メイスオブクリスティア

桜bysen

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9話 月曜の章「イヤハルオオトカゲを探しに」

セスル編 1&ルーカス編

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ーー合宿の2日目、教官からのスケジュールの説明が終わり、これからイヤハルオオトカゲという珍しい怪物を探しだし、討伐するというミッションを遂行するべく、それぞれ生徒達は班分けで決まったチームで行動する。一日目の同じように男子は紺、女子が赤の上下の体操着ジャージを着て渓谷を歩く。

他の生徒達と解散して散策に赴き始めて約10分、エース達7人はコテージの場所から南西側の位置までいる。

木々や岩山の崖がズラリと並んでおり、川までの高さは低く、川の動きも穏やかなため、今のところ比較的安全な山道である。
全員で山道を歩き続けるなかジェニファーは全員に独り言のように話し出す。

ジェニファー
「...それにしても、イヤハルオオトカゲ?は本当に存在するのでしょうか?」

スレイ
「だよなあ。いること自体が珍しいって言ってたし、これは相当骨がかかるかも...。」

ユーシス
「それに4時まではコテージには帰れんようだ。しばらくは苦労するな、残念ながら。」

スレイ
「七時間もここに!?...はぁ、無理だ~。」

エンリル
「まぁまぁ気楽に行こ~!もしかしたら途中で可愛い動物さん達とばったり会うかも?なのだ~♪」

クラウザー
「言っておくがエンリル、これは遊びじゃないんだぞ?教官が言っていただろ?一人で勝手にどこかへ行ったりするなよ?」

エンリル
「ばうぅ...、クラウザーはうるさいのだ!言われなくてもエンリルは...あ、リスだ~♪待て~~!!」

クラウザー
「はぁ、守れてないじゃないか...、戻ってこいエンリル!!」

ユーシス「...はぁ。」


ーーアリス「は!?」イルマ「?どうしたのだ?」

アリス「今、エンリルちゃまに遠くから呼ばれた気が...。だけn。」

イルマ「お前の耳はどんだけ地獄耳なのだ~?その無駄な駄洒落を強調するとかマジ要らないのだー。いちいち部分解釈するとか正直このやり取り自体の無d」ーー


セスル「...!」

エース「!危ない!」

ふと、岩石の上で左足を滑らせて後ろに倒れそうになる所をエースが後ろで支える。
右手でセスルの右脇を掴み、左腕でその下のわき腹を持ち上げるような状態で彼女の体を支えた。

セスル
「...はぁ、...?...!....。」

少しため息ぎみに一時期、安心するが、ふと、自分の今目の前にいる自分を支えてくれた忌まわしき彼の顔を見た瞬間、つい驚きのあまり、すぐさまエースの腕から離れる。

その後、エースはセスルに、

エース
「大丈夫だったか?ここ滑りやすいから気をつけて...。」

というと、

セスル
「分かってる、余計なお世話よ。言っておくけれど、破廉恥な人に助けられるほどやわじゃないの。」

「触らないで」と言ってから再び5人の方へと歩きだした。

エース
「...そこまで言わなくても...。」

そう言ってエースも続いて彼女の後へと探索を再開する。

セスル「...。」

セスル
(優しくしないでよ!破廉恥な、破廉恥な変態紳士の癖に....何なのよ、この気持ち...。)

ユーシス「....。」

話を聞いていたセスルの前に歩いているユーシスは一旦ため息を吐くように目を閉じまた開いて、何事もなかったかのように気持ちを切り替えて今やることに集中したのだった。ーー


ーー 

ゲイル
「それじゃ10分後また再開しようぜ。」

ヒロタ「おお!」

マリカ「う~っす。」

カグツチ「御意。」

岩の上に座り、自然の音を聞き、健やかに体を休めるカグツチと愉しくふざけあいながら他愛もない会話をする3人。そんな中ルーカスは腰掛け携帯の茶色瓢箪の中の水分をちびちびと少しだけ飲んだ後にふと左を向く。

ケイト
「ここをこうして...。」

ルーカス
「ん?ケイトー?どうしたんや?川の側でしゃがり込んで...。」

ケイト
「ああ、ちょいとまってくれよ。」

声を掛けるルーカスにケイトは返事をすると何かを川の水に浸けて石の1枚下に潜ませた。

そして、気になりだしたルーカスがケイトの隣に座ったあとに

彼女が言葉を発する。

ケイト
「よし出来た!今な水爆爆弾を仕込ませといたんだ。」

ルーカス「水爆爆弾?」

ケイト
「おお!休みの日の内に作ったんだぜ?有害な火薬を使わずに炭酸水だけで練ったケイト様特製の爆弾!...まぁ、ダメージを与えられる訳じゃねーけど威力はあるから止めを刺す隙が作れる。それに水の中に仕込ませることによって威力はさらに上がるってわけだ♪」

ルーカス
「おお、すごいなぁ!ケイトはこのまま職人になって飯食っていけれるんちゃう~?」

そんなルーカスの表情は自分の事のようにとても嬉しそうであった。

ケイト「はは!そこまでじゃねーよ。...それとこの中に普通のと火炎爆弾、あと目眩ましに使える閃光弾。合わせて合計10個!!このケイト様がボムを駆使している限り、敵じゃねーぜ!ん?どしたルーカス?」

すると、ルーカスは先程のお気楽な態度とは打って代わってちゃんと真剣な目で川の水の方を見るとケイトに対してこう言った。

ルーカス
「...川は傷つけんといてや。海と同じ、水の命は仲間の命やとおもて大事に思うとるさかい。せやないと俺、例え仲間でも仲間を、水を傷つける奴を思わずいわすかもしれへん。」

ケイト
「ああわりぃ!炭酸水も水だしって思って良かれと思ってだな...、けど有害物質は使ってないし、水風船を破裂させたような奴だからどうか安心してくれ!...もし、次危ない奴をあたしが仕込んでたりしたら、遠慮なく殴っていいから。」

ケイトも真剣に反省の色を示した態度でそういってジャージの左ポケットに潜ませていた首飾りを取り出す。
その正体は本物のボムであるが、火薬がない、完全なるレプリカ状態である。詮を抜き取り、一定時間揉んだりして暴発しないか、そんな分かりきったことをあえて確認し終わったあと、彼女は再び口を開く。

ケイト
「...このボム達はは私の武器相棒で御守りでもあるからよ、むやみに使ったりしねぇ、ここぞというときだけ使うようにする。それも水場のある所以外でな♪」

ルーカス
「さっすがケイトぉ~わかっとるぅ~!」

ケイト
「だって昔からの付き合いだし、(...気をつけねえとお前に殺されるし...。)」

ルーカス
「なんかゆうた?」

ケイト
「いやー!ナンニモーー!?」

ヒロタ
「「おーい!もういくぞーー!置いてくぞー?」」

すると、ヒロタら四人は準備万端で少し離れた所で二人をずっと待っていた。そして、慌てた二人はまってほしいと言わんばかりに足場に注意ながらそそくさと四人のもとへと歩きだしたのだった。

ルーカス
「ああ!置いてきぼりはずるいでー!」

ケイト
「待てよーお前ら~~!!」

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