78 / 106
9話 月曜の章「イヤハルオオトカゲを探しに」
セスル編 1&ルーカス編
しおりを挟む
ーー合宿の2日目、教官からのスケジュールの説明が終わり、これからイヤハルオオトカゲという珍しい怪物を探しだし、討伐するというミッションを遂行するべく、それぞれ生徒達は班分けで決まったチームで行動する。一日目の同じように男子は紺、女子が赤の上下の体操着ジャージを着て渓谷を歩く。
他の生徒達と解散して散策に赴き始めて約10分、エース達7人はコテージの場所から南西側の位置までいる。
木々や岩山の崖がズラリと並んでおり、川までの高さは低く、川の動きも穏やかなため、今のところ比較的安全な山道である。
全員で山道を歩き続けるなかジェニファーは全員に独り言のように話し出す。
ジェニファー
「...それにしても、イヤハルオオトカゲ?は本当に存在するのでしょうか?」
スレイ
「だよなあ。いること自体が珍しいって言ってたし、これは相当骨がかかるかも...。」
ユーシス
「それに4時まではコテージには帰れんようだ。しばらくは苦労するな、残念ながら。」
スレイ
「七時間もここに!?...はぁ、無理だ~。」
エンリル
「まぁまぁ気楽に行こ~!もしかしたら途中で可愛い動物さん達とばったり会うかも?なのだ~♪」
クラウザー
「言っておくがエンリル、これは遊びじゃないんだぞ?教官が言っていただろ?一人で勝手にどこかへ行ったりするなよ?」
エンリル
「ばうぅ...、クラウザーはうるさいのだ!言われなくてもエンリルは...あ、リスだ~♪待て~~!!」
クラウザー
「はぁ、守れてないじゃないか...、戻ってこいエンリル!!」
ユーシス「...はぁ。」
ーーアリス「は!?」イルマ「?どうしたのだ?」
アリス「今、エンリルちゃまに遠くから呼ばれた気が...。アリスだけn。」
イルマ「お前の耳はどんだけ地獄耳なのだ~?その無駄な駄洒落を強調するとかマジ要らないのだー。いちいち部分解釈するとか正直このやり取り自体尺の無d」ーー
セスル「...!」
エース「!危ない!」
ふと、岩石の上で左足を滑らせて後ろに倒れそうになる所をエースが後ろで支える。
右手でセスルの右脇を掴み、左腕でその下のわき腹を持ち上げるような状態で彼女の体を支えた。
セスル
「...はぁ、...?...!....。」
少しため息ぎみに一時期、安心するが、ふと、自分の今目の前にいる自分を支えてくれた忌まわしき彼の顔を見た瞬間、つい驚きのあまり、すぐさまエースの腕から離れる。
その後、エースはセスルに、
エース
「大丈夫だったか?ここ滑りやすいから気をつけて...。」
というと、
セスル
「分かってる、余計なお世話よ。言っておくけれど、破廉恥な人に助けられるほどやわじゃないの。」
「触らないで」と言ってから再び5人の方へと歩きだした。
エース
「...そこまで言わなくても...。」
そう言ってエースも続いて彼女の後へと探索を再開する。
セスル「...。」
セスル
(優しくしないでよ!破廉恥な、破廉恥な変態紳士の癖に....何なのよ、この気持ち...。)
ユーシス「....。」
話を聞いていたセスルの前に歩いているユーシスは一旦ため息を吐くように目を閉じまた開いて、何事もなかったかのように気持ちを切り替えて今やることに集中したのだった。ーー
ーー
ゲイル
「それじゃ10分後また再開しようぜ。」
ヒロタ「おお!」
マリカ「う~っす。」
カグツチ「御意。」
岩の上に座り、自然の音を聞き、健やかに体を休めるカグツチと愉しくふざけあいながら他愛もない会話をする3人。そんな中ルーカスは腰掛け携帯の茶色瓢箪の中の水分をちびちびと少しだけ飲んだ後にふと左を向く。
ケイト
「ここをこうして...。」
ルーカス
「ん?ケイトー?どうしたんや?川の側でしゃがり込んで...。」
ケイト
「ああ、ちょいとまってくれよ。」
声を掛けるルーカスにケイトは返事をすると何かを川の水に浸けて石の1枚下に潜ませた。
そして、気になりだしたルーカスがケイトの隣に座ったあとに
彼女が言葉を発する。
ケイト
「よし出来た!今な水爆爆弾を仕込ませといたんだ。」
ルーカス「水爆爆弾?」
ケイト
「おお!休みの日の内に作ったんだぜ?有害な火薬を使わずに炭酸水だけで練ったケイト様特製の爆弾!...まぁ、ダメージを与えられる訳じゃねーけど威力はあるから止めを刺す隙が作れる。それに水の中に仕込ませることによって威力はさらに上がるってわけだ♪」
ルーカス
「おお、すごいなぁ!ケイトはこのまま職人になって飯食っていけれるんちゃう~?」
そんなルーカスの表情は自分の事のようにとても嬉しそうであった。
ケイト「はは!そこまでじゃねーよ。...それとこの中に普通のと火炎爆弾、あと目眩ましに使える閃光弾。合わせて合計10個!!このケイト様がボムを駆使している限り、敵じゃねーぜ!ん?どしたルーカス?」
すると、ルーカスは先程のお気楽な態度とは打って代わってちゃんと真剣な目で川の水の方を見るとケイトに対してこう言った。
ルーカス
「...川は傷つけんといてや。海と同じ、水の命は仲間の命やとおもて大事に思うとるさかい。せやないと俺、例え仲間でも仲間を、水を傷つける奴を思わずいわすかもしれへん。」
ケイト
「ああわりぃ!炭酸水も水だしって思って良かれと思ってだな...、けど有害物質は使ってないし、水風船を破裂させたような奴だからどうか安心してくれ!...もし、次危ない奴をあたしが仕込んでたりしたら、遠慮なく殴っていいから。」
ケイトも真剣に反省の色を示した態度でそういってジャージの左ポケットに潜ませていた首飾りを取り出す。
その正体は本物のボムであるが、火薬がない、完全なるレプリカ状態である。詮を抜き取り、一定時間揉んだりして暴発しないか、そんな分かりきったことをあえて確認し終わったあと、彼女は再び口を開く。
ケイト
「...このボム達はは私の武器相棒で御守りでもあるからよ、むやみに使ったりしねぇ、ここぞというときだけ使うようにする。それも水場のある所以外でな♪」
ルーカス
「さっすがケイトぉ~わかっとるぅ~!」
ケイト
「だって昔からの付き合いだし、(...気をつけねえとお前に殺されるし...。)」
ルーカス
「なんかゆうた?」
ケイト
「いやー!ナンニモーー!?」
ヒロタ
「「おーい!もういくぞーー!置いてくぞー?」」
すると、ヒロタら四人は準備万端で少し離れた所で二人をずっと待っていた。そして、慌てた二人はまってほしいと言わんばかりに足場に注意ながらそそくさと四人のもとへと歩きだしたのだった。
ルーカス
「ああ!置いてきぼりはずるいでー!」
ケイト
「待てよーお前ら~~!!」
ー
他の生徒達と解散して散策に赴き始めて約10分、エース達7人はコテージの場所から南西側の位置までいる。
木々や岩山の崖がズラリと並んでおり、川までの高さは低く、川の動きも穏やかなため、今のところ比較的安全な山道である。
全員で山道を歩き続けるなかジェニファーは全員に独り言のように話し出す。
ジェニファー
「...それにしても、イヤハルオオトカゲ?は本当に存在するのでしょうか?」
スレイ
「だよなあ。いること自体が珍しいって言ってたし、これは相当骨がかかるかも...。」
ユーシス
「それに4時まではコテージには帰れんようだ。しばらくは苦労するな、残念ながら。」
スレイ
「七時間もここに!?...はぁ、無理だ~。」
エンリル
「まぁまぁ気楽に行こ~!もしかしたら途中で可愛い動物さん達とばったり会うかも?なのだ~♪」
クラウザー
「言っておくがエンリル、これは遊びじゃないんだぞ?教官が言っていただろ?一人で勝手にどこかへ行ったりするなよ?」
エンリル
「ばうぅ...、クラウザーはうるさいのだ!言われなくてもエンリルは...あ、リスだ~♪待て~~!!」
クラウザー
「はぁ、守れてないじゃないか...、戻ってこいエンリル!!」
ユーシス「...はぁ。」
ーーアリス「は!?」イルマ「?どうしたのだ?」
アリス「今、エンリルちゃまに遠くから呼ばれた気が...。アリスだけn。」
イルマ「お前の耳はどんだけ地獄耳なのだ~?その無駄な駄洒落を強調するとかマジ要らないのだー。いちいち部分解釈するとか正直このやり取り自体尺の無d」ーー
セスル「...!」
エース「!危ない!」
ふと、岩石の上で左足を滑らせて後ろに倒れそうになる所をエースが後ろで支える。
右手でセスルの右脇を掴み、左腕でその下のわき腹を持ち上げるような状態で彼女の体を支えた。
セスル
「...はぁ、...?...!....。」
少しため息ぎみに一時期、安心するが、ふと、自分の今目の前にいる自分を支えてくれた忌まわしき彼の顔を見た瞬間、つい驚きのあまり、すぐさまエースの腕から離れる。
その後、エースはセスルに、
エース
「大丈夫だったか?ここ滑りやすいから気をつけて...。」
というと、
セスル
「分かってる、余計なお世話よ。言っておくけれど、破廉恥な人に助けられるほどやわじゃないの。」
「触らないで」と言ってから再び5人の方へと歩きだした。
エース
「...そこまで言わなくても...。」
そう言ってエースも続いて彼女の後へと探索を再開する。
セスル「...。」
セスル
(優しくしないでよ!破廉恥な、破廉恥な変態紳士の癖に....何なのよ、この気持ち...。)
ユーシス「....。」
話を聞いていたセスルの前に歩いているユーシスは一旦ため息を吐くように目を閉じまた開いて、何事もなかったかのように気持ちを切り替えて今やることに集中したのだった。ーー
ーー
ゲイル
「それじゃ10分後また再開しようぜ。」
ヒロタ「おお!」
マリカ「う~っす。」
カグツチ「御意。」
岩の上に座り、自然の音を聞き、健やかに体を休めるカグツチと愉しくふざけあいながら他愛もない会話をする3人。そんな中ルーカスは腰掛け携帯の茶色瓢箪の中の水分をちびちびと少しだけ飲んだ後にふと左を向く。
ケイト
「ここをこうして...。」
ルーカス
「ん?ケイトー?どうしたんや?川の側でしゃがり込んで...。」
ケイト
「ああ、ちょいとまってくれよ。」
声を掛けるルーカスにケイトは返事をすると何かを川の水に浸けて石の1枚下に潜ませた。
そして、気になりだしたルーカスがケイトの隣に座ったあとに
彼女が言葉を発する。
ケイト
「よし出来た!今な水爆爆弾を仕込ませといたんだ。」
ルーカス「水爆爆弾?」
ケイト
「おお!休みの日の内に作ったんだぜ?有害な火薬を使わずに炭酸水だけで練ったケイト様特製の爆弾!...まぁ、ダメージを与えられる訳じゃねーけど威力はあるから止めを刺す隙が作れる。それに水の中に仕込ませることによって威力はさらに上がるってわけだ♪」
ルーカス
「おお、すごいなぁ!ケイトはこのまま職人になって飯食っていけれるんちゃう~?」
そんなルーカスの表情は自分の事のようにとても嬉しそうであった。
ケイト「はは!そこまでじゃねーよ。...それとこの中に普通のと火炎爆弾、あと目眩ましに使える閃光弾。合わせて合計10個!!このケイト様がボムを駆使している限り、敵じゃねーぜ!ん?どしたルーカス?」
すると、ルーカスは先程のお気楽な態度とは打って代わってちゃんと真剣な目で川の水の方を見るとケイトに対してこう言った。
ルーカス
「...川は傷つけんといてや。海と同じ、水の命は仲間の命やとおもて大事に思うとるさかい。せやないと俺、例え仲間でも仲間を、水を傷つける奴を思わずいわすかもしれへん。」
ケイト
「ああわりぃ!炭酸水も水だしって思って良かれと思ってだな...、けど有害物質は使ってないし、水風船を破裂させたような奴だからどうか安心してくれ!...もし、次危ない奴をあたしが仕込んでたりしたら、遠慮なく殴っていいから。」
ケイトも真剣に反省の色を示した態度でそういってジャージの左ポケットに潜ませていた首飾りを取り出す。
その正体は本物のボムであるが、火薬がない、完全なるレプリカ状態である。詮を抜き取り、一定時間揉んだりして暴発しないか、そんな分かりきったことをあえて確認し終わったあと、彼女は再び口を開く。
ケイト
「...このボム達はは私の武器相棒で御守りでもあるからよ、むやみに使ったりしねぇ、ここぞというときだけ使うようにする。それも水場のある所以外でな♪」
ルーカス
「さっすがケイトぉ~わかっとるぅ~!」
ケイト
「だって昔からの付き合いだし、(...気をつけねえとお前に殺されるし...。)」
ルーカス
「なんかゆうた?」
ケイト
「いやー!ナンニモーー!?」
ヒロタ
「「おーい!もういくぞーー!置いてくぞー?」」
すると、ヒロタら四人は準備万端で少し離れた所で二人をずっと待っていた。そして、慌てた二人はまってほしいと言わんばかりに足場に注意ながらそそくさと四人のもとへと歩きだしたのだった。
ルーカス
「ああ!置いてきぼりはずるいでー!」
ケイト
「待てよーお前ら~~!!」
ー
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
疑惑のタッセル
翠月 瑠々奈
恋愛
今、未婚の貴族の令嬢・令息の中で、王国の騎士たちにタッセルを渡すことが流行っていた。
目当ての相手に渡すタッセル。「房飾り」とも呼ばれ、糸や紐を束ねて作られた装飾品。様々な色やデザインで形作られている。
それは、騎士団炎の隊の隊長であるフリージアの剣にもついていた。
でもそれは──?
元恋人が届けた、断りたい縁談
待鳥園子
恋愛
シュトルム辺境伯の末娘ソフィに隣国の帝国第二皇子から届けられた『縁談』の使者は、なんと元恋人のジョサイアだった。
手紙ひとつで別れることになったソフィは、素直になれずジョサイアから逃げ回る。
「私に届けなければ、彼は帝国に帰ることが出来ない」
そう思いようやく書状を受け取ろうと決意したソフィに、ジョサイアは何かを言い掛けて!?
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる