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監禁編
訃報
懐かしい感覚だった。
息をするのがしんどくなって、周りの音が消えて自分の心音がやけに大きく聞こえる。
泣き叫びたくなるようなそんな感覚…
「Hey マコト!今日は寄っていかないのか?」
「Hiトム!今日はやめておくよ。撮りに行きたい場所があるんだ」
「本当にマコトは写真が好きだよな。日本人はみんなそうなのか?」
「う~ん、人によるかな。でも僕は好きだよ。自分が生きた証を残せているような気がするから」
「Oh, cool!なんかいいなそれ」
「トム手が回らない!戻ってきてくれ!」
「はーい、今行くー!じゃあまたな、日本に帰る前にはまた寄ってくれよ!」
「sure!」
と言ってからトムは店に戻って行った。
生きた証か…自分で言ってて恥ずかしいけど、残せてるといいな。
高校の時両親が死んでふと思った。一生懸命生きていたんだって証明できる何かを僕は持っているのかなって。そんな時お父さんの遺品からカメラを見つけてこの中に僕の人生を収めていこうと思った。振り返った時悔いのない人生を送れたんだって胸を張れるように
ープルルッ プルルッ
電話?お義兄さんからだ
「もしもし」
「…誠くんか?」
「うん、そうだよ。どうかしました?」
「誠くん…」
「う、うん」
なんだろう、急に悪寒がする…
「紗希が…」
「え…」
両親を亡くした時と同じ感覚が蘇る
目の前がどんどん白くなっていく
ドクンっ ドクンっ
「姉さんが……死んだ…?」
僕の心に追い打ちをかけるようにポツポツと雨が降り出す
「スコールだ!みんな店に入れ!」
周りの人が走り出す中、俺はその場から動く事ができなかった
俺には双子の姉がいる。周りからは瓜二つだとよく言われていた。高校に上がる頃まではどこにでもいる普通の家族で今思えば幸せな日々だった。それでもそんな幸せは電話一本で一変してしまった。頼れる親戚も周りにいなくて突然の出来事に僕は何もできなくなっていた。でも姉さんは違った。前を向いて僕をいつも引っ張って行ってくれた。辛いことはあったけど姉さんと助け合ってきたからこそここまで生きてこられたんだ。
それなのに、目の前にいる姉さんは冷たくてずっと目を瞑ったままもう二度とあの笑顔を見ることはできない。
「姉さん、最近旅行ばかり行って会いに行けてなくてごめんね。父さんと母さんが死んだ時は無理して笑顔でいてくれたよね。でもその笑顔のおかげで僕もまた笑えるようになったんだよ。本当にありがとう。姉さんとの約束も忘れてないよ、だから心配しないで、ゆっくり休んでね」
その後姉さんは骨になってしまった
悲しいけど大丈夫。立ち直り方なら僕はもう知っているから。
きっとそうやって前だけを向いていたせいだろう、その時の僕は気づくことすらできなかったんだ。立ち直り方も分からず、自分を責め続け、ただ1人絶望の中で苦しみ狂い始めている人の存在に…
息をするのがしんどくなって、周りの音が消えて自分の心音がやけに大きく聞こえる。
泣き叫びたくなるようなそんな感覚…
「Hey マコト!今日は寄っていかないのか?」
「Hiトム!今日はやめておくよ。撮りに行きたい場所があるんだ」
「本当にマコトは写真が好きだよな。日本人はみんなそうなのか?」
「う~ん、人によるかな。でも僕は好きだよ。自分が生きた証を残せているような気がするから」
「Oh, cool!なんかいいなそれ」
「トム手が回らない!戻ってきてくれ!」
「はーい、今行くー!じゃあまたな、日本に帰る前にはまた寄ってくれよ!」
「sure!」
と言ってからトムは店に戻って行った。
生きた証か…自分で言ってて恥ずかしいけど、残せてるといいな。
高校の時両親が死んでふと思った。一生懸命生きていたんだって証明できる何かを僕は持っているのかなって。そんな時お父さんの遺品からカメラを見つけてこの中に僕の人生を収めていこうと思った。振り返った時悔いのない人生を送れたんだって胸を張れるように
ープルルッ プルルッ
電話?お義兄さんからだ
「もしもし」
「…誠くんか?」
「うん、そうだよ。どうかしました?」
「誠くん…」
「う、うん」
なんだろう、急に悪寒がする…
「紗希が…」
「え…」
両親を亡くした時と同じ感覚が蘇る
目の前がどんどん白くなっていく
ドクンっ ドクンっ
「姉さんが……死んだ…?」
僕の心に追い打ちをかけるようにポツポツと雨が降り出す
「スコールだ!みんな店に入れ!」
周りの人が走り出す中、俺はその場から動く事ができなかった
俺には双子の姉がいる。周りからは瓜二つだとよく言われていた。高校に上がる頃まではどこにでもいる普通の家族で今思えば幸せな日々だった。それでもそんな幸せは電話一本で一変してしまった。頼れる親戚も周りにいなくて突然の出来事に僕は何もできなくなっていた。でも姉さんは違った。前を向いて僕をいつも引っ張って行ってくれた。辛いことはあったけど姉さんと助け合ってきたからこそここまで生きてこられたんだ。
それなのに、目の前にいる姉さんは冷たくてずっと目を瞑ったままもう二度とあの笑顔を見ることはできない。
「姉さん、最近旅行ばかり行って会いに行けてなくてごめんね。父さんと母さんが死んだ時は無理して笑顔でいてくれたよね。でもその笑顔のおかげで僕もまた笑えるようになったんだよ。本当にありがとう。姉さんとの約束も忘れてないよ、だから心配しないで、ゆっくり休んでね」
その後姉さんは骨になってしまった
悲しいけど大丈夫。立ち直り方なら僕はもう知っているから。
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