11 / 60
9.チクチク、モヤモヤ…?
しおりを挟む
ジェイクの家族に温かく迎えらえれ、食事を…と言っているところへジェイクのお父様も帰ってこられた。
ジェイクは、今までも家で私の話をよくしていたらしく、お父様もお母様もすごく嬉しそうに色々な話をしてくださった。
コリンとトリシャも懐いてくれて、一緒に食事をとった後、散々一緒に遊ぼうと誘われたが、ジェイクが「大事な話があるから」と2人を私から引き離し、私は二階にあるジェイクの部屋へと連れていかれた。
「…さて」
私にベッドに腰掛けるように勧め、自分は椅子に反対向きに座り、椅子の背に腕を組んで乗せ私に向かい合うと、ジェイクは「話してくれるよな?」と目で訴えかけてくる。
家に着いてからはいつものような柔らかな雰囲気に戻っていたのに、向かい合った彼は、また帰り道のように少し怒っているような空気を纏っている。
騎士勤め初日だというのに、迷惑をかけてしまったのだから、怒らせてしまったのも当然だ。
申し訳ない気持ちになりながら、私は深く息を吐いた。
迷惑をかけてしまったジェイクには、知る権利がある。
私は意を決して、今日一日の出来事を話し始めた。
職業紹介所でジーンに声をかけられたところから──。
ジェイクは私が話し終わるまで、黙って話を聞いてくれていた。
途中口をはさみたいところがあったみたいだけれど、言葉を飲みこみ、ただじっと私の話に耳を傾けてくれていた。
「──それで、馬車には戻らず、イアンに気づかれないように小道を通って帰ろうとしてたところだったの」
ジェイクが小道で私を見つけたところまでを話し終えると、ジェイクは器用に椅子の背に肘をつき組んだ手に顎をつき大きく息を吐いた。
「…なるほど。思うところも、言いたいこともいっぱいあるが、とりあえず状況は分かった」
物凄く文句言いたげな棘のある口調でそう言うと、ジェイクはゆっくりと椅子から立ち上がり、私の隣まで来るとボスンッと音を立ててベッドに腰かけた。
そして、私の背後から腕を回し、私の頭を抱き込むと、彼の肩に頭が乗るように優しく引き寄せた。
もう何度も、抱き寄せ、抱きしめられているとは言え、このシチュエーションで、この体制は流石に非常に恥ずかしい。
私は慌てて手をついて体を起こそうとするけれど、距離がなさ過ぎて、ベッドにつくつもりだった手がジェイクの太ももに触れ、余計に気恥ずかしさが増してしまう。
「あのっ、ジェイク…」
慌てて声をかけようとした私の言葉を遮るように、隣からふぅっと息を吐く音が聞こえる。
「ルイーズ」
優しく名前を呼ばれ、思わず体が固まる。
「…頼むから、もう少し俺を頼ってくれ」
切なげに呟かれた言葉に、思わず無理矢理に頭を上げてしまうと、戸惑ったような表情のジェイクと間近で目が合った。
あまりの距離の近さに慌てて目を逸らそうとするけれど、ジェイクに真っ直ぐに見つめられ、目を逸らすことができない。
何を喋ったらいいのか、どうしたらいいのか、焦る頭で考えるけれど、考えが纏まるどころか身動きが取れず、ただ感じたこともないほど顔が熱くなってくる感覚だけがはっきりとあった。
どれくらいの間そうして見つめ合っていたのか、息の仕方も瞬きの仕方も忘れてしまいそうになっていた私がゆっくりと瞬きをした瞬間、頭に置かれていたジェイクの手がピクリと動いた。
その手に力がかかったと思った瞬間──
コンコン
ノックの音と共に扉の向こうからお母様の声が聞こえてきた。
「ジェイク、セレスちゃんが帰ってきたわよ!」
その言葉に、ジェイクはバッと勢いよく立ち上がり、扉へと向かった。
「セレスが?本当か!?」
扉の向こうへ駆け出すジェイクの背中を確認して、私はポスンとそのままベッドに倒れこんだ。
……心臓に悪い…。
ええと…
ええと…
今のは別に深い意味はないわよね。
そうよね。
ジェイクだもの。
きっと、本当に私のことを心配してくれて…。
だって、ほら。セレスさん?が帰ってきたって聞いたらとんで行ってしまったもの。
…セレス…さん?
彼女さんかしら?
あ…!
だったら、私ここにいたら不味いわよね。
えと…とりあえず居間へ移動したらいいかしら?
自分を落ち着かせようと、混乱する頭であれこれ考え、熱くなった頬を両手で挟み、私はベッドから立ち上がった。
そして、また賑やかになった居間へゆっくりと降りて行った。
開いている扉から賑やかな居間をそおっと覗き込むと、家族全員で誰かを取り囲むように立っている様子が伺えた。
私が、入って良いものか悩んでいると、お母様が振り返り、私に手招きしてくれた。
招かれるまま素直にその輪に近づくと、輪の中心には私と同じくらいの背丈の美人が立っていた。
クロフォード家の人たちと同じ、綺麗な金色の長い髪をまとめ、ポニーテールに結ってある。
瞳は綺麗な碧色で、どこかのお姫様かと思う程、美しく、凛としていた。
「ルイーズさん、この子はセレスちゃん。この子も"転写者"なのよ」
お母様がそう言うと、セレスちゃんと呼ばれた彼女が私より先に反応する。
「ほお。あんた"転生者"なのか!」
その容姿からは想像もつかない言葉遣いで声をかけられ、思わずパチパチと目を瞬く。
そんな私の様子にはお構いなしに、彼女は私の両肩に手をかけ、楽しそうに話しかけてくる。
「ということは、あんたもジェイクに助けられた口か」
肩にかけた手で、バシバシと両肩を叩き、可笑し気に笑う姿に呆気にとられてしまう。
あんたも…助けられた口…ということは、セレスさんもジェイクに助けられた?
食品店の店主のことかしら?
…私以外にも声をかけていたのね。
当たり前よね。
ジェイクは優しい人だもの…。
可笑し気に笑いながら、話を続けるセレスの言葉に、なぜだか僅かに胸がチクリと痛む。
変わらず、私の様子などお構いなしの彼女は「あんた名前は?」「今、何してるんだ?」と質問攻めにする勢いで言葉を継いでいく。
「…ルイーズ。ルイーズ・クリスティです」
辛うじて名前だけ告げた所で、ジェイクがセレスさんを私から引きはがした。
「セレス、ルイーズが困ってるだろ。ちょっと落ち着け」
そう言って、セレスさんの横に並んで、彼女の肩を抱くように掴んで数歩下がる。
その瞬間に、ものすごくモヤモヤとした気持ちが沸き起こり、私は思わず2人から視線を逸らした。
この場から逃げ出してしまいたいような気持ちにもなったけれど、そういう訳にもいかず、私はその場で立ち尽くしてしまう。
「ところでセレス。ちょうど良いところへ帰ってきてくれた。お前に頼みがあるんだ」
セレスさんの肩を掴んでいたジェイクの手をセレスさんが叩き払いのけるのも気にせず、ジェイクはチラリとだけ私に視線をよこしてから、セレスさんに向き直った。
セレスさんがジェイクのその言葉に「何だよ?」とぶっきらぼうに訊ねると、なぜかジェイクはその場でぐるりと全員を見回し、セレスさん、そして私へと視線を向け「ちょっと3人で話したい。客間へ来てくれ」と声をかけた。
ジェイクは、今までも家で私の話をよくしていたらしく、お父様もお母様もすごく嬉しそうに色々な話をしてくださった。
コリンとトリシャも懐いてくれて、一緒に食事をとった後、散々一緒に遊ぼうと誘われたが、ジェイクが「大事な話があるから」と2人を私から引き離し、私は二階にあるジェイクの部屋へと連れていかれた。
「…さて」
私にベッドに腰掛けるように勧め、自分は椅子に反対向きに座り、椅子の背に腕を組んで乗せ私に向かい合うと、ジェイクは「話してくれるよな?」と目で訴えかけてくる。
家に着いてからはいつものような柔らかな雰囲気に戻っていたのに、向かい合った彼は、また帰り道のように少し怒っているような空気を纏っている。
騎士勤め初日だというのに、迷惑をかけてしまったのだから、怒らせてしまったのも当然だ。
申し訳ない気持ちになりながら、私は深く息を吐いた。
迷惑をかけてしまったジェイクには、知る権利がある。
私は意を決して、今日一日の出来事を話し始めた。
職業紹介所でジーンに声をかけられたところから──。
ジェイクは私が話し終わるまで、黙って話を聞いてくれていた。
途中口をはさみたいところがあったみたいだけれど、言葉を飲みこみ、ただじっと私の話に耳を傾けてくれていた。
「──それで、馬車には戻らず、イアンに気づかれないように小道を通って帰ろうとしてたところだったの」
ジェイクが小道で私を見つけたところまでを話し終えると、ジェイクは器用に椅子の背に肘をつき組んだ手に顎をつき大きく息を吐いた。
「…なるほど。思うところも、言いたいこともいっぱいあるが、とりあえず状況は分かった」
物凄く文句言いたげな棘のある口調でそう言うと、ジェイクはゆっくりと椅子から立ち上がり、私の隣まで来るとボスンッと音を立ててベッドに腰かけた。
そして、私の背後から腕を回し、私の頭を抱き込むと、彼の肩に頭が乗るように優しく引き寄せた。
もう何度も、抱き寄せ、抱きしめられているとは言え、このシチュエーションで、この体制は流石に非常に恥ずかしい。
私は慌てて手をついて体を起こそうとするけれど、距離がなさ過ぎて、ベッドにつくつもりだった手がジェイクの太ももに触れ、余計に気恥ずかしさが増してしまう。
「あのっ、ジェイク…」
慌てて声をかけようとした私の言葉を遮るように、隣からふぅっと息を吐く音が聞こえる。
「ルイーズ」
優しく名前を呼ばれ、思わず体が固まる。
「…頼むから、もう少し俺を頼ってくれ」
切なげに呟かれた言葉に、思わず無理矢理に頭を上げてしまうと、戸惑ったような表情のジェイクと間近で目が合った。
あまりの距離の近さに慌てて目を逸らそうとするけれど、ジェイクに真っ直ぐに見つめられ、目を逸らすことができない。
何を喋ったらいいのか、どうしたらいいのか、焦る頭で考えるけれど、考えが纏まるどころか身動きが取れず、ただ感じたこともないほど顔が熱くなってくる感覚だけがはっきりとあった。
どれくらいの間そうして見つめ合っていたのか、息の仕方も瞬きの仕方も忘れてしまいそうになっていた私がゆっくりと瞬きをした瞬間、頭に置かれていたジェイクの手がピクリと動いた。
その手に力がかかったと思った瞬間──
コンコン
ノックの音と共に扉の向こうからお母様の声が聞こえてきた。
「ジェイク、セレスちゃんが帰ってきたわよ!」
その言葉に、ジェイクはバッと勢いよく立ち上がり、扉へと向かった。
「セレスが?本当か!?」
扉の向こうへ駆け出すジェイクの背中を確認して、私はポスンとそのままベッドに倒れこんだ。
……心臓に悪い…。
ええと…
ええと…
今のは別に深い意味はないわよね。
そうよね。
ジェイクだもの。
きっと、本当に私のことを心配してくれて…。
だって、ほら。セレスさん?が帰ってきたって聞いたらとんで行ってしまったもの。
…セレス…さん?
彼女さんかしら?
あ…!
だったら、私ここにいたら不味いわよね。
えと…とりあえず居間へ移動したらいいかしら?
自分を落ち着かせようと、混乱する頭であれこれ考え、熱くなった頬を両手で挟み、私はベッドから立ち上がった。
そして、また賑やかになった居間へゆっくりと降りて行った。
開いている扉から賑やかな居間をそおっと覗き込むと、家族全員で誰かを取り囲むように立っている様子が伺えた。
私が、入って良いものか悩んでいると、お母様が振り返り、私に手招きしてくれた。
招かれるまま素直にその輪に近づくと、輪の中心には私と同じくらいの背丈の美人が立っていた。
クロフォード家の人たちと同じ、綺麗な金色の長い髪をまとめ、ポニーテールに結ってある。
瞳は綺麗な碧色で、どこかのお姫様かと思う程、美しく、凛としていた。
「ルイーズさん、この子はセレスちゃん。この子も"転写者"なのよ」
お母様がそう言うと、セレスちゃんと呼ばれた彼女が私より先に反応する。
「ほお。あんた"転生者"なのか!」
その容姿からは想像もつかない言葉遣いで声をかけられ、思わずパチパチと目を瞬く。
そんな私の様子にはお構いなしに、彼女は私の両肩に手をかけ、楽しそうに話しかけてくる。
「ということは、あんたもジェイクに助けられた口か」
肩にかけた手で、バシバシと両肩を叩き、可笑し気に笑う姿に呆気にとられてしまう。
あんたも…助けられた口…ということは、セレスさんもジェイクに助けられた?
食品店の店主のことかしら?
…私以外にも声をかけていたのね。
当たり前よね。
ジェイクは優しい人だもの…。
可笑し気に笑いながら、話を続けるセレスの言葉に、なぜだか僅かに胸がチクリと痛む。
変わらず、私の様子などお構いなしの彼女は「あんた名前は?」「今、何してるんだ?」と質問攻めにする勢いで言葉を継いでいく。
「…ルイーズ。ルイーズ・クリスティです」
辛うじて名前だけ告げた所で、ジェイクがセレスさんを私から引きはがした。
「セレス、ルイーズが困ってるだろ。ちょっと落ち着け」
そう言って、セレスさんの横に並んで、彼女の肩を抱くように掴んで数歩下がる。
その瞬間に、ものすごくモヤモヤとした気持ちが沸き起こり、私は思わず2人から視線を逸らした。
この場から逃げ出してしまいたいような気持ちにもなったけれど、そういう訳にもいかず、私はその場で立ち尽くしてしまう。
「ところでセレス。ちょうど良いところへ帰ってきてくれた。お前に頼みがあるんだ」
セレスさんの肩を掴んでいたジェイクの手をセレスさんが叩き払いのけるのも気にせず、ジェイクはチラリとだけ私に視線をよこしてから、セレスさんに向き直った。
セレスさんがジェイクのその言葉に「何だよ?」とぶっきらぼうに訊ねると、なぜかジェイクはその場でぐるりと全員を見回し、セレスさん、そして私へと視線を向け「ちょっと3人で話したい。客間へ来てくれ」と声をかけた。
5
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる