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第二章 魔道具と 魔族とけいきの いい話
第27話 お菓子のお土産と、おかしなエルフの店
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その後もアオイに、日常でよく使われている魔道具の原理を教えてもらった。
俺の世界にある家電と違い、簡単な魔法で再現されている物が多くある印象だったが、それを聞くと
「むしろ、簡単に再現できるから普及しているとも言えるね。リンフォンみたいに魔法陣が複雑な物は、量産するのが大変なんだ。おかげで、私が試作品を作ってから販売されるまでに、かなりの時間がかかったよ」
とのことで、構造が簡単だから普及しやすいという、納得の理由だった。
それと、リンフォンは魔界で製造して各地に出荷しているらしいが、魔界で作られていることは、ほとんど知られていないらしい。
◇
話が一旦落ち着き、そろそろ暗くなる時間ということで今日はお開きとなった。
「また、こうした機会を設けたいのですわ! それと、アオイさんとも連絡が取れるようにしたいのですわ!」
とのことで、お互いがリンフォンで連絡を取れるようにしていた。
俺の方も、
「設計図ができたら連絡するよ。ハクト君は設計図の依頼先を決めておいてもらえるかな? 魔界にいる職人だと、ハクト君が頻繁に会いに行くのは大変だからね」
と言われたが、異世界から来た俺は流石に依頼先を知らない。
とりあえずはクレアに聞いてみたけれど、
「王家が懇意にしている職人は予約がいっぱいなのですわ。お役に立てず申し訳ないのですわ」
とのことだった。
王家御用達! みたいな職人は人気だろうし、難しいだろうな。
明日は予定もないし、とりあえずは街中を散策しながら探してみようか。
……もし、どこにも依頼できなかったら、魔界の職人にお願いするしかないな。
頑張れ、未来の俺。
それと、お土産に焼き菓子と紅茶の茶葉の詰め合わせをもらった。ソフィアはとても嬉しそうだ。
ちなみに帰った後で開けてみたら、箱には容量の拡張と保存の魔法陣が付与されていた。
そして中には、すぐには食べきれなさそうな大量の焼き菓子が!
……流石は王族のお土産、入れ物まですごい。
◇
というわけで次の日、まずは教会の人たちに焼き菓子をおすそ分けした。
モニカは焼き菓子づくりや食べるのが好きなようで、特に喜んでもらえた。
それを見ていたソフィアが
「お菓子をプレゼントすると好感度が上がる、のような描写が漫画にありましたが、確かに私もお菓子をもらえると嬉しいですね」
と言っていた。
……昨日はソフィアも同じお土産をもらっていたし、欲しいってことじゃないよね?
とちょっと思ってしまったが、
「今日のおやつの時間に、私のお土産もおすそ分けしましょうか。おいしかったので皆さんにも味わってもらいましょう」
……疑ってすまん、ソフィア。
ただ俺も渡したから、結構な量になりそうだけど大丈夫か?
……まあ、大丈夫か。
◇
街中を少し散策してみたけれど、魔道具や、普通の道具を加工していそうな所は見当たらなかった。
うーん、どうしようか。
……そういえばイズレからはまだ連絡が来ていないな。試しに顔を出してみようかな?
午前中は店を開けているって言ってたけど、お休みの日は聞いてなかったな。
もし、今日がお休みだったら仕方ないってことで。
……お休みの日も、普通に中で作業していそうな気がするな。
あ、そういえばアキナは商人だし、知っているかもしれない。
イズレも職人の知り合いがいそう、……いや、いない可能性もあるか?
なんていろいろ考えながら歩いているうちに、店の前まできていた。
うん、今日は空いているようだ。
◇
「お邪魔します。イズレ、ちょっと聞きたいことがあってきたんだけれど、今は時間とかは大丈夫?」
「む、ハクトか。大丈夫だが、先にこちらの制作した人形を見てもらえるか。完成度は8割といったところだが、後は細かい調整だけなのでな」
とのことで、奥にある人形を見せてもらうことになった。
そこにはキャラクターが現実に出てきたような、いや、肌の質感とかはまるで生きているかのように表現された、20センチくらいの人形があった。
え、すっご、何これ!?
この国で一番の腕って聞いていたけれど、想像を遥かに超えたものができてた!
「肌の質感とかは本物みたいだし、色んな角度から見ても全然違和感がない……。すごいな、イズレ!」
「ふむ。自分では会心の出来だと思っていたが、ハクトもそう思うか」
「ああ。俺の世界でもここまですごいフィギュアは多分ないんじゃないかな。あ、俺の世界ではこういう人形のことをフィギュアって言っているんだ」
まあ世界は広いのでどこかにはあるかもしれないが、少なくとも俺は知らなかった。
「そうか、ならば良かった。……ふむ、他と差別化するためにも、フィギュアという名称はいいかもしれないな。それで、ハクトの聞きたいこととはなんだ?」
「ええと、今俺の知識とかを元にして魔道具の設計図を作ってもらっているんだ。それで、その魔道具は使われている魔法陣は単純なんだけど、少し複雑な形になりそうなんだ。それで、そういったものを試作したり改良したり、って作業をしてくれそうな職人に心当たりはない?」
と聞くと、イズレは少し考え込んでいた。
うーん、やっぱり知り合いにはいないかな?
「ふむ。その職人は、腕が良ければ駆け出しでも大丈夫か? 一応一人、思い当たる人物がいるが」
「それと、ある程度信頼できる人がいいな。えっと、ほら、俺異世界人だし、設計図を作ってくれる人もすごい人みたいだからさ」
流石に魔皇や王女様が関わっているとは言えなかった。
イズレだし、言っても大丈夫かもだけど。
「それなら大丈夫だろう。その職人は、この国で信頼されている鍛冶職人の娘だからな」
「娘、ってことは女性の人なんだ。でも有名な人の娘で、職種が違うとはいえ腕がいいなら、忙しかったりしないの?」
「ふむ。彼女は父親を誇りには思っているが、同時にその娘だと認識されるのを嫌っているのでな。正体を隠して店を構えている」
なるほどな。
多分だけど、自分の実力だけで腕を認められたい、みたいな人なんだろう。
それなら、有名な人の娘、ってだけじゃなくて、職人としても信頼できそうな気がする。
「とりあえず、その人に話を聞きに行ってみたいな。店の場所とかを教えてもらってもいいかな?」
店の場所を聞くと、なんとこの街の、しかも俺が行ったことのあるようだ。
うーん、結構探した気がするけど見逃したかな?
そのことをイズレに言うと
「ふむ。もしかしたら、彼女が職人だと思わずに見逃したのかもしれん。彼女と父親の種族はドワーフで、ドワーフの女性は、知らなければ大人には見えないのでな」
あ、男性は髭モジャでずんぐりむっくり、女性は髭とかはなくて単に小さい、のパターンかな?
「もしかしたらそうかもしれない。もしかしてイズレって、そのドワーフの鍛冶職人と友達だったりする? 娘さんのことも良く知っている気がするし」
「……あいつとは腐れ縁だ。まあ、腕がいいのは認めているが」
うーん、もしかしてこっちもドワーフとエルフは仲が悪いってパターンかな?
「……もしかしてドワーフとエルフって種族同士で仲が悪いの? 俺の元居た世界では、ドワーフやエルフが架空の種族として物語に出てくるんだけど、お互いが相容れない、みたいな描写が結構あるんだ」
「いや、個人的なものであって種族同士でそういったものはないな。……ふむ。ハクトの世界で描かれたエルフというのは気になる。もし時間があれば、またイメージを共有してもらえるか?」
「ああ。それが今回のお礼ってことでいいかな?」
「いや、それとは別に――」
「イズレー! いるかしらー?」
「む、アキナか。そういえばこの時間に来ると連絡があったな」
イズレと話していたらアキナが来たようだ。
もしかして、何か仕事の話を持ってきたのだろうか?
俺の世界にある家電と違い、簡単な魔法で再現されている物が多くある印象だったが、それを聞くと
「むしろ、簡単に再現できるから普及しているとも言えるね。リンフォンみたいに魔法陣が複雑な物は、量産するのが大変なんだ。おかげで、私が試作品を作ってから販売されるまでに、かなりの時間がかかったよ」
とのことで、構造が簡単だから普及しやすいという、納得の理由だった。
それと、リンフォンは魔界で製造して各地に出荷しているらしいが、魔界で作られていることは、ほとんど知られていないらしい。
◇
話が一旦落ち着き、そろそろ暗くなる時間ということで今日はお開きとなった。
「また、こうした機会を設けたいのですわ! それと、アオイさんとも連絡が取れるようにしたいのですわ!」
とのことで、お互いがリンフォンで連絡を取れるようにしていた。
俺の方も、
「設計図ができたら連絡するよ。ハクト君は設計図の依頼先を決めておいてもらえるかな? 魔界にいる職人だと、ハクト君が頻繁に会いに行くのは大変だからね」
と言われたが、異世界から来た俺は流石に依頼先を知らない。
とりあえずはクレアに聞いてみたけれど、
「王家が懇意にしている職人は予約がいっぱいなのですわ。お役に立てず申し訳ないのですわ」
とのことだった。
王家御用達! みたいな職人は人気だろうし、難しいだろうな。
明日は予定もないし、とりあえずは街中を散策しながら探してみようか。
……もし、どこにも依頼できなかったら、魔界の職人にお願いするしかないな。
頑張れ、未来の俺。
それと、お土産に焼き菓子と紅茶の茶葉の詰め合わせをもらった。ソフィアはとても嬉しそうだ。
ちなみに帰った後で開けてみたら、箱には容量の拡張と保存の魔法陣が付与されていた。
そして中には、すぐには食べきれなさそうな大量の焼き菓子が!
……流石は王族のお土産、入れ物まですごい。
◇
というわけで次の日、まずは教会の人たちに焼き菓子をおすそ分けした。
モニカは焼き菓子づくりや食べるのが好きなようで、特に喜んでもらえた。
それを見ていたソフィアが
「お菓子をプレゼントすると好感度が上がる、のような描写が漫画にありましたが、確かに私もお菓子をもらえると嬉しいですね」
と言っていた。
……昨日はソフィアも同じお土産をもらっていたし、欲しいってことじゃないよね?
とちょっと思ってしまったが、
「今日のおやつの時間に、私のお土産もおすそ分けしましょうか。おいしかったので皆さんにも味わってもらいましょう」
……疑ってすまん、ソフィア。
ただ俺も渡したから、結構な量になりそうだけど大丈夫か?
……まあ、大丈夫か。
◇
街中を少し散策してみたけれど、魔道具や、普通の道具を加工していそうな所は見当たらなかった。
うーん、どうしようか。
……そういえばイズレからはまだ連絡が来ていないな。試しに顔を出してみようかな?
午前中は店を開けているって言ってたけど、お休みの日は聞いてなかったな。
もし、今日がお休みだったら仕方ないってことで。
……お休みの日も、普通に中で作業していそうな気がするな。
あ、そういえばアキナは商人だし、知っているかもしれない。
イズレも職人の知り合いがいそう、……いや、いない可能性もあるか?
なんていろいろ考えながら歩いているうちに、店の前まできていた。
うん、今日は空いているようだ。
◇
「お邪魔します。イズレ、ちょっと聞きたいことがあってきたんだけれど、今は時間とかは大丈夫?」
「む、ハクトか。大丈夫だが、先にこちらの制作した人形を見てもらえるか。完成度は8割といったところだが、後は細かい調整だけなのでな」
とのことで、奥にある人形を見せてもらうことになった。
そこにはキャラクターが現実に出てきたような、いや、肌の質感とかはまるで生きているかのように表現された、20センチくらいの人形があった。
え、すっご、何これ!?
この国で一番の腕って聞いていたけれど、想像を遥かに超えたものができてた!
「肌の質感とかは本物みたいだし、色んな角度から見ても全然違和感がない……。すごいな、イズレ!」
「ふむ。自分では会心の出来だと思っていたが、ハクトもそう思うか」
「ああ。俺の世界でもここまですごいフィギュアは多分ないんじゃないかな。あ、俺の世界ではこういう人形のことをフィギュアって言っているんだ」
まあ世界は広いのでどこかにはあるかもしれないが、少なくとも俺は知らなかった。
「そうか、ならば良かった。……ふむ、他と差別化するためにも、フィギュアという名称はいいかもしれないな。それで、ハクトの聞きたいこととはなんだ?」
「ええと、今俺の知識とかを元にして魔道具の設計図を作ってもらっているんだ。それで、その魔道具は使われている魔法陣は単純なんだけど、少し複雑な形になりそうなんだ。それで、そういったものを試作したり改良したり、って作業をしてくれそうな職人に心当たりはない?」
と聞くと、イズレは少し考え込んでいた。
うーん、やっぱり知り合いにはいないかな?
「ふむ。その職人は、腕が良ければ駆け出しでも大丈夫か? 一応一人、思い当たる人物がいるが」
「それと、ある程度信頼できる人がいいな。えっと、ほら、俺異世界人だし、設計図を作ってくれる人もすごい人みたいだからさ」
流石に魔皇や王女様が関わっているとは言えなかった。
イズレだし、言っても大丈夫かもだけど。
「それなら大丈夫だろう。その職人は、この国で信頼されている鍛冶職人の娘だからな」
「娘、ってことは女性の人なんだ。でも有名な人の娘で、職種が違うとはいえ腕がいいなら、忙しかったりしないの?」
「ふむ。彼女は父親を誇りには思っているが、同時にその娘だと認識されるのを嫌っているのでな。正体を隠して店を構えている」
なるほどな。
多分だけど、自分の実力だけで腕を認められたい、みたいな人なんだろう。
それなら、有名な人の娘、ってだけじゃなくて、職人としても信頼できそうな気がする。
「とりあえず、その人に話を聞きに行ってみたいな。店の場所とかを教えてもらってもいいかな?」
店の場所を聞くと、なんとこの街の、しかも俺が行ったことのあるようだ。
うーん、結構探した気がするけど見逃したかな?
そのことをイズレに言うと
「ふむ。もしかしたら、彼女が職人だと思わずに見逃したのかもしれん。彼女と父親の種族はドワーフで、ドワーフの女性は、知らなければ大人には見えないのでな」
あ、男性は髭モジャでずんぐりむっくり、女性は髭とかはなくて単に小さい、のパターンかな?
「もしかしたらそうかもしれない。もしかしてイズレって、そのドワーフの鍛冶職人と友達だったりする? 娘さんのことも良く知っている気がするし」
「……あいつとは腐れ縁だ。まあ、腕がいいのは認めているが」
うーん、もしかしてこっちもドワーフとエルフは仲が悪いってパターンかな?
「……もしかしてドワーフとエルフって種族同士で仲が悪いの? 俺の元居た世界では、ドワーフやエルフが架空の種族として物語に出てくるんだけど、お互いが相容れない、みたいな描写が結構あるんだ」
「いや、個人的なものであって種族同士でそういったものはないな。……ふむ。ハクトの世界で描かれたエルフというのは気になる。もし時間があれば、またイメージを共有してもらえるか?」
「ああ。それが今回のお礼ってことでいいかな?」
「いや、それとは別に――」
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