終∶スライム様はとりこみたい

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・6章 ほかのひと

4 カオくんが遊びに来た!

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「ハルナ達にかおう? って子が遊びに来たってさ」
「へ? カオくんが?!」

 いつメンの3人でまったり部屋で過ごそうとしてたらカオくんが遊びに来たって事で急いで身なりを整えドタバタと玄関ホールまで行くと上位組のヒナとアンナに絡まれていた。

「ねぇ、ボクどこの子ぉ? あーし達と遊ぶ~?」
「【城下町】にこんな子居たっけ? かわいーね?」
「あわ、わ、あっ! ハルナおねぇちゃーん!」
「「ハルナっちの知り合いかー。」」

 2人に揉みくちゃにされてたカオくんが私達に気づいてこっちに走ってきた。

「カオくんどうしてここに?!」
「あたし達の住所言ったけ?」
「それよりもここ【南側大陸】なんだけどどうやって来たの?」

 カオくんに会ったのは先日、いつも訓練所で形だけの戦闘訓練ばっかりやってたんだけど、ついにモンスター討伐をした方がいいって最近【西側大陸】でモンスター達が活発だからって送り出された。各自のポイントに班で分かれて戦った後なんとなく目に入った【街】で出会った少年カオーウくん。その後は友達のアサとユメも連れて紹介して……確かに【南側大陸】としか伝えてなかった筈なのに結構距離があるよね?

「俺言ってなかったけど、《テレポート》ってスキル持ってるんだ」
「へぇ! 凄いじゃん!」
「へへ、でも色んな人に言ったら良いように使われるからあんまり言っちゃ駄目だってお母さんが」
「そうだったんだ」


《テレポート》で【南側大陸】まで来てそれから相乗り馬車で私達勇者がいる【街】を教えてもらった──みたい。

「全然会いに来てくれなくなったから」
「ごめ~んっ、訓練が忙しくて!」
「うん、魔王を倒す為。だもんね!」
「うん! 平和にしてあげるからね!」

 まぁ、上位組の人達が、だけど。なんて声には出さず。でも、こうやってこの【世界】の人達は魔王っていう脅威がなくなればもっと心穏やかに過ごせるはず。だから私達も頑張らなきゃ!

「ねぇねぇ、その子どうしたのぉ?」
「お名前は? 私達こっちがヒナで私はアンナだよ」
「カオーウ、です……」
「照れちゃってかわいーね」
「ね~!」

 上位のヒナとアンナにまた迫られて私達の後ろに隠れながら名前を教えるカオくん。嫌ではないけど人見知りみたい?




 それからは私達3人と上位の2人でカオくんを挟んで会話していたら──


「あら、騒がしいと思ったら貴女達にお客様? わたくしモォースト・ルィビーナよ。貴方は?」
『~かおーうです~……』
「あら、ハッキリ仰いなさい」

 2人の時と同じように私達の後ろに隠れて小声で挨拶をするカオくん。少し震えてる。民からしたら姫様なんて恐れ多いんだろうな。

「カオーウっていうんだってぇ恥ずかしがり屋さんだから緊張してるみたい。ねぇルビルビはなんのよーなん?」
「はあ、貴女だけですよ。私をそうやって呼ぶのは……コウヤ様に会いに来たのですわ」
「ふうん。コウヤなら【城下町】に行ってたってさ~、帰ってくるまで待ってるぅ?」
「いえ、出直してきますわ。」
「そ、じゃあねぇ~!」 

 モォースト様は帰っていって、カオくんも私達もホッとしたわ。ヒナさんが対応してくれなかったら大変だったかも。私達下位組が言ったところで面倒くさくなりそうだったし……

「ヒナさん、ありがとうございました」
「いいよぉ。それよりヒナって呼んで?」
「私もアンナでいいよ~」
「相手がお姫様だったので……」
「うんうん、ルビルビ高圧的なのがちょっと嫌だよねぇ。あーしクラスメイト皆と仲良くしたいのにさぁ」
「そうだよね、皆で頑張って“魔王”討伐しなきゃなのに」

 オタクに優しい系のギャル達だわ。寛大な心で居ないと駄目よね。

「あの、また遊びに来ていいですか? まだ【こっち】に居ようと思ってて……せっかく友達になれたし……」
「うんうんっ! いいよ! あ、でも休みの日だけだよね」
「ハルナ達と遊んだりあーし達とも遊んでね!」
「是非!」  


 ちょっとカオくんが取られちゃってヤキモキするけど、知り合いを増やすのは良いことだよね。


 それから訓練がお休みの日が楽しみになった。【城下町】に行くと知らない人に緊張する彼を案内してあげて、彼がいうには【大陸】で話す言葉がニュアンス? が違うらしく戸惑うらしい。行きつけの【カフェ】のお姉さんが作るパフェを食べたり【図書館】で本を読んだり。他の人ともデートに行ったりしてるみたい!


 魔王討伐も再来年頃には封印が解かれるって言ってたし、気合いを入れなきゃ!

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