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6話 月曜の章 「初めての"展開《こと》"ばかりで」
カスミ編 5
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ーー
ローゼ
「”悪き炎よ 善なるみなしごに灼熱の輪廻ロンドを翳せ”!」
柄の悪い男子B
「!?なっ、なんだこれは?」
柄の悪い男子C
「おい、俺達囲まれてる!!助けてくれ!」
ローゼはそう詩を唱えると同時にサークル型の紋章を徐々に浮かばせて、やがて赤く燃え上がる円輪の炎が自身と二人を囲んでいく。
ローゼ
「火炎魔法!フェイデットサークr...。」
B&C
「ぐごオェッ””....!!」
ローゼ「え?」
発動寸前、二人の嗚咽でローゼはふと詠唱をやめた。
そして、見るとランスが目の前にいて、左右の伸びた腕がその両端でローゼの腕を掴んでいた二人の喉元当たりを向いていた。
ランス
「...怪我はない?大丈夫?」
その後の騎士のようにひざまずきその右手をローゼに差し出しながら心配して彼女の無事を訊ねた。
そして、”ありがとう、貴方はとても紳士なのね。”と言って差し出してきた手に手を添えると彼は立ち上がってこう言った。
ランス
「あまり一人でうろつかない方がいいよ?またさっきみたいに...。」
ローゼ
「ふふ、心配してくれてありがとう。お陰で怪我がなくてすんだわ。」
と、ローゼは儚さのある微笑みでそう言う。
カスミ
「...!そうだ、みんなで休憩小屋でご飯を食べない?食べるのいままで無かったし...。」
そんなやり取りのあとにカスミは口を開き皆の有無を聞き出す。
ランス「そうだね。」
ローゼ「いいわね。行きましょう。」
この後、ローゼを襲った三人はこの場に居なかった他の目撃者の報告によって、力自慢の教官達に多目的室へと連れていかれた。昼食を食べ終わった後で多目的室に来てほしいと言われた四人は、それまで時間があったので、食べるスペースのある休憩小屋を選び、四人はそこで昼食を摂ることにする。各々弁当の箱を開けていると、ローゼはカスミとフライヤにも感謝の気持ちを伝え、カスミはいえいえと謙遜として受け止めた。
フライヤ
「にしても何が遭ったんだ?それに先程のは?」
ローゼ
「あれは本当は使いたくなかったのだけれど、カスミを傷付けようとしていた彼らを見て怒りが沸いてきたの。でもランスがその前に助けてくれたから発動寸前で済んだわ。ありがとうランス。」
ランス「うにゅ!!?//」
ローゼのやさしい眼差しにランスは顔を赤らめて胸を射たれたような感覚に悶えた。
カスミ
「あの魔法とっても綺麗だったよ。んーー、あれはどこで覚えたの?」
ローゼ
「...生まれつきなの...。でも私の一族も魔法が使えるの。それはなぜかというと...。」
ウルム「”セシルライム”だから?」
カスミ「あ、ウルム君。」
休憩小屋の階段からウルムの声が聞こえ、四人はウルムの方を向くと彼が近付いて四人が座っている奥の左側のテーブルとは違う真反対右側のテーブルの中のカスミ達に近い椅子に腰を掛けると次に言葉を口に出していく。
ウルム
「入学式の時に紹介してたろ、苗字、それを聞いてどこかで見覚えあると思ってな。それが何かは覚えてねーけど..。」
ローゼ「そうなの、実は私、カルマ城の王族なの。」
全員「!!」
ウルム「ああそーだ、今ので思い出した。」
フライヤ
「....!ローゼ、もしやあのカルマ城絶世の美女ローゼ姫!?」
カスミ「....ローゼ、姫?」
ウルムは右手を首に添えるように擦って、フライヤは瞬間的に勢いよくテーブルに手をつけて立ち上がってそう言った。
カスミもなにそれというようにポカンと首を傾げた。
ーー
ローゼ
「”悪き炎よ 善なるみなしごに灼熱の輪廻ロンドを翳せ”!」
柄の悪い男子B
「!?なっ、なんだこれは?」
柄の悪い男子C
「おい、俺達囲まれてる!!助けてくれ!」
ローゼはそう詩を唱えると同時にサークル型の紋章を徐々に浮かばせて、やがて赤く燃え上がる円輪の炎が自身と二人を囲んでいく。
ローゼ
「火炎魔法!フェイデットサークr...。」
B&C
「ぐごオェッ””....!!」
ローゼ「え?」
発動寸前、二人の嗚咽でローゼはふと詠唱をやめた。
そして、見るとランスが目の前にいて、左右の伸びた腕がその両端でローゼの腕を掴んでいた二人の喉元当たりを向いていた。
ランス
「...怪我はない?大丈夫?」
その後の騎士のようにひざまずきその右手をローゼに差し出しながら心配して彼女の無事を訊ねた。
そして、”ありがとう、貴方はとても紳士なのね。”と言って差し出してきた手に手を添えると彼は立ち上がってこう言った。
ランス
「あまり一人でうろつかない方がいいよ?またさっきみたいに...。」
ローゼ
「ふふ、心配してくれてありがとう。お陰で怪我がなくてすんだわ。」
と、ローゼは儚さのある微笑みでそう言う。
カスミ
「...!そうだ、みんなで休憩小屋でご飯を食べない?食べるのいままで無かったし...。」
そんなやり取りのあとにカスミは口を開き皆の有無を聞き出す。
ランス「そうだね。」
ローゼ「いいわね。行きましょう。」
この後、ローゼを襲った三人はこの場に居なかった他の目撃者の報告によって、力自慢の教官達に多目的室へと連れていかれた。昼食を食べ終わった後で多目的室に来てほしいと言われた四人は、それまで時間があったので、食べるスペースのある休憩小屋を選び、四人はそこで昼食を摂ることにする。各々弁当の箱を開けていると、ローゼはカスミとフライヤにも感謝の気持ちを伝え、カスミはいえいえと謙遜として受け止めた。
フライヤ
「にしても何が遭ったんだ?それに先程のは?」
ローゼ
「あれは本当は使いたくなかったのだけれど、カスミを傷付けようとしていた彼らを見て怒りが沸いてきたの。でもランスがその前に助けてくれたから発動寸前で済んだわ。ありがとうランス。」
ランス「うにゅ!!?//」
ローゼのやさしい眼差しにランスは顔を赤らめて胸を射たれたような感覚に悶えた。
カスミ
「あの魔法とっても綺麗だったよ。んーー、あれはどこで覚えたの?」
ローゼ
「...生まれつきなの...。でも私の一族も魔法が使えるの。それはなぜかというと...。」
ウルム「”セシルライム”だから?」
カスミ「あ、ウルム君。」
休憩小屋の階段からウルムの声が聞こえ、四人はウルムの方を向くと彼が近付いて四人が座っている奥の左側のテーブルとは違う真反対右側のテーブルの中のカスミ達に近い椅子に腰を掛けると次に言葉を口に出していく。
ウルム
「入学式の時に紹介してたろ、苗字、それを聞いてどこかで見覚えあると思ってな。それが何かは覚えてねーけど..。」
ローゼ「そうなの、実は私、カルマ城の王族なの。」
全員「!!」
ウルム「ああそーだ、今ので思い出した。」
フライヤ
「....!ローゼ、もしやあのカルマ城絶世の美女ローゼ姫!?」
カスミ「....ローゼ、姫?」
ウルムは右手を首に添えるように擦って、フライヤは瞬間的に勢いよくテーブルに手をつけて立ち上がってそう言った。
カスミもなにそれというようにポカンと首を傾げた。
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