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第四章 伝承の おもちゃとちゃちゃっと パーティを
第67話 今までと、これからと
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とりあえずあいまいな記憶の中から、範囲でどういったものを再現していたか、その際にどんな工夫をしていたかを説明してみた。
まあ、しっかり覚えていたわけじゃないから、間違っているかもと付け加えてな。
それを聞いた二人は、それならばあれはどうだ、とか、あの質感は火魔法で炙れば……なんて、俺を置いて議論を始めだした。
……お、これはチャンスなのでは?
ハクトは にげだした!
◇
しかし まわりこまれてしまった!
なんてこともなく、二人から離れることができた。
さて、ユズたちはどうしてるかな? とそちらに目を向けると、ユズと目が合った。
「あ! 話は終わったのかな? 今ね、皆に持って来たおもちゃで遊んでもらおうと思ったんだ! それで、前みたいにけん玉を皆に教えてもらえないかな、って」
ちらっとユズの周りを見ると、皆が独楽やヨーヨー、他にも娯楽用品の店で見たようなもので遊んでいるのが見えた。
いや、アキナだけは魔皇たちに売り込んでいるようにも見えるな。
流石だ。
「ああ、もちろんいいぜ! そういえばユズは、あれからもっと色々できるようになったのか?」
「もちろん! ……と言いたいところだけど、人生双六を改良する方に集中していたから、あんまりできてないんだー。今日も皆に混ざって練習しちゃおうかな?」
「あ、そういえば感想を言うのを忘れていたけど、前よりも面白くなってたよ。サイコロの出目だけじゃなくて、他の人との駆け引きができるから、運以外の要素が色々あって良かったと思う」
「あの駆け引きは、意図して考えたわけじゃないんだけどね……。でも、この方が色んな遊び方ができそうだし、今までの感じで遊びたい人用には別個でルールを作るもいいかなって」
「いいんじゃないか? ……駆け引きありのルールだけだと、子供たちには難しかったり、けんかになったりしそうだしな」
桃の人のテーマパークが岡山にある某ゲームとかは、友情破壊ゲームなんて言われてたしな。
平和な遊び方は、あるに越したことはないだろう。
「さて、それじゃ皆にけん玉を教えようかな」
と、皆が遊んでいるところに加わりに行った。
……暇な時にちょっと練習して、新しい技もできるようになったしな。
◇
ということでけん玉を教えつつ、意気揚々と新技をお披露目したのだが……
「ほっ、と。おお、こうか! おっしゃ、できたぜハクト!」
「それで、こう! ……う~ん。もうちょっとで成功しそうなんだけな~」
と、ホムラは完璧に、ハヤテは惜しいところまでできるようになっていた。
俺が練習しできるようになった技はレジェンドというもので、飛行機、はやて中皿、ダウンスパイクという3つの技を連続で行うものだ。
最後にダウンスパイクで決めるのがかっこよくて、一時期はかなり練習したんだよな。
と、そんな連続技を俺が披露した後で、それぞれの技を名前を含めて説明したところ、
「”はやて”ってボクの名前だ! その技やってみたいな~。ハクト、早く教えて!」
なんて、ハヤテはすごくやる気を見せていた。
ホムラは持ち前の器用さで、ハヤテは技を成功させたいという意欲でみるみるうちに上達していった。
そして、
「それで、こう! ……できた~! ハクト、できたよ~!」
と、ついに、ハヤテがレジェンドを成功させた。
「おお、すごいなハヤテ! ……でも、こんな短時間で成功されるのはちょっと悔しいなぁ」
「まぁ、オレたち魔皇とハクトじゃ年季が全然違うからなぁ。自然と身体強化の魔法を使ったりして、イメージ通りに身体を動かせるようにしてるってのもあるしな。今回はハクトっていう見本があったから、余計にやりやすかったぜ」
「身体強化の魔法って、そういうことにも使えるのか……」
「まあ、イメージをしっかりできないとだから、慣れは必要だけどな」
「なるほどなぁ」
ん、まてよ?
ということは、けん玉をやっている動画の動きをイメージして身体強化の魔法を使えば、憧れだったあの技とかこの技とかもできちゃうかも、ってことか?
……後で、色々試してみるか。
一時期は動画を見まくっていて、動きが脳内にこびりついているからな。
「それに、ハクトは魔力がすごいだろ? 多分だが、全力で開放したらオレたち魔皇よりもすごいんじゃないか?」
魔力がすごい! って慰められたけど、正直持て余してるんだよなぁ。
魔法を簡単に使えるようになったり、何度も魔法を使っても魔力が尽きない、っていうのはありがたいけど。
あ、でも全力で魔力を使う機会なんて、絶対にろくな場面じゃないだろうな。
……持て余しているほうが、平和でいいや。
「それにしても、今日はヒカリも来れればよかったね~。料理はおいしいし、けん玉とかもヒカリならすぐにできちゃうだろうし~」
確かに、何でもそつなくこなしそうなイメージだ。
……迷子になること以外は。
って、ヒカリと言えば
「そういえばホムラとハヤテは、ヒカリが忙しいことに対する対策は何か思いついたのか?」
と二人に質問してみると、
「あー。信頼のおける強い魔族に対処してもらう、ってのは考えたんだがな。……そういう奴って、なんというか色々と考えるのが苦手なんだよなぁ」
「ちょっと悩んで、よし、力で解決しよう! みたいになるからね~。複雑な問題だと難しそうだと思うよ~」
……やっぱり魔族って、いや、何も言うまい。
「それで、ハヤテの方はどうだ?」
「う~ん。……どうにかして、ヒカリが二人にならないかな? 色々考えたけど、ヒカリが凄すぎるんだよ~」
……まあ、そうなんだよな。
それなら、前にメイやソフィアと一緒に検討した案を相談してみるかな。
◇
というわけで、ヨーヨーや独楽とかを魔道具化して何かできないか、なんてベイラと話し合っていたアオイ。
それと、最初はけん玉の練習をしてたけど、いつの間にかけん玉の漫画についての会話になっていたメイとソフィアを連れ、クレアに話を聞くことにした。
クレアの方は中々コツを掴めないみたいで、大皿に乗せる練習をしていた。
その横にいたメアリさんを見ると、けん玉が宙を舞っていた。
ってジャグリングやってる!?
メアリさんはこちらに気づくと、玉を大皿に乗せ、
「クレア様が練習していたけん玉の紐が切れてしまいまして。ハクト様がこのような技もあると仰っていましたので、せっかくですので練習していました。皆様お揃いですが、何か御用がおありですか?」
と、話しかけて来た。
なるほど。
……なるほど?
いや、深くは考えまい。
「クレアにちょっと相談があってな。クレア、今大丈夫か?」
「私ですわ? あっ! 痛いですわ……」
クレアに話しかけたタイミングが悪く、けん玉の玉がクレアのおでこに当たってしまった。
……すまん。
◇
「……というわけで、クレアに聞いてみるのはどうだろう? って結論になったんだ。どうかな?」
と、裁判官を魔皇が任命する案について、集めた皆に話してみた。
ハヤテはすぐに賛成。
アオイはちょっと考えてから、ルールをきちんと整理すれば大丈夫そうだ、と賛成。
ホムラは任せる魔族が弱くても大丈夫か少し心配そうだったが、概ね賛成みたいだった。
「私の国では、各地方にいる代表者にある程度の権限を与えているのですわ。そこでの判断が難しいときには、王城にその問題が持ち込まれるのですわ。なので、同じように信頼できる方を任命するのはいいと思うのですわ!」
と、クレアも賛成の意見をくれた。
ただ、
「この国の法律は、何度も改正されてわかりにくくなっているのですわ。ですので、あまり参考にはならないかもなのですわ。……ただ、私が魔界に詳しければ、適用できそうな法律をいくつも挙げられかもなのですわ」
とのことだった。
その後はクレアを魔界に招待しよう! とか、一国の王女を気軽に呼ぶのは難しそう……、などの意見が出たけど、話が長くなりそうになったので一旦中止することにした。
……一応、今日はパーティだしな。
◇
その後は、せっかく色々な立場の人がいるんだし、最近面白かったこととか嬉しかったこと、他にも何か言いたいことを話し合おう! ということになった。
もちろん、二人で話に夢中になっているイズレとパティオさんも入れてな。
それぞれ、美味しい物の話だったり、魔道具の話だったり、日常で起きた些細なことだったりと、色々な話が出た。
俺とのデートの話が出た時は、クレアが私もデートするのですわ! なんて言い出して大変だった。
パティオさんが娘にケーキを振舞ったら、久しぶりにお礼を言われた! なんて話をしたときは、ちょっと微妙な空気になったな。
……後で、俺の知っている、娘さんに受けそうな料理のレシピを教えよう。
そんな感じで、終了の時間か来るまで楽しい時間を過ごすことができた。
◇
楽しい時間はあっという間に過ぎ、俺は自分の泊っている部屋に帰って来た。
思えば、こっちの世界に来て一ヶ月が経ったんだよな。
……つまり、こっちの世界にいられるのは残り五か月。
まだまだ期間があるけど、皆とはお別れしなくちゃいけないんだよな。
……どうしよう。
そう考えると、帰りたくなくなってきてしまった。
けど、元いた世界ではお世話になった人に恩返しをしたい、いや、しないとずっともやもやしたまま過ごすことになる。
何かいい方法はないのか、いや、そんな方法あるわけないか。
いや、でも、ここは異世界だし……。
なんてぐるぐると考えていたら、いつのまにか眠ってしまった。
まあ、しっかり覚えていたわけじゃないから、間違っているかもと付け加えてな。
それを聞いた二人は、それならばあれはどうだ、とか、あの質感は火魔法で炙れば……なんて、俺を置いて議論を始めだした。
……お、これはチャンスなのでは?
ハクトは にげだした!
◇
しかし まわりこまれてしまった!
なんてこともなく、二人から離れることができた。
さて、ユズたちはどうしてるかな? とそちらに目を向けると、ユズと目が合った。
「あ! 話は終わったのかな? 今ね、皆に持って来たおもちゃで遊んでもらおうと思ったんだ! それで、前みたいにけん玉を皆に教えてもらえないかな、って」
ちらっとユズの周りを見ると、皆が独楽やヨーヨー、他にも娯楽用品の店で見たようなもので遊んでいるのが見えた。
いや、アキナだけは魔皇たちに売り込んでいるようにも見えるな。
流石だ。
「ああ、もちろんいいぜ! そういえばユズは、あれからもっと色々できるようになったのか?」
「もちろん! ……と言いたいところだけど、人生双六を改良する方に集中していたから、あんまりできてないんだー。今日も皆に混ざって練習しちゃおうかな?」
「あ、そういえば感想を言うのを忘れていたけど、前よりも面白くなってたよ。サイコロの出目だけじゃなくて、他の人との駆け引きができるから、運以外の要素が色々あって良かったと思う」
「あの駆け引きは、意図して考えたわけじゃないんだけどね……。でも、この方が色んな遊び方ができそうだし、今までの感じで遊びたい人用には別個でルールを作るもいいかなって」
「いいんじゃないか? ……駆け引きありのルールだけだと、子供たちには難しかったり、けんかになったりしそうだしな」
桃の人のテーマパークが岡山にある某ゲームとかは、友情破壊ゲームなんて言われてたしな。
平和な遊び方は、あるに越したことはないだろう。
「さて、それじゃ皆にけん玉を教えようかな」
と、皆が遊んでいるところに加わりに行った。
……暇な時にちょっと練習して、新しい技もできるようになったしな。
◇
ということでけん玉を教えつつ、意気揚々と新技をお披露目したのだが……
「ほっ、と。おお、こうか! おっしゃ、できたぜハクト!」
「それで、こう! ……う~ん。もうちょっとで成功しそうなんだけな~」
と、ホムラは完璧に、ハヤテは惜しいところまでできるようになっていた。
俺が練習しできるようになった技はレジェンドというもので、飛行機、はやて中皿、ダウンスパイクという3つの技を連続で行うものだ。
最後にダウンスパイクで決めるのがかっこよくて、一時期はかなり練習したんだよな。
と、そんな連続技を俺が披露した後で、それぞれの技を名前を含めて説明したところ、
「”はやて”ってボクの名前だ! その技やってみたいな~。ハクト、早く教えて!」
なんて、ハヤテはすごくやる気を見せていた。
ホムラは持ち前の器用さで、ハヤテは技を成功させたいという意欲でみるみるうちに上達していった。
そして、
「それで、こう! ……できた~! ハクト、できたよ~!」
と、ついに、ハヤテがレジェンドを成功させた。
「おお、すごいなハヤテ! ……でも、こんな短時間で成功されるのはちょっと悔しいなぁ」
「まぁ、オレたち魔皇とハクトじゃ年季が全然違うからなぁ。自然と身体強化の魔法を使ったりして、イメージ通りに身体を動かせるようにしてるってのもあるしな。今回はハクトっていう見本があったから、余計にやりやすかったぜ」
「身体強化の魔法って、そういうことにも使えるのか……」
「まあ、イメージをしっかりできないとだから、慣れは必要だけどな」
「なるほどなぁ」
ん、まてよ?
ということは、けん玉をやっている動画の動きをイメージして身体強化の魔法を使えば、憧れだったあの技とかこの技とかもできちゃうかも、ってことか?
……後で、色々試してみるか。
一時期は動画を見まくっていて、動きが脳内にこびりついているからな。
「それに、ハクトは魔力がすごいだろ? 多分だが、全力で開放したらオレたち魔皇よりもすごいんじゃないか?」
魔力がすごい! って慰められたけど、正直持て余してるんだよなぁ。
魔法を簡単に使えるようになったり、何度も魔法を使っても魔力が尽きない、っていうのはありがたいけど。
あ、でも全力で魔力を使う機会なんて、絶対にろくな場面じゃないだろうな。
……持て余しているほうが、平和でいいや。
「それにしても、今日はヒカリも来れればよかったね~。料理はおいしいし、けん玉とかもヒカリならすぐにできちゃうだろうし~」
確かに、何でもそつなくこなしそうなイメージだ。
……迷子になること以外は。
って、ヒカリと言えば
「そういえばホムラとハヤテは、ヒカリが忙しいことに対する対策は何か思いついたのか?」
と二人に質問してみると、
「あー。信頼のおける強い魔族に対処してもらう、ってのは考えたんだがな。……そういう奴って、なんというか色々と考えるのが苦手なんだよなぁ」
「ちょっと悩んで、よし、力で解決しよう! みたいになるからね~。複雑な問題だと難しそうだと思うよ~」
……やっぱり魔族って、いや、何も言うまい。
「それで、ハヤテの方はどうだ?」
「う~ん。……どうにかして、ヒカリが二人にならないかな? 色々考えたけど、ヒカリが凄すぎるんだよ~」
……まあ、そうなんだよな。
それなら、前にメイやソフィアと一緒に検討した案を相談してみるかな。
◇
というわけで、ヨーヨーや独楽とかを魔道具化して何かできないか、なんてベイラと話し合っていたアオイ。
それと、最初はけん玉の練習をしてたけど、いつの間にかけん玉の漫画についての会話になっていたメイとソフィアを連れ、クレアに話を聞くことにした。
クレアの方は中々コツを掴めないみたいで、大皿に乗せる練習をしていた。
その横にいたメアリさんを見ると、けん玉が宙を舞っていた。
ってジャグリングやってる!?
メアリさんはこちらに気づくと、玉を大皿に乗せ、
「クレア様が練習していたけん玉の紐が切れてしまいまして。ハクト様がこのような技もあると仰っていましたので、せっかくですので練習していました。皆様お揃いですが、何か御用がおありですか?」
と、話しかけて来た。
なるほど。
……なるほど?
いや、深くは考えまい。
「クレアにちょっと相談があってな。クレア、今大丈夫か?」
「私ですわ? あっ! 痛いですわ……」
クレアに話しかけたタイミングが悪く、けん玉の玉がクレアのおでこに当たってしまった。
……すまん。
◇
「……というわけで、クレアに聞いてみるのはどうだろう? って結論になったんだ。どうかな?」
と、裁判官を魔皇が任命する案について、集めた皆に話してみた。
ハヤテはすぐに賛成。
アオイはちょっと考えてから、ルールをきちんと整理すれば大丈夫そうだ、と賛成。
ホムラは任せる魔族が弱くても大丈夫か少し心配そうだったが、概ね賛成みたいだった。
「私の国では、各地方にいる代表者にある程度の権限を与えているのですわ。そこでの判断が難しいときには、王城にその問題が持ち込まれるのですわ。なので、同じように信頼できる方を任命するのはいいと思うのですわ!」
と、クレアも賛成の意見をくれた。
ただ、
「この国の法律は、何度も改正されてわかりにくくなっているのですわ。ですので、あまり参考にはならないかもなのですわ。……ただ、私が魔界に詳しければ、適用できそうな法律をいくつも挙げられかもなのですわ」
とのことだった。
その後はクレアを魔界に招待しよう! とか、一国の王女を気軽に呼ぶのは難しそう……、などの意見が出たけど、話が長くなりそうになったので一旦中止することにした。
……一応、今日はパーティだしな。
◇
その後は、せっかく色々な立場の人がいるんだし、最近面白かったこととか嬉しかったこと、他にも何か言いたいことを話し合おう! ということになった。
もちろん、二人で話に夢中になっているイズレとパティオさんも入れてな。
それぞれ、美味しい物の話だったり、魔道具の話だったり、日常で起きた些細なことだったりと、色々な話が出た。
俺とのデートの話が出た時は、クレアが私もデートするのですわ! なんて言い出して大変だった。
パティオさんが娘にケーキを振舞ったら、久しぶりにお礼を言われた! なんて話をしたときは、ちょっと微妙な空気になったな。
……後で、俺の知っている、娘さんに受けそうな料理のレシピを教えよう。
そんな感じで、終了の時間か来るまで楽しい時間を過ごすことができた。
◇
楽しい時間はあっという間に過ぎ、俺は自分の泊っている部屋に帰って来た。
思えば、こっちの世界に来て一ヶ月が経ったんだよな。
……つまり、こっちの世界にいられるのは残り五か月。
まだまだ期間があるけど、皆とはお別れしなくちゃいけないんだよな。
……どうしよう。
そう考えると、帰りたくなくなってきてしまった。
けど、元いた世界ではお世話になった人に恩返しをしたい、いや、しないとずっともやもやしたまま過ごすことになる。
何かいい方法はないのか、いや、そんな方法あるわけないか。
いや、でも、ここは異世界だし……。
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