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全ては、リューゲリーナ様の名の下に!
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煌びやかな調度品、見上げれば荘厳な天井画、白を基調としたこの神殿は、この国で重宝される施設の一つである。
そんな神殿の最高責任者、今や、世界で最も信仰される宗教となったリューゲリーナ教を創設した教祖様、この宗教のトップである聖下こそが私である。
神殿とは真逆の黒を基調とした祭服を身につけ、ベールをつけた姿は、きっとこの場にいる誰よりも神々しく、有難いものなのだろう。謁見の間の上座からカツンと自分の背丈よりも幾分か大きな杖を地面に叩きつければ、多くの人間達が此方に注目する。崇拝、尊敬、敬意、所謂そんな感じの視線を此方へと向ける彼らは、いわゆる私の信者達。
「神の言葉を聞きなさい。我らがリューゲリーナ様を信ずれば、きっと救われるでしょう。」
神のお告げを信者達に向け発すれば、おぉ!と言う歓声が、瞬く間に湧き上がる。
「あぁ、なんと神々しい。」
「流石は神の子。」
「聖下が、居ればこの国、我らも安泰だ」
所々から聞こえてくるいつも通りの賛辞。
「全ては、リューゲリーナ様の名の下に!!」
ぐっと前に杖を掲げ、威厳のあるポーズをとれば、聖下としての役割も終わり。……そう……胃の痛くなるような、そんな時間も終わるのである。
うぅ、罪悪感で、一杯だ。本当になんでこんなことになっているのだろうかと思えば、思い浮かぶのは数年前の記憶。うっかり、自分の過ちでついてしまったあの忌々しい……出来事だ。
そんな神殿の最高責任者、今や、世界で最も信仰される宗教となったリューゲリーナ教を創設した教祖様、この宗教のトップである聖下こそが私である。
神殿とは真逆の黒を基調とした祭服を身につけ、ベールをつけた姿は、きっとこの場にいる誰よりも神々しく、有難いものなのだろう。謁見の間の上座からカツンと自分の背丈よりも幾分か大きな杖を地面に叩きつければ、多くの人間達が此方に注目する。崇拝、尊敬、敬意、所謂そんな感じの視線を此方へと向ける彼らは、いわゆる私の信者達。
「神の言葉を聞きなさい。我らがリューゲリーナ様を信ずれば、きっと救われるでしょう。」
神のお告げを信者達に向け発すれば、おぉ!と言う歓声が、瞬く間に湧き上がる。
「あぁ、なんと神々しい。」
「流石は神の子。」
「聖下が、居ればこの国、我らも安泰だ」
所々から聞こえてくるいつも通りの賛辞。
「全ては、リューゲリーナ様の名の下に!!」
ぐっと前に杖を掲げ、威厳のあるポーズをとれば、聖下としての役割も終わり。……そう……胃の痛くなるような、そんな時間も終わるのである。
うぅ、罪悪感で、一杯だ。本当になんでこんなことになっているのだろうかと思えば、思い浮かぶのは数年前の記憶。うっかり、自分の過ちでついてしまったあの忌々しい……出来事だ。
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