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・4章 ほかのひと
2 誰しもが腹の中
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「リンゥナが帰ってこない?」
「ああ、あいつが迷宮行って帰ってこないなんて初めてだぜ」
「なあ、ピーフェも連絡がつかねぇんだけど」
「マジか」
いつもの【酒場】で俺達[切り裂く光]全員獣人で構成された冒険者グループだ。その中で今の所2人と連絡が付かない。
【ニーヌ迷宮】にリンゥナは行ったと聞いていた。ピーフェは分からないが同じに所にいる可能性はある。
【ニーヌ迷宮】は俺達が小さい頃から──いや、だいぶ昔からある【迷宮】らしい。【街】に居る上位冒険者でも地下50階ぐらいまでしか進んだことが無いってレーネさんが言ってたし。
それも5パーティー組んでとか。まだ下の階層があるってさ。
俺達レベルじゃ行けるのは地下30階が限界だ。リンゥナ達が居るとしたらそのあたりでちゃんと準備して行かないと……!
「荷物は準備出来てるな。」
「他の冒険者達にも協力を頼んだよ!」
「頼もしいですね、では行きましょう!」
【街】を出て【迷宮】が見えてくる。相変わらず入り口前には色んな人がいて商売をしたり、仲間探しをしてる人達を見かけた。
「なあ、普段ってこんなに静かだったか?」
「うーん、確かに? なんか“変”ですよね」
「動いてるけど声を出さない者が多いです」
「“風邪”か?」
「だったら家で寝てろ! ってか」
いつもならワイワイガヤガヤ、店へ呼び込みとか兵士たちの声とか。
全員が喋ってないわけでは無いんだけどさ、声を出さないで行動してる者が多い。変な違和感がある。野生の勘……? でもこの【迷宮】にリンゥナ達が居るんだろ……?
「ガウナ、行くぞ!」
「ああ……よし、行くか!」
と、普段通りの【迷宮内】拍子抜けするぐらいに。まだ地下1~5階は低魔物……スライムとかゴブリン、住み着いてるコウモリぐらいしか居ない。
「リンゥナ! 居たら返事しろ!!」
「ピーフェちゃんどこ行っちゃったの~!」
「探しに来たぞー!」
皆で声を出して2人を探す。この辺じゃさっき言ったみたいな魔物にトラップがあったとしても矢が飛んでくる、火が吹き出してくるぐらいの多少怪我をしても命までは、と言うものばっかりだから辺りを見渡しながら探す。
下の方に行けば行くほど壁が迫ってくるとか、落とし穴とか【魔物の部屋】という特殊トラップもあったりする。あとはミミックとか……まぁ、シーフが居ればあんなもの引っかからないけどな。
通路は壁に等間隔に松明がある。薄暗い石壁の通路を歩く。下の方じゃ人の行き来が少なくなるから松明がなくなり自分達の持ってきたランプか《ライト》持ちが居れば明るく照らしながら進むことになる。
「ガウナ、本当にこの【迷宮】にリンゥナ達は居るのか……?」
「その筈だ。それしか情報が無いからな」
「もっと下の階に居るってことか。これは地下30階よりも下を探す事になりそうだ。よし、ここは一旦帰って協力をもっと募集するぞ」
「ああ、じゃ──」
「「ガウナッ!!!!」」
一旦【街】に戻るために来た道を戻ろうと足を踏み出した瞬間──俺は浮遊感を感じながら皆が遠くなる。仲間は俺の名前を呼ぶが──
落とし穴に落ちた──それは認識出来たけどこの階層で? 混乱する頭で落ちた先はポヨンと体が跳ねた。
地面に激突して死ぬ──と思ってたから柔らかい場所に落ちて何が何だか……
荷物の中にあるランプを灯すと──そこには……
「リンゥナ?! ああピーフェも……!」
明るくなった部屋にはドロドロの緑の膜に包まれた仲間が囚われていた。
彼女達に手を伸ばそうとしたらドロドロに腰の下がもう埋まっててそれでも藻掻くように抵抗するが──視界が──……
+メモ
名前:ガウナ
種族:狼獣人(人タイプ)
性別∶男
見た目:銀髪青目
一人称:俺
二人称:お前
背:198
歳:20代後半
武器:剣
《剣》《交渉》《鼓舞》《嗅覚》
名前:リンゥナ
種族:豹獣人(獣タイプ)
性別∶女
見た目:黄色の斑緑目
一人称:あたい
二人称:あんた
背:175
歳:20代前半
武器:弓
《弓》《シーフ》《擬態》
名前:ピーフェ
種族:鳥獣人(人タイプ)
性別∶女
見た目:ふわふわクリーム髪黄目
一人称:わたし
二人称:あなた
背:142
歳:20代前半
武器:ハープ
《吟遊詩人》《光上級》
「ああ、あいつが迷宮行って帰ってこないなんて初めてだぜ」
「なあ、ピーフェも連絡がつかねぇんだけど」
「マジか」
いつもの【酒場】で俺達[切り裂く光]全員獣人で構成された冒険者グループだ。その中で今の所2人と連絡が付かない。
【ニーヌ迷宮】にリンゥナは行ったと聞いていた。ピーフェは分からないが同じに所にいる可能性はある。
【ニーヌ迷宮】は俺達が小さい頃から──いや、だいぶ昔からある【迷宮】らしい。【街】に居る上位冒険者でも地下50階ぐらいまでしか進んだことが無いってレーネさんが言ってたし。
それも5パーティー組んでとか。まだ下の階層があるってさ。
俺達レベルじゃ行けるのは地下30階が限界だ。リンゥナ達が居るとしたらそのあたりでちゃんと準備して行かないと……!
「荷物は準備出来てるな。」
「他の冒険者達にも協力を頼んだよ!」
「頼もしいですね、では行きましょう!」
【街】を出て【迷宮】が見えてくる。相変わらず入り口前には色んな人がいて商売をしたり、仲間探しをしてる人達を見かけた。
「なあ、普段ってこんなに静かだったか?」
「うーん、確かに? なんか“変”ですよね」
「動いてるけど声を出さない者が多いです」
「“風邪”か?」
「だったら家で寝てろ! ってか」
いつもならワイワイガヤガヤ、店へ呼び込みとか兵士たちの声とか。
全員が喋ってないわけでは無いんだけどさ、声を出さないで行動してる者が多い。変な違和感がある。野生の勘……? でもこの【迷宮】にリンゥナ達が居るんだろ……?
「ガウナ、行くぞ!」
「ああ……よし、行くか!」
と、普段通りの【迷宮内】拍子抜けするぐらいに。まだ地下1~5階は低魔物……スライムとかゴブリン、住み着いてるコウモリぐらいしか居ない。
「リンゥナ! 居たら返事しろ!!」
「ピーフェちゃんどこ行っちゃったの~!」
「探しに来たぞー!」
皆で声を出して2人を探す。この辺じゃさっき言ったみたいな魔物にトラップがあったとしても矢が飛んでくる、火が吹き出してくるぐらいの多少怪我をしても命までは、と言うものばっかりだから辺りを見渡しながら探す。
下の方に行けば行くほど壁が迫ってくるとか、落とし穴とか【魔物の部屋】という特殊トラップもあったりする。あとはミミックとか……まぁ、シーフが居ればあんなもの引っかからないけどな。
通路は壁に等間隔に松明がある。薄暗い石壁の通路を歩く。下の方じゃ人の行き来が少なくなるから松明がなくなり自分達の持ってきたランプか《ライト》持ちが居れば明るく照らしながら進むことになる。
「ガウナ、本当にこの【迷宮】にリンゥナ達は居るのか……?」
「その筈だ。それしか情報が無いからな」
「もっと下の階に居るってことか。これは地下30階よりも下を探す事になりそうだ。よし、ここは一旦帰って協力をもっと募集するぞ」
「ああ、じゃ──」
「「ガウナッ!!!!」」
一旦【街】に戻るために来た道を戻ろうと足を踏み出した瞬間──俺は浮遊感を感じながら皆が遠くなる。仲間は俺の名前を呼ぶが──
落とし穴に落ちた──それは認識出来たけどこの階層で? 混乱する頭で落ちた先はポヨンと体が跳ねた。
地面に激突して死ぬ──と思ってたから柔らかい場所に落ちて何が何だか……
荷物の中にあるランプを灯すと──そこには……
「リンゥナ?! ああピーフェも……!」
明るくなった部屋にはドロドロの緑の膜に包まれた仲間が囚われていた。
彼女達に手を伸ばそうとしたらドロドロに腰の下がもう埋まっててそれでも藻掻くように抵抗するが──視界が──……
+メモ
名前:ガウナ
種族:狼獣人(人タイプ)
性別∶男
見た目:銀髪青目
一人称:俺
二人称:お前
背:198
歳:20代後半
武器:剣
《剣》《交渉》《鼓舞》《嗅覚》
名前:リンゥナ
種族:豹獣人(獣タイプ)
性別∶女
見た目:黄色の斑緑目
一人称:あたい
二人称:あんた
背:175
歳:20代前半
武器:弓
《弓》《シーフ》《擬態》
名前:ピーフェ
種族:鳥獣人(人タイプ)
性別∶女
見た目:ふわふわクリーム髪黄目
一人称:わたし
二人称:あなた
背:142
歳:20代前半
武器:ハープ
《吟遊詩人》《光上級》
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