終∶スライム様はとりこみたい

加速・D・歩

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・6章 ほかのひと

5 緊急事態

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 あれから花や草、生き物、街の人達──目に付く者は《鑑定》してきた。そしたら《レーダー》というパッシブが増えてモンスターとか姿を隠してる隠密してる者が近くに居ると自動で教えてくれるようになった。これは外に出て活動してる時にとっても便利で一時期はお荷物だと下位組だって言われてたけど色んな班から誘いを受けるようになった。

 これならまだ僕の異世界ライフも諦められないなっ!

 なんて思いながら過ごしてた頃──

 
 たまの休みで最近班が一緒になるコウヤとダイスケの2人上位組と【城下町】で買い物をする事になった。

「ゔ~ん……」
「どうしたんだ? そんなに悩むなんて珍しいな」
「うーん、それが……」

【花屋】の店先でコウヤが悩んでた。なんでもモォースト様がコウヤから贈り物を欲しいらしくて花か何か別のものと思ってるらしいがなかなか決まらないらしい。ポジションが完全に主人公なんだよな。はあ、僕がつよつよスキルを持ってたら──きっと……

 全く決まらないって事で3人で悩む事に。

「てかダイスケやコウヤなら女子にモテモテだったんじゃないの?」 
「は? ナイナイ。オレなんか野球しかしてないし!」
「僕も塾で忙しいから経験ないよ」
「マジか」

 いや、モテてたって本人達が気づかない鈍感パターン?! やっぱ主人公は違うな~……僕もモテる人生でありたかった。妹がプギャーしてるのが目に浮かぶわ。

「てか、モォースト様と付き合ってるん?」
「いや……アプローチはされてるだけで・・・断りづらいし」
「あー、なんか分かる気がする。」
「押しが強そうだもんね。あ、これめっちゃレアリティ高い花だよ!」
「[銀月花]か。あの、すみません。この花をメインに花束を作ってください」
「かしこまりました!」

 店員さんに話しかけて花束を作ってもらった。[銀月花]は湖の真ん中で月の光を浴びて咲く花らしくて一度咲くとキラキラと光りながら1週間ぐらいは綺麗に咲いてるらしい。一応回復の薬に使われる薬草らしいけど。

「よし、花も買ったし飯食いに行こうぜ!」
「だな、頭使って腹ペコペコ!」
「この前の【飯屋】が近いしそこに行こう!」

 それから【食事処】に行っておまかせ定食を三人で食べて【屋敷】に帰ってきた。


「カオくん次はあーしとデートしよー?」
「え、ユナが先に約束したんだけどぉ」
「そうなの? じゃああーしも一緒に行く!」
「デートの意味知ってる?」


 まーたやってるよ。何年か前からハルナが【西側大陸】で知り合った少年カオーウって子を数人の女子が取り合ってる。あれが正真正銘のモテ男か。


 ゾクッ──とした何──《レーダー》が反応してる……?


 ゾクゾクする方向は女子達──いや少年からか?
 いや、でも前になんとなく《鑑定》の熟練度上げをしてた時に軽く見た時には“普通の少年”だった筈。


 でも何かを感じて僕は彼──カオーウに《鑑定》を使った。


名前:カオーウ
種族:魔王
性別∶男


 は? ま、魔王? 嘘だろ──


「ソイツから皆離れろッ!!」

 声が咄嗟に出た。皆、この玄関ホールに居る人たちが僕を見る。武器──鞭を構えた。

「トシ?! おま、何やってんだ!!」
「カオくんに鞭振る気ぃ?! あーし達が許さないんだから!」
「ソイツは──魔王なんだ! だから離れろッ」

 コウヤ達も女子も僕がおかしいと戸惑ってる。僕だけが少年が魔王って分かってるからだ。

「てかなんでカオくんが魔王っていうの?」
「僕のスキルは《鑑定》と《レーダー》だ、だから──」

 パッシブの《レーダー》スキルの《鑑定》の話をすると僕が外でモンスター達をすぐ教える事は有名で信じる人も出てきた。

「カオーウ、本当に魔王なのか……?」
「普通の少年にしか見えないけど」
「カオくん……嘘、だよね」
「私は信じないんだからっ! こんなにもいっぱい遊んで仲良くなったのに!!」


 一番仲が良かったハルナ達はカオーウの側に居る。少年は椅子から立ち上がった。

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