メイスオブクリスティア

桜bysen

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2話 月曜の章 「ここから俺達は出会う」

エース編 7

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ーー
ユキムラ 
「さーて、お次はルール説明にはいるぞー!その説明を...お!ちょうど良いところに、ミラ教官、君に頼む!」

すると、体育館の運動場側の入り口から右手で頭を押さえながらハーフアップの黄色いストレート髪の女性がこちらに向かった。どうやら手の込んだ先程手の込んだ作業をしていたようだ。左手の裾が水浸しになっていた。

ミラ
「はぁ、あのユキムラさん、私やっと手の込んだ準備が終わったばかりでクタクタなんですけど...全く...。(おまけにユキムラさんの仕事もやらされる羽目になるし。)」

ユキムラ「へいへい気にしない気にしない!」

呆れ気味に文句を流すミラに対してユキムラはそれを気にせずおちゃらけた表情でそういった。

エース
(じゃあ、ゲームで使うエリアは運動場か。さすがに体育館でやるわけにはいかないだろうな。掃除が大変だし..。じゃあ、なぜ体育館にしたのか...。)

そう心の中で突っ込みを入れたエース。

仕方ないと言う顔で気持ちを切り替えミラは生徒の方に向き直りルール説明をする。

ミラの口から出たルールはこうだ。

チーム戦でゲームを行う。

チームは各classで成る。

敵から直接水を掛けられたらアウト。

ただし、直接でなければセーフ。

各チーム、味方の大将を守りながら、敵の大将を撃破。

最後の1チームになればそのチームの勝利。

各チーム"大将"を一人、"アタッカー六人、

"ディフェンダー"四人、"ヒーラー"二人を決めてもらう。

"大将"は、敵から攻撃を受けるとそのチームは敗北してしまう。

敵に攻撃可能。

"アタッカー"は敵に攻撃することができる。そして、敵陣地の水を奪うことができる。

装備は水の入った銃。

"ディフェンダー"味方や大将を守る役。攻撃はできない。

装備は傘。

"ヒーラー"は水がなくならないように、バケツに水を補充する役。攻撃はできない。

と役割が決められている。

ゲームは一回のみ。

ここまででルール説明は終わり全員運動場に移動する。

体育館を出て運動場に行こうとするところでルヴェンはこう思った。

ルヴェン(なぜ本当に体育館にしたのだろう...。)

ケイト
「ねぇねぇマリカ!..アタシの後ろになにかいない?」

と後ろにいるルヴェンを気にするケイト。

マリカ
「いきなりどしたの?ていうかー、何もいないんですけどー?」

マリカはどうでも良さげにそう答えた。

ルヴェン(....報われないな。)

エース「...あはは(...頑張れ...。)」

落ち込むルヴェンに対し、エースは少し同情するように心の中で応援した。

運動場に到着したエースら面々。

ユキムラ
「そんじゃゲームを始めるがその前に各classで作戦会議をしてもらう。役割はどうするか、そして、どう勝つか。それじゃ始めてくれ。」

と、ユキムラが作戦会議をするよう促され、エースは渋々自分のclassに集合した。

辺りをよく見ると、校舎と寮を併せた建物の広さより二倍くらいはあるだろうか、運動場はとても広い。

校舎側をみて、北西の奥の所には、ヒロタやカグツチ達class2が集合して話し合っており、カスミのいるclass3は北東の奥の場所で話し合っていた。

リューマ
「...エース!こっちもぐずぐずしていられないぜ!」

ジェニファー「こちらも作戦会議を致しましょう。」

エースがずっと周りをキョロキョロと見回していると、リューマとジェニファーがエースに呼び掛ける。

そして、全員でにこやかに作戦を話しあう。
すると、ユーシスがエース達にこう問う。

ユーシス
「なぜお前達はこうも楽しそうなのだ?なぜ積極的なんだ...。」

さらにセスルも同じようにエース達に疑問をぶつける。

セスル
「そうよ、ミラ教官からルール説明を受けたけど、勝利した場合の特典とかもなしで、まだ初日だし、今このご時世、楽しむ余裕もない。それなのにどうして..?」

すると、ユーシスとセスルがぶつけた疑問に対して、エンリルはこう答えた。

エンリル
「え?本当にそうかなぁ~?エンリルはそんなこと気にしないよ?だって今は楽しみ、それでいいじゃん!」

セスル「それでいいって...」

スレイ
「まぁ、別にエンリルのように無理にとは言ないけどな?」

クラウザー
「ああ、スレイの言う通り、俺も最初は受け入れ兼ねなかった。」

ユーシス&セスル「.....。」

ラウラ
「レイミに言われたが、これも修行だと思えばいい、我もそう思うぞ。」

リューマ
「ああ、それに教官は意味なく提案したんじゃないって言ってただろ?教官はなんとなくじゃなく大事な事を教えたいと..俺達に解ってもらいたいから提案したんだと思うぜ?」

ユーシス&セスル「........。」

エンリルの言葉と共に、それぞれ皆もユーシスとセスルに説得に近い言葉を送った。二人はそれらを聞いて、複雑な表情をした。

ジェニファー
「それに今真剣に楽しまなければ後で後悔すると思うんです。今回のお遊戯だって今後、自分自身を強くしてくれると思います。だから、わたくしは今この時間を精一杯楽しみたいです。」

ジェニファーもさらに二人にそういった。

二人の表情はさらに複雑化した。

そしてエースも、妹であるジェニファーがそんなことを言う事に心なしか感心をするのである。

時間になり、class1は話し合いでほとんど算段が整った。

他のclassも準備ができたようで、それを確認したユキムラ教官は、スタートの合図を出す。

ユキムラ
「皆、用意はいいな?それじゃあ始めるぞ、ウォーターシューティングゲーム、よーーい、スタート!!」

そして、掛け声と同時に銃の合図が響いたーー

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