94 / 161
第六章 初めての 異世界旅行は エルフ村
第88話 問題発生()
しおりを挟む
「そろそろお昼も近いですし、午前中の作業はここまでにしましょうか」
作業が一区切りついたので一休みしようかな、なんて思っていると、ソフィアが時計を確認しつつそう言った。
もうそんな時間だったか。
作業自体が楽しいからか、時間が経つのが早いな。
「……ソフィア。……今日のお昼は、何にする?」
「そうですね。今日は特に暑いですし、何か涼し気なものにしましょうか」
……まあ、この部屋は魔道具のおかげでかなり涼しいけどな。
「それでしたら、私が何かお作りしましょうか? ……知識を得るためとはいえ、本日は読書しかしていませんので、皆さんのお役に立ちたいです」
……傍から見たら、三人で作業している中で一人だけ漫画を読んでいるって光景だったしな。
もちろん言わないけど。
なんて思っていると、リーンという音が鳴った。
「あ、俺のだ」
朝、アキナに連絡したからその返事かな、と思いつつリンフォンを取り出すと、アキナからではあった。
あったけど、通話の方になっていた。
……珍しいな、なんだろう?
三人に断りつつ出ると、
「突然通話してすまないわね。今、時間は大丈夫かしら? あ、それと、今どこにいるの?」
なんて突然聞いてきた。
……とりあえず、間違って通話モードにしたわけじゃないみたいだな。
「あー、えっと。今は教会にあるソフィアの部屋にいるよ。それと、作業が一区切りついたとこだから、時間も大丈夫かな」
「教会ね、わかったわ! それじゃ、今から行くわ!」
「え、あ、ちょ。……切れちゃった」
……どうしたんだろうか。
まあ、焦っているという感じではなかったけど。
うーん。
とりあえず、ソフィアたちにアキナが来ることを伝えないとな。
「ソフィア。さっきの相手はアキナだったんだ。それで、理由は聞けなかったんだけど、今からここに来るみたいなんだ。アキナだし、大丈夫だよな?」
なんだかんだで魔皇たちとリューナ以外は、ここに連れて来たことはなかったよな。
けど、アキナにはソフィアも何度か会ってるし、大丈夫だよな。
「一つ、問題があります」
あれ?
もしかして、商売に漫画の知識を使う可能性があるから、とか?
……いや、そんなわけないよな。
現にソフィアは、漫画から得た料理のレシピをあちこちに広めまくっているし。
「アキナさんは、既に昼食を済ませているのでしょうか? 料理を何人前作ればよいかわからないです」
そっちかい!
「えーと。まず、アキナにここの漫画を読んでもらう、ってのは大丈夫なんだよな?」
「? アキナさんであれば、もちろん大丈夫ですが。……なるほど、そういうことですか。アキナさんが来てから作り始めればいい、ということですね。それで、料理を待っている間にアキナさんが手持ち無沙汰にならないか、ということですね」
ソフィアは、何で急にそんな話をしたのだろう、みたいな感じで答えた。
そして一人で納得して、存在しないはずの答えにたどり着いたみたいだ。
……完全にお昼の事に思考が行っているな。
「あー、まあ、そういうことでいいや」
まあ、あの様子だとすぐ来そうだしな。
◇
五分くらいしたところで、控えめな感じで扉がノックされた。
ソフィアがそれに返事をすると、
「あー、えっと、アキナよ。……ハクトはいるかしら?」
と、さっきの感じとは打って変わって、声も控えめな感じで声が返って来た。
ソフィアは、俺がいることを伝えつつ、まずは入室してはどうか、と提案した。
「それじゃ、お邪魔するわね。……あ、他にも人がいたのね。メイは久しぶりね。それと、そちらの方は……」
アキナから視線を向けられたリューナは、待ちかねたように自己紹介をした。
「初めまして。ハクト様の”ドラゴンメイド”をさせていただいております、リューナと申します」
「……へ? ハクト、様? それと、えっと、”どらご”? あ、私の名前はアキナよ」
あー。
やっぱりややこしくなっちゃった。
アキナも困惑して、名前くらいしか言えてないな。
「えっと、詳しいことは後で話すけど、色々あって俺がリューナを雇うことになったんだ。それより、突然教会に来てどうしたんだ?」
「……ちょっと色々と聞きたいけど、まずはそっちが先よね。ハクトから試練の話を聞いて、まずはハクトと面識のある人たちを集めようかと考えたの。そしたら丁度、クレアが公務で別の国に出かけていてね。それで、帰ってきたら改めて、皆の予定を確認することにしたの」
アキナもやっぱり、色々と動いてくれていたんだったな。
「そしたらね、今度はイズレが魔界旅行に行っちゃってたの。……イズレはいつも大体お店にいるし、何かに取り組んでいると全然返事が返ってこないのよね。だから、クレアが帰って来てからお店に行けばいい、なんて思っていたのが油断だったわ」
……確かに、イズレはそういうとこがありそうだ。
何かに集中して取り組んでいると、それ以外がおろそかになってそうだからな。
話の続きだが、イズレは今日の朝ようやく帰って来たみたいだ。
予め、皆に一度集まりたい旨を伝えていたみたいだけど、誰かに急用が入ると大変だからとすぐに皆の予定を調整したみたいだ。
それで、落ち着いたところで俺からの連絡を確認したら、俺の予定も大丈夫かが心配になったみたいだ。
魔皇たちとの話し合いで、魔界に滞在するかもしれない、って感じで。
本当は、皆と一度話し合いある程度意見をまとめ、それから俺も交えて話し合うって予定を考えていたみたいだけど、俺も一緒に呼ぶことにしたみたいだ。
それで、早く俺の予定を確認しないと! と焦った結果が今に至る、ということみたいだ。
「なるほどな。まあでも、アオイから転移の魔道具を貰ったし、魔界から人間界に戻ろうと思えばいつでも戻れたから、その心配はしなくて大丈夫になったな」
「魔界から人間界への転移が可能な魔道具……。まあ、アオイから渡されたなら大丈夫ね」
「え? ……もしかして、これって結構やばいやつ?」
軽い感じで渡されたからあんまり考えてなかったけど、そもそも転移の魔道具ってかなり高そうだよな。
それと、いつもホムラとがが連れて行ってくれるから忘れがちだけど、魔界に行くのには許可が必要なんだった。
……本当に大丈夫だろうか。
「それでしたら、問題ないと思われます。ハクト様に雇われることになってからアオイさんに相談したのですが、私の転移を用いてハクト様を人間界と魔界間を移動する許可を正式に出していただいています。ただ、私では魔皇の皆さまと違って、一度の転移でそれを行えるのは自分の他にニ、三人が限界ですが」
あ。
……本来であれば、雇い主である俺が色々と確認しなきゃいけなかったやつだ。
それと、他にもリューナが裏で色々と動いてくれているかもしれないな。
いやまあ、本人はそうするのが当たり前と思っているだろうけどさ。
後で色々と確認しておかないと。
でもまずは、とりあえずお礼を言っておかないとな。
「俺の代わりに確認してくれてありがとな、リューナ」
「いえ、これも私の役目ですので」
予想通りの返事だったな。
「とりあえず、問題なさそうね。それで、そちらの、リューナさん、と呼んで大丈夫かしら? 彼女の紹介をしてもらってもいいかしら?」
「そうだよな。えっと、リューナ。どこまで話して大丈夫なんだ?」
「そうですね。……いえ、私自身が説明させていただきますね」
と、前に俺に説明してくれたのと同じような内容をアキナに説明した。
「……という感じです。アキナ様、改めてよろしくお願いしますね」
「……ちょっと、衝撃の事実が多すぎて咀嚼するのに時間が必要ね。それで、あなたとは是非とも仲良くなりたいって思えたし、リューナって呼ばせてもらってもいいかしら?」
「ええ、構いませんよ」
「それじゃリューナ、これからよろしくね! あ、そういえば、私の事について全然話してなかったわね。今井商会、って名前は多分知らないわよね。私はそこで……」
そんな感じで、お互いの自己紹介が無事終わった。
作業が一区切りついたので一休みしようかな、なんて思っていると、ソフィアが時計を確認しつつそう言った。
もうそんな時間だったか。
作業自体が楽しいからか、時間が経つのが早いな。
「……ソフィア。……今日のお昼は、何にする?」
「そうですね。今日は特に暑いですし、何か涼し気なものにしましょうか」
……まあ、この部屋は魔道具のおかげでかなり涼しいけどな。
「それでしたら、私が何かお作りしましょうか? ……知識を得るためとはいえ、本日は読書しかしていませんので、皆さんのお役に立ちたいです」
……傍から見たら、三人で作業している中で一人だけ漫画を読んでいるって光景だったしな。
もちろん言わないけど。
なんて思っていると、リーンという音が鳴った。
「あ、俺のだ」
朝、アキナに連絡したからその返事かな、と思いつつリンフォンを取り出すと、アキナからではあった。
あったけど、通話の方になっていた。
……珍しいな、なんだろう?
三人に断りつつ出ると、
「突然通話してすまないわね。今、時間は大丈夫かしら? あ、それと、今どこにいるの?」
なんて突然聞いてきた。
……とりあえず、間違って通話モードにしたわけじゃないみたいだな。
「あー、えっと。今は教会にあるソフィアの部屋にいるよ。それと、作業が一区切りついたとこだから、時間も大丈夫かな」
「教会ね、わかったわ! それじゃ、今から行くわ!」
「え、あ、ちょ。……切れちゃった」
……どうしたんだろうか。
まあ、焦っているという感じではなかったけど。
うーん。
とりあえず、ソフィアたちにアキナが来ることを伝えないとな。
「ソフィア。さっきの相手はアキナだったんだ。それで、理由は聞けなかったんだけど、今からここに来るみたいなんだ。アキナだし、大丈夫だよな?」
なんだかんだで魔皇たちとリューナ以外は、ここに連れて来たことはなかったよな。
けど、アキナにはソフィアも何度か会ってるし、大丈夫だよな。
「一つ、問題があります」
あれ?
もしかして、商売に漫画の知識を使う可能性があるから、とか?
……いや、そんなわけないよな。
現にソフィアは、漫画から得た料理のレシピをあちこちに広めまくっているし。
「アキナさんは、既に昼食を済ませているのでしょうか? 料理を何人前作ればよいかわからないです」
そっちかい!
「えーと。まず、アキナにここの漫画を読んでもらう、ってのは大丈夫なんだよな?」
「? アキナさんであれば、もちろん大丈夫ですが。……なるほど、そういうことですか。アキナさんが来てから作り始めればいい、ということですね。それで、料理を待っている間にアキナさんが手持ち無沙汰にならないか、ということですね」
ソフィアは、何で急にそんな話をしたのだろう、みたいな感じで答えた。
そして一人で納得して、存在しないはずの答えにたどり着いたみたいだ。
……完全にお昼の事に思考が行っているな。
「あー、まあ、そういうことでいいや」
まあ、あの様子だとすぐ来そうだしな。
◇
五分くらいしたところで、控えめな感じで扉がノックされた。
ソフィアがそれに返事をすると、
「あー、えっと、アキナよ。……ハクトはいるかしら?」
と、さっきの感じとは打って変わって、声も控えめな感じで声が返って来た。
ソフィアは、俺がいることを伝えつつ、まずは入室してはどうか、と提案した。
「それじゃ、お邪魔するわね。……あ、他にも人がいたのね。メイは久しぶりね。それと、そちらの方は……」
アキナから視線を向けられたリューナは、待ちかねたように自己紹介をした。
「初めまして。ハクト様の”ドラゴンメイド”をさせていただいております、リューナと申します」
「……へ? ハクト、様? それと、えっと、”どらご”? あ、私の名前はアキナよ」
あー。
やっぱりややこしくなっちゃった。
アキナも困惑して、名前くらいしか言えてないな。
「えっと、詳しいことは後で話すけど、色々あって俺がリューナを雇うことになったんだ。それより、突然教会に来てどうしたんだ?」
「……ちょっと色々と聞きたいけど、まずはそっちが先よね。ハクトから試練の話を聞いて、まずはハクトと面識のある人たちを集めようかと考えたの。そしたら丁度、クレアが公務で別の国に出かけていてね。それで、帰ってきたら改めて、皆の予定を確認することにしたの」
アキナもやっぱり、色々と動いてくれていたんだったな。
「そしたらね、今度はイズレが魔界旅行に行っちゃってたの。……イズレはいつも大体お店にいるし、何かに取り組んでいると全然返事が返ってこないのよね。だから、クレアが帰って来てからお店に行けばいい、なんて思っていたのが油断だったわ」
……確かに、イズレはそういうとこがありそうだ。
何かに集中して取り組んでいると、それ以外がおろそかになってそうだからな。
話の続きだが、イズレは今日の朝ようやく帰って来たみたいだ。
予め、皆に一度集まりたい旨を伝えていたみたいだけど、誰かに急用が入ると大変だからとすぐに皆の予定を調整したみたいだ。
それで、落ち着いたところで俺からの連絡を確認したら、俺の予定も大丈夫かが心配になったみたいだ。
魔皇たちとの話し合いで、魔界に滞在するかもしれない、って感じで。
本当は、皆と一度話し合いある程度意見をまとめ、それから俺も交えて話し合うって予定を考えていたみたいだけど、俺も一緒に呼ぶことにしたみたいだ。
それで、早く俺の予定を確認しないと! と焦った結果が今に至る、ということみたいだ。
「なるほどな。まあでも、アオイから転移の魔道具を貰ったし、魔界から人間界に戻ろうと思えばいつでも戻れたから、その心配はしなくて大丈夫になったな」
「魔界から人間界への転移が可能な魔道具……。まあ、アオイから渡されたなら大丈夫ね」
「え? ……もしかして、これって結構やばいやつ?」
軽い感じで渡されたからあんまり考えてなかったけど、そもそも転移の魔道具ってかなり高そうだよな。
それと、いつもホムラとがが連れて行ってくれるから忘れがちだけど、魔界に行くのには許可が必要なんだった。
……本当に大丈夫だろうか。
「それでしたら、問題ないと思われます。ハクト様に雇われることになってからアオイさんに相談したのですが、私の転移を用いてハクト様を人間界と魔界間を移動する許可を正式に出していただいています。ただ、私では魔皇の皆さまと違って、一度の転移でそれを行えるのは自分の他にニ、三人が限界ですが」
あ。
……本来であれば、雇い主である俺が色々と確認しなきゃいけなかったやつだ。
それと、他にもリューナが裏で色々と動いてくれているかもしれないな。
いやまあ、本人はそうするのが当たり前と思っているだろうけどさ。
後で色々と確認しておかないと。
でもまずは、とりあえずお礼を言っておかないとな。
「俺の代わりに確認してくれてありがとな、リューナ」
「いえ、これも私の役目ですので」
予想通りの返事だったな。
「とりあえず、問題なさそうね。それで、そちらの、リューナさん、と呼んで大丈夫かしら? 彼女の紹介をしてもらってもいいかしら?」
「そうだよな。えっと、リューナ。どこまで話して大丈夫なんだ?」
「そうですね。……いえ、私自身が説明させていただきますね」
と、前に俺に説明してくれたのと同じような内容をアキナに説明した。
「……という感じです。アキナ様、改めてよろしくお願いしますね」
「……ちょっと、衝撃の事実が多すぎて咀嚼するのに時間が必要ね。それで、あなたとは是非とも仲良くなりたいって思えたし、リューナって呼ばせてもらってもいいかしら?」
「ええ、構いませんよ」
「それじゃリューナ、これからよろしくね! あ、そういえば、私の事について全然話してなかったわね。今井商会、って名前は多分知らないわよね。私はそこで……」
そんな感じで、お互いの自己紹介が無事終わった。
1
あなたにおすすめの小説
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる