女子になりたくない男の娘と多重人格系イケメンコスプレイヤーの仲が良すぎる件。

te凜々

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起き抜け

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「……ん、」

「お、起きた。おはよ、麗威」

「ひッ……」

「いや、この距離なら挿れようにも挿れらんないし。そんな怯えんなよ~」

「……じゃあせめて服着せてよ……」


今から襲うみたいじゃん、とジト目で翔望を見詰める。


「お、気付いたか~!お前のこと解放する~なんて言ってねーからな」


……先程までの出来事がフラッシュバックして体が動かなくなる。動け、動けよ……。そう思っている間も翔望が近付いてきて、とうとう逃げ場もなくなった。


「逃げなくなっちったじゃん、オレのこと大好きかよ~」


分かってる癖に……。目の前のコイツは意地悪く僕を見詰めたまま、ずぷりと指を挿れてくる。


「ッぅ……ぁ、あ……ッ」

「声抑えてんの?かわい……でも抑えられんの困るな~、オレが見たいのはもっと声出す方!」


そう言うや否やぐちぐち嫌な音を立てて指を掻き回し、僕を刺激する。


「ぃゃあ゙ッ、あぁ゙ん゙ッ!きもち、わりゅい゙ぃッ……ぁあ゙ッ、イぐぅうッ!」

「そーそ、イっていんだよ。オレの指に付くけど」

「やだぁッ、ださないッ、ださないからぁ゙ッ!見んな、こっちみんなぁ……!」

「じゃあもっと刺激するかぁ……しょうがないな~もー……」


くにくに動かされてきた指がもっと奥までいこうとする。思っていたより指が長いのが癪だ。今までに感じたことのなかった快感に身体が勝手に反応する。


「ぁあ゙ッ……!?ッふ、んぅ……やぁ゙ッ、やめッ……」

「どーお、もうそろそろ出しちゃうっしょ?なんでも敏感だからねぇ、麗威は」

「よ、ぶなぁ゙……なまえ、あぅ゙ッ……あひッ!?」


色々な感情がごちゃ混ぜになって僕の全てが刺激され、いとも簡単に射精してしまう。


「ほら出た。ちなみに次オレの顔にかかったらまた虐めるからな」

「やぁぁ……ッ、それきらいッ、ほかのやってぇッ……」

「他の~?じゃあ息出来なくなるくらいのキスでもするか」

「んゃゔッ、おまえきらいッ、だいっきらい……」


なんだその鬼畜な提案。僅かな理性が至極冷静に却下したが喋り方には作用しなかった。なぜそんなにも幼稚になるのか。


「嫌い、ねぇ……でもオレは逃がす気ないから嫌われたんならもっと酷い監禁すんぞ~」

「やだッ、それやぁだぁッ……おまえにかんきん゙されたぅないぃ……いぎぃいッ!」

「お、ま、え、じゃなくて、と、も。な?ほら、呼ばないともっと気持ち良くなっちゃうぞ~?」


翔望の指がねちねちと僕にくっつく。いや、これは僕が翔望の指にくっついて……

「やだぁぁあ゙ッ!とも、ともッ、ともぉッ、いっぱい呼ぶからぁッ!ゆ゙る゙してぇ……ッ」

「よしよし。いい子いい子、さすがだなぁ?」


今僕を弄っているとは思えない程穏やかに笑って、じゅぽんと勢いよく指を引き抜く。一瞬の痛みと、この快感が消えることに対しての涙と喘ぎ声が溢れ出てくる。


「いぁッ!?いたぁい……ッ、うらぎったぁ……ひぐッ 」

「これも痛いかぁ……ま、今のは反応見たかっただけなんだけどさ」

「いじ、わる……」

「違う違う、これとか気持ちいいことやってあげてんだろ」


突然口を塞がれて混乱する。次の瞬間には僕の舌と翔望の舌が絡みつき、息が出来ないから段々と酸欠の様な状態になる。


「……ぁ、…………ん、ぅ……」


顔が火照っているのが分かる、今更になって実感した。しかし、このままでは翔望に殺される。マジで死ぬ。本気でやばい。 
そこまで何とか考えた僕は、状況なんて考えずにじたばた動く。
するとその足が翔望に当たって……


「…………ッは、ぁ……ッ!?」

「つーかまーえた。これで挿れやすくなるな~」


息ができるようになったと思った時には足がM字に開脚されていた。翔望の力に対抗できず脱力する。
……それがいけなかったんだが。
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