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7話 月曜の章 「激情の叫びと甘いベーゼは突然に」
カスミ編 2&エイト編
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ーー
レオンハルト
「...そして貴様、ネクタイをしっかりと整えろ。」
ナオマサ
「なっ....!!//...自分でできる!離せ!」
レオンハルト「断る。」
レオンハルトがそういうとナオマサのネクタイに触れてやや右側に曲がっていて、中途半端で締まっていないそれをしっかりと手直しした。
その光景はまるで、愛し合っている夫婦のようだった。
ナオマサは顔を赤らめて、また言い合いになると二人は職員室へと入っていった。
中では他の教官達が二人を冷やかすような声が聞こえてきて、ガヤガヤと盛り上がりを感じさせたのだった。
先程のやり取りをみてカスミは口元を抑えて驚いたように少し小さい黄色い声を上げた。
すると誰かに右肩を叩かれ、"カスミ"と低く凛とした声で名前を呼ばれる。振り向くとそこには、少し頬を染めて立ちすくむフライヤが、
カスミ
「...?フライヤ!ねぇねぇ、今の見た?」
そんな彼女にやや興奮気味にそう聞くと突然慌てふためいて、
フライヤ
「...え、ひゃ....な、何の事だ!?見ていないぞ、相手の服装を指摘して直すこと事態、そ、そんなもの特におかしくはないのではないのか....?!」
カスミ
「ふふふ♪隠さなくても良いのに、可愛い....私たち好みが一緒だね。」
突然動揺して顔を赤らめるフライヤに可愛げを感じたのか、図星だと判断したからか、カスミは無意識のうちに少し意地悪っぽい事を言って満足そうにニコッと微笑んだ。
フライヤ
「な、....ま、まぁ....いわゆる私達は”フジョシ”友達...ということだな?」
カスミ
「そうだね、これでお互いの共通点が見つかったね。」
フライヤ
「うむ...、(性格が違えど1つの嗜好を語れる仲間が出来た事を嬉しくは思うが...。)ん?もう時刻は迫っているな、そろそろ更衣室へと行かねば。」
そうして更衣室へと移動するため、二人は今いる廊下を後にした。
ーー
ーー 一方その頃、寝過ごしたせいか着替えを終えてすぐさま体育館まで駆け足で急ぐエイト。
エイト
「..はぁはぁはぁ、急がねぇと!...間に合わねぇ、このまんまじゃ先輩達に迷惑を掛けちまう...!!」
その途中で一本道の右の曲がり角から整ったおかっぱな髪型に白い袴を着た一人の少女が出て来る。慌ててエイトは足を止めるが、その瞬間にその少女とぶつかり、その衝動でお互い後ろへと倒れ、座り込むような形で尻餅をついた。
エイト
「..いったた...。ごめん、大丈夫?」
ツル
「...いったた、はい、私は大丈夫です。」
エイト
「ごめん、俺ちょっと急いでてつい...!?」
ツル
「...//...!あ、あの、...その、すみません!!」
そういいながらエイトは去ろうとする彼女を一目見ると、突然と慌てたように胸の内側がドクンドクンと鳴るが、
その反面外側は彼女からみて何かと固まっているように見えた。一方ツルも胸がドキッとするような感じに襲われる。とても甘くて心地の良い胸の高鳴りがいつまでも鳴り続く。
エイト「え?、あ...。.......。」
エイト
(行っちゃった....。?...あ、止まった。)
止まれ止まれと鼓動を抑えていたら、逆に彼女の足の方が先に止まり、
そして、彼女は”あの”と言って後ろを振り返ると、
ツル
「...次からはちゃんと前をみてくださいね。」
エイト「ぁ....。//」
エイトにとってその表情はとても可憐で男心を揺さぶるには充分過ぎる材料だった。
そうして武道場に入っていくツルにエイトは最終的に心臓を射止めてしばらく放心状態になるが、時間が迫っているのに気がつき、
エイト「うわ!?もう時間だ間に合わない!?」
と武道場の1つ奥にある体育館に目掛けて全速力で駆けていくのだった。ーー
レオンハルト
「...そして貴様、ネクタイをしっかりと整えろ。」
ナオマサ
「なっ....!!//...自分でできる!離せ!」
レオンハルト「断る。」
レオンハルトがそういうとナオマサのネクタイに触れてやや右側に曲がっていて、中途半端で締まっていないそれをしっかりと手直しした。
その光景はまるで、愛し合っている夫婦のようだった。
ナオマサは顔を赤らめて、また言い合いになると二人は職員室へと入っていった。
中では他の教官達が二人を冷やかすような声が聞こえてきて、ガヤガヤと盛り上がりを感じさせたのだった。
先程のやり取りをみてカスミは口元を抑えて驚いたように少し小さい黄色い声を上げた。
すると誰かに右肩を叩かれ、"カスミ"と低く凛とした声で名前を呼ばれる。振り向くとそこには、少し頬を染めて立ちすくむフライヤが、
カスミ
「...?フライヤ!ねぇねぇ、今の見た?」
そんな彼女にやや興奮気味にそう聞くと突然慌てふためいて、
フライヤ
「...え、ひゃ....な、何の事だ!?見ていないぞ、相手の服装を指摘して直すこと事態、そ、そんなもの特におかしくはないのではないのか....?!」
カスミ
「ふふふ♪隠さなくても良いのに、可愛い....私たち好みが一緒だね。」
突然動揺して顔を赤らめるフライヤに可愛げを感じたのか、図星だと判断したからか、カスミは無意識のうちに少し意地悪っぽい事を言って満足そうにニコッと微笑んだ。
フライヤ
「な、....ま、まぁ....いわゆる私達は”フジョシ”友達...ということだな?」
カスミ
「そうだね、これでお互いの共通点が見つかったね。」
フライヤ
「うむ...、(性格が違えど1つの嗜好を語れる仲間が出来た事を嬉しくは思うが...。)ん?もう時刻は迫っているな、そろそろ更衣室へと行かねば。」
そうして更衣室へと移動するため、二人は今いる廊下を後にした。
ーー
ーー 一方その頃、寝過ごしたせいか着替えを終えてすぐさま体育館まで駆け足で急ぐエイト。
エイト
「..はぁはぁはぁ、急がねぇと!...間に合わねぇ、このまんまじゃ先輩達に迷惑を掛けちまう...!!」
その途中で一本道の右の曲がり角から整ったおかっぱな髪型に白い袴を着た一人の少女が出て来る。慌ててエイトは足を止めるが、その瞬間にその少女とぶつかり、その衝動でお互い後ろへと倒れ、座り込むような形で尻餅をついた。
エイト
「..いったた...。ごめん、大丈夫?」
ツル
「...いったた、はい、私は大丈夫です。」
エイト
「ごめん、俺ちょっと急いでてつい...!?」
ツル
「...//...!あ、あの、...その、すみません!!」
そういいながらエイトは去ろうとする彼女を一目見ると、突然と慌てたように胸の内側がドクンドクンと鳴るが、
その反面外側は彼女からみて何かと固まっているように見えた。一方ツルも胸がドキッとするような感じに襲われる。とても甘くて心地の良い胸の高鳴りがいつまでも鳴り続く。
エイト「え?、あ...。.......。」
エイト
(行っちゃった....。?...あ、止まった。)
止まれ止まれと鼓動を抑えていたら、逆に彼女の足の方が先に止まり、
そして、彼女は”あの”と言って後ろを振り返ると、
ツル
「...次からはちゃんと前をみてくださいね。」
エイト「ぁ....。//」
エイトにとってその表情はとても可憐で男心を揺さぶるには充分過ぎる材料だった。
そうして武道場に入っていくツルにエイトは最終的に心臓を射止めてしばらく放心状態になるが、時間が迫っているのに気がつき、
エイト「うわ!?もう時間だ間に合わない!?」
と武道場の1つ奥にある体育館に目掛けて全速力で駆けていくのだった。ーー
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