60 / 106
7話 月曜の章 「激情の叫びと甘いベーゼは突然に」
クラシス編&ランス編 1&カスミ編 3
しおりを挟むーーある部室に、クラシスという眼鏡を掛けた真面目な男子とアギトがチェスというボードゲームで対戦をしていた。
クラシス「.......。」
アギト「.......。」
お互い黙々と相手の”顔”ではなく相手の”陣地”だけを見つめていく。
しかし、先に相手の顔を見上げたのはクラシスの方だった。
クラシス
(.....凄い、この男は手馴れてる。...昔から手解きを受けていたのか。それともある意味生まれつきの才能なのか..。)
そして、クラシスは再びチェス盤を見下ろす。
クラシス
(今回のこれもチェックメイト寸前だ。...ビショップが安全か..、ここに置くか....。)
アギト「....。」
クラシス「....なっ!!」
クラシス
(....逆に隙をついてそのとなりを狙っただと!?しかもキングの退路が既に塞がれてる!?...負けだ。)
クラシスは内心汗まみれで思わず動揺してしまう。
クラシス
(...それにしてもこの男とは入部から一ヶ月ぐらいは経っているが、今一度も一言も会話をしたことがないな。今まさにどんな声なのだろうか未だにわかっていない。この際話しかけたほうがいいか....。)
クラシス「...あの..。」
アギト
「キミは誰かに復讐したいとは思わないかい?」
クラシス「....?!」
彼に話しかけようと口を開いた途端に突然彼が遮るように言葉を発するとクラシスは突然の事でふいに驚きを見せた。
それと同時に彼がどういう声なのかも理解するとクラシスも言葉を返した。
クラシス「...復讐?」
アギト
「そう、復讐...。憎い相手へのせめてへの仕置き。」
クラシス「....なぜそんな事を聞く?」
アギト「.......。」
なぜ突然そんな事を聞くのかインテリの彼でも分からずに、それ以降アギトは口を割らずに、このまま時間が過ぎるのを待ったのだった。ーーー
ーーーその頃、体育館の半分のスペースではバスケ部が
こつこつと練習をしていた。
だん、だん、だん、と弾けたリズムに身軽なステップでウルムはその後、おいエイトと名前を呼びながら投げ渡す。
エイト「スレイ!!」
そして、同じような動作でスレイにも球体を投げ渡し、スレイも敵からの妨害を無事に交わしながらランスに渡していくともうゴールは目の前、
ランス
(...まただ、どうしよう僕はシュートができない。僕なんかがしたって皆のプライドが傷つくだけだ...やっぱり僕なんかがシュートをしたら駄目だ!)
ランス「ウルム!!」
ランス (...これでいいんだ。)
そして、ドリブルをやめて考えた後にボールをウルムに投げたその瞬間に彼の目がギロッとランスを見つめて受け取ったボールを痛いくらい強い力でランスの目の前に投げ落とした。
ーー
ーーもう半分はカスミのいるバレー部の練習風景では、
先輩部員「カスミ!手を意識して手を!!」
カスミ「はい!」
先輩のアドバイスに元気な声で返事をするカスミ。
そして、すぐに試合が再開する。今はその繰り返しだ。
カスミ
(ボールはこっち、......サーブでボールが渡っていって...敵がそれを止めて、別の敵がまた繋げたら、...今よ!!)
カスミがそういうとコートまで走っていき、そこでジャンプで跳んでいく。
カスミ
(...手を意識しなきゃ意識!!...この場面でちゃんと手を伸ばせてなくてボールの浸入を許して注意されちゃった。だからちゃんと手を伸ばして相手へと返す...。)
そして、ボールがオーバーハンドで相手がボールを弾くと、偶然カスミの指に当たった。
カスミ
(!..やった、出来た。...え?嘘...。)
一時の喜びもつかの間それは指がスルッと滑り込みそして最後にはまた浸入を許してしまった。
またピピーー!!というホイールの合図でカスミのチームは呆気ない試合で終わってしまった。
ーー
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる