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両親と妹を事故で亡くし、引き取られた先で虐待を受けていた少女は、追い詰められるようにして異世界へ逃げ込む。
目覚めた先は、貴族と騎士が生きる国。
特別な能力はない。
ただ、生き延びるために身につけた「人を見る目」だけは消えなかった。
他人の悪意や嘘を察してしまう、その鋭すぎる勘。
それは彼女を孤独にする。
けれど――誠実な騎士との出会いが、少しずつ彼女の世界を変えていく。
初めて向けられる、まっすぐな想い。
それでも彼女は、誰かに救われるだけの存在にはならない。
選ぶのは、自分。
誰にも必要とされなかった少女が、
愛と自立を手に入れる異世界転写ロマンス。
文字数 181,435
最終更新日 2026.02.07
登録日 2021.07.07
※作中に下品な言葉、性行為を連想させる言葉(孕ませる、手籠めにする、犯す等…)が入っています。直接的な性的描写はありませんが苦手な方はご注意下さい。 この国、アダスティア王国は、もう随分と昔から男性の出生率が異様に低い。 そのため人口は常に女性過多。 つまり放っておけば女性は溢れる一方で、出生率はどんどんと下がっていく。 国が亡びることを恐れた何代か前の国王が、一夫多妻制にする事を決定し、男性はなるべく早くに、そしてなるべく多くの婚約を決め、お手付きした者は必ず妻に娶るようにと定められた。 しかも、国の存続がかかっているため、貴族と庶民といった身分差のある者の結婚も認めた。 そうしてこの国は今、より早くに、より多くの婚約者や妻をもち、そしてより多くの子を儲ける者が、より優れた者と認められる。そんな国になっている。 お陰で、私は齢10歳にして、好きでもない、寧ろどちらかと言うと嫌いな人間の婚約者にされてしまった。 そんな私も今年15歳になり、そろそろお手付きされそうで戦々恐々しながら過ごしている。 基本、誘われてもお断りしているし、彼には12歳当時から既に私以外に七人の婚約者がいるので、どうぞそちらでお手付きして下さいと、心の内に収めず常に口に出してそう伝えている。 なのに、何故か彼は私に固執して、何度も何度も色々なことに誘ってくる。 何故、男性には選ぶ権利が与えられ、女性には拒否する権利さえ与えられないのか。 しかも、女性はたった一人の人を愛し、敬うのに、男性からは自分一人に愛情が向けられない。 こんな不平等は到底受け入れられなかった。 一夫多妻なんて納得できない────
※本作は現在、改稿版をKindleにて販売中です。
電子書籍版では構成・表現を見直しています。
登録日 2021.09.25
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