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・2章 ほかのひと
3 這い寄る
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「今日は【魔物の森】入口まで進む予定だ。気づいてる者もいると思うが【山】で私達以外の“生物”の音が聴こえなかったな、皆の者気を引き締めて向かう様に!」
「「はっ!!」」
馬に乗り出発する。【山】を抜け開けた大地の先にまた【山深い森】がある。その先が【魔物の森】と呼ばれる場所だ。
あの日の報告以来当時の【森】近辺の事を調べると大昔に【迷宮】が出来て結局は地下5階程度の物だったが、近い場所に【村々】があったらしい。
今はその【村】はないのだが、もしかしてその跡地に盗賊被害から免れた者たちが住み着いたのでは、無口病ではなく付近の魔物や盗賊達から気付かれずに住むには無口にならなければ行けなかったとか……なら、私達の行方不明になった部下達は何をしているんだ。
「盗賊が出てきました!」
「懲らしめろ!」
「はっ!」
帆が張ってある馬車を見て襲いに来た盗賊共。乗ってるのが兵士とは気付かなかったのか?
貴族の馬車でもあるまいし、あいつらはそういうモノに慣れてるはずだが……
「とりあえず殴って気絶させ縛りました。いかがしましょう?」
「この辺の者なら詳しいはずだ、この辺りの異変の事を聞き出せ」
「はっ!」
馬を走らせながら捕まえたものは馬車に乗せてそのまま聞き出すことになった。が、
「口を閉じたままです、彼らも無口病なのでは……」
「私が聞き出そう」
「分かりました、こちらです」
部下に案内された馬車に向かう。
縛られ放られたままでこちらを凝視する目があう。
「《話せ》この近辺に何か変わったものはあったか?」
「……」
「《話せ!》もう一度聞く。貴様らが無口病では無いならこの辺りで変わったことが無いか?」
「……、……?!」
スキル《交渉》の応用なもので強制的に相手に喋らすのを使ってるにも関わらず目の前の盗賊達3人誰一人喋らなかった。いや、口はパクパクと動き相手も驚いてはいる。
あと、小さな声で“何かを言ってる”声はした。これが【異世界語】か……? だとしたら盗賊達も使うのか。今までの考えでは【魔物の森】に住むものが魔物や盗賊に見つからない様に過ごす為……かと思ってたが……
「そのまま馬車に乗せてろ、あっちの領にあるギルドに渡す。見張りをつけとけ」
「はっ!」
【森】前に着いた。今日はここで野営をする。各々の準備をしてるところで部下が慌ててやってきた。
「失礼します、メイヴェール様!」
「なんだ、騒がしいな」
「捕まえてた盗賊全員が……“逃げました”」
「何?! 見張りを付けてたんじゃなかったか!」
「それが──」
部下の話では見張り担当は2人。
話を聞くと馬車内には切れてもない縄があり、“忽然と”姿を消してしまったと。
彼ら見張りは1人が馬車内にもう1人は外で馬に乗って見張ってたそうだ。
「神隠しにでもあった様な……か」
「あと、」
「何かあったのか?」
「……見張りをしていた者の1人が無口病になったと」
「……そうか」
無口病になったのは馬車内に居た見張りらしい。彼は親しい兵士達が話を聞こうと頑張ってるらしいが……何か“嫌な”予感だけはする。だが、無視できるものでもあるまい。
【魔物の森】に来るにはもっと何か対策を取るべきだったのか?
テント内で明日の事を考えてたらいつの間にか──……
(はー、まさか兵士が攻めて来るなんてな)
「「はっ!!」」
馬に乗り出発する。【山】を抜け開けた大地の先にまた【山深い森】がある。その先が【魔物の森】と呼ばれる場所だ。
あの日の報告以来当時の【森】近辺の事を調べると大昔に【迷宮】が出来て結局は地下5階程度の物だったが、近い場所に【村々】があったらしい。
今はその【村】はないのだが、もしかしてその跡地に盗賊被害から免れた者たちが住み着いたのでは、無口病ではなく付近の魔物や盗賊達から気付かれずに住むには無口にならなければ行けなかったとか……なら、私達の行方不明になった部下達は何をしているんだ。
「盗賊が出てきました!」
「懲らしめろ!」
「はっ!」
帆が張ってある馬車を見て襲いに来た盗賊共。乗ってるのが兵士とは気付かなかったのか?
貴族の馬車でもあるまいし、あいつらはそういうモノに慣れてるはずだが……
「とりあえず殴って気絶させ縛りました。いかがしましょう?」
「この辺の者なら詳しいはずだ、この辺りの異変の事を聞き出せ」
「はっ!」
馬を走らせながら捕まえたものは馬車に乗せてそのまま聞き出すことになった。が、
「口を閉じたままです、彼らも無口病なのでは……」
「私が聞き出そう」
「分かりました、こちらです」
部下に案内された馬車に向かう。
縛られ放られたままでこちらを凝視する目があう。
「《話せ》この近辺に何か変わったものはあったか?」
「……」
「《話せ!》もう一度聞く。貴様らが無口病では無いならこの辺りで変わったことが無いか?」
「……、……?!」
スキル《交渉》の応用なもので強制的に相手に喋らすのを使ってるにも関わらず目の前の盗賊達3人誰一人喋らなかった。いや、口はパクパクと動き相手も驚いてはいる。
あと、小さな声で“何かを言ってる”声はした。これが【異世界語】か……? だとしたら盗賊達も使うのか。今までの考えでは【魔物の森】に住むものが魔物や盗賊に見つからない様に過ごす為……かと思ってたが……
「そのまま馬車に乗せてろ、あっちの領にあるギルドに渡す。見張りをつけとけ」
「はっ!」
【森】前に着いた。今日はここで野営をする。各々の準備をしてるところで部下が慌ててやってきた。
「失礼します、メイヴェール様!」
「なんだ、騒がしいな」
「捕まえてた盗賊全員が……“逃げました”」
「何?! 見張りを付けてたんじゃなかったか!」
「それが──」
部下の話では見張り担当は2人。
話を聞くと馬車内には切れてもない縄があり、“忽然と”姿を消してしまったと。
彼ら見張りは1人が馬車内にもう1人は外で馬に乗って見張ってたそうだ。
「神隠しにでもあった様な……か」
「あと、」
「何かあったのか?」
「……見張りをしていた者の1人が無口病になったと」
「……そうか」
無口病になったのは馬車内に居た見張りらしい。彼は親しい兵士達が話を聞こうと頑張ってるらしいが……何か“嫌な”予感だけはする。だが、無視できるものでもあるまい。
【魔物の森】に来るにはもっと何か対策を取るべきだったのか?
テント内で明日の事を考えてたらいつの間にか──……
(はー、まさか兵士が攻めて来るなんてな)
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