絆結

絆結

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恋愛 完結 長編 R15
両親と妹を事故で亡くし、引き取られた先で虐待を受けていた主人公は、ある日追い詰められ、異世界へと逃げ込む。 元の世界での記憶を持ちながら辿り着いた新しい世界で、彼女は愛し愛される穏やかな人生を望む。 今度こそ、ただ一人でも自分を心から愛してくれる存在と共に穏やかな人生を送りたい。 しかし、生き延びるために身につけた「人を見る目」は彼女の願いとは裏腹に、他人の悪意や裏切りを鋭く見抜いてしまう。 その能力が原因で、彼女は再び孤独と危険にさらされることに。けれどまたその能力のおかげで信頼できる人達にも出逢うことができ彼女の人生は大きく動き出す——。
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文字数 179,319 最終更新日 2021.08.26 登録日 2021.07.07
恋愛 完結 長編 R15
※作中に下品な言葉、性行為を連想させる言葉(孕ませる、手籠めにする、犯す等…)が入っています。直接的な性的描写はありませんが苦手な方はご注意下さい。 この国、アダスティア王国は、もう随分と昔から男性の出生率が異様に低い。 そのため人口は常に女性過多。 つまり放っておけば女性は溢れる一方で、出生率はどんどんと下がっていく。 国が亡びることを恐れた何代か前の国王が、一夫多妻制にする事を決定し、男性はなるべく早くに、そしてなるべく多くの婚約を決め、お手付きした者は必ず妻に娶るようにと定められた。 しかも、国の存続がかかっているため、貴族と庶民といった身分差のある者の結婚も認めた。 そうしてこの国は今、より早くに、より多くの婚約者や妻をもち、そしてより多くの子を儲ける者が、より優れた者と認められる。そんな国になっている。 お陰で、私は齢10歳にして、好きでもない、寧ろどちらかと言うと嫌いな人間の婚約者にされてしまった。 そんな私も今年15歳になり、そろそろお手付きされそうで戦々恐々しながら過ごしている。 基本、誘われてもお断りしているし、彼には12歳当時から既に私以外に七人の婚約者がいるので、どうぞそちらでお手付きして下さいと、心の内に収めず常に口に出してそう伝えている。 なのに、何故か彼は私に固執して、何度も何度も色々なことに誘ってくる。 何故、男性には選ぶ権利が与えられ、女性には拒否する権利さえ与えられないのか。 しかも、女性はたった一人の人を愛し、敬うのに、男性からは自分一人に愛情が向けられない。 こんな不平等は到底受け入れられなかった。 一夫多妻なんて納得できない────
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登録日 2021.09.25
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