩∶マ・ド・トマッバ∶黒い角が両側から生えて紺髪赤目優男∶俺
2年E組∶氷結界摩擦∶盾杖∶チワワ獣人∶チッチ先輩∶オヌェンマ・シッチチ∶茶髪ピンク目可愛い系∶あたし
1年A組∶闇重力∶短剣柱∶使い魔∶アム∶ギガント∶ガドくん∶ガドル・ベルク∶濃茶髪青目厳つい∶自分、俺

 賑やかな連中から離れて、ガドくんの《重力》で安定して海底を歩く静かなチーム。
 船倉で、エマが古い[青いバラの宝石の首飾り]を見つけてしまい、一瞬マネヌーンの記憶がフラッシュバックして震え出す。

「エマ、だいじょうぶ……?」

 ルルくんがスライム姿でエマの手を包み込み、ひんやりとした感覚で彼を現実に戻す。それを見たトマ先輩が、自分の内側のドロドロとした感情とエマを重ね合わせる。

「無理しなくていい。他の宝を探してもいいし、無理なら」
「……いえ、大丈夫。です、探索を続けましょう!」
「ふ、そうだな。意外とこの船の中から見る景色も悪くない。」

と珍しく自分から話しかける、少し切なくて温かい一幕。

「(トマッバ様が笑った……)。……そうですね、ここはとっても綺麗です!」

 道中見つけた箱を持って上へ──

【1プキュギ】使いかけの醤油
【2メイチャン】薔薇を持つ女神像
【3ヤッシーくん】古い金貨が入った箱
【4リィちゃん】宝石を纏った人骨
【5カッチャン】古いシャンデリア、無駄にデカい錆びた錨
【6エマ】様々な宝石

「なんで、こんな所に醤油が……」
「この錨のデザインイカスな!」
「ひっ、こんな骨持ってくるなよ!」

 様々な反応とリィちゃんが持ってきた人骨に各々引いてるとカストスが大きく船を揺らし、皆の取ってきたお宝は──……また海底に沈んでいった。
 プキュギと《浄化》持ちでヴォン先輩の船を《浄化》してからまたカストスに引っ張ってもらって進む。

『クロくん』が何個か入れたな……

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