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41.決着をつけるとき
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私が力を込めてしまった手に、上から優しく手が重ねられる。
その感触で我に返り、私は隣に立つケネス隊長を見上げた。
彼はまっすぐに前を向いて、始まった王太子殿下のご挨拶を聴いているふうに見える。
重ねられた手は、私が自分に注意を向けたのに気付いた瞬間に放されていた。
殿下のご挨拶が終わると、人の動きや話し声が先ほどよりも大きくなる。
順に挨拶に回りだす人たちの動きに、使用人たちの動きも紛れ、どんどんと判別がしにくくなっていく。
「これはマイクロフト卿。今日は珍しく兄君ではないのですな」
なるべく目立たない位置にと立っていた私たちにも、ケネス隊長が出席しているという珍しさに人が集まってくる。
王太子殿下への挨拶の列が途切れ、そこ彼処に挨拶の集団ができる中、聞き覚えのある声に私は声の方を振り返った。
「ケネス様!」
視線を向けると、綺麗に着飾ったグレイス様が、長身の男性にエスコートされて、私たちへと…否、ケネス隊長へと向かってこられた。
彼女をエスコートしている男性は薄い茶褐色の短髪に深緑色の瞳で、一目見てユージン隊長のご兄弟と判るよく似た面持ちをされていた。
2人が前に立つと、ケネス隊長はいつもとは違い、きちんと言葉を添えてグレイス様に挨拶される。
「これはグレイス様。本日は一段とお美しい。本日の装いはデューイの装いとも合っていて、とてもお似合いですね」
隣で囁かれる言葉に、鳥肌が立ちそうになる。
貴方どちらさまですか!と言いたくなる気持ちを抑え、ケネス隊長を見上げると、笑顔を浮かべてはいるし、褒めているのに、見ているこちらが凍えそうになる表情が窺える。
私は、そっと彼から視線を外した。
グレイス様はムッとした表情を浮かべ「別にデューイと合わせたつもりはありません!」と言って、ケネス隊長に絡みつこうとしている。
窘めるデューイさんの言葉を聞きもせず、ケネス隊長を必死にダンスに誘おうと、腕に手をかけている。
こういうのって、はしたないって言われるのではないのかな?と思いながらも、私は彼女から視線を外し、辺りを見回す。
興味津々、けれどそれをバレないように…と、こちらを窺っている人が結構いる。
そんな人たちの後ろに、ふと青みがかった銀髪が揺らめいたのが見えた。
1人テラスの方へ向かう後ろ姿に、少し離れて後を追うような姿が見える─。
私は慌ててケネス隊長を振り返った。
彼も私の様子に気付き、私が見たものにも気付いたようだけれど、彼の腕は未だグレイス様に取られたままだ。
私はもう一度テラスの方へ視線を向けた。
その瞬間──
「きゃぁぁぁーーーーーーっ!!」
大きな悲鳴があがる。
声の方を振り向けば、王太子殿下に向かってナイフを振り上げている人間が視界に入る。
広間にいた殆どの人の視線がそちらに集中する。
騎士たちの視線も。
いけない──
私はドレスをたくし上げて走り出した。
「ルイーズ嬢!」
ケネス隊長の叫ぶ声が聞こえるが、構っていられない。
叫び声があがったせいで、彼の腕は更に力強くグレイス様に掴まれている。
私が走り出し、彼が私の名を呼んだすぐ後には「デューイ!!」という、彼の更なる声が聞こえる。
視線だけ振り向けると、どうやら絡まりつくグレイス様を無理やり引っぺがし彼に押し付けたようだ。
「はい!」と応えて彼女をしっかりと受け止めるデューイさんは男らしく、十分に素敵な男性に見える。
が、今はそんなことはどうでも良い。
駆け出した私がテラスへ足を踏み出した瞬間、既に私に並んでいたケネス隊長と私の声が重なった。
「リアム様!」
テラスへ出て騒ぎにこちらを振り返った彼の前には、先ほど彼を追いかけていた侍従服の男がナイフを振り上げていた。
咄嗟に手を出そうとされたリアム様にナイフが振り下ろされようとした瞬間──。
「ぐぁっ」
男が短く声をあげ、その場に倒れこんだ。
リアム様と男の間にはジェイクの姿。
ナイフを握っていたはずの男の手にはケネス隊長が投げつけたナイフが刺さっていた。
立ち上がったジェイクが、リアム様の無事を確認している。
剣を抜いていない様子から、どうも当て身を食らわせたらしい。
ジェイクが男の手を縛り拘束する。
その間にも、広間からは更なる悲鳴があがっている。
振り返れば、どこかに控えていただろう騎士たちが、暴れる複数の人間を取り押さえている。
無関係な参加者たちは他の騎士に誘導され、その場から離れさせられている。
ぐるりと視線を巡らせ、最後に王太子殿下の方へ視線を向けて私は「ひっ」と声をあげた。
殿下が無事なのは遠目にも確認できる。
そもそも殿下の傍にはユージン隊長がいるから心配もしていなかった。
けれど、殿下の前には横たわる2人の人間と、殿下とその間に立つ人物、そして…広がる赤が見えた──。
ユージン隊長が指示をとばしているのが微かに聞こえる。
「…早く手当しろ!絶対死なせるな!」
指示をしながら、彼は殿下の前に立つ人物からナイフを取り上げている。
理解が追い付かない。
なぜ。
なぜ彼が──。
呆然と眺めているとナイフを取り上げられた彼、イアンも軽く拘束されて連れていかれる。
血を流し倒れていた人たちも手当され、どこかへ運んでいかれた。
ふらりと足元がふらつき倒れそうになっているところをジェイクが支えてくれる。
「ケネス隊長。俺はこいつを連行しますので、ルイーズのことお願いします」
支えながらも、ケネス隊長にそう声をかけると、私をケネス隊長へと預ける。
「分かった。頼む」
短い返事を返し、ケネス隊長は私の両腕をしっかりと掴み抱えるように立たせてくれる。
こんな時、一番傍にいて欲しいのに。
けれど、そんな我儘を言っても彼を困らせるだけだ。
私は口を一文字に引き、立ち去るジェイクの背中を見送った。
「とりあえず中へ戻りましょう」
同じようにジェイクの背中を見送った後、ケネス隊長はリアム様と私へ向けそう声をかけ、私たちを広間へと促した。
けれど、促されるまま広間へ戻ろうとする私たちの前に、私と同じようにデューイさんに腕を掴まれ抱えられたグレイス様が立ち、進路を塞ぐ。
「ケネス様…」
少し青い顔をしたグレイス様が呟くと、ケネス隊長は小さくため息を吐いた。
「解っていただけましたか。こんな時、私は貴方を守って差し上げられません。それは私の役目ではないからです」
突き放すような言葉ではあるけれど、声音は優しい。
ケネス隊長は彼女を支えるデューイさんにちらりと視線を向けてから更に言葉を続ける。
「デューイなら、いつ如何なる時でも貴方を最優先に守ってくれます。それに──」
一拍おかれて、続く言葉を待つように、グレイス様は揺れる瞳をまっすぐにケネス隊長へ向けられた。
「私が一番護りたい人間は他にいます」
言い切った彼の言葉に、彼女はその場で崩れ落ちそうになる。
それをデューイさんが抱き留める。
彼の腕を掴みながら、グレイス様は振り絞るようにケネス隊長に問いかけた。
「それはルイーズさんですの?」
「違います。ですが、相手についてはお答えできません」
彼女の問いかけに、ケネス隊長は即答する。
そして、もう一度優しく彼女に語りかけた。
「ですから、どうか貴方は、貴方を一番に想ってくれるデューイへ目を向けてください」
言うと、ケネス隊長は私に歩を促し、広間へと足を進める。
後をついてきているはずのリアム様からは、何も言葉は発せられなかった。
その感触で我に返り、私は隣に立つケネス隊長を見上げた。
彼はまっすぐに前を向いて、始まった王太子殿下のご挨拶を聴いているふうに見える。
重ねられた手は、私が自分に注意を向けたのに気付いた瞬間に放されていた。
殿下のご挨拶が終わると、人の動きや話し声が先ほどよりも大きくなる。
順に挨拶に回りだす人たちの動きに、使用人たちの動きも紛れ、どんどんと判別がしにくくなっていく。
「これはマイクロフト卿。今日は珍しく兄君ではないのですな」
なるべく目立たない位置にと立っていた私たちにも、ケネス隊長が出席しているという珍しさに人が集まってくる。
王太子殿下への挨拶の列が途切れ、そこ彼処に挨拶の集団ができる中、聞き覚えのある声に私は声の方を振り返った。
「ケネス様!」
視線を向けると、綺麗に着飾ったグレイス様が、長身の男性にエスコートされて、私たちへと…否、ケネス隊長へと向かってこられた。
彼女をエスコートしている男性は薄い茶褐色の短髪に深緑色の瞳で、一目見てユージン隊長のご兄弟と判るよく似た面持ちをされていた。
2人が前に立つと、ケネス隊長はいつもとは違い、きちんと言葉を添えてグレイス様に挨拶される。
「これはグレイス様。本日は一段とお美しい。本日の装いはデューイの装いとも合っていて、とてもお似合いですね」
隣で囁かれる言葉に、鳥肌が立ちそうになる。
貴方どちらさまですか!と言いたくなる気持ちを抑え、ケネス隊長を見上げると、笑顔を浮かべてはいるし、褒めているのに、見ているこちらが凍えそうになる表情が窺える。
私は、そっと彼から視線を外した。
グレイス様はムッとした表情を浮かべ「別にデューイと合わせたつもりはありません!」と言って、ケネス隊長に絡みつこうとしている。
窘めるデューイさんの言葉を聞きもせず、ケネス隊長を必死にダンスに誘おうと、腕に手をかけている。
こういうのって、はしたないって言われるのではないのかな?と思いながらも、私は彼女から視線を外し、辺りを見回す。
興味津々、けれどそれをバレないように…と、こちらを窺っている人が結構いる。
そんな人たちの後ろに、ふと青みがかった銀髪が揺らめいたのが見えた。
1人テラスの方へ向かう後ろ姿に、少し離れて後を追うような姿が見える─。
私は慌ててケネス隊長を振り返った。
彼も私の様子に気付き、私が見たものにも気付いたようだけれど、彼の腕は未だグレイス様に取られたままだ。
私はもう一度テラスの方へ視線を向けた。
その瞬間──
「きゃぁぁぁーーーーーーっ!!」
大きな悲鳴があがる。
声の方を振り向けば、王太子殿下に向かってナイフを振り上げている人間が視界に入る。
広間にいた殆どの人の視線がそちらに集中する。
騎士たちの視線も。
いけない──
私はドレスをたくし上げて走り出した。
「ルイーズ嬢!」
ケネス隊長の叫ぶ声が聞こえるが、構っていられない。
叫び声があがったせいで、彼の腕は更に力強くグレイス様に掴まれている。
私が走り出し、彼が私の名を呼んだすぐ後には「デューイ!!」という、彼の更なる声が聞こえる。
視線だけ振り向けると、どうやら絡まりつくグレイス様を無理やり引っぺがし彼に押し付けたようだ。
「はい!」と応えて彼女をしっかりと受け止めるデューイさんは男らしく、十分に素敵な男性に見える。
が、今はそんなことはどうでも良い。
駆け出した私がテラスへ足を踏み出した瞬間、既に私に並んでいたケネス隊長と私の声が重なった。
「リアム様!」
テラスへ出て騒ぎにこちらを振り返った彼の前には、先ほど彼を追いかけていた侍従服の男がナイフを振り上げていた。
咄嗟に手を出そうとされたリアム様にナイフが振り下ろされようとした瞬間──。
「ぐぁっ」
男が短く声をあげ、その場に倒れこんだ。
リアム様と男の間にはジェイクの姿。
ナイフを握っていたはずの男の手にはケネス隊長が投げつけたナイフが刺さっていた。
立ち上がったジェイクが、リアム様の無事を確認している。
剣を抜いていない様子から、どうも当て身を食らわせたらしい。
ジェイクが男の手を縛り拘束する。
その間にも、広間からは更なる悲鳴があがっている。
振り返れば、どこかに控えていただろう騎士たちが、暴れる複数の人間を取り押さえている。
無関係な参加者たちは他の騎士に誘導され、その場から離れさせられている。
ぐるりと視線を巡らせ、最後に王太子殿下の方へ視線を向けて私は「ひっ」と声をあげた。
殿下が無事なのは遠目にも確認できる。
そもそも殿下の傍にはユージン隊長がいるから心配もしていなかった。
けれど、殿下の前には横たわる2人の人間と、殿下とその間に立つ人物、そして…広がる赤が見えた──。
ユージン隊長が指示をとばしているのが微かに聞こえる。
「…早く手当しろ!絶対死なせるな!」
指示をしながら、彼は殿下の前に立つ人物からナイフを取り上げている。
理解が追い付かない。
なぜ。
なぜ彼が──。
呆然と眺めているとナイフを取り上げられた彼、イアンも軽く拘束されて連れていかれる。
血を流し倒れていた人たちも手当され、どこかへ運んでいかれた。
ふらりと足元がふらつき倒れそうになっているところをジェイクが支えてくれる。
「ケネス隊長。俺はこいつを連行しますので、ルイーズのことお願いします」
支えながらも、ケネス隊長にそう声をかけると、私をケネス隊長へと預ける。
「分かった。頼む」
短い返事を返し、ケネス隊長は私の両腕をしっかりと掴み抱えるように立たせてくれる。
こんな時、一番傍にいて欲しいのに。
けれど、そんな我儘を言っても彼を困らせるだけだ。
私は口を一文字に引き、立ち去るジェイクの背中を見送った。
「とりあえず中へ戻りましょう」
同じようにジェイクの背中を見送った後、ケネス隊長はリアム様と私へ向けそう声をかけ、私たちを広間へと促した。
けれど、促されるまま広間へ戻ろうとする私たちの前に、私と同じようにデューイさんに腕を掴まれ抱えられたグレイス様が立ち、進路を塞ぐ。
「ケネス様…」
少し青い顔をしたグレイス様が呟くと、ケネス隊長は小さくため息を吐いた。
「解っていただけましたか。こんな時、私は貴方を守って差し上げられません。それは私の役目ではないからです」
突き放すような言葉ではあるけれど、声音は優しい。
ケネス隊長は彼女を支えるデューイさんにちらりと視線を向けてから更に言葉を続ける。
「デューイなら、いつ如何なる時でも貴方を最優先に守ってくれます。それに──」
一拍おかれて、続く言葉を待つように、グレイス様は揺れる瞳をまっすぐにケネス隊長へ向けられた。
「私が一番護りたい人間は他にいます」
言い切った彼の言葉に、彼女はその場で崩れ落ちそうになる。
それをデューイさんが抱き留める。
彼の腕を掴みながら、グレイス様は振り絞るようにケネス隊長に問いかけた。
「それはルイーズさんですの?」
「違います。ですが、相手についてはお答えできません」
彼女の問いかけに、ケネス隊長は即答する。
そして、もう一度優しく彼女に語りかけた。
「ですから、どうか貴方は、貴方を一番に想ってくれるデューイへ目を向けてください」
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