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第九章
第152話 元の龍の背に乗って(願望)
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さて、ちょっとメイから聞いた話を整理してみるか。
まず、あの本を書いた作者は、魔族に対して好印象だと感じ取れた。
そして、魔皇側は、今の魔族に対する印象について、あまりわかっていない、ってことだな。
なんて考えていると、
「あの、少し良いでしょうか? 先ほどの話を聞いていますと、私たち人間族が、魔族の方に対してどのような印象を持っているか、が知りたいということでしょうか? ……あくまでも、私やその周りの方が、ということでしたら、お話しできます」
「え、本当か? ……モニカがいいなら、お願いしたいな」
ここは魔界だし、あえて今はモニカに聞かなかったんだけど、話してくれるみたいだ。
「……わからない、というのが正直なところだと思います。まず、魔族の方を見かけることがほぼなく、パレードの時に遠目から魔皇の方を見る、位だと思います。それと、魔族の方が出てくる物語もありますが、こちらも実際に会って話したわけではありませんので」
「まあ、そうなるのか。……もしも答えにくかったいいんだけど、子供の頃に魔族について誰かから教えてもらう、といったことはないのか?」
「そういったことは、少なくとも私は知らないですね。身近にはいない存在ですので、その、そもそも話題に上がらないことが多いです」
……考えてみれば、そうか。
例えば、俺が普段生活していても、遠くの国の人を話題に出すことって、何か切っ掛けがない限りはないもんな。
そして、魔族は人間界に行く場合、魔法を使って魔族とわからないようにしている、と。
「なるほどな。確かに、魔族の印象を聞かれてもわからない、っていうのはその通りかもしれない。ありがとな」
「いえ。ただ、私の場合は、ハクトさんのお陰でメイさんを始め何人かの魔族の方と仲良くなる機会があったので、とても好意的な印象を持っていますよ」
「……私も、モニカ、好き。……ご飯、おいしそうに、食べてくれるから」
「え!? その、えっと、ありがとうございます?」
「……どういたしまして?」
なんか最後は変な感じになっちゃったけど、モニカの話はかなり参考になった。
……まず、事の始まりは魔王、マオが人間界に乗り込んで迷惑をかけたのが交流の始まりだった。
だから、魔族側からすると、人間界に対しての引け目がある、ってことなんだよな。
それで、人間界では魔族とわからないようにしたり、人間族が魔界に旅行に来るときも、できるだけ安全に、そして悪い印象を抱かないように、ってことをしているんだと思う。
その結果、ほとんどの人間族や魔族間で交流する機会がない、ってことなんだろう。
つまり結局のところ、それぞれが交流する切っ掛けを作ればいい、って結論になると。
……何も進んでないかもだけど、少なくともそれが再確認できたし、色々と悩んで良かったかもな。
◇
食休みを終え、午後もまた読書タイムになった。
……というか、メイはそれ以外の予定は考えていなかったという事実が発覚した。
夕食は、メイとリューナで適当に買いに行く予定だったらしい。
そして寝る場所として考えていたのは、なんとこの図書館にある仮眠室だった。
けど、前回アオイが魔皇の城に俺たちを案内したのを見たメイは、ソフィアたちに城を案内したい、と考えたようだ。
その結果、宿泊場所を魔皇の城に変更することにしたらしい。
……メイの順番が、アオイの後でよかったよ。
それと、魔族について色々と考えが整理できたことで、午後の読書はかなり捗った。
午前中に読んだ本の続きを読んだのだが、リューナがおすすめするだけあって、続刊の方もかなり面白く感じた。
龍に乗って魔界中を巡り、二人で喧嘩をしたり、困っている魔族の問題を解決したり、強敵と対峙したりと、様々なエピソードがあった。
また、二人で考案した連携魔法なんてものもあり、強敵との戦闘シーンではそれが炸裂し、思わず興奮してしまった。
魔界中を巡った二人は、自分たちと同じ境遇の魔族たちを何度も見て来た。
そして終盤では、そんな魔族たちの為の街を作ろう、という流れになっていった。
その途中、龍が元居た場所の仲間たちにも協力を要請するシーンがあったんだけど、そこもよかったな。
特に、主人公の魔族が言った、「君たちは、自由に空を舞う翼を持っているのに、戦うだけでしか強さを表せないのか?」と言うセリフの前後はかなり好きな場面だ。
最後は無事街ができ、その街の代表には一番強い魔族ではなく、主人公の魔族が選ばれ、話は終わった。
本の舞台には、俺が魔界旅行で行った水上都市や温泉街、さらには魔道具の街まで出てきていた。
この作者はおそらく、魔界中あちこちを巡ったのだろうな。
流石に、魔皇の城は出てこなかったけどな。
本を読み終わり、リューナが良ければ感想を言い合いたいな、何て思いつつ顔を上げると、リューナが何かを期待した目でこちらを見ていた。
……リューナも、感想を言い合いたいのだろうか?
なんて、最初は思っていたんだけど、話が盛り上がったところで、俺がポロっと
「けどやっぱり、相棒である龍の背中に乗って魔界中を巡る、っていうのはちょっと憧れるなー」
なんて言ったところ、
「やはり、ハクト様もそう思いますよね! ところで、私は龍に変身できるのですが、背中に乗ってみませんか?」
なんて、かなり食い気味に言われてしまった。
……憧れる、とは言ったけど、実際に龍の背中に乗って飛ぶ、っていうのはかなり怖そうだ。
興味はないわけじゃないんだけど、けどなぁ。
……うん、とりあえず
「万が一の為に、飛行魔法の制御が上達してからにしたいかな」
なんて言って保留にすることにした。
……飛行魔法、最近は全然練習してなかったな。
◇
図書館でのんびりと過ごしていると、夕食時が近い、そろそろ魔皇の城に移動する、と言った。
その時、ソフィアは本に集中していのたが、夕食、という言葉に反応していた。
……今度から、本に集中している時のソフィアに用がある場合には、食事の話をしてみることにしょうかな。
それと、三日間ずっと読書というのは、流石のメイも長いと判断したようで、今回の旅行は一泊二日の予定みたいだ。
考えてみれば、いつも二泊三日だったので、何となく短く感じるな。
城では前回、いや、いつものように、魔皇の皆と雑談したり、食事を取ったりした。
雑談中、俺が前にメイに話した、俺のいた世界では機械で本が読める、といった内容を元に、アオイに試作品をお願いしたという話題になった。
機能としては、予め本の内容を魔道具に保存し、それを使用するとリンフォンみたいに頭に文字が浮かぶ、といったもののようだ。
メイが使用した感想としては、最初は本を持たなくて楽だと思った、けど、話が頭に入ってきにくかったり、本の内容を魔道具に保存するのが大変、ということだった。
それに、本をめくるあの感覚も大事、ということもあり、やっはり本は紙で読むのがいい、という結論になったそうだ。
開発者のアオイは、何か別の用途で使えそうかも、ということで、後で魔道具の街に展示してみることにしたようだ。
俺も、スマホで本を読んではいるけど、あの紙をめくる感覚は結構好きだな。
それに、所有欲的なものも満たせるし。
とはいえ、本はかなりかさばるので、収納場所に困るという問題もあって、結局は電子書籍で読むことが多かった。
サブスクとかもあるしな。
サブスクはともかく、そんな話をメイにしたら、収納の魔道具があるから、それは問題ない、とのことだった。
やっぱり、魔法って便利だよなぁ。
……この魔道具、元の世界に持ち込めないかな?
いや、誰かに見られると大変だし、やめておいたほうがいいな。
______________________________________
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まず、あの本を書いた作者は、魔族に対して好印象だと感じ取れた。
そして、魔皇側は、今の魔族に対する印象について、あまりわかっていない、ってことだな。
なんて考えていると、
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「え、本当か? ……モニカがいいなら、お願いしたいな」
ここは魔界だし、あえて今はモニカに聞かなかったんだけど、話してくれるみたいだ。
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「まあ、そうなるのか。……もしも答えにくかったいいんだけど、子供の頃に魔族について誰かから教えてもらう、といったことはないのか?」
「そういったことは、少なくとも私は知らないですね。身近にはいない存在ですので、その、そもそも話題に上がらないことが多いです」
……考えてみれば、そうか。
例えば、俺が普段生活していても、遠くの国の人を話題に出すことって、何か切っ掛けがない限りはないもんな。
そして、魔族は人間界に行く場合、魔法を使って魔族とわからないようにしている、と。
「なるほどな。確かに、魔族の印象を聞かれてもわからない、っていうのはその通りかもしれない。ありがとな」
「いえ。ただ、私の場合は、ハクトさんのお陰でメイさんを始め何人かの魔族の方と仲良くなる機会があったので、とても好意的な印象を持っていますよ」
「……私も、モニカ、好き。……ご飯、おいしそうに、食べてくれるから」
「え!? その、えっと、ありがとうございます?」
「……どういたしまして?」
なんか最後は変な感じになっちゃったけど、モニカの話はかなり参考になった。
……まず、事の始まりは魔王、マオが人間界に乗り込んで迷惑をかけたのが交流の始まりだった。
だから、魔族側からすると、人間界に対しての引け目がある、ってことなんだよな。
それで、人間界では魔族とわからないようにしたり、人間族が魔界に旅行に来るときも、できるだけ安全に、そして悪い印象を抱かないように、ってことをしているんだと思う。
その結果、ほとんどの人間族や魔族間で交流する機会がない、ってことなんだろう。
つまり結局のところ、それぞれが交流する切っ掛けを作ればいい、って結論になると。
……何も進んでないかもだけど、少なくともそれが再確認できたし、色々と悩んで良かったかもな。
◇
食休みを終え、午後もまた読書タイムになった。
……というか、メイはそれ以外の予定は考えていなかったという事実が発覚した。
夕食は、メイとリューナで適当に買いに行く予定だったらしい。
そして寝る場所として考えていたのは、なんとこの図書館にある仮眠室だった。
けど、前回アオイが魔皇の城に俺たちを案内したのを見たメイは、ソフィアたちに城を案内したい、と考えたようだ。
その結果、宿泊場所を魔皇の城に変更することにしたらしい。
……メイの順番が、アオイの後でよかったよ。
それと、魔族について色々と考えが整理できたことで、午後の読書はかなり捗った。
午前中に読んだ本の続きを読んだのだが、リューナがおすすめするだけあって、続刊の方もかなり面白く感じた。
龍に乗って魔界中を巡り、二人で喧嘩をしたり、困っている魔族の問題を解決したり、強敵と対峙したりと、様々なエピソードがあった。
また、二人で考案した連携魔法なんてものもあり、強敵との戦闘シーンではそれが炸裂し、思わず興奮してしまった。
魔界中を巡った二人は、自分たちと同じ境遇の魔族たちを何度も見て来た。
そして終盤では、そんな魔族たちの為の街を作ろう、という流れになっていった。
その途中、龍が元居た場所の仲間たちにも協力を要請するシーンがあったんだけど、そこもよかったな。
特に、主人公の魔族が言った、「君たちは、自由に空を舞う翼を持っているのに、戦うだけでしか強さを表せないのか?」と言うセリフの前後はかなり好きな場面だ。
最後は無事街ができ、その街の代表には一番強い魔族ではなく、主人公の魔族が選ばれ、話は終わった。
本の舞台には、俺が魔界旅行で行った水上都市や温泉街、さらには魔道具の街まで出てきていた。
この作者はおそらく、魔界中あちこちを巡ったのだろうな。
流石に、魔皇の城は出てこなかったけどな。
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考えてみれば、いつも二泊三日だったので、何となく短く感じるな。
城では前回、いや、いつものように、魔皇の皆と雑談したり、食事を取ったりした。
雑談中、俺が前にメイに話した、俺のいた世界では機械で本が読める、といった内容を元に、アオイに試作品をお願いしたという話題になった。
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メイが使用した感想としては、最初は本を持たなくて楽だと思った、けど、話が頭に入ってきにくかったり、本の内容を魔道具に保存するのが大変、ということだった。
それに、本をめくるあの感覚も大事、ということもあり、やっはり本は紙で読むのがいい、という結論になったそうだ。
開発者のアオイは、何か別の用途で使えそうかも、ということで、後で魔道具の街に展示してみることにしたようだ。
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とはいえ、本はかなりかさばるので、収納場所に困るという問題もあって、結局は電子書籍で読むことが多かった。
サブスクとかもあるしな。
サブスクはともかく、そんな話をメイにしたら、収納の魔道具があるから、それは問題ない、とのことだった。
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